妻と男の物語


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2年前、それから19-3

[Res: 3692] Re: 2年前、それから19 忠太郎 投稿日:2008/04/14 (月) 21:30
〔レズ?〕
愛の肌は、“吸い付くようなもち肌で、とても気持がいい”と、裕子は、雅子に開発されてから、レズの気がでてきたようで、その夜は、裕子が愛を抱いて寝ることにした。もちろん、二人とも全裸で。
愛に訊くと“痛いだけで、感じなかった”というので、可哀想だと思い、裕子が抱いてあげると、愛は裕子の乳房に顔を寄せて嬉しそうに抱きついてきた。
そして、裕子の乳首を含んで、舌で悪戯するように転がすのだった。子どもが抱きついてきて、オッパイを吸うのと変わらなかった。
「ちょっと、愛ちゃん、あたし気持ちよくなってきちゃった」
キスをしても、フワーッとした気持ちよさがあって、男とは全然違う。裕子は、雅子が自分にしたのと同じように愛にしてみようと思った。
耳たぶを噛み、舌を挿れると、愛の体が震え、悦びを素直に表してきた。仕種がとても可愛いのだ。柔らかいおっぱいを触ると、潤んだ眼で裕子を見ながら、口を半開きにして喘ぐ様子がまた可愛い。

愛の繁みは薄く、軟らかい毛がうっすらと生えているだけだ。それも、裕子と同じで、恥丘だけに生えていて、淫裂の周りには全く生えていない。花びらはピンクでとてもきれいだと、裕子は思った。
雅子が裕子にしたように、花芯をついばんだり、花びらをしゃぶったり、舌を挿入したりすると、敏感に愛の体が応えた。感度はすごくいいようである。
手足を硬直させながら背中を反らせて喘ぐのだ。声も、遠慮しないで素直に出すようになった。
その声が聞こえたのか、健次が二人の部屋に、様子を覗きに来た。裕子の尻を触ってきた。愛は、まだ気がついていなかった。

裕子は、脚をひろげて蜜を溢れさせている、愛の淫裂を健次に任せることにした。
健次の分身は、もう、カチンカチンになっていた。健次は、裕子を押しのけるようにして愛の淫裂に宛がった。それは、吸い込まれるように蜜の溢れる淫裂の中に這入っていった。
愛の顎があがって、首すじがきれいだった。“はああああああ~~……”体が小刻みに震えて、大きな声が出た。痛がる様子はないようだ。
健次がピストンを始めると、体が馴染んできたのか、愛も素直な反応をしてきた。健次は愛を抱き起こして、繋がったまま膝の上にのせた。愛は骨抜きになったように、健次の頸に腕を巻きつけて体を預けてきた。
健次が唇を合わせると積極的に応えてきた。それを見て、裕子の胸に嫉妬の炎がめらめらと燃え始めてきた。裕子は、健次の背中に抱きついて、乳房を押付けた。健次は、もう一度、愛を寝かせると、少し速いスピードでピストンを始めた。
「ああ、いやあ~、かんにんや~、ああ、イクううう……」
手足を硬直させて健次にしがみ付いたまま、愛はぐったりとなった。

“ハア、ハア”と息を整えている健次の顔に、裕子は濡れた自分の淫裂を押付けた。
愛の中に放出したばかりなのに、健次の分身は元気りんりんだった。裕子は、愛の乳房に顔を埋めて、健次の大好きな豊臀を高く突き出した。
健次は裕子の思惑通り、ヌラヌラと妖しく光り、健次を何度も迎え入れてくれた淫裂に、怒張した分身を激しく突き挿れたのである。裕子の悲鳴のような可愛い喘ぎ声がいつまでも聞こえていた。
まだ、夜は始まったばかりである。

  1. 2012/11/24(土) 16:45:19|
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2年前、それから19-2

[Res: 3692] Re: 2年前、それから19 忠太郎 投稿日:2008/04/14 (月) 21:29
〔性教育〕
愛は、子どもたちと遊んでいた。二人の女の子も“おねえちゃん、おねえちゃん”と愛に懐いた。
女三人姉妹の末っ子だった愛は、妹がほしかったこともあり、裕子の娘たちとは、健次の事務所に来て間もなくから、健次のいないときに来てよく遊んでいた。
たまに子どもたちが家にいないとき、健次はてっきり裕子の実家に泊りにいっているものと思っていたが、愛のマンションに泊りに行っていたこともあったのである。

子どもたちと一緒にワイワイ食事をした後、娘たちが“おねえちゃんといっしょに、おふろはいる”といい、浴室から楽しそうに騒いでいる声が聞こえてきた。
「愛、今日、泊るのか?」
「そうよ、子どもたちがいっしょに寝たいんだって」
「へえ、典もそうだったけど、あいつも子ども好きなんだな」
そのうち、子どもたち二人が裸で出てきたのを、裕子がパジャマに着替えさせた。愛もパジャマ姿で出てきた。若い女の湯上りの香りがした。
「おねえちゃん、いっしょにねんねしよ」
「は~い、いっしょに、ねんねしよ~」
3人で子ども部屋に行った。30分ほどで愛がリビングに戻った。
「もう、寝ました」
「ありがとう、さあ、いっしょに呑もう」
裕子が、ビールとワインを出した。

酒が入ると、裕子も愛もよくしゃべる。健次は二人の話の中に入れないこともあり、先に風呂に入った。
いつものように、パンツ一丁で出てくると、裕子に
「パパ、愛ちゃんがいるんだからパジャマ着なさい」
と叱られた。事務所や現場では、愛がいても平気で着替えているので、愛はこれくらいの事は驚かない。
しかし、何となくいつもの愛と様子が違っているのを、健次は気がついていない。
「あたし、お風呂はいるね……」
裕子がいなくなると、愛はいつもと違って無口になっていた。健次がソファに横になると、愛は子ども部屋に行ってしまった。健次は、テレビを見ていたが、裕子が風呂から出ないうちにそのまま寝てしまった。

