妻と男の物語


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伯爵からの招待(7)

[5530] 伯爵からの招待(7) 角笛 投稿日:2008/12/07 (日) 14:38
13 受胎強要と屈辱的な快楽(第三夜)

 美和に腕をからめられた伯爵は、舌をからめたフレンチキスに夢中になっていたが、顔を上げると私の方を振り返り、
「佐伯、こっちに来い。せっかくなのだから、ベッド脇のソファーに坐って私たちの行為を間近で観賞したまえ」
 と言って、さっきまで美和が腰掛けていたソファーを指した。
「きみのチンポはギンギンじゃないか!? かぶりつきに坐って、局部アップの光景を堪能してくれたまえよ」
 情けなかった。伯爵に命令されるまま、ソファーに向かう自分の無力に対し、無性に腹が立った。私は美和の亭主ではないか!? 新婚の夫ではないか!? それが、何故、このようなことに……。何故……。わからない……。そして、いちばん理解できないのは、他所の男とまぐわう妻に、何故、私はこうも勃起しているのだ!?
 私はかれこれ三週間近く、美和を抱いていない。結婚直前に冴嶋部長の家を美和と一緒に訪問し、〝伯爵〟さまに禁欲を命令されてからずっと、美和とセックスをしていない。伯爵の呪縛による影響のためか、オナニーをして自分で「抜く」こともできずにいる。行き場を失って蓄積されたリビドーは、私の下半身で欲望の塊となって肥大化の一途をたどっている。ヤリたい……。でも、デキない……。この屈折した思いを、欲望を、リビドーの高まりを、どうやって解放すればよいというのだ!? ああ、悶々とする。私の目の前では……。美和……。私の可愛い美和……。伯爵の虜になりつつある美和……。ああ、気が変になりそうだ……。
 そんな私の苦悩を察してか、美和が首をこちらに向けて口を開いた。
「……あなた……ごめんなさい……わたし……我慢できなくなって……伯爵さまの……ああ……あなた……亮輔さん……あなたを愛しているわ……私はあなたの妻よ……でも……ああ……伯爵さま……」
 薄く開かれた双眸を濡らしながら、美和はかろうじて話しかけている、という感じだった。妖しく動く口許の、右のホクロが妙になまめかしく映った。

 首を横に向けていた美和を正面に向かせると、伯爵はまた唇を重ねた。そして、美和の耳元で囁くように言った。
「美和……。きみの秘密の部分を、少し指で点検させてもらうよ……」
「……はい……伯爵さま……」
 美和は消え入りそうな声でそれに応じた。
 伯爵の右手の中指は、すでに淫蜜で充分潤った陰唇を撫ぜると、ゆっくり膣口へとすべり込ませた。挿入されていく様子は、ヌプリ、という擬音が当てはまるような、そんな感じであった。ああ、美和の大切なところが、伯爵の指による侵入を許してしまった。ヌチャヌチャ音をたてながら、第一関節、第二関節、と、徐々に深みへと伯爵は指を挿入していった。
「あっ……そんな……ああっ……伯爵さま……」
「おおー、膣襞が指にからみついてくるようだ。美味そうだよ、美和。実に食欲をそそる。いや、性欲だな……。佐伯、よーく見ておいてくれよ」
 こうもコケにされながら、私は伯爵に殴りかかることも、止めることもできず、ただ「ああ」と呻き声を上げることしかできなかった。心の中ではヤメてくれ、と叫びながら、一方、堕とされてゆく新妻の姿に興奮している自分がいる。私のキンタマは、性の欲望を吐き出したくて、パンパンに張っていた。

