妻と男の物語


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誠実な人(2) 1

[4287] 誠実な人(2) イワタ 投稿日:2008/07/12 (土) 11:29
玄関を静かに開け、家を出ると、私は駆け出していました。
訳もなく、一心不乱に走りました。
頭の中は真っ白で、なにも考えられません。
興奮か、混乱か、それさえ定かでないのです。

どれくらい走ったのでしょうか・・・。
足を止めると、そこは家からかなり離れた高台の公園でした。
ゆっくりと夕日が沈んでいきます・・・。
もう、こんな時間になっていたことに気づきました。
オレンジ色に染まった空を見ると、すこしだけ気持ちが落ち着いて来ました・・・。

しかし、それも束の間・・・。
オレンジ色の空が、あの部屋の照明を思い出させ、二人の行為をフラッシュバックさせます。
妻に、覆いかぶさった権藤さん・・・。
静かな息遣い。
交わる二人の肉体。
重なる唇。
知れたる妻なのに、それはとてもとても艶やかでいやらしかった。
なんとも・・・。

ブルルルル、携帯のバイブレーションが私を現実に引き戻しました。
妻からです・・・。
  1. 2012/12/04(火) 11:15:06|
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誠実な人 10 (イワタ)

[Res: 3762] Re: 誠実な人 イワタ 投稿日:2008/05/07 (水) 22:52
権藤さんの腰の動きが早くなっていきます。絶頂が近いのでしょう。
「奥さん!イク、いきそうです。」
腰使いが、更に加速していきます。
「奥さん、奥さん、奥さん!」
権藤さんのカラダがピクっと跳ねた後、全身がわななきました。
そのまま動かない二人。
はぁはぁと息遣いだけが聞こえます。

しばらくすると、権藤さんは腰を引き、ペニスを抜きました。
コンドームの先には大量の精液が…。
「沢山でましたね。」
妻はコンドームを優しく、はずします。
そして、結んで閉じるとテイッシュに包みました。
「これは私の家で捨てましょう。」
権藤さんが妻の手からテイッシュを受けとります。
「おっと、こんな時間。旦那さんが心配しているでしょう。」
それを聞くなり、私は反転し、玄関に向かいました…。

  1. 2012/12/04(火) 06:51:14|
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誠実な人 9 (イワタ)

[Res: 3762] Re: 誠実な人 イワタ 投稿日:2008/05/05 (月) 18:56
続きを投稿いたします。

妻の腰に手をあて、正常位で突き上げていた権藤さんは、己の肉塊を妻の奥へ奥へと打ち込むように、妻の足を自分の肩に乗せ、一層強くピストンしはじめました。
くの字に折れた姿勢で妻は、グァングァンと突き上げられています。
まるで、犯されているかのよう…。
「はぁ、はぁッ。」
真っ直ぐに結んでいた妻の口が緩み、荒い息遣いが漏れはじめます…。
外見からは何が起きているのか察することはできませんが、おそらく、権藤さんの太くて長いペニスが、妻の子宮を、今までに経験したことのない感覚で突き上げているに違いありません。
ズンズンとした腰のグラインドに合わせ、しなる妻の肉体…。
妻の瞼は相変わらず閉じたままですが、時折、眉を寄せ、苦悶とも快楽とも取れる表情を見せ、私にとっては非常に悩ましく思えました。
権藤さんは調子を得たのか、ピストンがリズミカルで力強いものになっていきます。
「はぁ、んはぁ、ぁっ。」
妻は、更に息を荒げ、権藤さんの背中に手を回し、ひしとしがみつきました。
密着する二人。
ギシギシと軋むソファー。
「お、奥さん…、いい、いいですよ。」
権藤さんは、一心不乱に妻の身体で快楽を貪っています。
「お、奥さん…、いいですッ!」
何度も同じ、台詞を繰り返す権藤さん…。
そんな権藤さんに、妻が挿入後はじめて口を開きます。
「はぁ、はあぁっ。権藤さんっ…いい?気持ちいいッんですか?」
「えぇ、さ、最高ですよ。旦那さんに申し訳ありませんが…。」
妻の閉じていた眼がゆっくりと開き、権藤さんと視線が合います。
「奥さまはどうです?」
「はぁふっ、やだぁ。んはっ…。」
妻は、さっと視線をそらしました。
追い掛けるように、権藤さんが唇を寄せます。
なかば強引なキスでしたが、妻はそれに応えるように自ら唇を重ねました。
妻が自らそんな…、私は思わず身を乗り出しました。
今までは、受身だったのに…。
しかも、権藤さんの舌を受け入れているようです。
ディープキスは日頃いやがっていたはずでしたが…。
逞しい雄の象徴で妻は雌になってしまったのでしょうか…。
舌と肉棒の侵入を許し、口内と膣内をかき乱されている妻…、多い被さった権藤さんの胸の中で犯されている妻…。
普段の貞淑で優しい妻の姿はどこへやら、妻がとても淫らに見えます。
二人の長い接吻は終り、唇を放すとタラーッと睡液が糸を引きました。

