妻と男の物語


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芙美子という名の女優(2)<完>

[4175] 芙美子という名の女優(2)<完> 角笛 投稿日:2008/06/29 (日) 17:44
(4)
 後藤に嬲られて(マッサージされて)いる芙美子は、平静と官能の狭間をフラフラと
彷徨っていた。貞淑と肉欲、清楚と淫乱の境界上をウロウロしている感じだった。
そのとき、頭の中で声がした。以前に聞いたことのある、艶かしい声であった。
――フェリス、聞こえるか? 俺が誰だかわかるか? わかるよな?――
――えっ? あなたは……ディーン?――
――いかにも、我が名はディーン。おまえのインキュバスだ――
 その声は確かにインキュバス・ディーンであった。結婚直前の芙美子が、夢の中で
さんざん弄ばれた夢魔の声であった。(拙作:#12「淫夢」参照)
――さあ、肉欲の扉を開けて、官能の虜になれ! 芙美子からフェリスに変われ!――
――ダメよ。これ以上肉欲に溺れるわけには……いかないわ……――
――何を言う。フェリスも立派なおまえの人格だ。さあ、呼び起こせ、官能を!――
――ああっ、そんな……ダメェ……我慢できない……イヤッ……ウフン……――
 その瞬間、芙美子の瞳からは貞淑な光が消え、艶やかに濡れを帯びた。
半開きの唇から、熱く、甘い吐息が漏れる。
――もっと……もっと欲しい……エッチなわたし……もっと……欲しい……――

(5)
「……ウフン……気持ち……イイわ……」
「気持ちエエか、奥さん。さあ、どこがスイッチかな? ここかな? それとも……」
 フェリスモード(淫乱モード)のスイッチが入ってしまった芙美子が嬌声を漏らすと
それに呼応するように、後藤が答えた。芙美子の膣の中に挿入した指で蜜壺の中を
探索していた。快感のツボ・スイッチを探っていたのだ。
「あっ、ダメェー、イヤぁー」
 後藤にGスポットを探り当てられた芙美子は、大量の潮を吹いた。

「奥さん、素晴らしいですよ。これはいい撮影になりますよ。さあ、私らのチンポを
しゃぶっていただけますか?」
 全裸の津川と後藤に挟まれるように、体中ローションまみれとなった芙美子は
ベッドの上に坐らされた。目はトローンとしていた。
仁王立ちしている津川と後藤のイチモツを交替でフェラチオすると、ふたりの肉棒は
あっというまに完全勃起状態となった。後藤のモノは赤黒くテラテラ光って巨大に
そそり立っていた。津川のモノも、後藤ほどではないもののかなり大きかった。
特に、カリの部分が太かった。
「……あーん、おかしくなっちゃう……。早く……、早く欲しい……。お願い……」
「ほんじゃあ、監督、先にオメコをいただきますわ」
 そう言うと、後藤は芙美子の上に被さり、正常位で挿入した。
巨大な亀頭が膣口を押し広げ、子宮に届かん勢いでブチ込まれた。
「ああっ、スゴイ……」
「おおっ、よう締まるなあ、奥さん。エエ塩梅やでェ」
 しばらくピストン運動をしたあと、後藤は芙美子の手を自分の首にからませて
抱きかかえると、騎乗位に移行した。
「さあ、奥さん、好きなようにグラインドしてや」
「……ええっ……気持ちイイわ……ああっ……ウフン……」
 芙美子がアヘアヘ言いながら前後左右に腰を振ると、すぐに後藤が悲鳴を上げた。
「アカン、アカン、奥さん。ちょっと止まって。奥さん、ものすごう締まるなあ。
アカン、動いたら……。出てしまう……。ちょっと待って……」
「おいおい、後藤ちゃん、どうしたんや。AV男優が素人さんにイカされてたら
商売上がったりやでェ」
「そんなん言うても監督、ものすごう締まるんやでェ。キュッ、キュッ、というより、
ギュッ、ギュッ、という感じ? ザラつき具合も最高なんや」
 しばらく停止していた芙美子は、
「……イヤぁーん、もう我慢できなーい……」
 と言うと、再び腰を激しく振り始めた。
「あー、アカン、アカン……、それ以上……、ウッ……」
「イクッー……、イクッー……。アッハーン……」
 後藤がグッタリした。芙美子も背中を仰け反らせた。
「……この道長いけど、初めて素人さんにイカされてしもた……」
 と後藤が呟いた。
「津川さん、エッチしましょ……」
 傍らで状況を観察していた津川の屹立する男根へ向かって、芙美子が動き出した。
後藤の元気を失いフニャッとなったイチモツを抜くと、膣口からトローリと精液が
垂れ落ちてきた。やや黄色みを帯びた白色の、かなり濃いめのやつが、時間をかけて
ゆっくりと滴り落ちてきた。
「あーん、中に出されちゃった……。ウフン……。津川さーん、セックスしましょ」
 芙美子は、津川のモノの太い亀頭部分をカプッと咥え込んだ。
フェリスとなって暴走し出した芙美子を止める術はない。

(6)
 芙美子は、後藤と津川を相手に何度も何度も交じりあった。最初は嬲られて始まった
セックスであったが、途中からはフェリスと化した芙美子が主導権を握っていた。
ふたりの精液を、膣の中や口の中に受け止め、ときには体にかけられながら、
ザーメンにまみれて芙美子はご満悦であった。
 カメラを担当していた加瀬は、その様子に畏怖の念を抱き、極力、第三者的立場を
装い撮影に徹した。その効果があったのか、加瀬は芙美子の餌食にならなかった。

 淡いピンクのシーツが張られた方のベッド――淡いピンクのシーツは、濡れた部分の
色が変わってわかり易いので、よく用いられる。実際、今回はそのほとんどのエリアが
ぐっしょり濡れて色が変わっていた――に仰向けに横たわっていた芙美子が
起き上がろうとしたとき、事務所の入り口ドアの開く音がした。

「遅れてすみませーん。『桜田社長』からの連絡にミスがあったので遅れました。
津川監督はいらっしゃいますか? 奥の部屋?」
 毛皮(フェイクか?)のハーフコートを羽織った若い女が部屋に入って来た。
栗色の髪で年は20代半ばぐらい、少しケバイ感じだがなかなかの美人だった。
「あれェ、撮影中でした?」
「君は?」
「桜田プロの『桜田社長』の紹介で来ました、栗原美玖でーす」
「えっ? 君が『桜田社長』からの紹介? 何か手違いがあったんじゃない?
この女性、柏木芙美子さんが来てくれて、もう撮影は終わったよ」
「ええっー、ウソッー。わたしですよぉー」
「そんなばかな。奥さん、芙美子さん。あなたは桜田プロの『桜田社長』の紹介で
来てくれた方ですよねェ?」
「えっ? 『桜田社長』?」
 芙美子は快楽を堪能して朦朧とする意識から現実に引き戻された。
「……わたしは主人の友人である『桜庭さん』の紹介でこちらに伺ったのですよ。
駅前の第一ビルにある『フェアリリー・プロダクション』で面接を受けるように、と」
「えっ? 『桜庭さん』? 『フェアリリー』?」
「ええ、そうですわ。『フェアリリー・プロダクション』」
「『フェアリリー・プロ(Fair Lily Production/美百合プロ)』は6階ですよ。
ここは4階。うちは『フェアリイランド社(Fairyland Co.Ltd)』です」
「えっ、ほんとうに?」
 芙美子は立ち上がってセカンドバッグを取りに行った。孝太郎に渡された名刺を
よく見ると、確かにフェアリリー・プロダクションは6階となっていた。
「そんなあー、間違って訪問していたなんて……」
「まいったなあ、こりゃあ」
 津川が頭を掻きながら呆然とした。
「ねえ、どういうことなんです? 美玖でAV撮ってくれるんでしょ?」
 気を取り直して津川が口を開いた。
「えーっと、栗原さんでしたっけ? 今回の撮影は、もう終了しました。手違いでは
ありましたが、こちらの女性で無事に撮り終えましたので、今日のところはこのまま
お帰りください。桜田社長には、私の方から連絡を入れておきます」
 栗原美玖は、えー、とか、お金が要るのに、とか、予定が狂った、とかボヤいて
いたが、加瀬が丁重に執り成して退散させた。

 津川が芙美子に向き直って話し始めた。
「あらためまして、私はフェアリイランド社の津川正義と申します。フェアリイランド
では主にアダルトビデオを撮っています。彼はAV男優の後藤くんです。
そうですか……。間違いでしたか……。どうりで……。
あなたのように清楚で美しい人妻が……、おかしいとは思ったのですが……。
まあ、いまさら後悔しても仕方ありません。契約書もこのようにキチンと
交わしていることですから、今日撮影したAVは予定通り販売させていただきます」
「えっ? そんな、困ります……」
「間違いがあったとはいえ、こちらも仕事ですから……。予定どおりスケジュールを
こなさないと会社が立ち行かなくなるのですよ。そこのところを、
どうかご理解ください。心配なさらずとも、このAVは人妻企画ものですので、
奥さんのご要望があれば目隠し線を入れるなどの処置はとらせていただきます。
もちろん、ご希望があればですけどね……」
「入れてください。わたしの顔が絶対わからないように……」
「わかりました、できる範囲で処置させていただきます。でも、AVを視るお客さんが
最低限興奮できるよう、ある程度は画像を残さないといけませんので、そこは諒解して
くださいね。それでは奥さん、今日はお疲れさまでした。契約どおりのギャラを
お支払いしますので、これで帰っていただいて結構ですよ」

(エピローグ)
 AV撮影から約1ケ月後、2月の半ば過ぎに、芙美子の手許に一通の宅配便が届いた。
差出人はフェアリイランド社であった。津川の簡単な挨拶文を同封して、件のAVが
梱包されていた。
   『トロける人妻フミコ:開けてしまった淫乱の扉』
 パッケージの写真は目隠し線こそ入っているものの、明らかに芙美子であった。
パッケージ裏の右上には、精液に顔を汚された芙美子が淫猥に微笑んでいた。

