妻と男の物語


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告


伯爵からの招待(5)

[5517] 伯爵からの招待(5) 角笛 投稿日:2008/12/06 (土) 02:23
11 〝花嫁〟の男性遍歴(第三夜)

 〝伯爵〟――冴嶋部長――に導かれて、私と美和は寝室に入った。もちろん、服はきたままで。今日の美和は、紺色のスーツを着用していた。ウエスト部分がけっこう絞り込まれたデザインの上着と膝丈のタイトスカート。スーツの下には、襟元にフリルをあしらった白のブラウスを着込んでいた。アップにした髪をヘアピンでしっかりまとめてあり、あらわになった白いうなじがとてもセクシーだった。
 〝伯爵〟は美和に、ベッド脇のソファーに坐るよう指示した。
「美和、上着を脱ぎなさい」
「あっ、はい……伯爵さま……」
 言われるまま美和は上着を脱いで〝伯爵〟に手渡し、ソファーに腰掛けた。ブラウスの胸元が一瞬揺れた。〝伯爵〟は、美和の上着をハンガーに掛けながら、私に向かって命令した。
「佐伯は寝室の入り口横に立って、こちらを見ていなさい」
 私は言われるまま移動した。

「美和、これからきみは夫の目の前で少しずつ私に抱かれていくのだよ。少しずつ……」
「伯爵さま、もう許してください。……あなた……助けて……。お願い……」
「美和……。伯爵さま、もう勘弁してください。どうか私たちを許してください……」
「だめだよ、佐伯。きみはこれから目の前で、愛しい妻を奪われていくのだよ。その屈辱的な快楽を味わってくれなくちゃ。ねっ? 気持ちいいよ」
 〝伯爵〟がソファーに腰掛けた美和の横に立った。そして、美和を見下ろしながら、やさしく語りかける。
「さあ、美和。私にキスしておくれ。ブラウスを脱いでくつろごうね。私がボタンを外してあげるから、ちょっと立ち上がってくれるかい?」
「……ダメェ……伯爵さま……イヤ……。あなた……あなた……。あっ……」
 立ち上がった美和の肩をやさしく抱きとめると、伯爵は唇を重ねた。硬くなっていた美和の肩から、みるみるうちに力が抜けていく。伯爵は唇を離すと、ブラウスのボタンを上からひとつずつ、ゆっくり外していった。そして、右腕、左腕の順で袖を抜いてブラウスを完全に脱がせた。白いブラジャーに覆われた豊満な胸があらわになった。
「ほおー、あいかわらず素晴らしいボリュームだねェ。つづけて、スカートも脱いでおこう。皺になったら困るからね」
 〝伯爵〟はホックを外すと、紺色のタイトスカートを脱がそうとした。ウエスト部分が充実したヒップを通過するとき、なかなか通せず少しモタモタしていた。
「こうやってあらためて見ると、ウエストが細いねェ。そして、いい腰つきだ」
「あっ、ヤメてください……伯爵さま……」
 伯爵は美和の腰回りを撫ぜまわしていた。