 いましがた美和のアソコを犯していた指を顔の前に持ってきて、伯爵は蜜の具合を確かめているようであった。美和にもそれを見せて、伯爵は「スゴイね」と笑いながら呟いた。美和も恥ずかしそうに微笑み、「……早く……」と言った。確かに「早く」と言った。
 伯爵の分身は大きかった。勃起した彼のペニスは私のそれよりも「ふたまわり」は大きいサイズだった。48歳とは思えない硬さと反り。これも〝伯爵〟を僭称する彼ら一族の能力のひとつなのかもしれない。女を虜にする雄のフェロモン、本能に働きかけて人の心を服従させるオーラ、カリスマ性。彼ら一族は、もしかしたら「雄」として最高の能力を受け継いできた種族なのかもしれない。生を与えられた種として、すべての「雌」にタネをつけ、孕まし、己の子孫を繁栄させていくという、種族保存能力に長けた一族なのかもしれない。

「美和、いくよ」
「……はい……お願いします……伯爵さま……」
 伯爵は肉棒の先端を美和の入り口にあてがった。そうして、巨大な亀頭に愛液を塗りつけながら弧を描くようにまわすと、カリの部分まですべり込ませた。ズブリ、という音が聞こえてきそうであった。しばらく膣口の感触を愉しんだあと、伯爵は一気に根元まで挿入した。
「……んグッ……ああっ……伯爵さま……スゴイ……大きい……」
 正常位のまま、伯爵はロングストロークでピストン運動を繰り返した。カリの部分まで浅く引くと、すかさず付け根まで一気に深く差し込む。浅く、深く、浅く、深く……。結合部からは、ズチュッ、ズチュッ、と淫猥な響きが発せられていた。
「……ああ……イイ……スゴイ……伯爵さま……あっ……あーん……あっはーン……」
 美和は嬌声を上げていた。悦びの声を熱い吐息が漏れていた。それに呼応するように、私の分身はいまにも発射しそうな勢いで猛り狂っていた。ただ見ているだけで、マスをかいているわけでもないのに……。
「膣襞がからみつくように締まって気持ちイイ!! ギュッ、ギュッと攻めてくる! 耐えられん気持ち良さだ。キツキツマンコに負けそうだよ。素晴らしい……」
「……ああ、伯爵さま……奥に……奥に当たって……気持ち……イイ……」
 どうやら男根の先端が子宮の口許に当たっているようだった。おそらく、子宮の口をこじ開けんばかりに刺激しているのだろう……。私はその局部的光景を妄想し、奇声を発するばかりに興奮した。出そうだ……。チンポに触れていないにもかかわらず、妄想のみでイッてしまいそうだった。手で触らずに射精するのは、初めて夢精したとき以来ではなかろうか? 私はそんなことをボンヤリ考えていた。

「次はバックから挿入するよ、美和。まだ、出してあげないからね……」
 美和が四つんばいになり、伯爵は後背位で挿入した。美和が首を仰け反らせて反応した。
「佐伯の方を向いて、美和。佐伯は美和の手をつかんで、彼女の顔を見てやってくれ。気持ち良さそうだろ? キスしてやってもいいゾ」
 私は言われるまま美和の手をとった。少し汗ばんでいた。眉間に皺を寄せて快楽に耐えている美和の顔を間近にとらえて、私は心も股間も張り裂けそうだった。美和……。そんなに気持ちがイイのかい? 伯爵にぶち込まれて、そんなに嬉しいのかい? きみは私の妻なんだよ。新妻なんだよ。結婚してから、まだ一度もセックスしていないけど、きみは私の……。
 私は涙が出てきそうになるのをこらえ、美和にキスをした。伯爵の唾液で汚された美和の唇を、肉食獣が食べ散らかした残滓に群がるハイエナのように、むさぼり吸った。
「……あなた……」
 かすかに目を開けて、美和は私に話しかけてくれた。まだ、私のことを憶えていてくれたようだ。