(芙美子という名の女優:完)"An Actress by The Name of Fumiko"

******次回予告******************************************************************
「芙美子のいちばん長い日」"A Longest Day for Fumiko"
********************************************************************************
  1. 2012/12/21(金) 16:47:23|
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芙美子という名の女優(1) 

[4173] 芙美子という名の女優(1) 角笛 投稿日:2008/06/29 (日) 17:39
"An Actress by The Name of Fumiko"

(プロローグ)
 柏木孝太郎の許に桜庭大介から連絡が入ったのは、桜庭と堤和也の訪問
(拙作:#10「淫舞」参照)を受けてから10日後のことだった。
ぜひとも相談したいことがある、ということで、その日の夜仕事が終わったあとに
駅前の喫茶店で会うことになった。
「このあいだはありがとう。とても楽しいひとときを過ごさせてもらったわ。
奥さんにもよろしくな」
「いやいや、こちらこそ、来てくれて楽しかったよ」
「ところで、今日呼びたてたのは、折り入っておまえに相談したいことがあるんや。
厳密には、おまえの奥さんにお願いしたいことがあるんやけどなぁ」
「芙美子に?」
「ああ、そうや。うちの会社が運営するスポーツジムが新たにオープンするんやけど、
そのキャンペーン・スタッフをお願いできひんかなあ、と思って。
そんなに難しいことはあらへん。イベント・コンパニオンみたいなもんや。
ほら、おまえの奥さん、美人でスタイルいいやろ? モデル以上にカッコイイやん。
ジムの宣伝に一役買ってもらえへんかなあ」
「芙美子が? そんなことできるかなあ?」
「けっこう大勢のスタッフを募集しているんやけど、なかなか集まらへんのや。
面接だけでも受けてもらってくれへんか。頼むわ。このとおり……」
 桜庭に手を合わせて懇願され、孝太郎は断ることができずしぶしぶ引き受けること
になった。面接会場となるプロダクションの名刺を渡され、孝太郎は帰宅した。

(1)
「フミちゃん、このあいだうちに来てくれた桜庭に頼まれたんだけどさあ。
フミちゃんに力を貸してほしいようなんだ。協力してやってくれないか?」
 孝太郎から手短に内容を説明された芙美子は、最初は少し躊躇するそぶりを見せたが
事情を考慮し、結局引き受けることになった。
「これが行き先らしい。プロダクションのようだ」
 名刺には、フェアリリー・プロダクション代表取締役社長、萩原充とあった。
「すまないけど、明日にでも行ってみてくれるかい」
「わかったわ。あなたと桜庭さんの頼みとあっては、しかたないわね……」

 次の日の午後、芙美子は面接のためプロダクションへと向かった。
名刺によると駅前の第一ビルに事務所を構えているとなっていた。
「どうやらこのビルのようね。フェアリー、フェアリー……。あっ、ここかしら?」
エレベーターで4階に上がり、廊下の突き当たりへまで進むと事務所があった。
ベルを押すと40歳前後の男が出てきた。
「あのう、こちらはフェアリーさんでしょうか?」
「ええ、フェアリイランドですよ。あなたは?」
「『桜庭さん』に紹介されて面接に伺いました柏木芙美子と申します」
「ああ、『桜田社長』の紹介の……、ハイハイ諒解です。どうぞうどうぞ、
中へ入ってください。むさ苦しいところですが、さあ、どうぞ、どうぞ」
「……失礼します……」
 芙美子は男に促されて部屋の中へ入った。
「申し送れましたが、私、フェアリーランドの津川正義と申します。
現場を取り仕切っています。ええと……」
「柏木芙美子です」
「ああ、フミコさんですね。フミコさんはどういう字を書くのですか?
ああ、そうですか。『芙美子』さんと書くんですね。諒解です。少しお待ちください。
すぐにパートナーを呼びますので……」
 そう言うと津川と名乗った男は電話を掛け始めた。その際に、部屋の中にいた
もうひとりの男がカメラ担当であることを説明された。
「自分はカメラ担当の加瀬と言います。よろしく」
 20歳代半ばに見える加瀬の手短かな挨拶に芙美子は会釈を返した。

「パートナーはすぐにやって来ますから、しばらくお待ちください。
とりあえず、住所や名前など、こちらの用紙に書き込んでいただけますか?
項目ごとに空欄を埋めるように書き込んでいってください。これが契約書になります。
なあに、形を整えるだけのものですよ。書けたら、引き続き面接を始めましょう」
 芙美子は言われるままに、渡された用紙の空欄を埋めいった。

(2)
「カメラがまわっていますが、気にしないでください。それでは面接を始めます。
まずは名前と年齢をお願いします」
 ソファーに坐らされた芙美子の正面にはカメラを構えた加瀬が、その隣には津川が
席をとり、面接は開始された。
「柏木芙美子、年齢は25歳。3月が来たら26歳になります」
「身長とスリーサイズをお願いします」
「えっ?」
「お願いします。身長とスリーサイズを」
 芙美子は少し面食らったが、気を取り直して津川の質問に答えた。
「身長は168センチ、スリーサイズは上から91、56、89です」
「おおっー、そうですか。なかなか、素晴らしいプロポーションですね。
服の上からでもなんとなくわかっていましたが……。そうですか、ふうーん。
胸が大きそうですけど、ブラジャーは何カップのものを着けておられますか?」
「えっ? そんなことも言うのですか?」
「お願いします。大事なことですので……。すみません」
「……普段着けているブラのサイズは、『70F』です……」
 芙美子は恥ずかしそうに俯きながら答えた。
「ほおー、Fカップですか。ふうーん、なるほど。セーターの上からでも大きいのが
よくわかります。ところで、芙美子さんは結婚されていますよね。
いつ結婚されましたか?」
「24歳のときに結婚しました。今度の5月でちょうど2年になります」
 芙美子は左手の薬指に光る結婚指輪にチラリと視線を落とし、答えた。
「じゃあ、まだまだ新婚さんのうちですね。性感帯はどこですか? 好きな体位は?」
「えっ? そんなこと……。言えません……」
「まあまあ、そうおっしゃらずに……。その初々しい感じがイイですねェ。
ポイント高いですよ」
 そのとき、入り口のドアが開き、男が入ってきた。
「チワーッス。監督さん、いはりますか?」
「おおっー、後藤ちゃん、こっちこっち。ご苦労さん」
 津川が手招きをすると、後藤と呼ばれた男がこちらへとやって来た。
身長180センチ前後のガッチリした体形の男だった。年齢は30歳前後に見える。
「こちらが本日奥さんのパートナーを務める後藤くんです。こちらは面接に来られた
柏木芙美子さん。25歳の人妻さん」
 芙美子は後藤と挨拶をかわした。
「さあ、それじゃあメンバーが揃ったということで、場所を移そうか。
さあ、奥さん、あちらの部屋へどうぞ」
 津川に誘導されて、芙美子は奥の部屋へと入って行った。

(3)
 奥の部屋にはベッドがふたつあった。ひとつは淡いピンク色のシーツが張られた
ベッドで、もうひとつの方はブルーのビニールシートが張られていた。
ベッドの周りには、既に撮影機材がスタンバイさせてあった。
「……あのぉー……これは……どういうことでしょうか?」
 芙美子が怪訝な表情で津川に訊くと、
「心配なさらないでください。こちらで、面接・オーディション・撮影、だいたいの
ことをやってしまうんですよ」
「……はぁ……、そうなんですか?」
「ええ、大丈夫ですよ。それではね、奥さんにはリラックスしていただいてから
オーディションに入りたいので、まずはこちらに着替えていただけますか?
奥さんのプロポーションも確認させていただきながら、同時に『癒し』を体験して
いただきたいので……。あちらに更衣室がありますので、さあ、どうぞ」
 芙美子は津川から、薄い紙のような生地でできたタンクトップとショーツを
手渡され、更衣室へと案内された。
「えっ? これに着替えるんですか?」
「そうですよ。服を着たままでは奥さんのナイスバディがよくわからないですし、
リラクゼーション・マッサージを体験していただくこともできませんので。
部屋は暖かくしているので、1月ですけどむしろ暑いぐらいでしょ? さあ、どうぞ」
 津川に強引に押し込まれるようにして、芙美子は更衣室に入った。

 手渡された衣装をよく見ると、上下ともにオブラートのような半透明の生地で
できていた。タンクトップは丈が少し短めのようで、ショーツは股上をしっかりとった
オーソドックスな形のものだった。芙美子はまず、白のハイネックセーターを脱いだ。
続いてベージュのベルベットスカートを脱ぐと、丁寧に畳んでハンガーにかけた。
さらに、ベージュのノンガーターストッキングを片足ずつ脱ぎ、防寒用に着ていた
薄いピンクのアンダーシャツを脱ぐと、淡いピンク色の下着のみとなった。
Fカップのオッパイを支える3/4カップブラは、縁の部分にに可愛らしいフリルが
あしらわれており、ショーツの縁にも同様のフリルがあしらわれたいた。
ショーツのセンター、臍の下の部分には小さな赤いリボンが飾られており、
クロッチ部分以外は透ける生地でセクシーさも表現されていた。
 芙美子は、ブラジャー、ショーツの順に脱ぐと、全裸の上に先ほど手渡された下着を
まとった。胸と腰が充実している芙美子が着用すると、薄い紙製の下着は張りつめて
いまにも破れそうであった。

