妻と男の物語


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あなたは人妻11

[Res: 2913] あなたは人妻10 こーちゃん 投稿日:2007/12/14 (金) 05:50
初めての逢瀬の数日後、良子と顔を合わた時は、流石に緊張しました。
周りの人に、関係を気づかれはすまいか…。

1度結ばれた男女は、様子がおかしくなるものです。
でも、肝が座っていたのでしょう、良子は何事もなかったように振舞います。
それでも周りに人の目がなくなると、あの夜のような艶かしい目に変わります。

ご主人である、課長との顔合わせの時にも極度に緊張しましたが、次第に慣れてきます。
申し訳ないという気持ちと、奥さんを放っておくあなたにも責任があると、思うようになります。


関係が続く中、危険なこともありました。
課長は相変らずの午前様で、特に問題はなかったのですが、子供らが週1度のペースで良子が夜に家を空けることを訝りだします。

彼女は機転の利く女性で、課長の許しを得て、簿記の資格を取ることにします。
親しい人に資格を持つ人がいて、週3回夜にお茶菓子程度で教えて貰うことになったのですが、実際は2回の勉強で、残りの1回は私との逢瀬にあてられました。

1度など、挿入して彼女が喘いでいる時に、簿記は簿記でも勃起の勉強だねとツマラヌことを言ってしまい、会う為にどれほど苦労しているか…と、怒られたこともあります。


やがて、彼女との関係にも、終わりがきます。
幾つかの出来事が、重なったからです。

実を言うと、会社の中に気になる女性がもう一人いました。
私と同い年の、事務の女性です。

顔は、最近売り出し中のアイドル、原史奈に似ていました。
目鼻立ちのはっきりした美人で、明るい子でした。

良子と結ばれる前は、彼女と映画を観に行く仲で、お互い惹かれるものがありました。
そして、一つの障害がなければ、彼女と結ばれていたに違いありません。

障害…。
それは、彼女が社長の姪っ子だったからです。

  1. 2012/10/27(土) 06:48:28|
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あなたは人妻10

[Res: 2913] あなたは人妻10 こーちゃん 投稿日:2007/12/13 (木) 16:19
良子は、私の射精不全の話を聞いて甚く驚きます。
「そういう人いるんだあ。
辛くない?」
良子は、射精不全のことを知らなかったようです。
「それは、辛いですよ。
今だって、もやもやしています」
「手でしてあげる」
と、まだ形を保つペニスに手を伸ばし、しごこうとしています。

「手でも口でもダメなんです。
自分だと、大丈夫なんですが…」
「長続きするから女は嬉しいけれど、それじゃあ貴方が可哀想ね。
それに、女としては最後はきちんといって欲しいし…」

ペニスを握り、
「私が初めての人になってあげる。
これからも、一緒に頑張ろう」

もうその仕草が15歳も年の離れた人とは思えず、愛おしくてそのまま彼女を押し倒し、組み敷いて愛したくなります。
ペニスは、彼女の優しさに痛いほど張り詰めています。

が、二人に再び燃え上がる時間は、残っていませんでした。
彼女は立ち上がると、ブラとパンティーを身に付け、よれてシワになったシャツとスカートを直します。
髪の毛も、整えます。
「気をつけて帰ってね」
「はい。
今日は、ありがとう」
「うん」
と軽く唇を交わし、私が先に部品庫を出ます。

自転車に乗りしばらく走ると、後からガシャンとシャッターの音が聞こえました。



その後彼女との関係は、週1のペースで1年近く続きます。
逢瀬の場所は、ほとんどが倉庫でした。
ふたりとも、自由になるお金は限られていますから。

原料袋のベッドメイキングも、手慣れたものです。

色々尽くしてもらいました…。
が、彼女の中で思いを遂げることはありませんでした。

最初は、私の終わりのない行為を楽しんでいましたが、やがては中でいって欲しいと口にするようになります。
そして、許されるなら貴方の子供が欲しいとも言われました…。
  1. 2012/10/26(金) 18:16:04|
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あなたは人妻09

[2913] あなたは人妻09 こーちゃん 投稿日:2007/12/13 (木) 12:25
動きを止め、良子の手首をつかみ、手を2人の結ばれている場所にあてがわせます。

