妻と男の物語


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人妻京子の優美な生活≪乱倫≫⑤-2

[Res: 8469] Re: 人妻京子の優美な生活≪乱倫≫⑤<了> 角笛 投稿日:2010/01/11 (月) 04:23
(17)乱倫の宴のあと

 寝食を忘れて、獣のような乱倫状態が続いた。京子は篠崎や≪9人の性鬼≫たちとセックスの限りを尽くした。彼らのさまざまな求めに対して、京子は貪欲に対処していった。悦楽を享受しつくしていた、と言った方がよいのかもしれない。
 二日目の夜が明けようとしていた。部屋は、汗と愛液と精液とが入り混じった甘酸っぱいケダモノの匂いが充満していた。何度も何度も体を重ね合った男女――ひとりの女と10人の男たち(私を除く)――は、疲労の色を隠せないでいた。≪9人の精鬼≫たちは、皆、そこいらに散らばりグッタリしていた。
 いや、ひとりだけ例外がいた。京子である。京子のみが、疲れを知らない子供ののように、セックスを繰り返すたびに活き活きと精気を増しているように見えた。男を虜にするフェロモンを撒き散らし、頬をピンク色に染めて艶やかに躍動していた。

 何度目の騎乗位かわからないが、仰向けに寝ている篠崎の上で京子は腰を振っていた。体中から快楽の汗が噴き出し、しっとりと濡れていた。
「あっ……あぁー……ンっふーん……むぅ……ぁはーン……」
「……ぅごぉー……イクッ……うっ……ふぅー……。あぁ……」
 篠崎が悲痛な声を漏らしながらイッタ。
「奥さん……。ふうー……。もう、勘弁です……。十分愉しませてもらいました……。仁科先生――ご主人――も十分≪寝取られ≫を愉しまれたことでしょう……」
 篠崎がだらしのない言葉を漏らした。
 結局、私が京子とセックスしたのは一度っきりだった。あとはすべて、よその男たちに愛妻が弄ばれる――いや、愛妻が男たちを弄んでいる?――のを、ただ≪寝取られ≫として傍観していたにすぎなかった。

「もともと私が考えていたのは、仁科先生に≪寝取られ≫の立場で臨場感のある官能小説を書いていただくことだったのです」
 篠崎がグッタリとソファーに腰を掛けると、私に話しかけてきた。すでにローブが羽織られていた。
「ですが、予想以上にお京――奥さん――の目覚めが激しかったので、やや異なる方向に進展していったきらいがありますが、まあ、おもしろい演出が得られたと思っています。性に目覚め、セックスに貪欲になっていく愛妻と寝取られの物語を、臨場感タップリに小説に仕立てていただけませんか? もちろん、報酬はキッチリさせていただきます」
「……はぁ……。私に書けるでしょうか? 官能小説が……」
「先生でしたら、きっと素晴らしい作品が出来上がりますよ。お願いします!」
「……わかりました。やってみましょう……」
「先生の主たる執筆活動に支障が生じると困りますので、何か別のペンネームを使われた方が無難でしょうねェ。ううむ……、そうだ! 『角笛』なんてどうですか? 官能小説を執筆される際の筆名として……。『角笛』はその形状から『勃起した男性生殖器』を象徴する隠語だと聞いたことがあります。どうでしょう? 扇情的な名前でしょう?」
「ええ、そうですねェ。良い名前かもしれませんね……」
「では、それで決まりということで!」
 疲労のたまった篠崎の顔に明るさが宿った。
「ところで、奥さんのことですが……」
 急に語調を変えて篠崎が話し始めた。「彼女を一人前の女にしたのは、かつての恋人であった私――失礼――ですが、性に対する潜在能力が予想以上に高かったようですね。想像以上に『目覚め』てしまわれたように思えます。ほとんどニンフォマニア――色情狂――に近いポテンシャルを有しているかもしれません。もしかすると私たちは、とんでもないモンスターを起こしてしまったかもしれません。どうか先生、悪く思わないでください」
 ベッドの上にペタリと坐って放心状態にある京子を、私はあらためて見た。やや閉じられた状態の切れ長の目は、今は官能の光が消えているように見えるが、いまだ濡れていた。半開きの唇と右口許のホクロ、ゆるやかにウェーブのかかった長い黒髪、透きとおるように白い肌、これ以上ないくらいに絞りこまれたウエスト、たわわに実った豊満な胸、しっかり肉の詰まった腰から尻のライン、ダイナミックに引き締まった脚線。これらすべてが、男を扇情する。
「たしかに、篠崎さんの言われるとおりかもしれません。私も、彼女の美貌には、あらためて驚かされています。そして、自分自身の性癖についても……」
 そう、自分自身の性癖――まさか≪寝取られ≫の素養があるとは――には、驚かされた。これも執筆活動の肥やしにできれば、などと、漠然と考えていた。

 このときにはまだ、京子と私――特に京子――が、あのようにセックスがらみの出来事に頻繁に巻き込まれることになろうとは、思いもよらなかった。
 それらの顛末については、私、仁科勇作のもうひとつの筆名「角笛」にて、書き記していくことになるかと思うが、それはまたの機会に……。

 京子と私は、乱倫の宴をあとにした。
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