健次が下半身に違和感を覚えて眼を覚ますと、パンツを下げて裕子が分身を触っていた。愛もいっしょに見ている。
「な、何すんだよ」
健次が慌てて、上半身を起こそうとすると
「ちょっと、静かにしなさい。今、愛ちゃんに性教育してるんだから。愛ちゃんね、男の人の物をよく見たことがないんだって。見せてあげなさいよ、嬉しいでしょ。愛ちゃんに見せるんだから」
愛の顔は紅潮していた。愛はパジャマを着ているが、裕子はバスタオルを巻いているだけだ。
「こんなのが入るだけなんだから、平気よ。こっちも気持ちよくなるんだから」
「ええ、痛くないんですか?」
「最初だけね。ちょっとだけよ。もっとも、こんなにフニャフニャじゃ、使えないけどね。硬くしてみようか」
裕子は、健次の分身をぱくりと頬張った。愛は眼を丸くしてみている。顔は真っ赤だ。健次も開き直った。分身はみるみるうちに硬く聳え立った。
「ちょっと触ってごらん」
裕子先生の講義は、大胆な実技を伴うのだ。愛が恐る恐る手を出す。そーっと握った。
「硬い、こんなに硬くなるんですか……」
「硬くならないと、入っていかないでしょ。挿れてみようか……」
裕子先生は硬くなった分身を握り、自ら実験台となり、健次の勃起を呑みこんでいったのである。健次もやられっぱなしでは面白くないので、下から軽く突き上げると裕子のバスタオルがハラリと落ち、乳房が揺れた。
「ああん、ダメ、動かないで! ああ、だめええええ………」
こうなったらこっちのものだと、健次は、ガンガン突き上げ。裕子はメロメロの状態で
「もうダメ、愛ちゃん変わって」
「ええ、そ、そんな。あたしできません」

「大丈夫よ。痛くないからね」
まるで、子どもに注射をする女医のセリフだ。そういいながら愛のパジャマを脱がせている。女に脱がされるのは抵抗がないのだろうか。もっとも脱がすほうの裕子は既に全裸だ。
真っ白い、ぽっちゃりとした抱き心地の良さそうな愛の裸に、健次の分身は硬く反応した。
「初めは、正上位のほうがいいわね」
裕子先生は愛を仰向けに寝かせると、軽く脚をひろげさせた。
「愛ちゃんのオッパイきれいね」
と言いながら、形よく上を向いている、柔らかそうな乳房を愛撫している。
「パパ、こっちいらっしゃい!」
こうなれば、言われなくてもいく。健次は、愛の、拡げた脚の間に移動した。愛の体が硬くなった。健次は、愛の膝に手を置き、優しく撫で回した。少しずつほぐれていく様だった。ももの内側に唇を触れると、愛の体がピクンと反応した。
健次は、唇を優しく移動しながら、愛の核心に近づけていった。愛の小さな唇から溜め息がもれ、喘ぎが微かに聞こえた。
裕子は愛の乳房を愛撫しながら、愛に優しくキスをしている。健次の舌が花芯に触れると
“ん、んううう……”と、くぐもった声と同時に四肢が硬直した。更に続けるとジワーッと蜜が滲んできた。今度はそれを舐めあげると、四肢が緩み、全身が震えるように悶えた。呼吸が荒くなり腹部が大きく動く。切ない可愛い声に、健次の分身は元気を増した。愛の淫裂は、もう蜜が溢れていた。

健次は、分身の先っぽを、淫裂の入り口に宛がった。ピクッと、愛が反応した。本能的に体が少しずり上がった。愛の締まったウエストから、マンドリンのような豊かなふくらみを見せる腰を、健次は、両手でやんわりとホールドした。分身の頭が淫裂に呑みこまれた。
「大丈夫よ、痛くないからね。パパ、ゆっくりね」
裕子先生が愛を抱きかかえてなだめている。しずかに抜き差しをしながら、愛の奥へと侵入していった。
「イタイ、イタイ、ああああ……」
「力を抜くのよ。力を入れちゃだめよ」
まるで、お産だ。出すのではない、挿れるのである。裕子先生の指導がいいのか、愛の体は力が抜けてきた。
健次は、半分ほど這入っていた分身を、一気に、ゆっくりと根元まで押し込んだ。愛の体が震え、背中が反り上がった。
「きゃあ~、あああああ……、んぐぐぐ」
悲鳴が上がった。ゆっくりと腰を動かすと、今度はそれほど痛がらない。
裕子が愛から離れた。健次は、愛に被さるように唇を合わせた。愛が腕を回してきた。もう一度グッと深く突いた。
「はあ~、かんにんや、もう、かんにんや……」
白い肌が桜色に染まっている。裕子は二人を見ながら、自分の淫裂に指を挿れている。
あんまり激しく動いては愛が痛がるだろうと思い、健次は、ゆっくりと動いたが、そろそろ限界にきていた。奥深く貫くように突きながら、愛の“かんにんや………”という可愛い声とともに健次も爆発した。

愛は裕子に抱きついて泣いた。口を開いた花園から桜の花びらが流れ出てきた。健次が愛の体に触ろうとすると、強く拒否された。裕子にしがみ付いて、いじめっ子のことを母親に言いつけるように健次を見ながら、裕子の胸で泣いていた。

  1. 2012/11/24(土) 11:44:36|
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2年前、それから19

[3692] 2年前、それから19 忠太郎 投稿日:2008/04/14 (月) 21:28
〔バージン〕
木村の別邸はいよいよ仕上げの工程に入っていた。6ヶ月掛かったことになる。つまり、典子がいなくなってから半年ということだ。
健次も、愛には典子の代わりは無理だろうとは思ったが、そうは言っても人手が足りないので、仕方なく、愛を現場に連れて行くようになった。雰囲気に慣れさせようと云う程度のつもりだった。
ところが順応性があるというのか、愛は直ぐに雰囲気に溶け込んだ。健次にとっては以外だったが、彼女の履歴書に“特技・空手二段”とあることに気がついた。男の中にいるのは子どもの頃から慣れていたのである。

典子ほど仕事のことは解らないが、教えると呑みこみは早い。それに、何かあると職人や親方連中にでも平気で訊いていく。色白のぽっちゃりした可愛い娘から訊かれて、気分の悪い男はいないだろう。
職人たちは競って彼女に教えたがった。
面白いことに、愛は、自分でもよく解っていないのに、図面と見比べながら相違点を見つけると
「親方、これではあかんやないの……」
と、京都弁でやるのである。京都弁独特のイントネーションで言われると、ずばり言われても、関東の人間には、あまり、きついことを言われたと云う感じはしないものだ。
現場での存在感と云う意味では、愛は、立派に典子の代わりを務めていた。