私のペニスが出入りする膣の入口を触らせ、そのままの状態で数回突きを入れます。

「はああ」 
深いため息が漏れます。


それから数分後、変化が訪れます。
「いきそう、いきそう」

良子は、切羽詰った声を出して、しがみついてきました。
かまわず突き続けると、唇を求めてきます。
「うん、うん、うん」
痛いほど、舌を吸われます。

いつのまにか、彼女の腰が大きく波打っています。
その動きにあわせていると、突然バスタオルを掴み、身体を膠着させました。

瞬間、彼女の全身から力が抜け、蠢いていた膣の壁の動きも緩くなり、ペニスを掴む力が徐々に弱くなっていきます。


私は、かまわず動きを続けようとしますが
「ねえ。
じっとしていて」
と、静かに制されます。


しばらくして結合を解き、彼女から身体を離します。

セックスでイケるなら、どんなに嬉しいことか…。
それが当時は、どんな女性と交わっても射精に至ることはありませんでした。
ああ、思い切って浴びせたい。
セックスを終えて、家に帰って行為を思い出してのオナニーでしか、イク感覚を味わうことがなかったのです。
これが一生続くのだろうか。
イクことが出来ないのだろうか…。
普通の方法では、子供を持つことができないかも知れない。

私のセックスには終わりがないため、身体を合わせる女性には喜ばれますが、私に取ってはある意味大きな苦痛でした。

セックスは激しい運動ですから、ある程度の疲労感はありますが、射精が伴わないため脱力感がなく、続けることが出来ます。
そして、脱力感がないから女性に優しく出来ます。

肩で息をする彼女の乳房と、蠢くあそこの周辺に掌を当てて、包むように愛撫します。
決して強い刺激を与えないように。

呼吸を取り戻した彼女が、呟きます。
「いかなかったね。
私の、良くなかった?」

男がペニスの大小を気にするように、多くの女性は自身の構造を心配します。

決してそうではない、あなたは凄く良かった。
原因は私にあると、彼女に私の射精不全を打ち明けます。
  1. 2012/10/26(金) 16:45:30|
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あなたは人妻08

[Res: 2883] あなたは人妻08 こーちゃん 投稿日:2007/12/12 (水) 22:46
童貞とばかり思っていた私の腰使いに、
「あっ、あっ、あっ」
と声を上げていた良子でしたが、疲れたのか動きを止めました。

いえ、疲れたと言うより、動き難い状況になったからと訂正すべきでしょう。

簡易ベッドに使用した原料袋には、米粒より小さい樹脂が袋イッパイ詰め込まれています。
袋に体重を掛ければ、形に合った窪みが出来ます。
その窪みが、体の自由な動きを妨げてしまうのです。
現に、私の膝が当たる部分にも窪みが出来て、良子の微妙な動きに対応出来なくなっています。

袋を直す目的で、結合を解きます。
敷いていたバスタオルがずれて、袋には二人の汗が、そして彼女の大事な泉があった辺りには、汗とは異なるシミが出来ていました。

指でシミを撫で、鼻先に持って来て匂いをかぐフリをすると、
「いや~ん」
人妻ならではの、甘い声です。

私に抱きつきながら
「タオルケットの方が、良かったわね」

袋を直した後は、体位を変えてみました。
後ろから入れたり、上に乗ってもらったり…。

暫らく楽しんだ後、私は良子の身体を仰向けにして、重なって行きます。
今度の挿入は、良子の助けを必要としません。

私に組み敷かれた良子は、職場でのちょっと気の強い女から、可愛い女に変わっています。


身体を合わせてから、1時間近く経とうとしています。

精嚢辺りに、ムズムズした感覚はありましたが、射精の予感はありません。
家に帰り、良子との行為をなぞりながら、いつもように一人で慰め射精をするしかなさそうです。


今度の挿入で、良子の乱れ方が変わります。
「あん、あん、あん」
と言う、弾んだ声から、
「あーん、あーん、あーん」
と、尾を引くような声になっています。

乱れる様が嬉しくて、挿入を浅くしたり深くしたり、左の壁右の壁と角度を変え、円も描いてみます。
ペニスを筆に、腰で字を書きます。

乱れる彼女の耳元で囁きます。
「なんて書いたか、当てて見て」

腰を動かして、ある言葉を書きます。
「う~ん?
わから、ない」
「ア・イ・シ・テ・ル…、だよ」

言い終えると、良子は夢中でしがみついてきます。
「ねえ。
私を、メチャメチャにして」

彼女の限界が、目の前に近づいて来ていました…。

  1. 2012/10/26(金) 11:44:25|
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あなたは人妻07