  1. 2012/12/03(月) 19:50:05|
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誠実な人 8 (イワタ)

[Res: 3762] Re: 誠実な人 イワタ 投稿日:2008/05/04 (日) 21:58

ソファーに仰向けになっている妻の股の間に権藤さんが入り込み、妻の性器にペニスをあてがいます。
「奥さん・・・、挿れますよ。」
妻はコクリとうなずきました。
それを合図に、太い亀頭が妻のアソコをニュッと押し広げ、ヌププ…と挿入されていきます。
「ああぁァっ…。」
いつもは声を出すことのない妻も、さすがに小さく声を漏らしました。
己の膣で他人の肉棒を扱くこととなる妻…。
胸が痛いのに、でも、興奮してしまう私…。
「あぁ、奥さんの中に入ってますよ。奥さんが絡み付いてくる!」
感極まった口調です。
一旦、根元まで肉棒を入れきったのでしょうか、権藤さんは妻の中を堪能するように動きを止めました。
「ああぁ、夢みたいだ。」
失われていた感覚を取り戻し感無量の権藤さん…。
妻を使ってというのが私を複雑な気持にさせます。
やがて、権藤さんは、腰を動かし始めます。
最初はゆっくりと、次第にピッチを上げて…。
突き上げる度、妻の大きなお尻がたわわに揺れ、ソファーが軋んでいました。
一方、妻は眼を閉じ、口を真っ直ぐに結んでいます。
その表情は、何かに耐えているかのようです。
この行為が終了するのを待っているのでしょうか…。
しかしながら、そう易々と終ってくれるはずはありません。

  1. 2012/12/03(月) 16:49:11|
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誠実な人 7 (イワタ)

[Res: 3762] Re: 誠実な人 イワタ 投稿日:2008/05/04 (日) 00:42
「本当ですね、わかりました。ただ約束してください。きちんとゴムをつけること、そして夫には秘密にするということ・・・。」
親切心と倫理の間で戸惑った結果、お人よし過ぎる決断を下し、妻は条件を提示します。
「ええ、必ずお約束します。」
「それから、裸になるのは堪忍してください…。恥ずかしいですから・・・。」
そういうや否や、妻はスルスルとパンティを脱ぎました。
覚悟を決めたら、気持ちの切り替えが早く、変に度胸のある所にはいつも驚かされますが、まさか、こんな時にも彼女の性格が発揮されるとは・・・。
もっとも、妻はHに対して淡白であり、男性さえ絶頂を迎えることができれば、それで済むのだと思っているところも関係しているのかもしれません。

権藤さんの身体がソファーにもたれている妻にかぶさります。
そして、首筋に軽くキスを・・・。
「奥さん、失礼します。」
妻の太腿に権藤さんの手が触れます。そして、そのまま、スカートの中を潜り、妻のアソコへと伸びていきました。
妻は、このボランティアが早く終わるよう耐えることを決め込んでいるようで、眼を閉じたまま、特には拒む仕草を見せません。
妻のスカートの中でがさがさと権藤さんの手が動いています・・・。
さっきとは逆の構図です。
権藤さんは遠慮からか、愛撫を性器のみにとどめているようで、他の部位に触れることはしません。
もっとも、濡れやすい妻のこと、結果的には、それで十分なはずです。
案の定、権藤さんの指先にも時間が経たぬうちに湿り気を確認したようです。