健次の現場では、出入りの親方たちも馴染みの人がほとんどなので、現場でのトラブルは全くといってよいほど起きたことがない。ところが珍しく、若い職人が、ちょっとしたことで触発寸前の状態になったことがあった。親方連中が傍にいればよかったのだが、生憎、若い者だけが集まっていたので、止めに入る者もいなかったのである。
そのとき、通りかかった愛が“止めなさいよ!”と、止めようとした。が、茶髪の兄ちゃんが
「うるせえ、女の出る幕じゃねえ、引っ込んでろ!」
と、愛を一喝した。愛の顔が、キッとなった。表情の判りやすい娘である。
愛は、その茶髪の兄ちゃんのところへ歩み寄ると、横っ面をバシッと張り倒した。殴られた本人も、喧嘩していた相手も周りで見ていたものも、意外な成り行きに、キョトンとした表情で口を開いたまま、一瞬時間が止まった。
「あかんよ、けんかしたら……」
愛の京都弁の一言で、喧嘩は治まった。

健次には、愛からの、その喧嘩仲裁の報告はなかったが、殴られた若い衆の親方が謝ってきたので、翌日に判った。そのことを健次は、愛に対して何も言わなかった。
若い職人たちは愛のことを、尊敬を込めて“姐さん”と呼ぶようになった。愛が朝、皮のつなぎを着てバイクで颯爽と現場に乗りつけると、若い連中がいっせいに“おはようっす”と挨拶する。
愛もヘルメットを外しながら、“おはよう!”と元気よく挨拶を返す。現場の雰囲気に、刺々しいものがなくなった。

その日は、駐車場のことで、外構工事を担当する親方から使用する材料の問い合わせがあった。
健次は、忙しかったので、愛に電話で材料の件を連絡するように指示した。
「砕石はリサイクルでいいけど、合材はバージンを使うように言っとけ」
「え、バ、バージンですか?」
愛は土木の事はほとんど知らない。いつもは物怖じしないで何でも訊いてくる愛が、珍しく、恥しげに
「あの、所長、バージンて何ですか?」
その訊いてきた様子が可笑しくて健次は、噴出した。愛は、ムッとした表情で
「どうして、可笑しいんですか」
と絡んできた。健次は必死に笑いを堪えようとしたが、我慢できなかった。この間も
「ネコもってこい」
と言ったら、近所から猫を捕まえてきた。ネコとは一輪車のことだ。
「いいから、親方にそう言え、そう言えば分かるから」
愛は、ふくれっつらをしながら電話をしにいった。後で、土木用語辞典を引いたが載ってなかったらしいが、もう一度、健次に訊こうとはしなかった。おそらく典子にでも電話で訊いたのであろう。

その夜、帰宅すると裕子が
「パパ、愛ちゃんにセクハラしちゃダメよ!……」
「なに、言ってんだよ。そんなことしてないよ……」
「体を触るだけじゃなくて、言葉のセクハラもあるのよ……」
健次は、裕子のいっている意味が解らなかったが、それがあの“バージン合材”の話だと判り、また可笑しくなった。
そのことは典子から裕子に電話があり、それを聞いたのが裕子だから、話はややこしくなる。とうとう、セクハラ事件になってしまった。
「今日は、あたしの誕生日だから、明日は現場、お休みでしょ」
「うん、休みだよ」
「愛ちゃんも、くるように言ってあるから。三人で呑みましょ」
「呑みましょって、おまえ、コップ一杯で酔っ払うのに、よく言うよ」
そんな時に、丁度、愛がバイクでやってきた。
「こんばんは!」
「あ、いらっしゃい~、あがって」
愛はちょっとしたバックを持参していた。裕子から泊るように言われていたのである。
  1. 2012/11/24(土) 06:43:37|
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3年前、それから18-2

[Res: 3682] Re: 3年前、それから18 忠太郎 投稿日:2008/04/09 (水) 11:15
〔恐れ〕
待ち合わせ場所のホテルのロビーで、わたしの顔を見た木村さんは嬉しそうでした。
木村さんの車で、郊外にある日本料理の店に移動しました。
離れの部屋に通されると、男の人が先に座っていて、木村さんから紹介されました。その人は、不動産会社の社長で藤本さんという方でした。木村さんより少し年上のように見えました。
うちと同じで、木村さんの所有する不動産の管理だけでも商売になりそうです。そういえば、夫が事務所を借りる時に契約したのが、藤眞不動産という藤本さんの会社だったことが後で判りました。
どうして今日は、藤本さんが一緒なのかは分かりませんでした。

木村さんに抱かれることは、覚悟はしてましたが、藤本さんがその場に居ることに、なんとなく不安を感じていました。わたしの気持ちを察したのか“雅子も、後で来るから”と木村さんが言いました。
藤本さんは“では、社長、お先に失礼します”と、料理が出てくる前にいなくなりました。
懐石料理が運ばれてきました。考えてみたら、いままでは、木村さんと会うときはいつもパパがいたのですが、パパがいない所で会うのは初めてだったことに気付きました。また少し、不安になりました。
「雅子さん、遅いですね……」
「ああ、雅子は別な場所に居るから、食事が終ったら合流することになっているんだ」

わたしが、自分の意思で、木村さんに抱かれるために、一人で来たのだということを、漸く、自分で気がついたことに、自分で驚きました。
なぜ、こんなことになってしまったのか。頭の中が整理できませんでした。
ただ、夫への仕返しの気持だけなのか。それを理由に、木村さんとセックスしたいのか。そんな思いが錯綜していました。
「パパが居ないと、元気がないね。どうしたの……」
いつものからかうような調子で、木村さんが言いました。
「あ、ごめんなさい。そんなことないです。ちょっと考え事をしてたので、ごめんなさい」
わたしは、意識していつものように振舞うよう、努めました。

食事が終り、木村さんが立ち上がりました。
「さあ、雅子のところへ行こうか」
わたしは、何も考えずに木村さんの車の助手席に乗り込みました。
更に寂しい場所へと移動しているようでした。こんもりとした大きな木が生えている所に、重々しい鉄の門扉があり、木村さんの車がその前に停まると扉が左右に開きました。
そのまま、その邸の玄関まで、すごく長い距離を走っているような気がしました。ヨーロッパのお金持ちが住むような邸宅が見えました。駐車場には、4台の高級外車ばかりが停まっていました。
車から降りると潮風を感じました。きれいに手入れをされている広い庭園が、照明で浮かび上がっていてきれいでした。
木村さんにエスコートされて中に入ると、広いリビングに豪華なソファーが幾つも置いてありました。誰もいません。
「ここは、木村さんの邸なんですか?」
「いや、さっきの藤本さんの別邸です」
「どなたもいらっしゃらないんですか?」
「みんな奥に居ますよ。いってみましょうか……」

