妻と男の物語


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貞淑妻の火遊びから… 45

[Res: 5939] 第45話 沈粕男 投稿日:2009/02/02 (月) 19:40
「俺達いろいろと…すれ違いな感じなんです…何か二人かみ合ってないというか…」
黒川は身を乗り出す徳田に切り出す…
「具体的にはどんなふうに?それだけではよく分からんな」
徳田は身を引き腕組みをする。
「その…俺が悪いんでしょうけど…最近仕事が忙しいせいか…あいつの話をうっとおしがったり…それに…」
「ん、それに?」
再び黒川の話に徳田は身を乗り出す。
「そのお…アッチの方も上手くいかなくて…」
「何だ?あんな綺麗な奥さんで…黒川さんまたどうして?」
「そのお…気分はムラッとするんですけど…何か…最近俺…よく分からないけど途中で萎えるんです…」
「信じられんな、あんたまだ四十そこそこだろ?おまけにあんな奥さんに…」
「多分…仕事のストレスだと思うんですけど…後は…マンネリかもしれないです…俺もあいつもお互い初めてで…そしてお互い同士しか知らないですから…」
徳田への信頼だけでなく酔いのせいでもあるのか、黒川は千絵子との夫婦生活まで語る…
「あっ、そういえば以前もあんた何か奥さんとアッチの方が余りないとか言ってたな、どうやらそれが深刻な感じになってるようだね…」
「まあ深刻って程でもないんですけど…そういう状態だとしたら千絵子が浮気したとしても…」
「まあまあまあ黒川さん、飲んで飲んで、駄目だよ悪い方に考えちゃ」
話を遮るように徳田は黒川の盃に酒を注ぎ続ける…
「あの奥さんに限ってそんなことないって…奥さん信じなよ黒川さん」
「そうですよね、あいつ真面目だし、それに子供までいて…他の男に靡くような女じゃありませんよね…」
「そうそう黒川さん、あんた疲れてるからそんな悲観的な考えになっちゃうんだ、さあ飲んで…」
黒川を元気つかせようと酒を勧める徳田…だが…
(ふっ、こいつ何も知らんな…あんたの奥さん昼間若い男連れ込んだり、ワシに触られたり…おまけにワシのチンポまで触ってるのに…まあ、知らない方がワシとしては都合がいいがな)
内心はほくそ笑んでいた…更に…
「さあさあ飲んで、今夜はワシの奢りだ」
偽善者ぶりながら…
(こいつには黙ってたけど…確か昨日は奥さん自転車で出かけていったな…これと今の話を上手く組み合わせれば…)
何やら千絵子に対して企てている様子の徳田であった…
翌日の昼…
゛ピンポーン゛
と黒川家の玄関のチャイムが鳴った…
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