「さあ、美和。体位を変えるよ。私の大好きな騎乗位に移ろう。さあ、この上においで」
 伯爵はベッドの上に仰向けに寝ると、上半身を起こして美和に促した。虚ろな瞳の美和はゆっくり立ち上がり、伯爵の股間の上に腰を下ろし始めた。股を開き、巨根の先端を陰唇にあてがうと、少しずつ腰を下げていった。
「……ああっ、伯爵さま……」
 美和と伯爵は騎乗位で合体した。
「好きなように動いていいよ。美和の好きなように腰を動かしてごらん。気持ちの良くなる快楽のツボを見つけるんだよ」
 美和は腰を振り始めた。臍より下の部分を艶かしく、まるでベリーダンスを踊っているように縦横に振った。特に、腰を前後に振る姿がエロチックで、実際、伯爵も気持ちがイイようだった。目の前ではFカップのオッパイが文字どおり、ユッサ、ユッサ、と揺れ、ゆるやかにウェーブのかかった肩までの黒い髪を振り乱し躍動する美和の姿態は、見ているだけで男をイカせる力があった。
「……あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……」
 美和が規則的に悦びの声を発していた。伯爵も苦しそうな表情で快感に耐えているようであった。
「……あっ……あっふーン……」
 前後に振っていた腰を、美和がひとしきり力強く、大きく振った瞬間、私のリビドーはついに暴発してしまった……。三週間溜め込んでいた男のエキスを一気に解放してしまった……。屈辱的な快感であった……。私の生涯の射精の中で、最も屈辱的な射精であった。

 脳髄の奥、体の中心から沸き起こってくる快感の余韻に浸っている私に気付いて、伯爵が言った。
「美和、見てごらん。きみの旦那さんはイッてしまったようだよ。スゴイ量の精液だね。かわいそうに、愛妻が他所の男にオマンコされているのを見ながら射精してしまったんだよ。気の毒にね……。すまんねェ、佐伯。これも〝しもべ〟の役割のひとつと思って我慢してくれ。さあ、このまま私もイカされてしまいそうだから、体位をかえるよ。正常位にね。最初の一発は、やはり正常位で深くぶち込みたいからね」
 股間を精液で濡らし、放心している私に憐憫の目を向けながら、伯爵は体位を変えていった。美和を仰向けに寝かし、再び屹立したチンポを挿入し始めた。
「床を掃除するのはあとでいいから、佐伯。私たちのファーストインパクトをよく見ておいてくれよ」
 すでにグチョグチョになっている股間をぶつけ合いながら、伯爵は美和の奥深く、肉棒を出し入れしていた。激しく……。極めて激しく……。
「……あっ、あっ、あっ……伯爵さま……早く……」
「ああ、私ももうイキそうだよ。一緒にイコウね、美和。佐伯もよく見ておいてくれよ」
 ああ、美和が……。伯爵の精液をぶち込まれる……。ああ……。
「伯爵さま……後生ですから……勘弁してください……それ以上は……」
 私の声は泣いていた。
「〝しもべ〟の分際で何を言っているんだ。私に命令できる立場だと思っているのかい? 〝しもべ〟は〝しもべ〟らしく、分相応の悦びを享受すればいいのだよ。〝花嫁〟には私の子供を受胎してもらわなければならない。いいかい!? さあ、見ていなさい!」
 さらに激しくピストン運動が繰り返された。伯爵の長尺物で子宮の口を開くように攻められて、美和は狂わんばかりに自分も腰を動かしていた。
「……ああっ……伯爵さま……ください……中に……たくさん……ください……」
「……イクよっ……うっ……」
 伯爵は腰の動きをピタリと止めた。背中がビクッと震えていた。美和は艶やかな声で「ああー」と悦びの声を漏らした。二人は抱き合って余韻を愉しんでいたが、伯爵は上半身を起こすとイチモツを右手で握り、ゆっくりとアソコから引き抜いた。
 美和はアソコを中心にして、ビクン、ビクン、と小刻みに痙攣していた。かなりの時間が経ち、淫口からドクリと白濁する粘液が出てきた。濃い目の精液が次から次へと、生きているように溢れ出てきた。膣の奥、子宮の入り口をこじ開けて射精されたはずなのに、そこに到達できなかったザーメンがこれだけ溢れてくるということは、いったい、どれだけの量の精液が美和の子宮に注入されたことだろう? 受精!? そして受胎!? 先ほど伯爵が口にした恐ろしく屈辱的な言葉が、私の頭の中をグルグルまわっていた。

<つづく>
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  1. 2013/08/18(日) 10:13:39|
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