[Res: 2883] あなたは人妻07 こーちゃん 投稿日:2007/12/12 (水) 19:53
=ねえ、あわせて=

そのまま進むと、ペニスは全て包まれます。

両腕を良子の両脇に入れて、安定した姿勢をとります。
顔を見合わせて軽くキス、良子の目には熟れた女の淫靡さはなく、抱きしめたいほどの優しさが溢れていました。

私は良子の目を見つめたまま、動きました。
と、良子も腰を合わせてきます。

夢中になりすぎたのか、途中、2人の腰の動きが合わず、結合が解けそうになりました。

快感の中断に、良子は睨むように悪戯っぽく私を見ます。
私は、再び深く入れ、良子が動けないようにしてから
「ねえ、あわせて…」
と、腰でリズムを伝えます。

2人のリズムが合うと、より深いつながりを感じます。

「慣れているのね。
初めてじゃなかったんだ?」
「ごめん、なさい…」
「いいの。
嬉しい…。
それに、凄く気持ちいい」
「僕も」

私は夢中になれるように、良子の口を口でふさぎ、強めにペニスを送り込みました。
「むん、むん、むん」
と動きにあわせ、くぐもった声を出します。

口を解くと、良子は大きく息をしました。
  1. 2012/10/26(金) 06:43:55|
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あなたは人妻06

[Res: 2883] あなたは人妻06 こーちゃん 投稿日:2007/12/12 (水) 15:00
=来て=

原料袋の上に置いた懐中電灯の灯りが、二人の動きを影絵よろしく壁に映しています。

私は、刺激で大きくなった良子の乳首をなお攻めて、左手を徐々に下腹部に移動します。
手は、柔らかな茂みを撫でながら、ヴィーナスの丘を下ります。
茂みの中の小人を捕らえ、指で撫でさするとヒクッとした反応に合わせて、
「あっあっ」
と言う声が漏れます。

良子のあそこはもう、しとどに濡れていました。

人指しと中指2本、重ねて膣の中に入れてみます。
熱いぬかるみが、指を包みます
若い女性のような窮屈さはありませんが、その柔らかさはとろけるようです。
深く浅くこね回すと、良子はしがみついてきました。

私は、良子の女の部分が見たくなって、足元に身体を移動します。
懐中電灯を持ち、あそこを照らすと、彼女の愛液が星のように輝いていました。
そのまま接吻をしようとしますが、周りの原料袋が邪魔になって、思うようには行きません。

「今度、広いところでゆっくりしよう。
それより、どきどきして、なんか落ち着かないの。
ここじゃあ不味いかなあ。
それに…。
早く帰った方がいいのかなあ」
今更ながらに、この逢瀬に不安を抱いたのでしょうか…。
良妻賢母としての良心が、逢引をとがめだしたのでしょうか。
「えっ」
せっかくここまで来てお預けかと思いますが徒労です。
「ねえ、来て」
と、良子は手を広げます。
「今日は大丈夫な日だから…」
直接浴びせても良い、と言われました。

彼女の申し出は、大きな喜びです。
性交渉で、100%安全な日はないと言われています。
受胎の危険を犯しながらも、精液を受け止めてくれようとしているのです。

が、私は性交で射精することが出来ません。
彼女の中に、喜びの証を注ぎたいのですが、恐らく今回も無理でしょう。

いやもしかしたら、人妻の、良子の柔らかい膣の中なら、思いを遂げることが出来るかも知れません…。

私は、仰向けになり足を開いた良子に覆い被さると、彼女の左脇に右腕を入れ肘で体重を支えました。
ペニスに左手を添え、入口を探ろうとした時、良子が囁きます。
「待って…。
スカート直すから」

良子自身の愛液、もしくは私の精液が流れてシミが出来るのを防ぐためと言います。
ごそごそ動いている時に、ふたりの身体が触れました。

体勢を直し、良子の中に押し入ろうとしますが、初めての肌合わせで、位置や角度がつかめずまごつきます。

良子は、私のペニスに右手を添え、入口のぬかるみに頭をあわせ囁きます。
「このまま進んで」

良子にガイドされるまま腰を進めると、ペニスは彼女の熱い泉の中に飲み込まれました。
「あん」
良子の口から、熱いうめきがもれます…。
  1. 2012/10/25(木) 18:13:10|
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あなたは人妻05

