妻と男の物語


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隣のおじさん2

[3557] 隣のおじさん2 忠太郎 投稿日:2008/03/25 (火) 21:05
〔伏線〕
金本の邸は美幸の家の南側にある。美幸たちが新居に越してきて、翌日、金本の家に美幸が挨拶に来た。
金本は、隣に綺麗な若い奥さんが来てくれたことを喜んだ。
気さくに声を掛けてくれるし、親切にもしてくれる。海外に行ってしばらく帰ってこないが、倅の嫁もあんな嫁だったらよかったのになあ、と思ったりしていた。
3階に金本の書斎がある。広い邸に一人で住んでいるのだから、わざわざ書斎に閉じこもらなくてもよさそうなものだが、金本はそこに居る時が最も落ち着く。
美幸たちが越してきてから三月ほど経ったある夜、書斎で趣味の写真を整理していると、なにやら賑やかな笑い声が聞こえるので、書斎の窓から何気なく隣の家に目をやると、開けっ放しの明るいリビングで裸の男の子が逃げ回り、それを美幸が捕まえようとして、キャアキャア言っていたのである。
金本は急いで書斎の部屋の照明を消した。
風呂から上がった子どもにパジャマを着せようとしていたのだが、子どもが逃げ出したので、美幸も裸のままリビングまで追いかけてきたのだろう。丁度、庭に面した掃出しのところで子どもを捕まえた美幸は、しばらく子どもを抱きすくめたままじゃれ合っていた。
その美幸の後姿をじっと見ていた金本は、その美しい豊臀と背中を見て、全身の血液が活気を帯びて熱くなるのを感じていた。
子どもにパジャマを着せる間も、美幸は裸のままだった。“ママ、おやすみ”という子どもの声に美幸が“おやすみ!”と応えた後、美幸は、初めて気がついたように、掃出しのガラス戸を閉め、カーテンを引いた。
その時はこちらを向いていたので、その美乳も陰毛もはっきりと見ることができた。

その夜から金本は、その光景を忘れることはできなかった。毎晩のように書斎にこもっていたが、再びあの幸運に恵まれることはなかった。“写真に撮っておけばよかった”と悔やんだが、あの時は、咄嗟にそんなことは浮かばなかったのである。
無論、そんなことは夢にも知らない美幸は、いつもニコニコと気さくに声を掛けてくれた。
梅雨も明け、日増しに暑さがこたえるようになり、庭にも雑草が出てきた。金本は“雑草を取ってやる”といっては、美幸の家に行き庭の手入れをしてやっていた。
都会育ちの美幸には、草取りといっても大変だったが、金本のやっているのを見ながら自分も一緒にやるようになった。金本は、美幸と一緒に作業ができることが無性に楽しかった。
暑い日は、美幸の着ているものが、短くなったり薄くなったりして、目の保養にもなるし、たまにはチラッとパンティが見えるときもあったりするので、作業をしながらも美幸から目が離せなかった。
こんな伏線が金本にはあったとはいえ、美幸との関係ができてしまったことに重い責任を感じていたのである。
金本は70年間、何度か女遊びはしたものの、真面目一筋に生きてきた男で、妻を愛し、浮気をしたこともなかったのである。
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