広い廊下を歩いていくと、時代劇に出てくる蔵のような白い壁と重そうな扉が見えてきました。
木村さんが扉の脇の暗証番号をプッシュすると静かにその扉が、壁に吸い込まれるように開きました。中は、薄暗く妖しい雰囲気の部屋でした。かすかに、声がしました。
木村さんは、3畳位の小部屋にわたしの手を引いて入りました。壁に小窓のようなものがあり、言われるままにそこから覗くと、しばらくの間、息をすることも、眼を閉じることも口を閉じることも忘れていました。
7,8人の男女が絡み合っていたのです。こんな形で、セックスしているところを見たことは、もちろんありませんでした。
「よーく、見て御覧。雅子も居るから」
背後に木村さんが居たことさえ気がつきませんでした。木村さんは後ろから優しく抱きしめてきました。
「ほら、あそこに居るのが雅子だよ。雅子の後ろから挿れているのが、さっきの藤本さんだよ」
耳元で囁く木村さんの声は、悪魔の囁きのようでした。木村さんの手が洋服の上から乳房を掴みました。“早くセックスをして、早く帰してほしい”と思いました。
わたしの体は硬直していました。背中のファスナーが下ろされ、背中から開放感が、熱い体を癒すように拡がりました。足元にワンピースが纏わり、締め付けていた胸元が自由になり、乳房が弾みました。
最後の小さな布も簡単に脱がされ、木村さんの指がお尻の割れ目を辿り、前の蜜の湧き出す花びらを弄ってきます。
“このまま、ここで木村さんに挿れてほしい! そして、早くパパのところへ帰りたい”と願いました。でも、その願は聞いてもらえませんでした。

木村さんは、全裸のわたしを抱えると部屋の中に入っていったのです。恐さを感じました。木村さんに抱かれていることが安らぎでした。木村さんはわたしをうつ伏せにして、後ろから激しく突いてきました。シーツに顔を埋めて声を殺しました。周りの人に、わたしの声が聞こえると、恐ろしいことが起きるような気がしたのです。
懸命に喘ぐ声を抑えていたのですが、だんだんと思考能力が薄れていきました。木村さんがわたしの中でフィニッシュしたのははっきり覚えています。
その後、木村さんは、わたしを仰向けにすると、大きく脚をひろげさせたのです。今、木村さんのシンボルがフィニッシュしたばかりの濡れた花びらが、他の人のほうに向いて、大きく脚をひらいているのです。そこが燃えるように熱くなるのを感じました。恥ずかしいという意識はあったのですが、体はその意思に反するように、淫乱な血が熱く燃えるのです。木村さんの膝の上に頭を乗せ、木村さんの手がわたしの膝を抱えて、大きく脚をひろげているのです。
藤本さんがこちらに来ます。でもわたしの脚は閉じることはなく、あそこからは蜜を溢れさせています。真っ黒い巨大なものが、わたしの中に這入ってきました。体を頭の先まで貫かれたような衝撃が走りました。仰け反る体を木村さんが支えて、乳房を激しく揉みながら唇を重ねてきました。
呻きのような声を木村さんが吸い取ってくれています。それから先の記憶は、朦朧としています。
たくさんの手が、わたしの体を這い回り、次々と知らない男たちに弄ばれながら、体を開き、何度も貫かれる悦びに悶え、喘ぎながら蕩けていったのです。
気がついたときは、雅子さんに抱かれていたのです。あそこに、男たちに貫かれた、痺れたような疼きがまざまざと残っていました。

  1. 2012/11/23(金) 18:41:58|
  2. 3年前、それから
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3年前、それから18

[3682] 3年前、それから18 忠太郎 投稿日:2008/04/09 (水) 11:14
〔復讐〕
典ちゃんは九州へ帰っていきました。九州に帰るまでの間、1週間、わたしはパパを典ちゃんに貸してあげました。成熟した女を作業服に隠して、男たちと一緒に現場に出る。
仕事と割り切ってはいても、好きな人は、ちっとも自分を女として扱ってくれない。そんな彼女の気持を、切ないほど理解できました。
「パパは、いくら典ちゃんが好きでも、典ちゃんのところへは行かないわよ。それでもいいの?」
「それはよく解ってます。それでもいいんです」
女だって、好きな人に抱いてほしい。わたしより夫と過ごす時間が長い日だって、たくさんあったのです。それなのに、ただの自分の助手としてしか見てくれない、というのは可愛そうです。

彼女は、九州へ帰るとき、誰も見送りには来てほしくない。といいました。典ちゃんがわたしに電話をくれたのは、新幹線に乗ってからでした。
「また、来てね。必ず来てね! あんなパパ、いつでも貸してあげるからね……」
「ありがとうございます。ホントに、ありがとうございました……」
電話の向こうで、泣いているのが判りました。

「パパ、典ちゃん、九州へ帰っちゃったわよ」
「え、ホントか。何で急に……」
「もうね、パパみたいな“女たらし”と一緒に仕事するのは、もう嫌なんだって!」
パパの“キンタマ”をギューって握ってあげました。
「イテー、バカ、止めろ、つぶれたらどうすんだ。イテー……」
「いいのよ。こんなもの使えなくなった方が、いいの!」
「ああ、イテー、曲ったかも知れないな……」
「どれ、診てあげるから出してみなさい!」
「いいよ」
「いいから、出しなさい!」
無理やり、ズボンを脱がしたら、すこし元気なパパのシンボルが、ポロンと出てきました。舐めてあげると直ぐに元気になります。
「もう、悪いことしないように全部抜き取ってあげるから、裸になんなさい!」

わたしの繁みの中は、疼きながら蜜を溢れさせていました。パパを仰向けにして跨りました。
「さあ、舐めなさい!」
口元に蜜の溢れるあそこを押付けると、強烈な吸い込みと、舌がすごい奥まで這入ってきて、燃えるように熱くなっていきました。
それから、何を叫び、どうしたのかは、鮮明には記憶にありませんが、わたしの体の中をパパの分身が暴れまわり、何度も天国へといかせてくれました。それでもまた、してほしくなるのです。何度でも。
その時は、夫が憎くてしょうがないのです。雅子さんが言ってた“愛情の裏返し”かもしれません。

