妻と男の物語


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続・混浴露天風呂での目覚め 8

[Res: 6616] 第8話 沈粕男 投稿日:2009/06/03 (水) 23:13
「夕飯はまだよね?」
「ああ…」
美香は夕食の仕度に取り掛かる…料理が出来上がりテーブルに並ぶ…二人は向かい合い箸を進める…
(美香…まだ昼間の俺の言葉に…引いたままかな…やっぱり…無理だよな…)
(あんなふうに拒んでおいて…私…あなたが出掛けた後…自分で…)
お互い゛寝取られの思案゛と゛欲求不満からの自慰行為゛に自責の念を覚える弘光と美香…二人の間には気まずさからくる沈黙が漂い…視線も合わせられない雰囲気だ…また…口に入れる食事は砂を噛むような味わいであった…
やがて夜も耽け二人はベッドに横たわる…
昼間の弘光の゛不貞な提案゛がかなり衝撃的だったのか…なかなか寝付けない二人…しかし…お互い口は閉ざしたままであった…ところが…
「ねえ、あなた…まだ起きてる…?」
意外にも…美香の方から沈黙を破った…
「ああ…」
目を瞑ったまま…素っ気ない感じに返事をする弘光…
「ねえ…あなた…昼間私に言ったことって…本気なの?」
美香の問いに弘光は…
「ああ、本気だとも」
驚いたように起き上がり…横たわる美香に近寄る…
「あなた…私が…他の男の人に…されるの…本当に望んでるの…?」
近寄る弘光を真剣な表情で見つめる美香…
「ああ…望んでる…俺…美香が他の奴と…って思うと本当に…」
そんな美香を弘光も真剣な表情で見つめた…
「そう…でも…私…浮気は出来ないわ…」
弘光から顔を反らし…昼間の弘光の゛不貞な提案゛を拒む言葉を口にする美香…
「やっぱり…そうだよな…無理だよな…」
美香の拒む言葉を…どこか自分に言い聞かすように頷く弘光…
だが…次の瞬間…美香の口から…これまた意外な言葉が飛び出した…
「だけどね…去年の秋に連れて行ってくれた露天風呂なら…私…構わないわ…」
再び美香は弘光を見つめる…
「えっ」
この自らの思惑と一致している美香の言葉に弘光は驚く…そう…弘光も美香が他の男との浮気が無理なら…その…昨秋に行った露天風呂に美香を誘おうと思案していた所であった…それを都合が良いことに美香の方から切り出してきた…
「ああ…全然…充分だよ美香…ありがとう」
空かさず弘光は美香の言葉に同意と…自らの性癖への理解に感謝を示す…そして…二人は唇を重ねた…もう二人の間に言葉は不要とでもいうかのように…
(ならば美香が気が変わらない内に…来週にでも…)
寝息を立て始めた美香の傍らで…実現が可能となった゛寝取られ゛に逸る気持ちの弘光が居た…
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