妻と男の物語


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告


続・混浴露天風呂での目覚め 10

[Res: 6632] 第10話 沈粕男 投稿日:2009/06/06 (土) 23:34
火曜の午後…弘光の車は狭い山道を進んでいた…
ハンドルを握る弘光…助手席の美香…共に無言だ…
「美香、見てみろよ、いい景色だぜ、綺麗だな」
弘光はなんとかこの沈黙を打ち破ろうと美香に話しかける…弘光の言葉通り、新緑が眩しい素晴らしい景色が広がっている…だが…
「そうね…」
美香はどこか連れない返事だ…無理もない…今回は二人にとっては観光ではない…これから向かう絶景の露天風呂の゛もうひとつの顔゛を覗くのが目的だ…途中昼食を取るために一ヵ所立ち寄ったのみで露天風呂に直行している…美香の心中は複雑で、とても絶景を楽しむどころではない…
やがて…車は狭い駐車場に到着する…あいにくというか…他に車は停っていなかった…片隅には…昨年と変わらず『露天風呂→』という看板がある…
「行こう」
「うん」
露天風呂は駐車場から歩いて五分くらいの渓流沿いにある…二人は歩きだす…
「いい景色ねー」
美香の足取りが軽くなり…表情も先程とは違い笑みが浮ぶ…二人の間の重苦しい雰囲気も消えている…
”駐車場に車が無かった”それは現在他に入浴客は居ない…当然男は入浴していないということだ…このことは美香を同意していたとはいえ゛夫以外の男との行為゛の不安から解放し…周囲の新緑が醸し出す絶景を満喫させていた…
そんな美香に対し弘光は…
(他に入浴客…それも男がいないなんて…来る時間が早すぎたかな…ああ…)
゛目的゛が達成できないことに…どこか落胆している様子だ…足取りも重い感じである…
暫く歩くと…
『泉質保持の為、水着及びタオル着用での入浴は禁止です』
と貼紙された衝立が目に入る…
(そうだ…ここでは美香は素っ裸で居ないといけないんだ…)
貼紙の文句が以前と微妙に違い…また紙も新しい…この貼替えてある紙が…何か不思議と゛もうひとつの顔は健在です゛と示しているかのような印象を弘光に与え…望みを繋げる…
「あなた入ろうよ」
「ああ…」
二人は脱衣所に向かう…脱衣所とはいえ何も仕切りは無く、浴槽に面して簡易な棚があるだけだ…
「こんな綺麗な景色見ながら温泉入れるなんて最高ね」
誰も入浴していないためか…美香は既に゛淫靡な目的゛を忘れたかのように…黒い長い髪を纏めていた…
(まあ…美香の裸を明るい所で見れるだけでも…)
以前の体験以降…相変わらず…普段は弘光の前では着替えをせず…夫婦の営みの時も室内を暗くさせる…そんな美香の太陽の下での脱衣に目を向ける弘光であった…
関連記事

  1. 2013/05/27(月) 19:15:16|
  2. 続・混浴露天風呂での目覚め
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0


<<続・混浴露天風呂での目覚め 11 | ホーム | 続・混浴露天風呂での目覚め 美香のプロフィール>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tsumaotoko.blog.2nt.com/tb.php/1506-126b591a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)