「パパ、今日あたし、木村さんにデートに誘われてるの。帰れないかもしれないから、子どもたちの事お願いね」
木村さんからは、これまでにも何度も電話がありましたが、うまく断っていました。今回は、なぜか夫に仕返しをしてやりたくて、木村さんの誘いを受けることにしたのです。
化粧を始めるわたしを、夫はじっと見つめていました。少し溜飲が下がったような気がしました。
  1. 2012/11/23(金) 16:41:12|
  2. 3年前、それから
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3年前、それから17-3

[Res: 3676] Re: 3年前、それから17 忠太郎 投稿日:2008/04/08 (火) 20:21
〔思い出のスイートルーム〕
木村氏のホテルのレストランをセットしたのは、典子ではなく裕子だった。私が面接するまでもなく、既に裕子に、典子が紹介して採用を決めていた。私の存在は何なのだ。
「田所愛です。宜しくお願いします」
ハスキーな声をした目の大きな娘だった。京都の出身で、学生時代は典子と同じ部屋に二人で居たらしい。元気が良い、明るい、物怖じしない……、なぜか、裕子と同類の女たちで監視されているような思いがした。食事をしながら3人で勝手にしゃべっている。私は一人で勝手に食べていた。
「パパ、愛ちゃんのお尻なんか触っちゃダメよ……」
「俺はそんなことしてないって」
「愛ちゃん、気をつけなさいよ。可愛い娘には手が早いんだから……」
「ええ、そうなんですか。でもお尻くらいなら平気です」
女が三人だと、とても太刀打ちはできない。そんなことより、明日の木村氏への説明をどうするか、考えていた。設計した典子に説明をさせて、私は補佐役に回ろうと思った。

「パパ、明日は典ちゃんと木村さんにプレゼンするんでしょう」
裕子が知っているはずはないのだが、典子が言ったのだろう。どこまでこいつ等は通じているのか、油断ができない。
「ああ、そうだよ。典に説明してもらうから大丈夫だ。後は俺が補佐する。多分、これで通ると思うよ」
「そう、大事な仕事だから、しっかり二人で打合せしてね。あたしは、愛ちゃんを送っていくから典ちゃんはお願いね」
「……、……」
裕子と愛の二人はさっさと帰っていった。
「設計図はあたしが持ってきていますから、裕子さんから、しっかり打合せをするようにと部屋を用意して頂いてますので、そちらで。行きましょ、パパ……」

裕子が用意したという部屋は、最上階のスイートルームだった。あの木村夫妻との部屋だ。典子はウキウキだった。まるで新婚気分だ。ルームサービスで、あの時と同じワインとチーズが届いた。裕子からのメッセージが添えてあった。
“思い出の部屋で、典ちゃんにも思い出をつくってあげて。愛する、パパへ”
打合せも何も、あったもんじゃない。典子が
「明日のプレゼンには自信があります。任せてください!」
と胸を張った。典子に賭けようと思った。もう、打合せをするのは不可能だ。
ワインで乾杯をして風呂に入ることにした。スイートルームだけあって浴室も浴槽も大きい。二人でゆっくりと入るようにできている。

「典、裸になれ! 色っぽく脱いでみろ」
一瞬、ドキッとした表情を見せたが、典子は2メートルほど離れて俺の正面に立った。上着を脱ぎ、スカートを脱いだ。色気がない。着替えているのと同じだ。
「おまえ、全然色気がないなあ……」
睨むような、ちょっと怒った顔をした。ブラウスのボタンを上からゆっくりと外していった。パンストを脱ぐ時、私に背中を向けて、豊臀を見せ付けるような格好をした。Tバックのパンティを見て、分身が動いた。これが典子の“勝負パンツ”なのか。
ブラを、思わせぶりな眼で私の眼を見つめながら、ゆっくりと外し、手で乳房を隠した。
「後は、俺が脱がせてやる。こっちへ来い!」
典子は素直に、二歩、前に進んだ。私は、典子の足元に膝立ちをして、パンティに指をかけた。典子の呼吸が荒くなっている。ゆっくりとパンティを下ろした。反射的に典子の手が翳りを隠した。
足首までパンティを下ろすと、典子が自分から片足ずつ抜いた。中心にある典子の手を、手首を掴んで私の肩に置いた。足首を掴んで脚を少し広げた。翳りの中のワレメを舌で舐め上げた。
「はああああ……」
可愛い喘ぎが耳に心地よかった。すぐに、滴るほどの蜜が溢れ、典子の膝が震え出した。
「ああ~、もうダメ……」
典子の膝が崩れ、私に体を預けてきた。抱き上げて窓際へ移動した。カーテンを開けると、港の夜景がきれいだった。
窓枠に両手を着かせた。私の意図を、典子は直ぐに理解した。自分から豊臀を突き出すようにしてきた。濡れて妖しく光る典子の花びらを、ペニスの先端で撫で回す様にして焦らした。
「ああん、いや、はやく、ほしい……」
典子から豊臀を押し付けてきた。両手で、強く引き寄せながらいきなり貫いた。可愛い悲鳴に硬度が増した。そのまま激しく突きまくった。典子は骨抜きになったように、体をくねらせて喘ぎながら崩れ落ちた。私は、そのまま突き続けて、典子の中に爆発した。


  1. 2012/11/23(金) 11:10:05|
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3年前、それから17-2

[Res: 3676] Re: 3年前、それから17 忠太郎 投稿日:2008/04/08 (火) 20:20
〔孫悟空〕
さすがに月曜日の朝、典子と顔を合わせるのは照れくさかった。典子は何事もなかったかのように、活き活きと設計に取り掛かっていた。珍しくスカートを穿いていた。
「所長、さっき現場から連絡がありまして、午後一で打合せをしたいそうです」
チラッと見ると少し化粧をしている。多少色気が出てきたのか。それにしても女は恐い。
夕べも帰ったときに“典ちゃんとのデートは楽しかった?”と言われた時は、キンタマを握り潰されるような恐怖で血の気が引いた。今朝、また、シャーシャーとした典子を見ると、
“俺は、裕子と典子におちょくられているのではないか”と思った。

極めて平静を装ったが、まずい事に、石田は今日も休みだ。典子と二人だけの事務所は気が重い。典子がコーヒーを淹れてきた。
「昨日はありがとうございました……」
典子の顔は、裕子としっかりと連携が取れている顔だ。溜め息が出た。
「お疲れのようですから、肩でもお揉みします」
お釈迦様の掌の上で、ぐるぐる回っている孫悟空のような心境だった。
「所長、あたしがいなくなると寂しいですか?」
「寂しかないよ、可愛い娘にきてもらうからいいよ……」
「それって、本心ですか……」
典子は私の首をロックして締め上げてきた。背中に乳房の弾力を感じた。
「おまえ、く、苦しいだろ……、やめろよ……」
「本心で言ってるんなら、このまま絞め殺します!」
私は、手を後ろに回してスカートを捲り上げた。
「何するんですか、セクハラですよ。奥さんに言いますよ!」
その顔は笑っていた。
「勝手に言え、おまえ等二人で俺を嵌めやがって……」

