[Res: 12046] Re: 嵌ってしまって・・・7 美和 投稿日:2011/01/28 (金) 02:23
「はいっ・・すぐ行きますっ」
部屋でこれから美和の画像を見ようとしていた拓郎に、突然の美和からの電話だった。
すぐにジーンズと白系のTシャツをつけて部屋を出た。
待ち合わせ場所までは急げば30分で着く・・
(おばさんに会える・・)
(外で会うのは初めてだな・・)
(どんな格好だろう・・・)
(映画ってどんなだろう・・)
(映画よりも・・・)
いろいろと想像しながら電車に飛び乗った・・・
待ち合わせ場所に近づくと、それらしい女性が見えた・・
ベージュのスーツに身を包んでいる・・・
(スーツかぁ・・・スーツもいいなぁ・・)
こちらにまだ気づかずに両手でハンドバッグを持って立っている・・
横からだが、美和と確認できた・・
(やっぱ・・いいなぁ・・・)
小走りに近づくと、こちらに気づき、やさしい微笑みを向けてくれた・・
「す、すいません・・遅くなって・・」
「ううん・・・こちらこそごめんなさいね、急に呼び出しちゃって・・」
近づいて見ると、おめかしした美和に少しビックリした顔をする拓郎・・
「?・・・」
「あ、、い、、いえ・・」
ベージュのスーツ、首元を飾る銀色のネックレス、耳にはピアスが光っている・・
髪は肩に掛かり先端がカールしていた・・
化粧はいつもよりも濃い目だが、フェロモンを一層高めていた・・
そしていつもより濃い目の口紅を塗った唇が妖しく光っていた・・
思わず見とれてしまった・・・
普段のソフトなメイクもいいが、今日は大人の女の雰囲気がムンムンだった・・
「す、すいません・・時間って大丈夫なんですか?・・」
「え?・・あ、ああ・・もう始まっちゃってる・・」
「す、すいません・・入らないと・・」
「え、ええ・・・でも、拓郎くん食事まだなんじゃない?・」
「え、、あ、はい・・・・」
「これからだとお腹空いちゃうわよ・・」
「あ、でも・・」
「もしかして見たかった?この映画?」
「あ、いえ・・別に・・・・・あ!・・いや・・」
「ウフフ・・そうよね・・若い男の子はあまり興味ないでしょ・・」
「・・・すいません・・・」
「じゃあ、ごはん食べにいきましょうか・・このまま・・」
「え、、い、いいんですか?・・」
「ええ・・キャンセルしちゃいましょ・・(笑)」
そう言うと、ニコニコしながら歩き出した・・
「何食べたい?・・」
「あ、、何でも・・何でもいいです・・」
横目でチラチラと胸元を見ながら歩く・・・
「食いしん坊だから、たくさん食べられるお店がいいわね・・」
昼休みのサラリーマンが昼食を終えてオフィスに戻っていく中、とんかつ屋の暖簾をくぐった・・
お昼時、割と広い店内ですが、やはりお客さんはたくさんいます・・
「たくさん食べてね・・」
まるでデートの雰囲気になってしまいました・・
まわりからは親子のように見えているのかもしれません・・
電話で呼び出したときから、ドキドキとしていました・・
一緒に歩くと、一段と(かっこいいなぁ)と思いながら、少しずつ「もうひとりの私」が、
顔を出してきていました・・・
なにしろ、「前回」はあっという間で終わりでしたので・・・
美和の発するフェロモンに拓郎はメロメロになっていた・・
(すげえ・・色っぽい・・)
(今日は時間あるのかな・・)
(写真だけでも撮りたいな・・)
食後のコーヒーを飲みながら、今日の経緯を説明され、うなずきながら考えていた・・
こちらも「前回」は、思い切ってお願いしたもののあっという間に出してしまった・・
いつもそうだけど・・自分に呆れながら、どうやってお願いしようか考えた・・
(ここでは言えないな・・・)まわりを見渡しそう思っていた・・
「ちょっと、お手洗いに・・・」そう言うと美和が席を立った・・
(どうしよう・・)
洗面所で身なりを整え、化粧を確認していると、メールが入りました・・
携帯を開くと、(拓郎くん・・!)
メールの相手は拓郎くんでした・・・
「今日は呼んでいただいてありがとうございます・・今日のおばさんすごく素敵なので
見とれてしまってます・・いつも素敵だけど・・^^
で・・そのぉ・・・写真って撮らせてもらってもいいですか?」
「写真?・・・」
「はい、素敵なので撮りたくて・・・、もし、OKだったら・・
席に戻ってお水を飲んでください・・」
大胆・・・メールだからでしょうか・・大胆に誘われてしまいました・・
写真・・・そう・・以前拓郎くんと和哉くん、二人に撮られたことを思い出します・・
ドキドキします・・・
あまり長居もできませんので、お手洗いを出ます・・・
私が席に戻ると、チラッとこちらを見る拓郎くん・・・
席に座ると、お水の入ったグラスを手に取って口に含み、小さく微笑みました・・
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- 2014/04/24(木) 11:43:27|
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