妻と男の物語


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夫の同僚(2)

[1438] 夫の同僚(2) バロン豊崎 投稿日:2006/04/13 (木) 11:55

(2)

「気持ちよくならない?ねえ、奥さん?」
耳元で息を吹きかけながら囁く。
ゾクゾクと悪寒のようなものを感じながら、彩子は抗った。
「そんな、お、夫をうらぎることはできませんわ、城島さん。もう、放して」
「そうかぁ、残念だなぁ・・・」
自分を抱きかかえる城島の力が緩んだ。
ほっとしながらも、何か物足りなさを感じた。そんな彩子に城島は言った。
「じゃあ、俺が自分でするから、奥さん、裸見せてよ」
「えっ?」
「このままじゃ、俺眠れないよ。奥さんを襲っちゃうかもしれない。
そうなると奥さんも困るだろう?だから、自分で出してすっきりしておかないと。
ね、奥さん、協力してよ」
「そ、そんなぁ・・・困ります・・・」
オナニーのために裸を見せるだなんて、そんな恥ずかしいこと、できるわけない。
「いいじゃない。裸になるだけなら、あいつを裏切ることにもならないだろう?」
城島はそう言いながら、ズボンのジッパーを下ろし始めた。
「あ、あ、じ、城島さん?だ、だめです・・・」
後ろから彩子の躰を片手で抱えたまま、城島はズボンを緩め、自分の分身を引っ張り出した。
それはすっかり亀頭を露出し、反り返るように勃起した肉の杭だった。
「きゃあっ、し、しまってください」
彩子は思わず両手で顔を覆い、城島の性器から目を逸らせた。
しかし湯気を立てているかのように赤黒く起立したそれは彩子の脳裏に熱く刻みつけられた。
夫以外の男のもの。
「さあ、奥さん、俺は我慢するからさあ。奥さんもちゃんと協力してくれなきゃ」
妙な理屈で彩子に迫る。裸を見せるだけなら、夫を裏切ることにはならないと、。
この場を何とか乗り切ろうと思う彩子は、そうするしかないのかな、と思い始めた。
「ほ、本当に、見せるだけでいいんですね?」
城島はそれを聞いてにっこりと笑った。
「もちろんだよ。親友の奥さんに嘘はつかない」
「そ、それじゃあ・・・・」
彩子は後ろから抱っこされたような状態のまま、ガウンの紐を解いた。
羞恥で体が熱くなる。見せるだけだから・・・・。この人が寝ないと私も安心して眠れないし・・・。
彩子は震える指でガウンの前を広げ、パジャマのボタンを外し始めた。
白い胸元の肌が見え、豊満な乳房がつくる深い胸の谷間が城島の眼を射た。
「ほぅ・・・奥さん、綺麗な胸元だねえ・・・」
城島が背後からのぞき込む。
「いやぁ、城島さん・・・そんなに見ないで・・・」

(つづく)
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