「……あのう……、ちょっと恥ずかしいんですけど……」
「おおっ、やっぱりナイスバディだ! さあ、こちらにどうぞ」
「奥さん、エエ体してはるわ。ええよ。とってもええよ」
 津川と後藤に賞賛された芙美子は、モジモジしたままブルーシートの張られたベッド
へと導かれた。何故か後藤は服を脱いで、ビキニパンツ一丁の姿になっていた。
「そんじゃあねえ、奥さんはこちらにうつ伏せに寝てくれますか。後藤くんの
ローションマッサージを受けてリラックスしてください。後藤くんのマッサージは
なかなかたいしたもんなんですよ。気持ちイイですから」
「やっぱりなんか、恥ずかしいですわ。これ、ちょっと透けているでしょ?」
「大丈夫ですよ。さあ、後藤くん、よろしく。さあ、奥さん、ローションですよ」
 うつ伏せに眠る芙美子の背中の上に津川がローションをたっぷりかけた。
後藤がそのローションを両手で体全体に延ばしながら、背中、腰、尻、太腿などを
巧みにマッサージし始めた。
「……あっ……」
「どうです、奥さん。揉んで欲しいとこがあったら言ってくださいよ。
奥さんエエ体してはるから、マッサージのしがいがありますわ」
 ローションを塗られてから5分も立たないうちに、芙美子は体の芯が
とても熱くなってきていることに気付いた。官能の中枢をくすぐられるような、
なんとも言えない感覚である。いつもエッチのスイッチが入ってしまう、あの危うい
感覚であった。ダメッ、熱い。思わず声が漏れる。
「……ああっ……ダメェ……」
「奥さん、だんだんエエ声が出てきましたなあ。リラックスできてきた証拠ですわ。
ねえ、監督?」
「そうだねえ。あっ、そうそう、言ってなかったかもしれませんが、ローションの中に
特別な媚薬を少し混ぜてあるので、けっこう興奮されると思いますよ」
 そんなこと、全然言ってなかったじゃない、と心の中で芙美子は文句を言いながら
言いようのない快感に、次第に身も心も支配されつつあった。

「さあ、奥さん、そろそろ仰向けになってください」
 津川はそう言うと芙美子の体をクルリとひっくり返し、体の前面にもローションを
たっぷりかけ始めた。仰向けになって、視線を体の方に向けて芙美子は気付いたが、
ローションのかかったところの下着が溶けてなくなっていた。どうやら簡単に溶けて
しまう生地でできているようだった。オブラートのような素材であると感じていたが、
案外、オブラートそのものだったのかもしれない。
 体全体にローションを塗りたくられて、芙美子はほとんど全裸といってよかった。
後藤が左右のオッパイを下から上に揉み上げたり、胸を鷲づかみにして揉んだり、
乳輪を指先でこねくりまわしたりする快感に堪えながら、芙美子が横に視線を這わすと
津川が服を脱いでパンツ一枚になろうとしている姿が目に入った。
もう、いったいどういうことよ、と不満を漏らす代わりに、
「……あっ……ああっ……アン……」
 という悦びの声が漏れた。後藤の手がウエストから腰の充実した肉塊へと移り、
その大きな手でマッサージされると、確かに気持ちよくウットリさせられた。
下腹部に手が這ったときには、その次に続くであろう期待に胸がふくらみ、
陰唇へと手が移動した際には思わず体がビクンと反応してしまった。
「……ああっ、ダメェ。……イヤッ……、気持ちいイイ」
「中の方も大事にマッサージさせてもらいますでェ」
 後藤の中指が陰唇を割り、アソコの中にズブリと挿入された。
「……ああっー……」

(続く)"An Actress by The Name of Fumiko"


  1. 2012/12/21(金) 11:46:28|
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淫夢――夢魔の誘惑――③(完)

[4094] 淫夢――夢魔の誘惑――③(完) 角笛 投稿日:2008/06/22 (日) 18:41
(4)
 芙美子は安西環の声で目が覚めた。
「芙美子先輩、変な声を出さないでくださいよ」
「えっ、わたし……」
「なんか、色っぽい声を出しておられましたよ……。エッチな夢でも見てたのですか?」
「えっ、ホント? いやらしい声を?」
「ええっ、そんなに大きな声ではなかったですけど、アッハン、ウッフン、と
かなり色っぽかったですよ」
 芙美子は顔を真っ赤にすると、ごめんなさい、と言って俯いた。
そして、さっきの夢が――あれは本当に夢だったのだろうか?――生々しく思い出され、
体が火照ってくるのを感じていた。

(5)
 その夜、芙美子の夢に、また、ディーンと名乗る男が現れた。
黒人の姿ではなく、最初に出会ったときの男の姿であった。ベッドの横から誘う仕種で
芙美子を立ち上がらせた。芙美子はピンク色のネグリジェを着ていた。
「さあ、おいでフェリス(芙美子)。我が愛しい、性のしもべよ。キスしておくれ」
 芙美子は自分でも信じられなかったが、ディーンの言うとおりに彼の唇に自分から
唇を重ねていった。互いをむさぼり合うように、激しく音をたててキスをした。
芙美子の体が柔らかくなってくると、ディーンはネグリジェを脱がせた。
さらに、ノーブラのオッパイをしゃぶりながらパンティに手をかけると
一気に足首までずらした。
「……あっ……」
「フェリス(芙美子)、69を愉しもう。さあ、おいで」
 ベッドに仰向けに寝たディーンの上に四つん這いで覆いかぶさるように
芙美子は69の体勢へと移行した。ふたりは、互いの性器を口唇でしゃぶり合い
愛撫し始める。
「……アッ……ハーン……ダメェ……イヤぁ……気持ち……イイ……」
 芙美子の秘部は瞬く間に潤い、ビチャビチャに濡れてきた。その甘い汁を舐めながら、
ディーンはフェラチオ中の芙美子に話しかける。
「フェリス(芙美子)、そうだよ。だんだんうまくなってくるねェ。
おまえがしゃぶってくれるおかげでチンポは最高にご機嫌になってきたよ。
いいかい、そうやって世の男どもを悦ばせるのだよ。肉欲の虜、フェリス(芙美子)よ」
 芙美子は返事はしないで、その艶やかに濡れた目で同意を示した。
「……ゥフン……欲しい……男の……お願い……欲しい……」
「わかっているよ、フェリス(芙美子)。さあ、この屹立する我がシンボルの上に
またがってごらん。ゆっくり、ゆっくりと、秘肉に挿入されていく感覚を味わいながら
腰を下ろしていくんだよ。さあ……」
 芙美子はディーンの言われるままに彼の勃起した肉棒の上にアソコをあてがうと
ペニスの先端を秘裂に割り込ませた。そして、亀頭部分を陰唇に沈め、感触を確かめた。
「……ぁハーン……入ってくる……大きい……」
 さらに、ゆっくり、少しずつ腰を下ろしながら、芙美子は巨大なペニスが膣に挿入
されていく感触を味わい、ついには完全に腰を下ろした。ディーンのチンポの先端は
芙美子の子宮口にピタリと密着していた。ディーンは、その外見・容貌を自由に変える
ことができるので、ペニスのサイズ(長さや太さや)も好きなように変えることができる。
女のアソコの状態に合わせてベストフィットを演出することができるのだ。
 ディーンがオッパイを揉み出すと、芙美子は腰を振り始めた。上下に、前後に、
左右にまわすように、結合部分を接点として弄ぶように腰を振った。
ディーンが両手でウエストをつかみ、芙美子が腰を動かす手助けもしてくれた。
「……あー……熱い……体の中から熱いわ……気持ちよくて……溶けていくよう……
あー、ダメェ……ディーン……ああー……気持ちイイ……ァハーン……イキそう……」
「いいよ、フェリス(芙美子)。さあ、言ってごらん。『わたしはフェリス。
官能の虜。肉欲のしもべ。性の奴隷。セックスの悦びに支配された女』と。さあ!」
「……わたしは……フェリス……。……官能の……虜、……肉欲の……しもべ、
……性の……奴隷……。セックスの悦びに……支配された……オ……ン……ナ……」
「そうだよ。そのとおりだよ。さあ、そろそろイクよ。このあいだのように、
サキュバスの能力の一部を一緒に注ぎ込んであげるよ。サキュバスの力は、フェリスの
女としての能力を増幅させていくからね。男を惑わすフェロモンが、多量に分泌される
ようになるから、おまえのことを男が放っておかないよ。肉欲だよ……」
 芙美子の腰を両手でつかんでストロークの補助をしていたディーンの腰の動きが
速くなった。それに呼応するように芙美子の腰の動きもスピードを上げて激しくなった。
ディーンがビクンと体を震わせてザーメンを放出した。一瞬、芙美子の膣いっぱいに
膨張したペニスが子宮口に多量のエキスを吐き出した。
インキュバス(男の夢魔)としての能力を駆使し、サキュバス(女の夢魔)の力の基を
一緒に注ぎ込んだ。
「……あー……スゴイ……熱い……アッハーン……」
 芙美子がガクンと背後に仰け反った。全身からは汗がフツフツと噴出していた。
「淫らでとっても美しいよ、フェリス(芙美子)。これから毎夜、おまえを抱いて
おまえの中に力を注入していくからね。そうすることで、フェリスはますます淫乱で
美しい『現世のサキュバス』に近づくことができる。おまえたちの世界では、それを
『ニンフォマニア』などと呼称していうようだけどね」
 快楽の果てにグッタリと体を横たえていた芙美子は、ディーンの言葉をボンヤリと
聞いていた。濡れた黒い瞳、紅潮した頬、半開きになった愛らしい唇、汗ばんだ姿態。
その艶かしい様子の全てが、芙美子が悦楽を享受していることを物語っていた。

(エピローグ)
 こうして、芙美子は結婚式を迎えるまでの三週間、インキュバス・ディーンの訪問を
毎夜毎夜受け容れ、情事を繰り返したのであった。その体内に少しずつサキュバスの
力を注がれ、肉欲に溺れる女の顔を――今までになかった新しいもうひとつの顔を――
得ることになるのであった。結婚と同時に、インキュバス・ディーンは訪れなくなった。