[2883] あなたは人妻05 こーちゃん 投稿日:2007/12/12 (水) 13:38
=射精不全=

「拭いてあげる…」
良子はそう言うと、大事な物を扱うように手を添えて、私のペニスを丁寧に拭き始めます。

拭き終えると、前に垂れた髪を押さえながら、ペニスに口を近づけてきます。
そして、ペニスに向って何か呟き、鈴口にキスをします。

ゆっくりと飲み込まれたペニスは、熱いぬかるみに包まれました。
「うっ」

纏わりつく舌、締まる唇が心地良く、そして何より夢中でペニスを舐めてくれる良子が愛しくなって、両手で顔や髪を撫で回します。

口による行為も、精神的にも肉体的にも喜びはあるが、セックス同様射精に至ることはない…。

私には、ある不安がありました。
射精不全。
性交で射精に至らない、精神的な要素が起因する症状です。
経験を積むことにより、ほとんどの場合症状はなくなります

私は、中学生の時に、遠い親戚の女性により大人の仲間入りをしています。
それ以降も、幾人かとの交際を重ねてきましたが、未だに射精できずにいます。

良子には、まだこのことは話していません。

「ねえ、今度は僕が…」
「分かるの?」
「本、読んだりしているから」

体勢を立て直すついでに時計を見ると、既に9時を過ぎていました。

仕事を終えてからも外注や内職回り、その後飲みに出かけて帰りはいつも午前様のご主人とは言え、いつ何時その行動パターンが崩れるか、12時まで3時間あるとは言え、良子とずうっと一緒にいる訳にもいきません。

「9時過ぎちゃったね」
良子も時間の制限に同じ思いを抱いたらしく、立ち上がるとシャツとスカートを身に着けたまま、ブラジャーとパンティーを脱いでバスタオルの上に横たわります。

  1. 2012/10/25(木) 16:42:35|
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あなたは人妻04

[Res: 2866] あなたは人妻04 こーちゃん 投稿日:2007/12/11 (火) 23:41
=彼女との対面=

2人は、勢い余ってプラスティックの原料袋の上に、腰を落とします。

顔を見合わせてくすくす笑い、また接吻をしようと顔を近づけますが、その前にやらなければならない作業がありました。

プラスティックの原料は、2mm位の大きさに加工され、2~30kg単位で袋詰されています。
米袋を想像して頂ければ良いでしょう。

その袋が種類別に積まれてあり、在庫数量が違うため高さがマチマチで、そのままではベッドの役を担いません。
袋を1つずつ移動し、二人が横になれるだけの平らなスペースを確保する必要がありました。

夏のことで、空調の効かない密室は、熱気が立ち込めmす。

良子は、傍らの紙袋の中からバスタオルを取り出すと、平らになった原料袋の上に敷き広げました。
「汗かいたでしょう、拭いて上げる」
と言い、私にバスタオルの上に座るよう促します。

上半身裸になると、良子は紙袋の中からビニールに包まれた濡れタオルを取り出し、私の素肌に当ててくれます。
ひんやりとした感触が心地良く、私はうっとりとしては良子に身体を預けていました。

良子の手は、私の身体の上を動き回ります。

その間、私はじっとしていた訳ではありません。
良子の髪の毛や頬、首筋、そして乳房を触ります。

かがんでいた良子は、悪戯っぽい目で私を見上げると、バックルに手を掛けベルトを外し、ファスナーを下ろします。

大きくなった私のペニスが邪魔をして、良子の手を煩わせますが、やがてパンツが露になります。
良子がパンツを下ろそうとしたため、私は腰を浮かせて脱がせやすいように協力します。

パンツの縁で止まっていたペニスは、開放されて勢い良く良子の目の前に差し出される形になりました。
「まあ…」

  1. 2012/10/25(木) 11:41:42|
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あなたは人妻03

[Res: 2866] あなたは人妻03 こーちゃん 投稿日:2007/12/11 (火) 23:34
=いよいよ=

各課の報告会が終わり、私はいつものように8時過ぎに会社を出ました。
バイトに出た時は、極力最後まで残って欲しい。
社長からの要望で、もちろん残業手当が付きました。

車や家を買うなど、大きな目的を持たない社員は、幾つかのグループに分かれて毎晩の様に飲みに出かけました。
私も若いグループに誘われましたが、体調が悪いからと丁重に断わりました。
いつも彼らの奢り、付いて行けばきっと美味しいものにありつくことが出来ましたが、女性に勝るものはありません。