「もう一度、ソファーに腰掛けてくれるかい? オッパイを揉みながら、きみに少し質問させてもらうよ」
「えっ?」
「美和は、佐伯が何人目の男だ? つまり男性経験何人目の男にあたるのだ?」
 伯爵はブラジャーの上から胸を揉みながら、とんでもない質問を美和に投げかけた。私も知らないことだ。訊きたくても訊くことのできない、夫婦にとってある種タブーの話題だ。知ってしまうと、互いの関係がギクシャクすることになるかもしれない。
「伯爵さま、勘弁してください。結婚する前の、妻の男性遍歴など聞きたくありません」
 私は思わず抗議した。
「佐伯、何を言っているのだ。私が知りたいのだから、きみがどう思っていようと関係ない。さあ、美和、答えなさい!」
 ブラジャーの隙間まら指を差し込まれ、乳首をころがされていた美和は、一瞬眉をしかめたあと、ゆっくりと口を開いた。
「……三人目です……」
「ほおー、佐伯で三人目か。他に二人の男を知っているのだな? 26歳で夫以外に二人の男か。意外と少ない人数だったな。良かったな、佐伯」
「……ああっー……」
 乳首を攻められている美和が声を上げた。ブラジャーの両方の肩紐は既に肩から落ちていた。頬がやや上気していた。
「では、初体験はいつ、誰とだったのか答えなさい」
「……えっ……許してください、伯爵さま……」
「さあ、答えなさい!!」
 伯爵の言葉の力には逆らえない。彼の特別な能力には、反抗することなどできない。
「……大学二回生のときに、ひとつ上の大学の先輩と……」
「ヤッてしまったのか?」
 美和はだまったままコクリと首を縦に振った。
「どのぐらい付き合っていたのだね?」
「……約一年ぐらい……。彼が大学を卒業する直前に別れました……」
「佐伯、聞いているか? そういうことだそうだよ。では、二人目の男について言ってもらおうか」
「……もう許してください……」
「ダメェ、許さない。さあ、言いなさい、美和。私には逆らえないはずだよ。さあ!」
 ブラジャーのカップがめくられ、ピンク色の乳首と乳輪があらわになっていた。
「……三回生のときに、高校受験を控えた中三を家庭教師していて、そのとき……」
「なに!? 教え子とヤッちゃったのか!?」
「いえ、違います……教え子は女の子でした……。合格のお礼にと、その子のお父さんに食事に連れて行ってもらって、そのときに……」
「教え子の父親とエッチしたのか?」
「……はい……」
 私は後頭部を殴られたような錯覚に陥った。理由はどうであれ、学生のときに不倫。教え子の父親と不倫。中年のオヤジと不倫。
「どのぐらい続いたのだ? まだ続いているとか?」
「いえ、もうとっくに別れました。一年半しか付き合っていません」
 てことは、入社一年目の途中まで不倫していたわけか……。私と付き合い始める半年ちょっと前まで……。なんてこった……。
「妻子持ちとのエッチか。けっこういろいろなことをしこまれたのではないか? 美和、正直に言いなさい」
「……そんな……特にアブノーマルことはしていません。……お口ですることを……教わったぐらいです……。本当です……」
 私は美和に、まだフェラチオをやってもらったことはない……。一度も……。なのに、不倫相手の中年オヤジのチンポをしゃぶっていたというのか……。あの愛らしい唇に、中年男の汚らわしい肉棒が突き刺さっていたというのか……。口惜しい……。無性に口惜しい……。しかし、この屈辱的な状況で、私の男のシンボルはいつも以上に硬く勃起していた。いったい、どういうことだ!? これが、伯爵の言う『究極の快楽』のひとつだというのか!?

「美和、正直に答えなさい。ナマでチンポを受け容れたことはあるのかい? まさか、中に出されたことはないだろうね? 正直に言いなさい!」
 いつのまにかブラジャーは剥ぎ取られていた。伯爵は左手で美和の乳輪を愛撫しながら、右手で白のショーツごしにクロッチ部分をさすっていた。
「……いつも、ゴムを着けてもらっていましたから……中に出されたことはありません……。本当です……。あなた……本当なのよ……信じて……」
 私は一言も発することができなかった。きっと、とても恐い表情をしていたのではないかと思う。伯爵がにこやかに口を開いた。
「よろしい。では私が、美和の膣内射精一号になってやろう! 異存はないな、佐伯!」
 私に答えられるわけがない。私が無言でいると、伯爵は「沈黙は異議なき証」と言って、勝手に納得していた。
 美和のショーツにはうっすらと染みが生じていた。それを強調するように、伯爵は美和のクロッチ部分――陰裂――に沿って、強く指先を動かしていた。ときどきクリトリスの辺りをコリコリと掻くようにころがしながら、美和を嬲っていた。美和は濡れたうつろな目でこちらを見ていた。焦点は定まっていなかった。
「……あっ……ああ……あっ……あん……あハン……ああっー……」
 美和は伯爵の手によって、完全に落される寸前であった。自ら快楽の淵の底へ堕ちていこうとしているように見えた。

<つづく>
関連記事

  1. 2013/08/17(土) 19:45:49|
  2. 伯爵からの招待
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0


<<伯爵からの招待(6) | ホーム | 伯爵からの招待(4)>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tsumaotoko.blog.2nt.com/tb.php/1835-17bc4421
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)