典子が抱きついてきた。
「止めろ、誰か来たらどうするんだよ」
「誰も、来ませんよ。ちゃんと鍵もかけてあるし」
「いいからおまえ、仕事やれよ」
「昨日の夜から始めて、完成しました。見てください」
本当に設計図は出来上がっていた。もしかして、土曜日のことは典子の芝居だったのだろうか。それにしては演技賞ものだ。しかし、間違いなく完了している。それも、私が思ったとおりの設計図が。だとしたら、ほとんど寝ずに図面を引いていたことになる。
「あたし、昨日の夜から頭がスッキリして、次から次から、構想が浮かんできたんです。所長、誉めてください」
「あっ、ああ、よくやった………。ほんとによくやった。これなら完璧だ。木村さんも絶対に気に入る。大丈夫だ!」
「ホントですか?」
「ああ、本当だ。よくやった」
典子の目からは、大粒の涙が溢れていた。
「もう、九州へ帰ってもいいですか」
「だめだ。九州へは帰るな……」
「だって、だって、帰らないと………」
私の胸に顔を埋めて声を上げて泣いた。これほど典子を可愛いと思ったことはなかった。

上げた泣き顔に思いっきりキスをした。力いっぱい抱きしめてやった。典子の代わりはいない。誰にもこの代わりはできないだろう。居なくなった穴は大きい。石田と二人では、とてもやりきれない。
「よく頑張ったな!」
何度も典子を誉めてやった。やっぱりこの娘は笑顔が一番いい。
「あの、あたしの代わりに一人、面接して欲しい娘が居るんですけど」
「だれだ、おまえの友だちか。おまえより可愛い娘ならいいぞ」
「それは、どうか判りませんけど、わたしの大学の同期で、いまはフリーでバイトしてます」
あまり気乗りはしなかったが、典子の推薦なら会ってみようと思った。
「それじゃあ、今日の夜にあたしがセットしますから」
「合コンするわけじゃないんだから、会社に連れてくればいいじゃないか」
「それでもいいんですけど、今週はバイトを休めないらしくて、あたしも今週しか……」
「えっ、典子も今週しか居ないのか。そうか……」
そういうと、典子は嬉しそうな顔で言った。
「ですから、裕子さんに九州に帰るまでは、パパの事は好きなようにしていいって」
「そんなこと、裕子が言うわけないだろ。うそだろ……」
「ホントです。何なら奥さんに確認してください。それから、愛には、あ、その娘、愛って言う名前なんですけど、絶対にセクハラしちゃあ、ダメですよ!」
「いいか。俺はおまえにセクハラされたんだぞ……。いつ俺がセクハラした」
「こんないい女に、何にもしないのは、セクハラです」
典子にも裕子にも、敵わない。
「いいか。その娘をうちの事務所に入れたとしても、おまえは、必ず戻って来るんだぞ」
典子の目に、また大粒の涙が溢れた。絶対に泣かない娘だったのに、こんなに涙もろいとは。またしっかりと抱きしめてやった。これはセクハラだろうか。

  1. 2012/11/23(金) 06:35:41|
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3年前、それから17

[3676] 3年前、それから17 忠太郎 投稿日:2008/04/08 (火) 20:19
〔女同士〕
夫が帰ってきたのが、日曜日の夜11時ごろでした。
わたしはできるだけ感情を抑えながらいったつもりですが、少し、声が震えていたかもしれません。
「良かった? 典ちゃんとのデートは……」
パパの顔面が蒼白になるのを見て“ざまあみろ!”と思いました。
典ちゃんからは“一日だけでいいですから、所長を貸してください”と頼まれたのです。
その顔が、思いつめているような表情だったので、話を聞いてあげると、九州のお母さんがガンになってしまい、どうしても帰らなければならなくなった。と言うのです。
女の勘で、典ちゃんが夫を好きなんだな、ということは判っていました。それでも利口な娘ですから、自分の気持ちを抑えながら、それを仕事にぶつけてきたようです。
わたしも大学を出て勤め初めて年ぐらい経った頃に、上司を好きになったことがあり、彼女の気持ちはよく理解できました。
夫が独立してからも彼女は、夫に付いて助手として本当に気が付く娘でした。見ていてわたしが嫉妬することもあるくらいに、夫を支えているのが分かりました。鈍感な夫は、全く彼女の本心を解っていませんでした。
九州に帰らなければならないことを、夫に言う前にわたしに相談をしたのは、同姓であれば理解してもらえるはずだ。という彼女の思い詰めた結論だったようです。

わたしは勿論、彼女を憎いと思いましたが、半面で、わたしに理解を求めてきたことに、彼女の素直さ正直さを感じました。
こんなことは、あってはならないことかも知れないのですが、雅子さんに
“健ちゃんを、時々貸してほしい”と言われたことを思い、九州に帰る彼女に、
“一番好きだった人に抱いてもらった”という思い出をつくってあげようと決めたのです。
それほど、彼女の表情は真剣で思い詰めたものだったのです。
それを、わたしの寛大な気持ちも知らないで、鼻の下を長くして帰ってきた夫に、一言いわないとわたしの気持が治まりませんでした。彼女からは、ちゃんと、夫と別れてからすぐに、わたしに電話がありました。
“ありがとうございました。ごめんなさい、ホントにごめんなさい。ありがとうございました。ホントにありがとうございました………”
彼女の声は、涙で震えていました。なぜか、わたしは清々しい気持ちになっていました。
「九州に帰っても、頑張ってね……」
わたしも涙がこぼれてきました。

こんな、切ない二人の女の気持を、何にも解っていない夫の顔を見ると、引っ叩いてやろうかと思いました。
「今日は、わたしを満足させなかったら、許さないからね!」
わたしの体は、いつもより感じやすくなっていました。なんども、天国まで行き着きました。
翌朝、夫はさすがにぐったりとして眠そうでしたが、平手打ちで叩き起こして仕事に送り出しました。
  1. 2012/11/22(木) 19:08:01|
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3年前、それから16-3