通勤用の自転車で会社付近を何度も回り、時間をつぶします。
8時半までの30分は、長く感じられました。

出来れば、自宅に戻り身体を綺麗にしたかったのですが、その余裕はありません。

8時半少し前に会社に戻り、事務所に灯りがないのを確認して、会社の裏手の空き地に自転車を隠します。

破裂しそうな心音を聞きながら、部品庫に向かいます。

通りに面した部品庫は8畳ほどの広さで、主にプラスチック部品用の原料袋が保管されていました。
倉庫内には蛍光灯がありましたが、光は漏れていませんでした…。
部品庫に近づくと、周りに誰もいないのを確かめて、シャッターをノックします。
「佐藤です」
小声で名前を告げると、
「待って」
の声に続いて、施錠を解く音が聞こえます。

くぐって入れるほどの高さに、音を立てないよう慎重にシャッターを上げます。
良子が、懐中電灯で足元を照らしてくれます。
「誰にも見られなかった?」
「はい」
胸元に掲げられた電灯の明かりが、二人の姿を部品庫の壁に映していました。
足元の材料袋によろけながら、近づいて抱き合い荒い接吻を交わします。

日頃の仕事中のY談でその気になっていた二人に、形式的な手続きは必要ありませんでした。
熱い息をはき、接吻をしたまま彼女のシャツの中に手を入れて、ブラジャーの上からたわわな胸をもみしだきます。
「はああ」
良子の口から、熱いため息が漏れます。
  1. 2012/10/25(木) 06:41:09|
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あなたは人妻02

[Res: 2866] あなたは人妻02 こーちゃん 投稿日:2007/12/11 (火) 20:40
=賽は投げられた=

「いつにする?」
「僕は、いつでも…」
「じゃあ、今夜は?」
「良いですよ。
でも、大丈夫なんですか?」
「多分…。
場所は、部品庫にしよう。
あなたの仕事が終わるのが、8時頃でしょう。
8時半はどう?」
「はい」
良子主導で、ことは決まって行きました。

約束が交わされてからというものは、私は仕事どころではありませんでした。
何度、良子の体に手を伸ばしそうになったことか…。

後で知った話ですが、良子も仕事中私をからかう内に、次第に性の対象として意識し出すようになって行ったと言うことです。
ご主人とは、ここ何年もの間セックスレス、刺激が欲しかったのも事実です。
ただ、私とは15歳ほどの差があり、誘い水は向けてみたものの、お願いされるとは正直思っていなかったようです。


さて、二人が結ばれる場所ですが…。

良子の住まいは、会社の裏にありました。
会社が用意した家、いわゆる社宅は、休日の製品・部品の受け渡しや夜間の警備が住む上での条件でした。

道路に面して、社屋と駐車場、並んで小さな部品倉庫があり、社宅は社屋の裏、敷地の一番奥にありました。
周りには、同じ様な小規模の会社が多く、7時を過ぎる頃にはほとんど終業して、人や車の往き来が極端に少なくなります。

夜は間違っても、子どもが部品庫に来る心配はありません。


ラブホテルと言う手もありましたが、決められた時間では遠出も出来ず、かと言って近場では誰かに見られる恐れがありました。
それを考えれば、会社の部品庫と言うのは、案外良い選択だったのかもしれません。


4時半になり、パートの良子は帰ってしまいます。
ふたりはいつものように
「お先に」
「お疲れ様」

それと前後するように、課員達がひとりふたりと外回りから帰ってきます。
「おう」
課長が声を掛けてきましたが、数時間後には彼の奥さんと結ばれるかと思うと、心穏やかではありませんでした。

男たちは、今晩も飲みに行くようです。
もちろん、課長もメンバーの一人です。

小さな会社ですから組合などなく、男性社員のほとんどが8時頃まで残っていました。

良子の指定した8時半と言う時刻は、仕事終わりに家に寄り、飲みに出かけるご主人に余計な詮索を受けない安全な時間でした。

案の定、私も誘われましたが、体調が悪いと断わりました。
いつもひょいひょいついて行く私が断ったものですから驚かれましたが、それ以上誘われることはありませんでした。


不倫と言うのに自宅の近くと言うのも大胆に思えますが、良子も口では奔放なことを言いながら、私から声を掛けられるまではいけない遊びをしたことがなく、いざと言う時にすぐ家に戻れるなど色々考えてのことでした。

  1. 2012/10/24(水) 18:10:26|
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