妻と男の物語


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ドルチェヴィータ⑫(完)

[3219] ドルチェヴィータ⑫(完) 角笛 投稿日:2008/01/20 (日) 15:24
(12)
 瓜生のクリニックでアシスタントを務めるようになってから、そろそろ2ケ月になる。
特別治療を行う患者に対しての補助業務(?)が主のパートタイムではあるが、2ケ月のあいだに
かなりの経験を積むことができた。そしてそれは、芙美子自身にとっても有意義なものであった。
 理性的な自分と官能的な自分を行き来するコツを芙美子は掴みつつあった。
エロエロモードをON/OFFするには、あるイメージをキーとして利用すれば
割と楽にできることに芙美子は気付いた。具体的にはこうだ。
   『全裸になった自分を想像する。右手にはバナナ、左手にはコンデンスミルクのチューブを
    手にして立っている。バナナは少し反りの入った大きめのもので、コンデンスミルクは
    充分に濃縮されたとっても濃いものだ。ファブリック地のソファーに腰をかけ、
    傍らの机にコンデンスミルクを置くと、ゆっくりバナナの皮をむいていく。
    すると、屹立した果肉が姿を現す。
    バナナの先端から付け根に向かってコンデンスミルクをたっぷりかけてやる。
    床にポタポタと落ちるが気にせずに、バナナが白くドロドロになるまでかけてやる。
    白濁する液体をまとってトロトロになったバナナを艶やかに見ながら、
    乾いた唇のまわりを舐める。
    適度に湿り気を帯びた唇でミルクバナナの先端にキスをすると、いよいよ挿入だ。
    ミルクバナナで唇を割るとそのまま奥深くインサートする。
    ゆっくりとしたストロークでピストン運動させると口の周りが白濁した液体で
    次第に汚されていく。自分で自分の口を犯す感覚に官能が高まり、全身が汗ばんでくる。
    右手で口を犯しながら、左手で陰唇を愛撫する。
    クリトリスをさすりながら膣口に指を入れると既に蜜が溢れてきている。
    ここまでくるとほとんどエロエロモードONだ。仕上げはエントリープラグ。
    陰裂にミルクバナナをあてがうと、ゆっくりとぶち込んでいく』
まあ、こんな感じだ。能動的にイメージすることで、自分のコントロール下で
エロエロモードに移行することができるのだ。
理性的な状態に戻りたければ突き立てたエントリープラグ(ミルクバナナ)を抜けばよい。
 実は、この方法は、ある患者の性癖確認処置中に体得した方法なのだ。

 2ケ月のあいだ、さまざまな患者の治療補助を行った芙美子ではあったが、
その道は平坦なものではなかった。
柿沼のような勃起不全を直す治療は、芙美子の肢体をもってすれば
比較的楽な部類の治療であった。
オナニーでは射精できるが、自分の彼女の膣内ではどうしても射精できないという
『ボクちゃん』には、彼の握力に匹敵する芙美子の膣圧で難なく克服させることができた。
芙美子の膣内で射精させることで、女性ではイクことができない、という先入観を
取り除いてやることができたのだ。
その後の便りで、『ボクちゃん』から彼女とうまくやっているとの連絡が届いた。
彼もなんとかうまくやっていくことだろう。
 大変なのは、治療方針を検討するために行う患者の性癖確認である。
世の中にはいろいろな性的倒錯を持った人がいるものだ、ということを芙美子は思い知らされた。
そのうちのひとりが、先に説明したミルクバナナ愛好家である。
通常のセックスではイカないで、コンデンスミルクをかけたバナナで
女の上下の口を犯すことのみに興奮するという性癖の持ち主であった。
芙美子はさんざん弄ばれた。玩具にされた。
口とアソコをミルクで汚された芙美子を見て、その患者はイッた。ドピュッと射精したのだ。
不可思議な経験も、活用の仕方によっては自分のためになる、
という見本のようなケースであった。

 あるときは貞淑な主婦、またあるときは淫乱な人妻というふたつの顔を使いこなすことが
できつつある芙美子に対して、瓜生が新たな提案を持ちかけてきた。
「もう大丈夫だと思いますよ、柏木さん。あなたは自分自身の力で理性と官能を制御する術を
体得されたといっても良いかと思います。
今後もアシスタントとして特別治療の補助をお願いしたいと思っていますが、
今日お願いしたいのは、さらにもうひとつの特殊な務めについてです」
瓜生は少し間をおいてから、さらに続けた。
「つまり、この時代に放たれたセクサロイドを捕獲するオプとして、
力を貸していただけませんか? あなたの美貌と淫乱さを持ってすれば、
充分セクサロイドに対抗することができると思います」
「この時代? セクサロイド? オプ? いったい何のことです?」
「具体的なことは彼女から訊いてください。彼女も第五世代セクサロイドのひとりです」
芙美子の疑問に対して頷きながら、瓜生は奥を指差した。
そこにはスラリと背の高い妙齢の美人が微笑んで立っていた。
「第五世代……?」
芙美子はその女性の妖艶な美しさに目を奪われながら、ひとりごとのように呟いた。

 続きは、また次の機会(新たなエピソード)に……。

(The End of "Dolce Vita")
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