 彼が再び芙美子の許に姿を現すのは、ずいぶん先のことになる。
芙美子の心が、肉欲の権化を必要とする欲望を抱いたとき、彼は現れるのであった。

(淫夢――夢魔の誘惑――:完)"Wet Dream ―Fumiko seduced by Incubus―"

******次回予告******************************************************************
「芙美子という名の女優」"An Actress by The Name of Fumiko"
********************************************************************************
  1. 2012/12/21(金) 06:44:47|
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淫夢――夢魔の誘惑――②

[4093] 淫夢――夢魔の誘惑――② 角笛 投稿日:2008/06/22 (日) 18:40
(2)
 降車駅の名前を告げるアナウンスの声で、芙美子は目が覚めた。
いやらしい声を上げていなかったかと一瞬狼狽したが、周囲の雰囲気からして
大丈夫そうだった。今の夢(?)は何だったのだろう、と考えながら、芙美子を改札を
抜けて会社へと急いだ。
 ロッカーで着替えを済ませて席に着こうしたとき、桂木啓佑とすれ違った。
すれ違いざま桂木が、
「……あのぉ、吉村先輩……。週末は、どうもでした……」
 と言ってきた。振り返ると、横で堀田学がニヤニヤしていた。
芙美子は不機嫌な笑みを返すのが精一杯だった。
 席に着いてPCの電源を入れたとき、隣席の安西環が声をかけてきた。
「おはようございます、芙美子先輩。金曜日は大丈夫でした?
あのあと、あいつらはキチンと芙美子先輩を家まで送り届けてくれましたか?」
 縦巻きロールの髪を揺らしながらアーモンド形の大きな目を見開いて、愛らしい唇が
動く。芙美子は挨拶を返すと、ええっ、とかなんとか言いながらはぐらかした。
「それよりあなたの方こそ、ひとりで帰っちゃったけど、彼氏とはうまくいったの?」
「えへへへへ。仲直りできました。彼が先に謝ってくれて、わたしも謝っちゃいました」
「そう、よかったわね」
「今度、先輩の旦那さんも一緒に、みんなで呑みにいきたいですね」
 そう言うと環は立ち上がり、給茶室の方へと歩いていった。

 PCが立ち上がってくるのをボンヤリ眺めていた芙美子は、急に、強い睡魔に襲われた。
意識が急激に闇へと引きずり込まれていくように眠りに落ちた。

(3)
 芙美子は、M字開脚の状態で、全裸で電車に坐っていた。
彼女の周りには見ず知らずの男たちが二十人前後群がっていた。
また、夢の世界に戻ってしまったようだった。
「お帰り、芙美子。さあ、続きだ。心と体を開いて、男たちの前に全てを
晒したまえ。おまえの欲望の導くまま、快楽を求めていくのだ」
 ディーンにキスをされて口を塞がれたため、芙美子は答えることができなかった。
声にならない呻きを上げながら、体中に唇と舌を這わせる男たちの愛撫に堪えた。
理性を保とうとするが、徐々にそれが怪しくなってきていた。
官能に支配されつつある自分を自覚し、芙美子はいっそう強く快感に抵抗しようと
心で強く意識した。エッチに溺れまい、と……。
 彼女の葛藤する心を読み取ってかどうかわからないが、ディーンが耳をしゃぶりながら
囁いてきた。
「『芙美子である』ということが、快楽を追求しようとするおまえの素直な欲望の
妨げになっているのだったら、おまえにもうひとつ別の名前を与えるとしよう。
おまえに官能の顔を与えてやろう。そうだなあ……。
『芙美子』の頭文字は『F』だから、『F』で始まる名前がいいなあ。そうだ!
フェリス(Felice)がいい。柔らかい音の響きで、エロティックな雰囲気もある。
これからおまえは、こちらの世界では『フェリス』と名乗るがよい。
貞淑な芙美子とは異なり、フェリスは欲望に忠実で、ときに艶やかで、淫らなことも
いとわず、セックスに貪欲な淫乱女にもなる、快楽を追求する性の虜。
そういう人物になればよい。とは言っても、もともと芙美子自身が潜在的に持っている
性格の一面が顕在化したにすぎないのだがな……。さあ、フェリス、目をあけろ」
 フェリスと呼びかけられた芙美子は、ゆっくり目をあけた。その瞳には
貞淑と淫乱のはざまで葛藤していた光は既になく、妖しく濡れそぼっていた。

 ディーンはさらにやさしく語りかけてきた。
「フェリス(芙美子)が望めば、なんでも思うようになる。俺のこの姿も
おまえのイメージにある理想の男の姿を形づくったものだが、おまえが望めば
どんな人間にでも変わることができる。例えば、巨根の黒人を望めば
このように姿を変えることができるのだ」
 ディーンがそう言った瞬間、彼の姿は長身の黒人へと変わった。
鋼のように鍛えられた赤銅色の体で仁王立ちするディーンの股間には、男根が
信じられない大きさで屹立していた。
「おまえが望めば、オフィスに移ることもできる」
 その瞬間、芙美子は全裸のまま仕事場の席に坐っていた。大股開きで秘部を周囲に
晒したままの体勢で椅子に坐っていた。仕事場の同僚たちは、芙美子のことには
全く気付いていないように、普通に仕事を行っている。不思議な光景であった。
「じゃあ、とりあえず、おまえの上司にしゃぶってもらおうか?」
 黒人の姿をしたディーンが合図を送ると、それに弾かれるように課長がこちらへと
やって来た。もうすぐ50が近い、小太りで髪が薄くなった脂ぎった男であった。
芙美子の股間を眺めると、舌で唇のまわりを舐めて充分潤わしてからクンニリングスの
体勢に入った。
「……ああっ、課長……ヤメてください……そんな……あっ……ダメェ……」
「そうそう、やさしく舐めて差し上げろ。まだ経験が少ないから、やさしくな」
 クリトリスと陰唇を舐められた快感に、芙美子は思わず悦びの声を漏らした。
「……ゥフーン……ああ……気持ち……イイ……」
「そうだ、フェリス(芙美子)。いま、おまえは淫乱のフェリスなんだから、
誰に遠慮することもない。ほら、アソコからおいしい蜜が次から次へと溢れてくるゾ」
 ディーンにそう言われて、芙美子の理性はどんどん失われていった。そうなんだわ。
わたしは名はフェリス。芙美子ではない、フェリス。そう、フェリスよ。
 フェリス(芙美子)の体から力が抜けていき、柔らかくトロけてきたのを確認すると、
ディーンはクンニする課長を退けた。そして、艶やかに微笑むと、
「さあ、フェリス、言ってみろ。何が欲しい。おまえの体は何を欲しているのだ?」
 と言った。
「……エッチしたい……。ディーンの……大きな……○○が欲しい……」
「聞こえない。何が欲しい? ハッキリ言え!」
「……ディーンの……男性の……シンボルが……欲しい……」
 その瞬間、黒人のディーンは、その巨大な肉棒をフェリス(芙美子)のアソコに
突き立てた。陰唇を割り、膣の中を満たしながら、子宮に届くサイズの男根が
インサートされた。
「……あっ、スゴイ……大きい……ああっ……」
「おまえの中は最高に気持ちがイイ。チンポに襞のひとつひとつがからみつくように
締め上げてくる。入り口だけでなく、奥の方もよく締まっている。
インキュバスである俺に快楽を与えるとは、やはり見込んだとおりの女だ。
芙美子という名の女は、処女を失って、フェリスという名の淫乱女を手に入れた。
これからは、自身のフェロモンだけでも男たちを惑わすだろうが、さらにその力を
強化してやろう。これから毎日、少しずつ種を植え付けていってやる。
サキュバス(女の夢魔)の力のもとをね。その能力を得ることで、おまえは男を誘い、
快楽の悦びを追求する力を増幅させることができる」
 巨大なペニスを用いて、ロングストロークで膣を攻めていた黒人のディーンは、
うっ、と声を上げると、子宮の口へ向けて精子を放出した。ドクッ、ドクッ、ドクッ、
と大量のザーメンが注がれた。アヘアヘと嬌声を上げていたフェリス(芙美子)は、
体をビクッ、ビクッ、と痙攣させていた。
 ディーンが長く大きなイチモツを引き抜くと、しばらくしてから
やや黄色みを帯びた白色の、非常に濃い液体が生き物のようにドロリと
陰裂から溢れ出してきた。
「フェリス(芙美子)の子宮に、しっかりサキュバスのエキスを注ぎ込んでやったから、
おまえはますます色っぽくなっていくゾ。男を惑わすフェロモンが強くなる。
さあ、フェリス。私のペニスをしゃぶって、キレイにしておくれ」
 トローンとした目でフェリス(芙美子)は、まだ充分な硬さを保ったままのディーン
の肉棒をしゃぶって、精液で汚れた部分を口で舐め取っていた。

(続く)"Wet Dream ―Fumiko seduced by Incubus―"

  1. 2012/12/20(木) 20:03:48|
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淫夢――夢魔の誘惑――①

[4092] 淫夢――夢魔の誘惑――① 角笛 投稿日:2008/06/22 (日) 18:38
"Wet Dream ―Fumiko seduced by Incubus―"

(プロローグ)
 処女を失った(拙作「芙美子の秘密」参照)あくる日、芙美子は奇妙な夢を見た。
夢、だったと思う。たぶん……。妙な現実感はあったが、すべてがいいかげんで
不可思議だった。これが現実であるはずがない、と芙美子は自分に言い聞かせた。
が、心と体が受けた感覚は真に迫り、とても生々しいものだった。
そのようなことが、結婚式を挙げるまでの三週間のあいだ、繰り返された。

