妻と男の物語


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貞淑妻の火遊びから… 43

[Res: 5939] 第43話 沈粕男 投稿日:2009/01/29 (木) 22:53
千絵子の後に夕食を終えた黒川も入浴し、二人は床につこうとする…
(何なんだ…この千絵子の色気は…)
先程から変わらず黒川の目にする千絵子の身体は妙なフェロモンを漂わせていた…
「千絵子…さっきは悪かったよ、なあ…いいだろ…」
ベッドの傍らで黒川は後ろから千絵子の肩に手を置き誘う…だが…
「いいのよ、あなた遅くまで残業して疲れてるでしょ?無理しなくていいのよ、それに私も今日は疲れてるから…」
千絵子はそんな黒川の手を払いベッドに横たわる…
(ここで無理強いしても…いつもみたいに…)
一見気遣うような千絵子の言葉が…黒川には連れなく聞こえる…
自らの股間を一瞥する黒川…最近の不能気味なペニスに…強引には千絵子を誘えず…自らも虚しくベッドに横たわる…
暫くして…黒川は先程の千絵子の言葉に引っ掛かりを感じた…
(どこにも出かけてないというのに…何故…゛今日は疲れてるから…゛なんて千絵子は言うんだ…)
妙な胸騒ぎを覚える…
(まさか…山下が言うとおり…千絵子は大学生のアパートへ…そしてそこで浮気を…)
なかなか寝付けない黒川…
それに対し…千絵子は夫の胸騒ぎなど関係ないように…本当に昼間の達雄との激しいセックスの疲れからか…寝息を立てている…
(まさかな…この生真面目な千絵子が…そんなことを…)
愛しい妻の寝顔に黒川は必死に胸騒ぎを押え妻を信じようとする…
しかし…
「ん…達雄さん…」
そんな黒川の思いを…千絵子の寝言が打ちのめした…
(誰なんだ?…達雄って…どういうことなんだ…)
千絵子が口にした゛達雄゛という他の男の名が黒川の中に疑念を再燃させた…
(千絵子を起こして問い質すべきか…いや…ただこれだけでは…しかし…)
悶々とした感じの黒川…眠れぬ夜が更けていった…
翌朝…
「いってらっしゃい」
普段通り夫と子供を送り出す千絵子…当然黒川は昨夜の寝言を千絵子に問い質してはいなかった…
(誰なんだ…達雄って…そいつは千絵子の浮気相手なのか…でも…あの千絵子が浮気なんて…)
通勤の電車内でも、職場の事務所内でも黒川は悶々とし続ける…また…寝不足のせいか仕事は捗らない…
(今頃千絵子その達雄と…いや…そんなことは…)
一日中…千絵子への疑念と信頼が黒川の中で交差していた…
黒川は結局この日は仕事に対して気力が無く定時退社した…
「やあ黒川さん、珍しいね、こんなに早いなんて」
○○駅の改札を出た所で黒川に声をかける男がいた…
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