  1. 2012/12/03(月) 11:47:43|
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誠実な人 6 (イワタ)

[Res: 3762] Re: 誠実な人 イワタ 投稿日:2008/05/03 (土) 09:07
さて、少しずつですが、続きを投稿させていただきます。

一瞬間が空き、権藤さんは思い直したように、あの衝撃的な言葉を妻に投げかけます。
「奥さまを抱かせてください。」
「えっ…。」
妻はやや後退りしました。
「やはり、奥さんの思いをたちきれません。」
真剣な眼差しの権藤さん・・・。
「でも私には…。」
「わかっています。そうなのです、旦那さんがいらっしゃる…。それは重々…。」
「ご、権藤さん・・・。」
「もし、奥様がお気に召されないのであれば、いつでもやめます。」
権藤さんの役得でしょうか、男性が女性を口説くようないやらしさというものをその口調には感じられませんでした。
他の男性であればどうなることか…、しかし、権藤さんのあくまで誠実で真剣な姿勢は、まじめで面倒見のよい妻にとって、男女の仲とボランティアの境を曖昧にさせてしまうような気がします…。
妻の胸の内にあるものは何なのか…、気になって仕方がありません。

  1. 2012/12/03(月) 06:47:07|
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誠実な人 5 (イワタ)

[Res: 3762] Re: 誠実な人 イワタ 投稿日:2008/05/02 (金) 23:16
腰掛けをまた掛けますが、再びはだけてしまう始末・・・。
終には腰掛けなしになりました。
妻はゆっくりと上下に動かしています。
実にぎこちない手つきです。
手で男性自身を満足させるなんて経験はありません。
それでも、心を込めてただただ妻は扱きました。
その光景に眼も眩む思いでしたが、私は、はっと、ローションを用意しておくべきだったと気づきました。
おそらく潤滑油なしでの状態はあまり心地よいものではないはずです。
しかし、萎えることなく持続しつづけるのは権藤さんの妻への思いなのでしょうか・・。
結局、彼是、15分程経ちましたが、もちろん、権藤さんの肉棒は射精することはありませんでした。

「奥さん、ありがとうございます。もう、いいんです。」
「でも、男の人ってこんな状態は辛いんでしょう・・。」
親切心から、手コキで楽にしてあげたいと考える妻・・・。
「いやいや、もう、いいのです。私の我侭なのですから。もうこれ以上は・・。」
  1. 2012/12/02(日) 19:46:06|
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誠実な人 4 (イワタ)

[Res: 3762] Re: 誠実な人 イワタ 投稿日:2008/05/02 (金) 07:26
やがて、膝掛けがゴソゴソと左右に動き出しました。
二人とも無言の状態で、私に知るすべは無いようです。
あの布切れの下で、なにが行われているのか…、気になって仕方ありません。
私のそんな思いをよそに、沈黙の中で膝掛けはしばらく動き続けます。
そんな中、権藤さんが唐突に口を開きました。
「す、すみません、奥さん。もう少しで…。」
『もう少し』という意味は何なのか・・・。
まさか…、もう射精をするのだろうか…と、一瞬耳を疑いました。
「えぇ…、大きくなってきていますよ。」
妻が恥ずかしそうに合いの手をいれました。
私はそれで先程の言葉の意味を悟りました。確かに、膝掛けの真ん中あたりは、テントをはっているかのようです。
「奥さん、ありがとうございます。私一人ではこんなに早くには大きくなりません。」
その通り、妻を思ってするよりも、その当本人にされた方が、効果は一目瞭然でしょう。
「本当にありがとうございます。」
権藤さんは心底嬉しそうです。奥さまを亡くされ、精神的に弱くなっていた男性機能の回復を、妻の手により確実なものとし、男性としての誇りを取り戻しつつある。そんな様子が彼の笑顔に表れていて、それは一種の清涼感さえ感じさせました。
「いえいえ、私は…。」
妻はなんとリアクションしていいのかわからないようです。
普通の主婦には、男性器を勃起させて、お礼を言われた経験なんてあるはずがありません。
もっとも、妻の親切心が報われたのは間違いなく、妻も悪い気はしていないでしょう。
また一仕事始めるかといった感じで、再び妻はごそごそやりはじめました。
さっきまでとは違う大きな動き・・・、しごいているのでしょうか。
しかし、その動きのせいで腰掛けは少しずり落ちたかと思うと、すぐにはだけてしまいました。
明らかになる腰掛けの下…。
妻の右手が権藤さんのアレを握り締めています。
権藤さんの穏和な性格とはかなりギャップのある大きめの逞しいペニスをです。
私はその状況にクラクラになりそうでした。

