妻と男の物語


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私の足元で…47

[Res: 2068] 私の足元で…47 わくわく 投稿日:2007/06/29 (金) 20:22
都会の喧騒に紛れ、ふたりはホテル街へと歩きます。
コマ劇の裏に出て、歌舞伎町2丁目方面に向かいます。
最初は、桜井に引きずられるような早紀でしたが、今は並んで歩いています。
2丁目には、ラブホテル、今で言うファッションホテルが多く、西武新宿駅からは10分近く掛かったでしょう。
飲んだ帰りでしょうか、道すがら出来上がっているカップルがいて、肩を組んだ男の手が女の服の中に入っています。
建物の影で、キスをするふたりもいます。

ホテルへ入ってしまえば、することは同じですが、外で盛ると言うのはどうなんでしょう…。

早紀と手を組みながら、桜井のペニスは大きく膨らみ分泌液が下着を濡らしてます。
いけないいけないと思いながらも、興奮は早紀も同じ様で、繋いだ手がかなり湿り気を帯びています。

ホテルが、幾つか見えて来ました。
郊外のきらびやかなラブホテルと違い、みなシックな造りです。
「どれにする?」
「…」
何も答えられない早紀です。
桜井は、ひとつのホテルを選ぶと、彼女を人目から守るように肩に手を掛けて中に入りました。
すると、ブラウン色したガラス張りの自動ドアがあります。
ドアの前のマットに脚を乗せると
”ドウウウウイン”
ドアは、モーターの音を上げて開きます。
「どうぞ」
桜井に押され、早紀は中に入ります。
このホテルは、部屋を写したパネルがあり、気に入ったものを選びフロントで鍵をもらう形式です。
チェックアウトが10時ですから、泊まりの客は、まだ部屋にいてほとんどが埋まっています。
「みんな、好きだなあ…」
桜井です。

今は、サービスタイムと言うシステムがあり、一律の料金で長時間滞在できるホテルが多いようですが、当時は休憩と言えば2時間と決っていて、金額は場所にもよりますが一般的には4~6千円くらいではなかっただろうかと記憶しています。

エレベーターで、部屋のある階に行き、部屋の前に立ちドアにキーを差し込みます。
早紀はもう、後戻りは出来ません。
ドアが開くと、ホテルの部屋の独特の香りがあります。
それは、消毒の薬品の匂いかも知れませんが、背徳の香りに思えます。

ドアのロックを終えると、桜井はもう待ちきれずに、早紀を抱きしめます。
それも、強く、力をこめて。
「あん。
だめ…」
「何がだめなの?」
邪魔な私がいない、ふたりだけの世界です。
「話をしに来たのに…」
「本当に、それで付いて来たの?」
こくり。
「ねえ、こっちおいで」
桜井は、壁に早紀の背を押し付け、荒々しいキスをします。
「あん」
かなり乱暴な所作ですが、彼女は嫌がらずに受け止めています。
「早紀、好きなんだよ」
「なおに悪い…」
「まだ、そんなことを言うの?」
「だって…」
抱き寄せた早紀から、良い香りが漂います。
シャンプーの香り、そして桜井に甘える女の香りです。
それが、桜井の気持ちを熱くします。
桜井は早紀を入り口の壁に押し付けると、夢中になってキスをします。
「んん、んん、んん」
鼻で苦しげに息をしながら、ふたりは舌を吸い合います。
ゴツッ!
勢い余って、彼女の頭が壁を打ちました。
「ごめん。
痛かった?」
「ううん。
大丈夫」
「あっちに行こう」
部屋の奥には、大きなベッドがあります。
メーキングが済んで、パリッとしたカバーが被されています。
枕元にはムードランプがあり、ベッドの横のテーブルには備え付けの茶器。
2脚のソファー。
そして、ビールやドリンクが入った小さな冷蔵庫。

ふたりが、愛の時間を過ごすには十分なスペースです。
「早紀、脱いで…」
「そんな…」
「ねえ」
抗ったところで、桜井に導かれ、結局脱ぐことになります。
それはもう、金曜の夜に経験済みです。
早紀も桜井も、それぞれにシャツを脱ぎ始めます。
と、早紀の形の良い乳房が、ブラジャーの上からうかがえます。
桜井は、すぐにでも抱きつきたいのですが、大人の余裕を見せます。
「ビール飲む?」
「…」
「リラックスしようよ」
リラックスが必要なのは、桜井の方かも知れせん。
ペニスが、痛いほど膨らんでいます。
桜井は、ビールを取り出し栓を抜くと、ふたつあるグラスに並々と注ぎます。
「乾杯」
ふたくちほど飲むと、悪戯を思いついたようです。
「ね、口移ししよう」
「えっ」
「こっち来て」
ソファーはひとり掛けで、立って桜井のところに行ったは良いのですが、早紀は身の処し方に困っています。
「この上に座って」
大腿を指差します。
「…」
「さあ」
桜井に別れを言いに来たはずなのに、上手いように進められ、早紀は複雑な思いです。
どうしてこうなるの…、と思いながら、
「重いなんて言わないで下さい」
と言ってしまいます。

そして早紀は、ためらいながらも腰を下ろします。
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