妻と男の物語


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潜在意識3

[2074] 潜在意識3 未熟者 投稿日:2007/06/30 (土) 20:21
体が熱くなった、手足の先まで熱が伝わる。
熱はやがて小さな塊となり、割れ目に向かって
移動し始める。
集まった小さなは塊は一つになり大きな塊は
割れ目の奥深くに入り込んだ。すると、体
がふーっと浮かび上がり、それまでの心地良さから
苦しいほどの快感が割れ目の中で炸裂したように広がる。
浮かんでいた体は一気に地上へ落下した。
荒い息遣いが落ち着ちつくと硬い肉棒が割れ目に
差し込まれた。
体全体に熱いものが流れていた感触と打って変わり
割れ目一点だけが熱くなり始めた。
打ち寄せる波の動きは一隆の腰の動き
に変わっていた。
腰の動きとともに熱い塊が膨らみ始めた。
「あっ、あっ、あっ」
腰の動きに合わせて喘ぎ声が漏れる。
一隆の肉棒が割れ目から抜かれた。
「後ろ向きになって」
富士子はうつ伏せになると、一隆に腰を持ち上げられ
尻を突き出す格好になると、再び肉棒が差し込まれた。
パン、パンと肌がぶつかる音がする。
熱い塊が膨らみ始めた。しかしその後さらに大きな
塊にはならなかった。
富士子の割れ目は差し込まれた肉棒の硬さが
失われていることにすぐに反応した。
「疲れれてるのよ」
申し訳なそうな表情の一隆に富士子は
優しく声をかけた。
「セックスレスに悩む主婦たち」
満員の電車の中でスポーツ紙を小さく
畳んで読む中年サラリーマンの真後ろ
に立つ富士子の目に映った。
「3回目」
富士子の頭を何度もよぎる。
一隆は月曜の朝一番に会議があるからと
日曜の夜に赴任先へ帰っていた。
一隆が帰ったあと湯船の中で富士子は
「疲れてるから」「でも3度目」
「最初は硬くなるのだから不能なわけじゃない」
「もしかして私に」
最後までいけなかった昨晩のセックスと
その前2度のことが気になっていた。
「もう私じゃだめなのかしら」
「何かの障害で不能になったのなら
仕方ない。でも、その気はあるのに私に
飽きて出来ないのだったら、それは辛いな」
「大森さん、この前の原稿今週中で大丈夫かな」
山本が大声で富士子に呼びかけた。
「水曜日には上がります」
富士子は山本の机に向かって返事をした。
印刷所に校正紙を渡すと返ってこないことがあるので
予備をコピーすることにしている。
「山田さんだわ」
コピー機に置き忘れた校正紙があるのを見つけた。
雑誌の校正紙で山田が受け持ってるものだ。
富士子は見出しに注目した。
「ネットで語り合うセックスレス」
匿名で体験者同士が悩みを語り合い
富士子は記事を斜め読みした。
「山田さん忘れてたわよ」
「すみません、どうも」
山田は頭を下げて富士子から校正紙
を受け取った。
(つづく)



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