[Res: 3671] Re: 3年前、それから16 忠太郎 投稿日:2008/04/08 (火) 11:10
〔1日パパ〕
「パパ起きて!」
私は一瞬、自宅と勘違いしたが、そう言ったのは典子だった。
「疲れた?」
典子のいつもの笑顔が戻っていた。が、直ぐに真剣な顔になり
「今日一日、あたしのパパになってください! お願いします」
と言った。なにか、思いつめているようにも見える。特に予定もなかったし、たまには、頑張ってきた典子に付き合ってもいいだろうと思い、裕子には適当な言い訳をした。

典子が仕度した朝食は、なかなかのものだった。
「これ、パパのためにずっと前から揃えておいたの」
夫婦茶碗、夫婦箸、湯呑みまで揃っていた。大変なことになってしまったような気がしていた。真剣に、これからこの女と、どういう風に接していけばいいのか、考えてしまった。とりあえず、こうなってしまったことを諦めた。今日一日は成り行きに任せようと思った。
心の奥底には“典子が、俺を困らすようなことはしないだろう”という甘えもあった。
「パパ、あたし東京タワーに行ってみたいの、まだ昇ったことないし」
好きなようにさせようと思った。

典子は、車から降りると、肩に頭を乗せ、ピッタリと私の腕を両手で抱えるように寄り添いながら歩いた。ミニスカートの典子をはじめて見た。少し恥ずかしそうにしているが、誇らしげでもある。脚がきれいだ。こんなにいい女だったことを改めて認識させられた。化粧はほとんどしていないが、いつも後ろでまとめている髪を、風に靡かせて笑う典子には必要なかった。
楽しそうにアイスクリームを買ってきたり、ポップコーンを食べたり、中学生や高校生と変わらない姿だった。早くに父親を亡くしている典子は、父親に甘えたという記憶は薄いのかもしれない。昨日からの私は、恋人だったり、父親であったりで、上司ではない。
昼は“もんじゃが食べたい”というので、浅草へいった。観たい映画があるというので、それも一緒に付き合った。映画館の中で私はほとんど寝ていた。典子は真剣に観ていたらしく、少し泣いたようだった。夕食は、折角ドレスアップしている典子のために、少し気の利いたレストランを選んだ。
食事を終えて車の助手席に乗った典子が、私の耳元に唇を寄せて囁いた。
「あたし、ラブホテルにいってみたい」
思わず、私の下半身が疼いた。

「パパとやっちゃったら、近親相姦になるぞ」
「いいの、夜になったらパパじゃなくて、彼氏なの!」
勝手な理屈である。ミニスカートから露出している太ももが眩しかった。仕種も、妙に色っぽくなったような気がした。唇を合わせると典子の舌が這入ってきた。ゴムマリのような乳房を掴んだ。今まで、作業服の下に、こんなに素晴らしい女体が隠されていたとは知らなかった。

ホテルでの典子は、夕べよりも一段と激しかった。雅子を抱いた後の裕子のセックスのようだった。
一緒に風呂にはいった。典子は、母親が子どもを扱うように私の体を隅から隅まできれいに洗った。私も典子を膝の上に抱き上げて、両手で体を弄繰り回しながら淫裂に指を挿れた。
もう中は洪水のように蜜が溢れていた。後ろに頸を反らせ、唇を求めてきた。舌を絡め合いながら花びらを弄び、花芯を弄り回すと、典子は呻くように体を捩りながら喘いだ。
ベッドで、私を仰向けにして自分が上になると、分身を握りながら自分の淫裂に合わせていった。私の眼を挑むような目をして見つめながら、根元まで分身を埋め込むとゆっくりと腰を動かし始めた。
女というのは、一度体を開くとこんなにも変わるものなのかと、つくづく思い知らされた。下から突き上げるたびに典子の体が軟体動物のようにくねり、私の上に被さってきた。豊かな乳房の感触を胸に感じた。
繋がったまま、上半身を起こすと、典子の四肢ががっちりと絡みついてくる。死んでも離さないといった激しさを感じた。また唇を合わせ、舌を絡めあって、典子の若い体を堪能した。
うつ伏せにすると、その円く豊かな美尻を突き出してきた。双臀を鷲掴みにして激しく貫くと、典子はシーツに顔を埋めて喘ぎを殺した。何度も突き上げた。典子の声も次第に悲鳴に近くなっていった。そのまま私の分身も力尽きた。

  1. 2012/11/22(木) 16:07:25|
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3年前、それから16-2

[Res: 3671] Re: 3年前、それから16 忠太郎 投稿日:2008/04/08 (火) 11:09
〔抱いてください〕
翌朝、典子がいくつかの絵を描いてきた。かなりやる気だ。夜遅くまで描いていたのだろう。その中で典子が一番いいと思っている絵があった。私もそれがいいような気がしたので、そのイメージで設計にはいることにした。
木村氏も、現在のイメージをそのまま残すようなものがいい。という意見だった。庭園は、駐車場以外はほとんど手を加えることはしない。建物の解体も私か石田が立会い、使える古材・銘木はできるだけ残すようにした。
そんな時、石田の義父が亡くなり、奥さんの実家に行くために、4日間ほど休みになった。解体の現場は私が毎日立ち会った。その日の仕事が終り、土曜日だったので、現場の親方と次週の打合せを終えてから事務所に戻ったのが、8時ごろだった。典子は、まだ懸命に仕事をしていた。疲れているようだった。飯でも食いに連れて行ってやろうと思い
「典、もう終わりにしろよ。明日は休みだから飯でも喰いに行こう」
と、声を掛けた。いつもなら二つ返事で喜んで付いてくるのに深刻な顔をしていた。
「どうした。元気ないじゃないか?」
「ええ、実は、どうしても上手くいかなくて……、わたしにはやっぱり無理なのかな……」
「なに言ってんだよ。典子らしくないな。もうギブアップか」
いつもなら、直ぐに“そんなことありません!”と反発してくるのが、反応がない。重症のようであった。

典子の好きな焼肉を食べに行ったが、あまり食欲もない。
「なんだ、元気ないな。おまえ失恋でもしたのか」
そういった私の顔を上目遣いに、きっと睨むような眼をすると、直ぐに涙ぐむような眼に変わった。
「おまえ、泣くなよ。どうしたんだよ」
「あたし、今日は飲みたい……」
「いいけど、俺、車あるしな……」
「じゃあ、あたしのマンションで……」
「女の一人暮らしのマンションに行くわけにはいかないだろう」
「どうしてダメなんですか? あたしだって現場にも一緒にいってるのに……」
「なに、絡んでんだよ。分かったよ付き合うから」

