妻と男の物語


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嵌ってしまって・・・ 53

[Res: 10862] Re: 嵌ってしまって・・・6 美和 投稿日:2010/08/11 (水) 02:13

ドキドキしながら、いつもの場所に向かうため階段を登った・・
そじて、階段室のドアを開ける・・・
殺風景なフロアに出た・・・
キョロキョロとあたりを見回す美和・・・

「こ、ここは・・?」
「あ、は、はい・・ここはカルチャー教室とかの専用階なんです・・」
「まだ二つくらいの教室しか入っていなくて、あまり人の出入りがなくて、
この時間はまだ教室も開いていないので、いつもここで休憩しています」
おとなしい和哉くんが珍しく饒舌に語りました。
「へえ・・・こんなところがあったのね・・」
「エレベーターでも来れますけど、メインのエレベーターではないので・・」
「ふうん・・・」
まるで、自分の部屋を案内するかのように、話してくれました・・
話し方からは、知的な感じのする好青年な感じです・・
「ど、どこで、お休みするの?・・」
「あ、あっちの自販機のところにベンチがあって、そこで・・」
「あっちね・・・」
そう言うと、そちらに向かって歩きました・・
そこは袋小路になっていて、奥にトイレがあり、手前にベンチが置いてありました・・
ベンチに腰を降ろします・・
モジモジと立ったままの和哉くん・・・
「和哉さんも座って・・・」
「は、はい・・・」
遠慮がちに少し離れて座る和哉くん・・
「本当に静かね・・・」
「は、はい・・・ここで人に会ったことは今までないです・・」
「そうなの・・・秘密の場所って感じね・・」
「は、はい・・・」
少し嬉しそうな感じにはにかむ姿は、若い子らしくてかわいい・・・

ふたたび緊張しだした和哉くん・・・
私も緊張してきました・・・
二人きりになってしまったわけですし、舞台が整ってしまったというか・・
ドキドキしている感じが手に取るように伝わってきます・・
でも、この子の方から「お誘い」や「お願い」はまずないでしょうから、
やっぱり私が「きっかけ」を作るしかありません・・・
そう思うと、余計にドキドキしてきます・・
チラっと見るズボンの中は・・きっと・・・もう・・・

おもむろに切り出しました・・
「せ、先日は・・ごめんなさいね・・・」
「え・・・・」
「あ、、その・・・あんなことしちゃって・・・その・・びっくりしたでしょ?・・」
「あ、、は、はい・・・・いや・・はい・・」
「びっくりしたわよね・・・ごめんなさい・・・恥ずかしいわ・・」
「い、いや・・・そんな・・・」
(拓郎にまたしちゃったんですか?)と聞きたかったが、聞けずにいた・・
「そ、それでね・・その・・あのとき、写真撮ってたでしょ?・・」
「・・あ、は・・・はい・・・」
「と、投稿とか、、誰かに見せるとか、していないかと思って・・」
「あ、、し、してないです・・」
「よかった・・・・」
「・・・・・」
「心配していたの・・・もし、誰かに見られたらと思うと・・」
「あ、、だ、大丈夫です・・」
「・・・どんな・・どんな写真を撮ったの?・・」
「・・え・・・・」
「あのときは、我慢できなくて・・撮られちゃったんだけど・・」
「あとから考えたら、すごく恥ずかしくなって・・・・」
「・・・・・・」
「見せてもらえないかしら・・写真・・」
「あ、いや・・・」
「だめ?・・あんなことしちゃって、今さらなんだけど・・」
「・・・・・」
ハーフパンツのポケットから携帯を取り出すと、操作を始めた・・
身を和哉の方へ乗り出し、画面に目を向ける美和・・・
「これです・・・」

そこには、黒の下着姿で恥ずかしそうな顔で立つ私が映っていました・・・
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