(1)
 芙美子は、いつもの時間の通勤電車に、いつもと同じように乗車していた。
通勤時間帯なのに車内が妙に空いているのが奇妙ではあったが、それ以外には
特におかしなところがあるわけではなかった。ウトウト居眠りをしながら
窓の向こうの景色をときおり眺めていた。
 どこかの駅に着き、隣の席に人が坐ってきた。他にも席はたくさん空いていたのに、
わざわざ芙美子の隣に、まるで密着するように男が腰掛けてきたのが奇妙であった。
「おはよう、芙美子さん」
 隣に坐った男が話しかけてきた。芙美子は咄嗟に挨拶を返したものの、
男の顔には全く見覚えがなかった。
 短めの髪に端正な顔立ちの青年で、純粋な日本人ではなく、どこかヨーロッパの
血が入っているような、少しエキゾチックな雰囲気のある美形であった。
年の頃は二十代半ばで、背が高く、引き締まった体躯はスポーツ選手を思わせた。
「あのう、失礼ですが、どちらさまでしょうか?」
 芙美子が訊ねると男は微笑しながら答えた。
「そうですねえ、名前なんか別にどうでもいいんですが……。
と言って、無しというわけにもいかないでしょうから、そうだなあ……。
『ディーン』とでも呼んでもらいましょうか」
「えっ? それがお名前ですか? ディーンさん?」
「イエス。そういうことにしときましょう」
 おかしなことを言う男だなあ、と芙美子は訝しげにディーンと名のる男を見つめた。
雰囲気から言って、頭がおかしいというわけでもなさそうなのだが……。
芙美子がそんなことを考えていると、突然、ディーンが芙美子の頬にキスをした。

「えっ? やめてください。何をなさるのですか」
 ディーンは嘲るように微笑むと、芙美子の耳元で囁いた。
「ふっふっふ……。俺は、おまえの夢の世界に棲むインキュバス(男の夢魔)だ。
おまえの願望や欲求が現実世界で満たされていないときに現れてくる魔物だ。
おまえの精神と肉体の奥から沸き起こってくるセックスに対する欲望を満たすために
俺は呼ばれてきたようなものなのだ。おまえの深層心理によって……。
ディーン(Dean)の『D』は、デザイア(Desire)の『D』を意味している。
願望・欲求・欲望・渇望。どうだ、心当たりがあるだろう?」
「何をおっしゃってるんですか。変なこと言わないでください。
そんなこと考えていません」
「まあまあ。そうとんがりなさるな。人間は、自分の中にある本音と建前には
なかなか気付かないものだ。少しずつ確認していけばよい……」
 そう言うと、ディーンは芙美子の髪にやさしく触れた。

「あっ、やめてください」
「そうか、耳が感じるんだな?」
「アン、やめて……。あっ……」
 ディーンに耳をさわられて、芙美子は身をよじって逃げるように抵抗した。
「誰か、助けてください。おねがい……」
「無駄だ。ここは、おまえの夢の世界だ。おまえがエッチに弄ばれることを
望んでいるのだから、誰も見向きはしない」
 空いているとはいえ、車内には老若男女を問わずたくさんの人がいるのだが、
誰ひとりとして芙美子の声に反応する者はなかった。
「なっ? 言ったとおりだろ? さあ、立ち上がれ」
 ディーンに手を引かれて芙美子は立たされた。立ち上がった芙美子は、ディーンに
抱きしめられながらキスをされた。そして、耳をなめられた。
「……あっ、やめてっ……。イヤッ……、ダメェ……。誰か、助けて……。あっ……」
 芙美子はダークグレイのジャケットをディーンに脱がされた。白のブラウスの上から
胸を鷲づかみにされて揉まれた。さらに、ボタンをひとつずつ外されていく……。
「……イヤッ、イヤッ、やめてっ……。あっ、あっ、ぁふーン……」
 芙美子のヒップを撫ぜまわしていたディーンの手がスカートのホックを外して
ジッパーを下げた。グレイのタイトスカートは、ウエストのいちばん細い部分から
肉が詰まって充実した腰を経て、スルリと足元に落ちた。同時に、ブラウスも脱がされて
しまった芙美子は、白い下着とベージュのノンガーターストッキングだけになった。
3/4カップの白いブラジャーが重たそうに豊満な胸を支え、ローライズぎみで
股上の短い白いパンティは今にもずり落ちそうなエロイ光景であった。
「美しいボディとおまえの放つフェロモンは、男どもをほってはおかない。
おまえが望めば、鼻の下を伸ばした男どもがいくらでも群がってくるゾ。
望んでみろ。ほらっ! そうそう。男たちが集まってくる……」
 下着のみで立たされている芙美子の周りに、知らないあいだに男たちがたくさん
集まってきていた。二十人ぐらいの男たちが、何故か全裸で群がってきた。
こんなに大勢の人間が、この車両に乗っていただろうか? 芙美子は不思議に思った。
「男たちが寄ってきただろう。みんな男根を勃起させて。
芙美子のフェロモンに惑わされて、射精しそうにギンギンになっているよ」
「……イヤッ……」
 少し脚を開かされた――開かされたのか? 芙美子自ら開いたのか?――芙美子の
股間部分がディーンによってパンティの上から指で愛撫されていた。
パンティの上からクリトリスや陰唇を撫ぜまわされ、みるみるうちに、
クロッチ部分に染みが広がっていった。
「……あっ、ダメェ。ァハーン……。気持ち……イイ……。あー……」
 既に肩紐が落ちていたブラジャーのホックをディーンが外すと、ブラジャーが落ちて
芙美子のオッパイは露となった。ピンク色の乳首と少し大きめの乳輪をディーンの指で
弄ばれて、芙美子は悦びの声を上げた。
「アテンション、プリーズ! ご開帳!」
 と言うと、ディーンは芙美子のパンティを一気に下ろした。さらにディーンは
芙美子を座席に坐らせ、両脚をM字に開脚させて股間を開かせた。
ディーンをはじめ、男たちの眼前に芙美子の大事な部分が晒された。
「イヤァー、やめてェー。恥ずかしい……」
「そうは言っても、アソコの方はたいそう潤っているゾ。感じているんだろ?
快感と悦びを感じているんだろ?」
「ウソよ! そんなことありません」
「さあ、皆の者、しゃぶって差し上げろ!」
 ディーンの掛け声を合図に、ディーンを含む男たちは一斉に芙美子へと群がり、
オマンコ、オッパイと言わず、芙美子の身体全体をしゃぶり始めた。
「……イヤァー……。……あっ、あっ、あっ……。……ぁふーン……」
 芙美子は歓喜の声を上げた。

(続く)"Wet Dream ―Fumiko seduced by Incubus―"
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芙美子の秘密⑥(完)

[4007] 芙美子の秘密⑥(完) 角笛 投稿日:2008/06/01 (日) 15:23
(6)
 ベッドに仰向けに寝そべっている堀田の股間を覆うような姿勢で、芙美子は男根を
弄んでいた。目はトローン、唇は半開きの状態で、官能に陶酔している様子だった。
「桂木に手伝って欲しいんやけど……。対面騎乗位でやりたいので、先輩を抱え上げて
チンポの上に坐らせてくれへんんか? 」
「諒解!」
 と言うと、桂木は芙美子の脇に腕を差し込んで抱え上げた。そのまま、堀田の股間へと
移動させる。
「ほな先輩、自分の手でチンポの先にアソコをあててください。そうそう。そうして、
ゆっくり咥え込んでいってちょうだい。おおっー、おおおっー」
 欲情した芙美子は、堀田の肉棒の先端を膣口にあてがうとヌプリと亀頭まで挿入した。
しばらくそこで停留したあと、さらに腰を沈めた。
「……ぁふーうーン……」
 堀田のイチモツが根元まで深く突き刺さった。桂木の支えを受けながら、芙美子は
腰を動かした。上下に、前後に、回転させるように腰を動かしながら、己の快感の壺を
探った。
「そうそう、先輩。なかなか上手ですよ。わふぅー! たまらん!」
 アヘアヘと喘ぎながら芙美子が腰を振る。髪を振り乱し、両腕でバランスをとりながら
騎乗で淫らに舞っている。すでに桂木の支えは必要でなくなっていた。
「またムラムラしてきましたわ。先輩、すみません。僕のものを咥えてください」
 桂木が芙美子の唇を割って半立ちのチンポを挿入してきた。突然の闖入者に口の中を
いっぱいにしながら、芙美子は腰を振っていた。

「……ああ……気持ち……イイわ……ゥふン……あっ、あっ、あっ……感じる……」
「エエなあ……。吉村先輩の旦那さんになる人は、毎日この快感を味わえるんやなあ……。
うらやましいなあ……。そう思うやろ、桂木?」
「そうだね」
「……ハッ、ハッ、ハアーン……。……あーん、そんなこと言わないでよ……。
孝太郎さん……ごめんなさい……。あっ、あっ、ああっー……」
「おっ、そろそろイキそうになってきたわ」
 堀田の合図を聞き、桂木は芙美子の口から肉棒を引き抜いた。唾液が糸を引いている。
下から突き上げる堀田のスピードと、上で腰を振っている芙美子のピッチが上がる。
二人とも、ときときビクン、ビクンとしながら、絶頂へ向けて全開であった。
「あかん、イクっー! 出るー! 先輩! うっー……」
 ビクビクンと震えて堀田は芙美子の中に射精した。芙美子も騎乗位のまま、体をビクン
と痙攣させた。
「……あっー……はあーン……。ゥふーン……。スゴイ……」
 芙美子が上体を後にのけぞらせるのを桂木が支えた。芙美子は全身汗ビッショリで
堀田も汗だくになっていた。余韻が去った頃を見計らい、桂木は芙美子の体を抱え上げた。
陰裂からグニャリと元気をなくした男根が姿を現し、ワンテンポおいてからザーメンが
滴り落ちてきた。ポタリ、ポタリと、二回目の射精の割に結構な量の白濁液が落ちてきた。
芙美子は騎乗位でも中出しされてしまった。
「先輩のアソコはトロトロにとろけていて、最高ですわ。気持ちエエわ……」
「……そう……。わたしのアソコ、そんなに良かった? ウフン……」
 芙美子が艶やかな瞳を堀田に向けて、唇の端を少し上げて微笑んだ。