送っていって適当な時間に、最悪の時は車を置いてタクシーで帰ろうと思い、途中で酒とつまみを買い込んで、典子のマンションへ行った。部屋にはいるのは初めてだった。1DKの部屋は、女の子らしくきれいにしてある。
「あたし、なんかおつまみ作りますね。所長、座ってテレビでも見ててください」
典子が、俄然元気になった。
「いいよ、つくらなくても。買ってきたものでいいじゃないか」
「所長は、あたしには料理なんかつくれないと思ってんでしょ……」
いちいち、絡んでくる。疲れているのかもしれない。やりたい様にさせてやろうと思い。テレビを見ているうちに、私もこのところの疲れが出たのか、ソファーに横になっているうちに、うとうとと寝てしまった。

時間にして1時間くらいだったと思うが、眼が覚めると典子が作った料理が何品か並んでいた。テレビは点けっぱなしで、典子の姿がなかった。気が付くとシャワーの音が聞こえてきた。
私は、何となくまた寝たふりをすることにした。スリッパの音がする、典子が浴室から出たようだ。鼻歌を歌っている、機嫌は直ったのだろうか。起きるタイミングが難しい。直ぐ近くに来た。湯上りのいい匂いが心地よい。と、不意に、私の唇が典子のぽってりとした唇で塞がれた。典子が抱きついてきた。
慌てて体を離そうとしたが、典子の腕は私の首をロックして、唇を離そうとしない。漸く唇を離し
「おまえ、脅かすなよ。びっくりするじゃないかよ」
典子は頸にしがみついたままだ。バスタオルで体を巻いているだけである。
「所長、抱いてください……」
立ち上がると典子は、バスタオルを自分で外した。健康な小麦色の裸身が眩しかった。じっと典子の眼を見た。初めて見る、思いつめたような眼だった。乳房も繁みも隠そうともしない。
「どうしたんだ……」
典子は、私の眼を伏目がちに逸らせた。
「寂しいんです。だから、所長に抱いてほしいんです。所長は、あたしのこと女となんか思ってないし、だから……」
「そんなことないよ。おまえは可愛い女の子だ、と思っているよ」
「女の子じゃないんです。女なんです!」
「ああ、可愛い女だと思ってるよ」
「ホントに? じゃあ抱いてください!」
「おまえとそんな関係になるわけにはいかないだろ。考えても見ろ!」
「迷惑はかけません。一度だけでいいですから、抱いてください」
また、体をロックするように抱きついてきた。思わず抱き返した。弾むような健康な体に分身が反応した。また、唇を重ねてきた。涙が滲んでいるような気がした。

「分かった。ちょっと待て、俺も汗を流してくるから……」
そういうと、典子は体を離して、母親が子どもの服を脱がせるように私のシャツのボタンを外し、ベルトを外し始めた。嬉しそうな顔をしていた。観念した私は、シャワーを浴びながら、不安になってきた。裕子にばれたら、大変なことになるのではないだろうか。ズルズルと典子との関係が続いてしまうのも困ったものだ。しかし、助手として典子ほど優秀なのは男でもなかなかいない。色々考えても、寝ぼけた頭では、考えはまとまらなかった。
濡れた体のまま浴室を出ると、典子がバスタオルを持って待っていた。母親のように私の体を拭き取った。腰にバスタオルを巻きつけて、もう一度ソファーに座った。典子はピッタリと脇に座った。
「少し、飲もう」
冷静にならなければ、と思った。缶ビールを開けて一気に流し込んだ。典子も一口飲んだ。飲み終えるとまた抱きついてきた。ゴムマリのような乳房が私の胸で弾んだ。抱き上げてベッドまで移動した。

裕子を初めて抱いた時のことを思い出した。裕子は、全くのマグロだったが、典子は、ただ子どもが父親に抱きつくように、抱きついてくるだけだが積極的だった。
首筋から乳房へと唇を移動しながら、乳首を含み舌で転がすと、典子は切ない息を吐いた。可愛い声が聞こえた。脇腹から中心へと移動し、繁みにキスをすると典子の体が微かに震えていた。
ピッタリと閉じられた内股に丹念に舌を這わせると、少しずつ緩んできた。そのまま膝を持ち上げながら脚を開いていくと、素直に応じた。濃い目の繁みの中で息づく淫裂は固く閉じられていたが、典子が自分で言ったように、十分に立派な女だった。
蜜が滲んでいた。ワレメに沿って舐めあげると“ひっ”という悲鳴が聞こえ、典子の体がピクッと反応した。

何度も舌でなぞる様に舐めると、ワレメは、蜜を湧き出しながら、花びらが迎える用意を始めた。隠れている花芯を強く吸い上げると、典子の四肢が硬直し、また可愛い悲鳴がした。
既に、はちきれそうに固くなっている分身をワレメに宛がった。典子の体が反射的にずり上がった。中は十分に潤いがあった。少し挿入すると“はああ……”という、喘ぐような溜め息が聞こえた。
“きつい”、もしかすると処女ではないのか、という不安が過ぎった。しかし、この年でまさか、そんなことはない。と打ち消した。更に奥へと挿入した。濡れてはいるが、ペニスが締め付けられるようにきつい。少し引いた。ゆっくりとピストンをしながら、典子の緊張を和らげていった。
突っ張っていたような体が、少しずつ力が抜けてきた。典子の声も柔らかい喘ぎに変わっていった。典子のワレメは私の分身を根元まで呑み込んだ。両手でお椀型の乳房を鷲掴みにして、腰を回した。典子が私の腰を抱えるように両手をまわしてきた。
グッと突くと、典子の体が弓なりに反り返る。膣の中の締め付けも強い。私も限界に近づいていた。
「中に出して! お願い、中に出して……」
「えっ、大丈夫なのか?」
「大丈夫なの、いいから!」
典子の言葉を信じて、私の分身は典子の中で勢いよく弾けた。弾けた後も典子は私の体を離そうとはしなかった。

裕子には、“今日は、付き合いで帰れない”と電話を入れた。裕子は、しつこく追及しないので助かる。
典子は、仕事と同じでセックスにも情熱的だった。何度も求めてきた。典子のぎこちないフェラだったが、ぽってりとした唇は包み込むような快感があった。
何度、典子を抱いたのかは曖昧だが、いつの間にか眠っていた。典子に起こされたのは、朝9時を回っていた。
  1. 2012/11/22(木) 11:06:53|
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