  1. 2012/12/02(日) 16:44:18|
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誠実な人 3 (イワタ)

[Res: 3762] Re: 誠実な人 イワタ 投稿日:2008/05/02 (金) 00:04
打ち明けてから、そう経たないうちに、決行の日が決まり、それはやってきました。
妻に話すまでの日々を考えると、あっという間です。
当日、三人は言葉を交わすこともなく、打ち合わせの通り、リビングに二人を置いて、私は家を後にしました…。
なんとも後味の悪いこと…。
この不安で中に浮いた気持ちは何なのだろう…。
権藤さんの願望が破綻すればいいような、成功すればいいような複雑な気持ちです。
やがて、居ても立っても居られなくなった私は、すぐさま家に戻りました。
悟られないようにこっそりと、物音を立てずに、気配を気にしながら家の奥へ奥へと私は一心不乱に歩を進めました・・・。
そして、そっとリビングの襖の間から中を窺いました。

蛍光灯の最小にまで落としてあり、部屋は薄暗いオレンジ色に染まっています。
けれども、視野はさほど不自由せず、二人の表情まで識別できます。むしろ、独特な雰囲気を醸して淫靡です。
権藤さんと妻は並んで、ソファーに腰かけていました。妻は権藤さんの左隣にいて、二人の距離はつかず離れずと言った感じです。
妻を気使ってか、権藤さんの股間部には膝掛けが被せてあります。
ただ、膝までズボンとトランクスが下がっており、恐らく、腰掛けの下では、ペニスが顕わになっているはずです。
下をうつむいていた妻は、慣れない様子で膝掛けの中に手を入れます。
「あぁ…。」
権藤さんが低い声を上げます。妻の手が権藤さんのモノに触れたのでしょう。
あの下で妻の手が…、指先が…、他人の肉棒に触れているかと思うと心臓が破裂しそうな思いです。

  1. 2012/12/02(日) 11:43:18|
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誠実な人 2 (イワタ)

[Res: 3762] Re: 誠実な人 イワタ 投稿日:2008/05/01 (木) 07:45
常識的には、そんなことは胸の奥にしまって他人には、ましてや、夫には言ってはならないことです。
苦しそうな権藤さん、おそらく、悩みに悩みぬいた末、私に打ち明けたのでしょう。
そのまじめな性格からそのような会話をしたのだということは十分察せられます。
彼の表情にはなにか後ろめいた企みのようなものを感じませんでした。
権藤さんは、決心して語りだしました。
奥様を亡くされた精神的なショックで男性機能が働かなくなったこと、しかし、妻と触れ合ううちに、妻のことを思うとエレクト出来るようになったこと・・・。
だから、苦しい胸のうちを、恥を忍んでこのように話をしているのだと・・・。
男性機能の回復、それこそが彼にとっては、今生きる中で明るい希望であり、妻に出会うことでそれが夢ではなくなったこと、そんな思いがヒシヒシと伝わってきました。
とんでもない話なのに、彼のつたない言葉の数々は実直で、それをみじんも感じませんでした。
けれども、最終的には私は言葉に窮してしまい、「妻がどう思うかと思います」とだけ答えるのに精一杯でした・・・。

その話を私は妻にすべきかどうか悩みました。
結局、悩んだ末、それを妻に告げるのに一ヶ月を要しました。
それを話したとき、妻はとても悩みました。
「手でしてあげるくらいで駄目かな・・・。」
根が素直で優しい親切な妻のこと、結局、放っておけず、彼女なりに倫理観すれすれのところで結論を出したのでしょう。
それが手コキだったようです。

  1. 2012/12/02(日) 06:42:36|
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