「桂木くん!」
 体を抱え上げてくれていた桂木の方に向き直り、芙美子は妖しい瞳と唇で桂木を誘った。
「……もう一回……。もう一回しよ……。ねえ、もう一回……」
「えっ? もう一回? マジですか? 先輩さっきまで処女だったんですよねェ?
なんか信じられないなあ。もう一回? ホントに?」
 桂木の問いに返答する代わりに、芙美子は桂木の首に手をまわしてキスをした。
そして、首筋から胸へと愛撫し、さらに臍から下腹部へと唇を移していった。
「エッチしましょ! ねっ!? ウフン」
 と言うと、芙美子はパクリと桂木のペニスを咥え、しゃぶり始めた。

(エピローグ)
 ついさっきまで処女だったはずの芙美子に弄ばれ、桂木も堀田もヘトヘトになっていた。
何度も挿入を強要され、射精させられて、出すモノはもう何もなかった。
完全に搾り取られたのだ。芙美子はやや不満げな表情で二人を見下ろしていた。

 結婚を三週間後に控えた今、孝太郎のために守ってきた処女を失ってしまった。
しかし、セックスの悦びと官能に燃える感覚を知ってしまった。
甘美な背徳の蜜を味わってしまい、芙美子は、自分が淫らな女に堕ちていってしまう
のではないかと、言いようのない不安にかられていた。
 その不安が現実となり、彼女の淫乱な側面が開花するのは、まだ先のことである。

(芙美子の秘密:完)"Premarital Untold Story of Fumiko"

******次回予告******************************************************************
「淫夢――夢魔の誘惑――」 "Wet Dream ―Fumiko seduced by Incubus―"
  1. 2012/12/20(木) 11:02:32|
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芙美子の秘密⑤

[4006] 芙美子の秘密⑤ 角笛 投稿日:2008/06/01 (日) 15:21
(5)
 芙美子が少し落ち着きを取り戻すと、桂木が口を開いた。
「さあ、吉村先輩。本番の方をちょっとずつ進めていきましょうか!?」
「えっ? それはダメ……。ダメよ……。お願い……。それだけは許して……」
「ダメですよ、先輩。ちゃんと順番に経験しておかないと……。旦那さんを悦ばせて
あげないといけないんだから……。なあ、堀田!?」
「そうそう、桂木の言うとおりですわ。ちゃんとヤラなあきまへん」
 堀田は芙美子の背後にまわりこむと、椅子になるような姿勢で後から芙美子を抱えた。
オッパイを揉みながら桂木を促す。
「俺は背後から抱きかかえてオッパイを愉しませてもらうから、おまえはアッチの方を
ゆっくりほぐして差し上げてくれや!」
 M字に開脚された芙美子の股間に顔をうずめて、桂木は再び陰唇を愛撫し始めた。
かなり濡れてはいたが、さらに潤わすべく、刺激を与えた。舌も使った。
そうして、貫通の下準備として、小指でやさしく膣口をマッサージしだした。
ゆっくりと、ゆっくりと、小指の先端を挿入する。第一関節から第二間接のあいだまで
入れると、今度はゆっくりと引き抜く。芙美子が、アッ、と呻くのを聞きながら……。
 堀田は乳を揉みしだいて桂木の援護をする。乳輪を撫ぜまわし、乳首の先端をコロコロ
ころがしたりしながら、オッパイ全体を揉む。バストトップが敏感とみえて、
愛撫されるたびに芙美子が悦びの声を漏らしていた。

 芙美子のアソコをクンニしていた桂木が立ち上がった。充分に潤ったのを確認して、
いよいよ挿入を試みようとしているようであった。処女の滝上りにそなえて、堀田は
芙美子をしっかり羽交い絞めにしていた。
「吉村先輩! 吉村芙美子さん! それでは、いきますよ。なーに、心配しないで。
誰でも経験することですし、やさしくやりますから……。ねっ!?」
「イヤっ。やめて。お願い。桂木くん! ダメェ……」
「さあ、それでは、まずは先っぽだけね」
 処女を犯す悦びで硬くなったイチモツを膣口にあてがうと、桂木はヌプリと先端のみを
挿入した。まだ、亀頭の最大径部分までは入れていない。
「……あー、イヤっ……。やめてェー……。あっ……」
「さあ、ちょっとだけ我慢してね」
 桂木が亀頭まで収めた。とても狭い膣口だったが、よく濡れていたおかげか
亀頭までは以外と簡単に挿入できた。
「……あっ……。……痛い……」
 桂木は指でクリトリスをころがしながら、亀頭まで挿入したチンポをゆっくりと
前後させた。それ以上深く突き立てることはなく、亀頭までの挿入度を維持しながら、
膣の入り口を少しずつ開かせていく。まるで、柔軟体操をさせるように……。
 堀田は引き続きオッパイを愛撫していた。背後から髪の匂いを嗅ぎながら、耳を舐めた。
耳たぶを吸った。左手で芙美子の唇を撫ぜたあと、口の中に指を突っ込んだ。
芙美子の唾液で濡れた指先で、再び乳首をこねくりまわした。
「……あー……イタイ……あっ……ゥふーン……ァはーン……」
 芙美子の口から熱い吐息が漏れ、だんだん悦びの声へと変わっていった。
ハアハアとした息遣いに変わり、明らかに感じてきているようであった。
「イイ声が出てきましたね、先輩……。アソコの入り口の感触、最高ですよ。キュッと
狭くて、僕のチンポが押し返されてますよ。スゴイ弾力だ」
「おおっー、そんなにエエのんか?」
「最高だよ……。さあ、それではそろそろ一気にブチ込みますよ」
 亀頭の出し入れでそれなりにほぐされた膣口を突破して、桂木は一気に奥まで肉棒を
突き入れた。
「……あっ……痛い……。うっー……あー……。うっ……」
 芙美子が痛みをこらえることができず、声を漏らした。桂木はやさしく、ゆっくりと
ストロークを繰り返す。初めての膣を確かめ、じっくり味わうように、ゆっくりと……。
「入り口も狭かったけど、中の方もイイ感じ……。襞がチンポに絡みついてくる……。
吉村先輩が、あっ、とか、うっ、とか声を上げるたびに、キュッと締まってくる……。
ちぎれそう……。スゴイ締まりだよ。ただの処女ではこうはいかないよ、ゼッタイ」
「エエなあ、おまえ。吉村先輩の『初めての人』になったんやなあ。旦那さんより早く。
世界のどの男よりも早く。おまえが正真正銘、初めての男や! 俺が証明したる」
「ありがとう、光栄だ。しかし、先輩のアソコ、スゴイなあ。締め付けが……。
こりゃ、あんまり長持ちしないゾ……」
「……あっ、あっ、あっ、ぁハア、ハア、ハア、ハア、ハア、ハア……」
 破瓜の痛みに堪えると、官能の炎が燃え始め、芙美子はしだいに感じ始めていた。
体の中心から熱く沸き起こってくる言いようのない快感に、体が正直に反応し始めていた。
「おいおい、先輩も感じてきてはるけど、中に出したらアカンぞ。一応、吉村先輩は
もうすぐ結婚しはるんやし、万一子供が出来てしもたら厄介なことになるしな」
「あー、わかっているって……。まあ、妊娠させてしまったらそれはそれで都合が
イイけどな。責任とって吉村先輩と結婚するとかさ……。あっ……。危なかった……。
締められて、もう我慢できないよ。そろそろフィニッシュだなあ。どこに出すかな?」
 芙美子の胸を揉んでいた堀田が、オッパイの先端に触れた瞬間、芙美子の体に電流が
走ったようにビクッと痙攣した。
「……ハア、ハア、ハア、ハア、あっ……ぁはーン……ゥふーン……」
 最強レベルに達する膣壁の収縮を予想外のタイミングに受けて、発射寸前だった桂木の
男根は悲鳴を上げた。
「……あっ……あっ……。イッてしもた……」
「ええっ? ナニ? イッてしもたって、おまえ、中に出してしもたんか?」
「……ああ……。なんか急にギュッとアソコが締まって、堪えられなかった……」
「おまえ、ホンマに中出ししてどうするねん。しゃーないなあ……。やってしもたもんは
いまさらどうすることもできひん」
 桂木のイチモツから放出されたザーメンは、最後の一滴まで搾り取られようとしていた。
芙美子の膣が痙攣し、収縮を繰り返して搾り取っていたのだ。

 精液を吐き出してグッタリしたペニスを桂木が引き抜いた。
桂木と堀田の目が、芙美子のアソコに集中する。しばらくすると、白濁した液体が
ドロリと溢れ出してきた。破瓜の際の出血が混じって、ピンク色をしている部分もあった。
この様子からでは、それほど出血はしなかったようだ。粘性の高いザーメンを滴らせ
芙美子の陰唇は淫猥な様相を呈していた。
 目をつむってグッタリしている芙美子の髪を撫ぜ、やさしくキスをすると、桂木が
耳元で囁いた。
「吉村先輩。先輩もこれで正真正銘『女』になられましたね。とても良かったですよ
先輩は如何でしたか? 気持ち良かったですか?」
 半開きの口から甘い息を吐いていた芙美子は、ゆっくりと目を開いた。濡れていた。
涙で潤んではいたが、それだけのためで双眸が濡れているとは思えなかった。
明らかに、官能の悦楽に酔っている目であった。
「……気持ち……良かった……。……とっても……体が熱くなって……。
頭の中で何かがはじけて……わけがわからなくなった……。ああ、気持ち良かった……」
「そうですか。初めてにしては上出来ですね。もともと先輩には、エッチな素養があった
のかもしれませんね。美しいだけでなく、今もとってもエロいですよ」
「ホンマ、たまりませんわ。先輩を見ていたら、また勃起してきました。
俺のムスコの相手をもう一回してくれませんか? 我慢できひんのですわ」
「……もう一回エッチ? 堀田くんと? ええ、いいわ。エッチしましょ」
 芙美子は自分でも信じられない言葉を口にすると、既に屹立している堀田の肉棒に
手を伸ばし、愛撫を始めた。

