妻と男の物語


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出来たての未亡人

[309] 出来たての未亡人 愛 餓男 投稿日:2004/07/16(Fri) 22:18
1.エロ雑誌の効果

 私の住むマンションで、葬式があった。すなわち、後家が一人、誕生したのだ。
 後家は大谷美子(39歳)で、喪服が見るからに哀しげだった。
 マンションの住人として葬式に参列した私は、しずしず歩む美子の後ろ姿に、女盛りの色気を感じた。
 葬式が終わってからも、美子とはよく顔を合わすが、挨拶を丁寧に返してよこす程度だった。
 そうなると、なおさら、美子とのSEXを思い描いて、私はオナニーに耽った。
 美子の新聞受けに、こっそりと、エロ雑誌を放り込み、逃げ帰った。
 子供じみた真似だが、きっと効果はあると信じていた。
 翌朝、マンションの会談で美子と会った。
「おはようございます」と頭を下げた美子は、私の顔を見てから、チラとこちらのズボンの膨らみに目をやったような気がする。
 あのエロ雑誌を読んでいると、私は直観した。
 旦那は亡くなるまで六ヶ月ほど入院していたそうだから、美子は少なくともその期間ぐらいは、SEXから遠ざかっているにちがいない。
 私は誘い方によっては、彼女が応じてくれると確信していた。問題はその誘い方だが、カラオケ好きの奥さんという噂を聞いたことがある。
 そこで、マンションの廊下で出会うと、私は、
「奥さん、たまにはカラオケ、ご一緒できませんか?」と誘ってみた。
「カラオケに連れてって下さるの、嬉しいわぁ。このところ、すっかりごぶさたしていたから、久しぶりだわ」と美子は明るく答えた。
「ストレス発散はは、カラオケが一番ですよ」
 そう私はいったが、発散にはSEXが一番だと顔色に出ていたようだ。
「雑誌を入れたのは奥山さんでしょう?」
 いたずらっぽく、私を見ている。
「バレましたか」と私は頭をかいた。
「楽しく読みましたわ」
「カラオケで歌って、夕食にしましょう」
 マンションは人目も、口もうるさいので、簡単に待ち合わせの時間と場所をきめて別れた。
 二人きりのカラオケルームで、まずムードづくりのために、デュエットする。
 日ごろの憂さを忘れて、明るく歌っていた美子は、早くも缶ビールに酔っていた。
 泣き上戸なのだろう、
「主人の入院前から一人で寝ていましたから、一年以上もアレしてないの、この刹那さは分かるでしょう」といって、涙ぐんでいる。
「私は五年前に女房に逃げられて、それ以来、ずっと一人ですましてきた」
「男と女は違うわ。女はオナニーしても、侘しくてたまらなくなるの」
「もっと女の人生を楽しまないとね」
 私はそういいながら、美子のワンピースの裾に手を伸ばした。椅子に腰をかけているから、グリーンの花柄の裾がふんわりと広がっている。簡単に手が入ったが、パンストのザラッとした感触がしたので、それ以上はやめることにした。
 こんな場所でパンストを脱がしてまでも、というほど、私は若くもないし、元気でもない。
「未亡人で、これから気を張って生きていくのは、つらいわ」
 さめざめと泣きながら、美子は股間の私の手をワンピースの上から押さえている。
 しなだれかかる美子の体を左手で抱き止めて、私は右手で秘部の膨らみを、パンストの上からさすり続けた。
 早く帰ってオマ○コしたい私は、酔った美子の体を抱きかかえて立ち上がった。
 外へ出て、美子を助手席に乗せた。車を走らせると、
「どこへいきますの?」
 美子はまだハッキリしない目を私に向けて聞く。
「ホテルです」
 最初はマンションへ戻って、私の部屋でオマ○コを、と思っていたが、近所の目があるから、遠出することにした。
「ホテルはよく利用しますの?」
「結婚する前はね」
 郊外へ出て国道を走らせていると、向こうにけばけばしいネオンが輝いているのが見え、すぐラブホテルの建物とわかった。
 駐車場に車を止め、ホテルの玄関を入ると、フロントはカーテンで仕切られている。
 私が声をかけると、厚手のカーテンの下に手だけ見え、キーをよこして、
「四階の左側で桜の間です」
 中年の女の声がした。
 美子の腰を抱き寄せながら、狭いエレベータで四階までいき、桜の間というのを見つけて入り込んだ。内からカギをかけて、ようやくホッとする。
「誘惑されたのね」
 酔いの覚めかけた美子は少し硬い表情になっていた。
「ああ、誘惑された未亡人だよ」
 私はそういい、美子のブラウスの裾から、右手を差し入れた。
「脱いでお風呂にします」
 美子は私の手を制して、そういった。
 風呂だと思えば気恥ずかしさなしに脱げるから、自分でも納得いくのだろう。

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