妻と男の物語


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薄い壁(8)

[7068] 薄い壁(8) ボー太 投稿日:2009/08/15 (土) 01:55
浅い眠りに悩まされながら、とうとう朝を迎えました。
「あぁ、ダメだ..頭から離れない」
昨晩の情事。その後の旦那との会話。全てが罠なのか、いや夢のような幸福なのか..
「話が上手すぎるよなぁ..でも、あの旦那の趣味だって言ってたし」
独り言をブツブツと呟きながら、寝掛けに聞こえた香織さんの悶え声を思い出しました。
「全部報告するって、香織さん言ってたよな..参ったなぁ..」
私は頭を掻き毟りました。次にあの旦那と会ったとき、どんな顔で接すればよいのやら..
気分転換に近所のコンビニへ行き、立ち読みをしていたところを背後から肩を叩かれました。
「お早うございます」
「あ、お早うございます、えぇと、昨日はどうも..」
「あぁ、いえいえ!こちらこそ、色々と..」
隣の旦那でした..気持の整理がつかないまま、シドロモドロな会話を何とか交わします。
店を出るのも一緒になってしまい、気まずいままに肩を並べ歩きます。
「あの..昨夜の、ことは?」
私は思い切って自ら話を振りました。
「昨夜?..あぁ、もちろん..しっかり聞きましたよ、フフ」
「あの、済みません..まさか、あんなことに..なんて」
「フフフッ、あんなことに?..妻に言い聞かせた通りのことです」
「言い聞かせたって..本当ですか?」
「えぇ、本当です..もちろん内容を聞くときは嫉妬しますよ、私だってね」
昨夜、香織さんの責められる声を思い出しました。
「でも、その嫉妬が..妻への愛情表現なんですよ」
「他の男が、香、いえ奥さんと関係を持つこと..で?」
アパートが近づきました。隣夫婦とうちの部屋の窓が見えました。こんな目と鼻の先、近い場所で
香織さんは寝起きを繰り返し、シャワーを浴び、そしてこの旦那に尽しているのです..
「奥さん、は..それを受け入れている、ということですか?」
「私は香織と行為に及ぶとき、必ずアイツの友人や知人、私の知る限りの男の名を呼ばせます」
「呼ばせる?..」
「えぇ、擬似セックスですよ..興奮しますよぉ、私も、アイツもね」
「スゴいなぁ..」
「ハハ、とくに古い友人ほど興奮するようです..目隠しなんかさせると一際いい声で!」
私はこの旦那の変態振りに半ば呆れ、そして香織さんを想い、嫉妬しました..
「新田さんも..うぅん、2度、3度かな?プレイに登場してもらってますよ」
「...」
「そして昨夜の内容を命令しました..フフフ」
「...」
「でも、少し誤算もありました..香織のヤツ、あなたとは肌が合うようで」
「肌が..合う?」
「えぇ、報告させている間、アイツ、アソコを濡らしながら感じていました..」
「は、はぁ..」
「思い出すと、興奮するって..あなたの名前を呼ばせながらフェラチオさせると..」
「フェラチオ..私の名を?」
「ケツ振って、フフ、声上げてましたよ..」
私は生唾を飲み込みました..股間が熱く腫れ上がりました。

アパートの前に着きました。別れ際、隣の旦那、横山真治はこう言いました。
「由佳さん、でしたよね?」
「は、はい..うちの妻ですか?」
「フフフ、ストライクゾーンで言うと、ど真ん中なんですよ..私のね」
「え、いや..そんな大したオンナじゃ..」
「いやいや、堪りませんよ、あの色っぽさ..うちの香織と同じ匂いがちょっと..」
「同じ匂い?」
「..えぇ、オトコに尽すタイプでしょ?..SかMで言うと、間違いないです」

私は由佳が、このオトコと交わる光景を、少しリアルに想像しました..
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