(続く)"Premarital Untold Story of Fumiko"

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芙美子の秘密④

[4005] 芙美子の秘密④ 角笛 投稿日:2008/06/01 (日) 15:20
(4)
 ベッドの上に坐った姿勢で堀田に頭を押さえ込まれた芙美子は、堀田の勃起した肉棒を
口で奉仕させられていた。んぐっ、んぐっ、と声にならない呻きを上げ、口の周りを
唾液で汚しながら、堀田のストロークを受け止めていた。
 桂木には左右の胸を交互にしゃぶられ、孝太郎にも触れられたことのない大切な部分は
右の人差し指と中指でやさしく愛撫され、芙美子の心と体はトロトロに溶かされつつ
あった。
「……あっー、あー……。ダメェ……。ゥふーン……。……気持ち……イイ……」
 堀田がイチモツを引き抜いた際、芙美子の口から思わず声がこぼれた。
男に犯されたことのない汚れなき処女の部分を、いま嬲られている……。
オッパイを舐められ、陰唇や膣の入り口を指で愛撫されながら、清らかな口唇を割って
男根に犯されている……。物理的な刺激以外にも、『犯されている』という客観的事実が
芙美子の初めて感じる官能を高めていると言ってよかった。
 婚約者である孝太郎以外の男には決して開いてはならない秘密の部分を、いま、
二匹の獣たちに蹂躙されている……。快楽に身を任せ、トロトロにとろけかけている
自分がいる……。セックスがこんなに気持ちのイイものだったとは……。知らなかった。
「そうそう。亀頭をしゃぶって、カリの部分を唇をすぼめて……。エエよ、先輩。
根元まで咥え込んで……。ちょっと苦しいかもしれんけど、頑張って……。」
 芙美子は堀田に言われるがまま、処女の口を犯して猛り狂っているイチモツを
しゃぶっていた。ズチュッ、ズチュッ、と音をたてながら……。
「俺はねえ、チンポしゃぶってもらうのが好きなんですわ。特にかわいい娘の口に
突っ込んでフェラチオしてもらうのが大好きなんですわ。先輩のような美人に
チュパッ、チュパッしてもらえて最高に幸せやー!」
 堀田はそう言うと、背中をブルブルと震わせた。

 オッパイから口をはなして、桂木はアソコに顔を近づけていった。
蜜の溢れてくる膣口をアップで眺めながら、指でクリトリスと陰唇を愛撫している。
小指を立てると、ゆっくりと陰唇を開いて膣口に立ててみた。芙美子がビクンと反応する。
「よく潤っていますけど、貫通はやさしく進めないといけませんねェ。先輩のアソコ、
小指を入れるのがやっとですねェ。よく締まっていそうですねェ」
 桂木はゆっくり、やさしく、極めてやさしく、小指の先を膣に少しだけ挿入した。
せっかくの処女膜を傷つけないよう慎重に膣口を愛撫する。次から次へと溢れ出てくる
愛液で小指はトロトロに濡れた。チンポをしゃぶってる最中の芙美子が声を発することが
できなかった。
「おおっ、エエ塩梅か? オメコの締まりは良さそうか? 小指一本がやっと通るんか?
楽しみやなあ……。俺はとりあえず、こっちを攻めるのが先やけどな」
 そう言うと、堀田はフェラチオのストロークピッチを速めるように腰を動かした。

 堀田はときどき、ウッ、と声を上げながら、腰の動きを速めていた。頭を押さえられて
いる芙美子は、そのピッチから逃れることができなかった。実際、エッチな気分になった
芙美子自身のおしゃぶり動作も熱が入ってきているのかもしれなかった。
「そっちの『初めて』はおまえに譲るからよ。こっちの『初めて』は俺が頂くで!
エエなあ、桂木?」
「ああ、いいゾ。思う存分、吉村先輩の『初めて』の口の中に出して差し上げろ!」
 桂木の言葉を聞いて、芙美子が、ウーン、ウーン、と呻き声を上げているが、
堀田はそんなことお構いなしにピストン運動を繰り返していた。自らの右手で
イツモツの根元部分をシャカシャカしながら、左手で芙美子の頭をガッチリ押さえながら、
発射体勢に移行しつつあった。
「おおおっー、イクッ、イクッ、イクッー! 出るゾー! もう出るゾ! 先輩!?
イキますよ! イキますしねっ? ねっ? おおっ、あかん……。あっ……」
 堀田の腰がビクッ、ビクッ、と震えた。両手で芙美子の頭をしっかり抱え込み、
男のエキスを口内に放出していた。恍惚の表情をした堀田と対照的に、眉間にシワを
寄せた苦悶の表情を芙美子は示していた。アソコから顔をはなして、桂木もその様子を
眺めていた。
「こぼさないようにね」
 堀田がゆっくりチンポを引き抜いて、芙美子の顔に自分の顔を近づけてきた。
両手で頬を撫ぜながら、やさしく、
「さあ、先輩。少しずつ、ゆっくりでいいからお口を開けてください。さあ、どうぞ」
 と言った。
 芙美子がその愛らしい唇を徐々に開いていくと、粘度の高い、白い液体が
生き物のようにトローリとこぼれ落ちた。唇の端から顎をつたい、鎖骨から豊満な胸へと
滴り落ちた。口を開くほどに、次から次へと、ドロリ、と溢れ出てきた。
最後と思われるザーメンの塊が出たとき、芙美子はゲホッと咳をした。
「先輩、失礼しました。ちょっとご無沙汰だったもので、だいぶ溜まっていました。
初めての口内発射には、多くて大変だったでしょ? すんません。でもね、先輩。
とっても気持ち好かったですよ。エエ塩梅でした。大満足ですわ。とりあえず、これで、
先輩の口は『処女』を卒業しましたね。おめでとうございます!」
「吉村先輩、僕からもおめでとうございます! アップで見てましたけど、最高に
美しく、エロく、良かったですよ」
 二人の勝手な発言を聞きながら、芙美子は閉じていた目をゆっくり見開いた。
妖しい光をたたえ、官能に濡れているようであった。半開きの唇の周囲は精液に汚れて
いて、艶かしい表情であった。
「……堀田くん……ヒドイ……。あー……。でも……。とても興奮した……。
体が熱くなって……気持ち……良かった……。あー……」
 ウットリした表情で芙美子は独り言のように呟いた。フツフツと噴出した汗で全身が
汗ばみ、あたりに甘酸っぱい匂いを放っていた。悦楽を得た女の体は、雌の発する
官能のフェロモンを周囲に放ち、雄たちのリビドーをいっそう高めていたが、
このときの芙美子はまだそのことに気付いていない。

(続く)"Premarital Untold Story of Fumiko"

  1. 2012/12/19(水) 20:00:52|
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芙美子の秘密③

[4002] 芙美子の秘密③ 角笛 投稿日:2008/05/31 (土) 23:25
(3)
 いやがっているとはいえ、そこは健康で若い体である。二匹の獣に攻められている
芙美子は、今まで感じたことのない快感に戸惑いを覚えていた。
少しずつ、少しずつ、官能の淵に引きずりこまれていくような感覚に、危機を感じていた。
「安西さんは? 安西さんはどこにいるの?」
「安西は吉村先輩を見捨てて彼氏のもとへ行きましたよ。なんでも相談したかったのは
彼氏のことだったらしいんですけどね。彼氏から謝罪の電話が掛かってくるや、
吉村先輩のことを俺たちに押し付けて、さっさと彼氏のもとへと行ってしまいました」
「ヒドイ後輩ですよねェ。俺らにとっちゃあ自分勝手な同期だけど、結果としては
結構なプレゼントを置いていってくれたともいえるし……。フ・ク・ザ・ツ……」

 かすかな希望を抱いた安西環の行動を聞いて、芙美子は焦った。
このままではヒドイことになる……。最悪の事態は避けなければならない。
イチかバチか、正直な気持ちを伝えて、彼らの良心と理性に訴えるしかないと考えた。
「お願い、こんなことヤメて……。あっ……。ダメェ……。ゥふーン……。
ダメよ、こんなこと。まだ、孝太郎さんにされたこともないのに……。
お願い、もう許して……。あっ……あっ……。ヤメてェー……」
「えっ? 孝太郎さんって、婚約者のこと? 旦那さんになる人ですよね?
ええっー、もしかして、吉村先輩って……」
「処女なんですかー!?」
 処女なんですか、ってところは、桂木と堀田の驚きの声が完全にハモっていた。
芙美子は目に涙を浮かべながら、小さくコクリと首を縦に振った。

 一瞬凍りついたように固まった二人であったが、すぐにいやらしい笑みを浮かべた。
そして、芙美子にとっては信じられない言葉が、堀田の口から発せられた。
「それはあきません。吉村先輩ほどの美人でナイスバディの方が処女で嫁いだら
あきませんがな。ちょっとでも、独身のうちに遊んでおいていただかないと
あきません」
「そうですよ、吉村先輩。いつも言っておられるじゃないですか。何事も経験と。
旦那さんになる方のためにも、エッチの練習をしておかないと……」
「えっ? そんなぁー、ダメよぉー……。あっ……」
「ほらほら、気持ちよくなってきてるんでしょ? アソコも適度に潤ってきたことだし、
そろそろこっちも脱ぎましょうか? ハイ、ご開帳!」
 と言うと、桂木は芙美子のパンティを一気に脱がせた。柏木孝太郎にさえ
まだ一度も見せたことの秘密の部分が、二匹の獣に公開されてしまった。
「……イヤぁっー……」
 芙美子の目から涙が一筋流れ落ちた。

