妻と男の物語


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淫PTA

[6451] 淫PTA おなりん 投稿日:2009/04/27 (月) 00:36
私立黎明学園はS県M市郊外にモダンな校舎を構える中高一貫教育の名門男子校である。
この春も例年通り、優秀な卒業生達を全国の有名大学へと無事に送り出すとともに、
新年度には入れ替わりに、厳選された良家の子息のみで占められる裕福な新入生達を
滞りなく迎え、順調なスタートを切ったが――。

ゴールデンウィークも明け、季節の移り変わりとともに年度変わりの慌しさも次第に
落ち着いてきた6月の初旬、如何にも名門学園らしく、各教室では粛々と午前の授業
が行なわれていた。

体育教師の恩田三郎は午前の授業中、唐突に学園長室からの呼び出しを受けた。
三年前に竣工した本館新校舎四階の学園長室の応接スペースでは、二つ並らべられた
革張りのアームチェアの一席に腰を掛け、公用で不在の学園長に代わって応対している
初老の教頭とローテーブル越しに差し向かう形で、藤色のスーツを優雅に纏った品格
漂う白皙の熟女が豊満な胸元を誇るようにピンと姿勢を伸ばし、タイトスカートを
たっぷりと張り詰めた婀娜っぽいヒップラインをソファーの中央に沈めていた。

「恩田先生っ、一体どういうことかねぇっ」

入室した恩田に、いきなり教頭が渋い表情で噛み付いた。
事情を尋れば、昨日、自身が担当した体育の授業中、私語を交わしていた二名の生徒に対して
行なった竹刀による尻叩きの体罰に関し、その父兄の一人が抗議の為に訪れたのだと言う。

父兄は今年度学園中等部に入学した島原智也という生徒の母親で名を美紗代といい、市内に三代
続いている法律事務所を構える弁護士の令夫人であった。

美紗代夫人は昨日、腰を押さえて帰宅した息子智也を問い詰め、以前より芳しくない評判を耳に
している体育教師から授業中に受けた体罰について訊き出し大いに憤慨し、今朝一番に四十路年増
の爛熟した色香をブランド物のスーツに包み込み、苦情を携えて学園に押し掛けたのである。

それまで教頭に対し、憤りをぶつけていた美紗代夫人は、当の本人である恩田の登場に柳眉を
吊り上げ、ツンと気取り澄ました鼻先を向け変え照準を改めると、引き続いて容赦のない叱声
とともに、糾弾を再開した。

「お尻を竹刀で叩くなんて、ちょっと、行き過ぎではありませんのっ」 「ま、まぁ、島原さん、
お、落ち着いて下さい」

室内に美紗代夫人の鼻にかかったメゾ・ソプラノの艶声が険を含んで鳴り響き、平身低頭の体の
教頭がなだめるように前方に出した両手を小刻みに振り扇ぐ。

美紗代夫人の抗議を最初は詭弁を弄してのらりくらりとかわしていた恩田であったが、その不遜な
態度に怒り顕わにした夫人が法的な手段に訴えることも辞さないと言い出すに及んで、やっと渋々
ではあったが自らの非を認め、謝罪する始末となった。
 
そして美紗代夫人は、その剣幕に狼狽しているだけの教頭と不満げな表情の恩田に対し、当然の如く、
以後の体罰の厳禁と息子のクラスの体育担当教師の即時変更の確約を取り付けた。

最後に、咎めるように恩田への冷たい一瞥をくれた美紗代夫人は、怒り未だ収まらぬ様で上背のある
すらりとしたプロポーションに似合わぬ量感溢れるバストを豊満に揺らし、タイトスカートに浮き立
たせた悩殺のヒップをキュッキュッと左右に振り立てながら、さっさと学園長室を辞去した。
 
美紗代夫人が巻き起こした嵐の後の静けさ、学園長室に残されたのは、放心の体の冴えない初老
の教頭、そしてフランス製の高級フレグランスの香りとともに革張りソファーに刻印された
令夫人の名残、むっちりと脂の乗った尻の重圧に耐え兼ね、深く凹んだハート型の窪みを悔しさ
に歯噛みしながら凝視している恩田の姿であった――。
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