[7031] 息子の先生・授業参観② tttt 投稿日:2009/08/08 (土) 11:13
秀子が教室に入ると、教室の後ろは、母親たちがずらりと並んでいた。秀子が最後だったのかもしれない。仕方なく秀子は、入り口のすぐ横に立って前を向いた。本当は、授業風景がよく見える、真ん中あたりに陣取りたかったのに・・・そう思っていると、後ろを向いている息子の隆と目が合った。隆は秀子に、ほっとしたような顔を見せた。きっとなかなか来ない母親に、ずっと後ろを向いて入り口を見ていたのだろう。秀子が息子に軽く手を振って見せると、隆はやっと前を向いた。
「じゃあ、隆君」
「はいっ」
秀子は、指名されて立ち上がる息子を、どきどきと見てしまっていた。そして、うまく答えられて嬉しそうにこちらを見ながら座る息子に、微笑んであげるのだった。
教壇では、今年度から息子の担任を受け持っている、安田先生が、算数の授業を熱心に進めている。まだ若いけど、真面目そうでいい先生だわ、きっと。秀子は教壇の担任を見ながらそう思っていた。
去年までの、隆が一、二年の時は、ベテランの先生が担任を受け持ってくれていた。あの先生も、いい先生だったわ。放課後に子供向けの柔道教室をやっている、熱心な先生だったわね。柔道の有段者の猛者らしいけど、他の親御さん達からの評判もよかった先生だった・・・
ガラ・・・
秀子がそんなことを考えていると、教室の前の入り口が開いて、大柄のジャージ姿の男性が入ってきて、安田先生に会釈をした。秀子はびっくりした。その入ってきた男性こそ、秀子が今考えていた昨年までの息子の担任教師、牛尾先生だったのだ。
牛尾先生は、チラッと教室の後ろを見た後、教壇に歩み寄って安田先生に何か話すと、窓側の通路を通って、母親たちが並ぶ教室の後ろに歩いてきた。そして、母親たちに会釈をしたり、何か小声で言ったりしながら、入り口の方、秀子が立つ方へ歩いてくるのだ。そして、秀子の隣に来ると、秀子に頭を軽く下げた。
昨年まで息子がお世話になった教師だ、秀子もにっこりと微笑み返すと、少し後ろに下がった。このまま教室の外に出て行くのだろう。秀子はそう思ったのだ。
ところが、牛尾先生は、秀子の左隣に割り込むようにして、教壇の方へ向いて立ったのだ。秀子は、牛尾先生の硬い巨体に押されて、さらに入り口のほうへ押しやられた。大柄な体を見上げると、牛尾先生はじっと授業を観察している。
教室の後ろは、入り口から、秀子、牛尾先生、そして他の母親たちと並ぶ形になった。牛尾先生の体が大きいため、なんだか壁で他の親御さんたちと遮断されたような、そんな気持ちに秀子はなった。しかも、牛尾先生が割り込んだ時、秀子の前には、一人背の高い母親が立つ形になったので、小柄な秀子には前が見にくくなったのだ。
牛尾先生はベテランだから、まだ若い安田先生の授業参観の様子を監督しに来たのかしら?それにしても授業風景が見にくいわ・・・そう思いながら、秀子が顔を上へ伸ばそうとした時だった。
ムギュウ・・・と、秀子のお尻が、何か凄い力でつかまれたのだ。秀子は思わず声を上げそうになった。今は授業参観の教室。その閃きが、秀子の発声をとどまらせた。
ムニムニムニ・・・秀子のお尻をつかんだ力は、今度は、ゆっくりと、秀子の尻肉を揉んでくるのである。
いったい何が起こってるの?秀子は混乱しながら、横の牛尾先生を見上げた。まさか・・・と思いながら。牛尾先生は、真剣な眼差しで授業を見つめている。でも・・・その太い右腕は、秀子の背中に伸びているのだ。
そんな、うそ、まさか・・・秀子は愕然として牛尾先生を見上げるが、牛尾先生は平然として、ムギュウ・・・と秀子のお尻に力をかけてくる。
「く・・・」
秀子はたまらず、後ろに手をやった。ごつごつとした大きな手が、スカートの上から秀子のヒップをしっかりとわしづかんでいる。
その手を引き離そうと、秀子は太い手首をつかんだが、かなうわけはなかった。相手は柔道の有段者。非力な秀子にかなうわけはなかった・・・そして、その秀子の抵抗をあざ笑うように、大きな手は、秀子のスカートの中に侵入してきたのだ。
「ひ・・・」
声を出すわけにはいかなかった。大袈裟な動きもできなかった。一体どうして?秀子は非難の目で牛尾先生を見上げ、膝上の短いスカートをはいて来たことを後悔した。