 芙美子の背後から羽交い絞めする位置にいた堀田は、芙美子の太腿を抱え上げて
子供に小便をさせるような姿勢を強いた。桂木の目の前に大股開きでアソコを晒す格好と
なった。
「イヤぁー……」
「ほおー、キレイだ……。堀田も見えるだろ? サーモンピンクって言うんだよな?
処女くささがないゾ。処女なのに、アソコからうまそうな甘い匂いが漂っている感じだ。
よく濡れているし……」
 芙美子のアソコに鼻を近づけていた桂木は、陰唇から溢れ出している甘い蜜を
ペロリと舐めた。
「あっ……」
 芙美子の腰がビクンと反応した。
「ほら、気持ちいいんでしょ? 先輩のアソコから、トロトロに蜜が溢れていますよ。
おいしい蜜ですよ」
 初めてのクンニリングスによる快感で芙美子の頭は混乱していた。確かに、今までに
感じたことのない感覚であった。体の芯から、どんどん熱くなってくるのを感じた。
「吉村先輩のアソコを初めて舐めたのが桂木なら、俺は吉村先輩に初めてフェラチオ
される男になりたい!」
 堀田は仁王立ちすると、芙美子の顔の前に己の男根を差し出した。
しゃぶるようにと堀田が合図を送るが、芙美子は口をなかなか開かなかった。
しかし、その様子を見ていた桂木に舌でクリトリスを転がされた瞬間、芙美子は思わず
ああっー、と喘ぎ声を上げた。その一瞬口が開かれたのを見逃さずに、堀田は肉棒を
芙美子の口に滑り込ませた。
「さあ、先輩。フェラチオの特訓ですよ。言うとおりにおしゃぶりしてくださーい」
 口を掘田のペニスで犯され、アソコを桂木の舌で犯されて、芙美子は初めて受ける
凌辱に打ち負かされないよう懸命であった。そして同時に、初めて感じる官能の悦楽に
全身が燃えるような興奮を覚えていた。快楽に……堕とされる……。
芙美子は漠然とそんなイメージを抱いていた。

(続く)"Premarital Untold Story of Fumiko"

  1. 2012/12/19(水) 16:45:23|
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芙美子の秘密②

[4001] 芙美子の秘密② 角笛 投稿日:2008/05/31 (土) 23:13
(2)
 桂木のマンションはワンルームであった。ユニットバスとキッチンを含めて
男の部屋にしてはキレイに片づいていた。眠り続けている芙美子をベッドに寝かせると
二人は少し落ち着いた気持ちになってため息をついた。
「おい、吉村先輩の服、シワにならないか? 白のスーツだし……」
「そうだなあ……」
 芙美子は、淡いピンクのブラウスに白のブレザーとタイトスカートを身にまとっていた。
ブラウスの胸の合わせの部分には、ふんだんにフリルがあしらわれており、フェミニンな
雰囲気を醸し出していた。
「とりあえず上着だけでも脱がせておくか? シワになるといけないし……」
 堀田が上体を起こして桂木がブレザーを脱がせた。ピンクのブラウスはけっこう薄めの
生地でできており、少しブラジャーが透けて見えていた。二人とも思わずゴクリと生唾を
飲み込んだ。

「しかし、安西もけっこう美人でエエ体してるけど、吉村先輩は別格やなあ。
清楚で美人で究極のナイスバディだよなあ」
 堀田がブラウスの胸の膨らみを見ながら切り出した。全身を舐めるように視線を
這わせ、さらに続けた。
「制服の上からでも、胸が揺れているときがよくあるよなあ?」
「あー、そうだなあ」
 桂木も芙美子の全身を眺めながら同意した。
「あーあ。三週間後に結婚して人妻か……。なんかくやしいなあ……。なんとかモノに
できひんかったんかなあ。自分に腹立つわ……」
「俺たちが入社したときには手遅れだったさ。安西に聞いたんだけど、吉村先輩と
旦那さんが初めて会われたのは今から約10年前、旦那さんが大学生の頃らしい。
そのとき吉村先輩は中学生だったってさ。その頃から相思相愛らしいぜ」
「ほんまか? そりゃあ、全然間に合わへんなあ」
 堀田が指を鳴らしてくやしい気持ちを表した。

 ベッドで無邪気に眠る芙美子を見ながら話しているうちに、二人の心の中に
ムラムラする何かが芽生えてきていた。いや、体の中に、と言った方が正確かも
しれなかった。何か邪なエネルギーが、二人のリビドーを高めつつあった。
芙美子がウーンとうなって寝返りをうったとき、白のタイトミニの裾が少しまくれがり、
太腿の奥の白い肌がチラリと見えたようであった。その瞬間、桂木と堀田の瞳の奥に
何か鈍い光が宿ったようであった。
「おい桂木、スカートもシワになったら吉村先輩困らはるのとちがうか? なあ?」
「そうだなあ、脱がせておくか……。暑そうだし、ついでにブラウスも……」
 堀田はタイトミニのホックを外してジッパーを下げた。そして、ゆっくりと腰から
太腿、足先へとスカートを脱がせていった。白い小さなパンティとノンガーター
ストッキングが露になった。パンティの縁にフリルがあしらわれていた。
 桂木はブラウスのボタンをひとつずつ外し、上半身を抱きかかえてブラウスを
脱がせていった。やはりフリルのあしらわれた、パンティと揃いの白いブラジャーが
現れた。カップからこぼれ落ちそうに肉の詰まったバストであった。
「ウエスト細いなあ。スゴイくびれだゾ!」
「オッパイの方は軽く見積もってもEカップはありそうやなあ?」
「アッチの締まりもイイんだろうなあ?」
「そらおまえ、結婚間近なんやし、よう使い込んで鍛えられてるんとちがうか?」
 二人とも勝手に品定めをし、盛り上がっていった。

 吉村芙美子は美人である。
168センチの身長に、この当時だとB88(Eカップ)―W56―H87という
ボディスペックを有したエロい体つきで男たちを魅了していた。
いや、その雰囲気が自然と放つフェロモンで誘惑していたといった方がよかったかも
しれない。
「おい、なんかムラムラしてくるよなあ。なあ、ちょっとぐらいイタズラしても
エエんとちがうか? 吉村先輩はまだ独身なんやし、これだけの体つきや。
エッチなことも好きやと思うでェ。なあ、そう思うやろ? こんなうまそうな体を
見せられて、我慢できるわけないやんか?」
 堀田はそう言うと、芙美子のオッパイをブラジャーの上から揉み始めた。
そして、ときおり、バストトップのあたりを指先で撫ぜまわし、乳首の感触を確かめて
いるようであった。
 一方、桂木は愛らしい芙美子の唇に軽くキスをすると、パンティの方に目をやった。
脚を少しだけ開かせると、人差し指で陰唇のあたりを二三度擦った。
そうしてから、右手の親指の先でクリトリスのあたりをパンティの上から弄んだ。
「……あっ……うーん……」
 芙美子の口から吐息が漏れた。なおも二人は、しつこくそれぞれの担当部分をせめた。
堀田が芙美子の首筋に舌を這わせ、耳をしゃぶったとき、
「……アッハーン…………」
 と確かに芙美子は喘いだ。

 桂木と堀田の理性や分別は、既にどこにも存在しなかった。芙美子の悦びの声の断片を
聞いたことで完全に失われてしまったのだ。
「とりあえず、オッパイを生でしゃぶらせてもらうわ」
 堀田は震える手でホックを外し、ブラジャーを取り去った。豊満な胸の隆起の先端が
露出した。乳首も、やや大きめの乳輪もキレイな薄ピンク色であった。
「おい、スゴイぞ。やっぱ、吉村先輩の胸はキレイやなあ。たまらんゾ」
 堀田はオッパイにむしゃぶりついた。乳輪を舌で舐めまわし、乳首を吸った。
芙美子の体がビクンと反応した。それに呼応するように、桂木もクロッチ部分への攻めを
強めていった。擦ったり、指先で押したり、コロコロころがしたりしながら、
徐々に湿り気を帯びてくるのを確認していた。ときには潤いの匂いを確かめるように
パンティの上から唇と舌でしゃぶりあげた。
ベッドの周辺には、汗の入り混じった甘酸っぱい匂いが立ち込めていた。

 堀田が左の乳首を強く吸ったとき、アアッー、という声を上げて芙美子が目を覚ました。
「……えっ、ナニ? どういうこと? あなたたち、何をしているの?
イヤッ。やめてェ。こんなことをして……。アッ……。あっはーン……。ダメよ……」
「吉村先輩、すんません……。先輩を見ていたら、我慢できひんように
なってしもたんです。先輩も気持ち良さそうだったので、ついエスカレートして……。
なあ、桂木……。そうやなあ?」
「堀田の言うとおりなんです、先輩。俺たちも我慢できなかったんですけど、先輩も
気持ち良くなりたかったんですよね? それが証拠に、先輩のココはこんなになって
きてますよ! ホラ! シットリと…………」
 話している最中も桂木はクロッチ部分への刺激を続けていた。
「何を言っているの、桂木くん……。こんな……ダメよ……。あっー、あー……」
「ねえ先輩、独身の最後に、俺たちと遊びましょうよ。気持ち良くなりましょうよ」
「イヤよ……。やめなさい! あっ、あーン……。イヤぁー……」
 転がり始めた欲望の雪玉を止めることは難しかった……。
一匹の特上の雌に群がる二匹の雄を止めることは、もはや無理であった……。

(続く)"Premarital Untold Story of Fumiko"

  1. 2012/12/19(水) 11:35:52|
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