妻と男の物語


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潜在意識5

[2083] 潜在意識5 未熟者 投稿日:2007/07/03 (火) 23:32
「大森さん、お昼一緒に食べませんか」
校正紙とにらみ合ってる富士子に山田が声をかけた。
「いいわよ、おいしいところなら」
山田と富士子は会社から離れた場所の
パスタの店に入った。
「大森さんのご主人って単身赴任中ですよね」
「そうなの」
「お子さんはお嬢さんがお二人でしたよね」
「うん、そうよ。なに、どうしたの」
「いえ、意味はないんですが」
「いいわよ、趣味は日本文学で片端から読み漁ってる」
「好きな食べ物はお蕎麦」
「いやー、もう参ったな」
山田と富士子は顔を見合わせて大声で笑った。
食事を終え、店を出るとき
「40年生まれの42歳」
二人はまた大声で笑った。
会社に戻ると山本が午後からの二人のスケジュール
を聞いた。
「地下の資料室でこのリストにある本と資料を
探して欲しいのですが」
富士子も山田も来客は無いので「いいですよ」と答えた。
富士子は山田と山本、女性社員の二人とともに
地下倉庫に向かった。
山本はそれぞれに資料リストのメモ用紙
を渡した。
「家庭医学の資料だわ。Aの棚の300番か」
富士子は一番奥の棚に向かった。
A列の棚は長さが短い分、高さがある。
300番は棚の最上部から一段下から始まっている。
富士子は脚立に上がって資料を探し始めた。
富士子が脚立に登って探しているAの棚のそばには
長テーブルが置いてある。
いち早く資料のスクラップを見つけ出した
山本が長テーブルに座って目的の資料のページ
を探し始めた。
山本の頭上斜め前では富士子が資料探しに熱中
していた。
「おー、あったぞ、あったぞ」
山本が最初の資料を探し出した。
「もう見つけたんですか」
富士子は下にいる山本に声をかけた。
山本は富士子の声に顔を上げた。
そこにはきゅっと締まった足首
から白く膨らんだふくらはぎと、
スカートの奥に少しだけ見える
太ももがあった。
山本は脚立に上がっている富士子を
ずっと見ていたかったが、他の部下
が居る手前、それは出来なかった。
しかし、富士子のことが気になる山本は
時折、思案にふける姿を装い顔を上げた。
すると今度は富士子が脚立の上で背伸びを
した。ふくらはぎの筋肉がきゅっと固まり、
スカートに包まれた尻の肉がきゅっと動く。
山本は許されるなら今すぐ富士子の下半身
に抱きつきたいと思った。
富士子は自分に割り当てられた資料を探し
出し、山本の居る長テーブルに置いた。
「ひとつだけ見つからないのがあるんです」
「どの資料」
山本は富士子の持つリストに目をやった。
「これなんです」
リストを手渡された山本は
「ごめん、これはAの棚じゃなかった。
山田君が探してるFの棚だ」
「山田さんにこれもお願いしちゃ悪いから
私が探してきますね」
富士子は山田の居るFの棚に向かった。
「山田さんお邪魔しますよ」
「はい、どうしたんです。大森さんはAの棚では」
「こっちの棚の資料が間違ってAになっていたの」
富士子は10段ある棚の一番下を探すため、しゃがんだ。
棚の反対側には山田が立って資料を探している。
棚に並んだ資料の隙間から富士子の
しゃがんでいる姿が見えた。
山田は自分も下の棚を探すふりをしてその場に
しゃがんだ。
山田の顔は棚の資料で隠されて富士子からは見えない、
同じように富士子の顔も山田には見えない。
山田は富士子がしゃがんでいるほぼ真正面
にしゃがんでいる。
富士子は資料を探すため、しゃがんだまま
上半身を左右に動かしている。山田は富士子の
動きを資料の隙間から覗いていた。
大きく富士子の上半身が右に動いた。
上半身を支えようとして富士子の二つの
膝が開いた。
むっちりとした白い太ももの奥に薄い
ブルーの逆三角のパンティーが見えた。
山田は凝視し続けていた。
「おい、山田君」
山田は肩をぽんと叩かれた。
驚いて立ち上がると山本が立っていた。
「はい、なんでしょうか」
「電話だ、内線がかかってる」
山田は山本にうながされて資料室の入り口
にある電話器に向かった。
(つづく)
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