スカートに侵入した牛尾先生の手は、秀子の内腿を割って、秀子の女性を目指して上がってくるのだ。そして、届いた。
ぐっ・ぐっ・ぐっ・ぐっ・・・
「ふう・・・」
秀子の顔に脂汗がしたった。パンティ-の上から、秀子の女性に伝わる痴漢の振動。
やめて・・・止めて下さい、牛尾先生・・・
必死に無言の懇願で、秀子は見上げた。
「はい、じゃあ隆君。今日は元気がいいね」
息子がまた指名された!そして、同時に、太い指がパンティ-を引っ掛け、めくり、中に入ろうとする。そんな!やめて!ああっ、隆がこっちを見た。
うまく答えられた反応を、母親からうかがおうとする息子に、秀子は必死の笑みを投げた。汗が伝う顔で、微笑んだ。もういいから隆、前を向きなさい。秀子の膣に迫る、ごつい指。どうしてこんなことを!?牛尾先生、やめて・・・
絶対に声を出せない。体をよじれない。もし、もしこんなところが露見したら。授業参観中に教師から痴漢をされたなんてことが分かったら。息子が、隆がなんて言われるか・・・。
「ひ・・・」
牛尾先生の指が、ヌチッと、秀子の膣口をつついたとき、母親の笑顔を見て安心した隆は、また前を向いた。それを確認したこのように、牛尾先生の手も、秀子のパンティ-、スカートから、出て行ったのだ。
牛尾先生は秀子の背後に回って、入り口側に立った。出て行ってくれる。そう思った瞬間、秀子はむんずと細い手首をつかまれ、小さな手を、何か硬く熱いものに押し付けられたのだ。グリグリグリと、押し付けられる。
秀子は唇を噛んで、声を上げそうになるのをこらえた。何に押し付けられてるか。見なくても、39歳の女の秀子には分かった。
秀子の心臓が、驚愕でばくばくと跳ねた。それは、授業参観中に、昨年までの息子の担任教師に痴漢行為をされ、今、自分の手を猛る股間に押し付けられているという驚愕。そして一方で、別の驚愕だった。その大きさと硬さだった。牛尾先生のジャージのズボンの股間から伝わる、その迫力。熱。
秀子はうつむいて、目を閉じ、耐えた。開放されることを待った。しかし一方で、つむった瞼の裏に浮かぶ、猛りの姿。
何これ?こんなの・・・主人と、違う・・・大きい・・・ああっ、何を考えているの!もう離して。手を離して、牛尾先生・・・
スッ・・・
まるで夢の中にいるかの錯覚の中、秀子の手が離され、牛尾先生は、何事もなかったのかの様に、教室から出て行ったのだ。そして、授業が終わった。
「お母さん、二度も答えられたでしょ?見てくれてた?」
「ええ。よかったわよ。隆」
秀子の元に駆け寄ってきた息子の隆に、そう言って、秀子はぽんと、肩に手を置いてあげた。息子の温かな体の感触から、熱く硬い感触がよみがえって、ハッと秀子は息子の肩から手を離した。
「どうしたのお母さん?汗びっしょりだよ」
息子の目が不思議そうに見つめている。
「なんでもないのよ。教室が暑かったから・・・」
「ふーん・・・」
「さあ、お母さん、もう行くわね。あなたも次の授業があるでしょ」
「うん・・・」
秀子は、息子の視線を背に感じながら、教室を出た。
早く家に帰りたかった。重い疲労をこらえ、秀子は足早に廊下を歩いた。帰ってシャワーでも浴びて横になりたかった。
「原賀さん」
隣に、顔見知りの母親が並んできて、喋りだすのを、秀子はうっとうしく迎えた。何しろ家も近所なのだ。仕方がない。
「大竹さん。同じクラスでしたのね」
「ええ。ねえ、そういえば原賀さんは、去年までは牛尾先生のクラスだったんでしょう?隆君」
「・・・」
「熱心な先生ねえ。別の授業を見学に来るなんて。皆さん感心してらしたわ。あの先生に担任になってほしいってお母さん、結構いるのよ。いい先生だったでしょ?隆君が一、二年の時」
「・・・え、ええ・・・」
確かに、いい先生だった・・・。でも・・・。
また秀子の手に、大きく硬い感触がよみがえった。そして、秀子は認めざるを得なかった。秀子の内股が、濡れているのを。ああっ、早くシャワーを浴びたい。
「わ、私急いでるので」
秀子は、大竹婦人を振り払うように、足を速めた。秀子の生活の変化が、今始まりだしたことを知らずに。
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- 2013/07/17(水) 10:01:48|
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