妻と男の物語


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私の足元で…48

[Res: 2068] 私の足元で…48 わくわく 投稿日:2007/06/30 (土) 04:44

”ビールの口移し”のリクエストに、桜井の膝の上に腰を下ろした早紀は、遠慮がちな座り方から今にも滑り落ちそうになっています。
「重いよ」
「えっ?」
立ち上がろうとするのを押さえつけ、
「冗談だよ」
「酷~い」
すねた振りをする早紀です。
もうその仕草は、桜井に別れを告げに来た早紀ではありません。
「もっとこっちへおいで」
引き寄せると、早紀の豊かな尻が桜井の下腹部に密着します。
「!」
桜井のペニスの熱さを感じとったのでしょう、息を詰めます。
「そう。
早紀が欲しくて、大きくなってる」
「あん」
すぐさま、身体をずらそうとします。
「だめ。
そのままにして」
早紀の尻に押しつぶされ、逃げ場を失った桜井の分身は、ズボンの中でキュウキュウ悲鳴を上げています。

これは、桜井は勿論のこと、早紀にとってもたまらない状況だと思います。
なぜなら昨晩、あそこを濡らし私を迎え入れようとしたにも関わらず、実現しなかったものですから、身体の奥深くに疼きが残っているはずなのです。

桜井は後ろから早紀の細い腰に腕を回し、彼女のへその前でしっかりと手を組むと、白いうなじに唇を寄せます。
「ううん、良い匂い…」
組んだ腕をゆっくり上げて、彼女の胸の高さに合わせ、ぎゅっと抱き締めます。
「あん」
腕を解いて、掌を双の乳房に当てると、早紀は頬を染めながら
「あ~ん、恥かしい…」
「大丈夫…。
昨日も思ったけれど、形が良いね」
「いやん」
「ねえ、こっち向いて」
早紀の上半身をひねり、桜井の方に向かせようとしますが、ソファーの肘掛が邪魔をしています。
「無理です」
「じゃあ、立ってこちらを向いて、跨ってごらん」
「無理です、無理です」
やはりソファーの肘掛が邪魔をして、桜井に跨ろうとすれば大また開きのあられもない格好を強いられます。
肌を合わせたとはいえ、まだ1、2回のこと。
大胆な姿勢を取れるほど、早紀はまだ桜井に慣れてはいません。
「じゃあ、ベッドに座ろう」
「はい」
「その前に、風呂を入れてくる」
早紀がこれまで、この手のホテルを何度利用したかどうかは別にして、進んで風呂を入れるのも恥かしいだろう。
桜井の、心遣いです。
バスタブを流し、お湯を溜める準備をします。
早紀も付いて来ていて、桜井の様子を見守っています。
部屋に戻り並んでベッドに座ると、お互い身体をひねりキスをします。

どうしたんでしょうね。
私に申し訳ないと言っていた早紀なのですが…。

桜井は、ビールの入ったコップに手を伸ばし、少しばかり口に含みます。
唇を寄せて、早紀の口に流し込むと、溢れたビールがあごを伝い一筋流れ落ちて行きます。
「冷たい…」
「今度は、早紀がやって」
早紀の口から注がれたビールは、桜井の口の中で泡となり、口からこぼれ出ます。
「うっ」
「大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫。
急に泡になるんだもん。
むせちゃった。
ビールの口移しは難しいね(笑)」
その後は、自分で飲んだり、口移しをしたり…。
ビールは、ほとんど空きました。
酔いも手伝ってか、早紀の舌の動きは大胆になってきています。
「ねえ。
そろそろ風呂に入ろうか…」
「一緒にですか?
恥かしいです。
先に入ってください」
「一緒じゃダメ?」
「はい…」
「分った。
じゃあ、先に入ってくるよ」
「ごめんなさい」
桜井がバスルームに行くと、バスタブから湯気が上がっています。

部屋に入って、30分は経ったでしょうか。
せっかくの、ふたりだけの時間。
早く、早紀の身体を楽しみたい。
桜井の気が焦ります。
そそくさと身体を洗い、それでいて肝心なところは丁寧に、シャンプー歯磨きを済ませ、風呂を出ます。

浴衣を着て出ると、馨はベッドに腰を下ろしテレビを観ています。
「あがったよ」
「早かったんですね」
「早く早紀を抱きたいから…。
早紀も、なるべく早くあがって」
「…」
入れ替わりに、風呂に向かう早紀です。
桜井は、ベッドに潜り込み、ひんやりとしたシーツの肌触りを楽しみます。
今からここで…。
これからのことを気にして、テレビも上の空のようです。
しばらくして、浴衣を着た早紀が現れます。
身体全体が、上気しています。
「上がったの?」
「はい」
「喉乾かない?」
「乾きました」
「何か飲む?」
「はい。
水が良いです」
ベッドに腰をおろし、ミネラルウォーターを口移しします。
炭酸が入っていないから、むせる心配はありません。
桜井は、そのまま早紀を横にします。
「ここに来たこと、後悔してる?」
「…」
「後悔してるよね…」
「…」
「ねえ、聞いて…」
「?」
「一昨日も言ったけれど、早紀に会った時から、不味いなあって思ったんだ。
早紀って、俺のタイプなんだ。
顔だけじゃなくて、仕草とか、態度とか…。
それで、会う度に益々気になって来て。
でも、早紀には古がいるじゃない。
だから、無理に堪えていたんだよね。
それが昨日、我慢できなくなって。

俺、本気なんだよ。
まじめに、付き合おう」
しばらく考え込む早紀です。
「…」
「お願いします」
頭を深々と下げ、30歳の男がネルトンの真似事です。
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