妻と男の物語


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息子の先生6・受話器①

[8247] 息子の先生6・受話器① tttt 投稿日:2009/12/27 (日) 11:59
 「いってきまぁすっ!」
 「車に気をつけなさいよっ、隆っ・・・聞いてるのぉっ!?」
 背中にランドセルをはずませる息子の隆の姿が、角を曲がって消えた。秀子はいつも、隆を見送る時に思う。事故に遭いはしないか?転んで怪我はしないか?変な人に声をかけられたりはしないか?我が子を思う気持ちで、毎朝、胸が一杯になるのだ。
 
 カシャン・・・
 「ふう・・・」
 秀子はため息をついて、門扉の中に入って、門扉を閉めた。そして最近は、子を思う母親の気持ちの中に、別な感情がまざっているのだ。それが毎朝、秀子にため息をつかす。
 隆が元気一杯に向かったのは、学校。息子はそこで、勉強したり友達と遊んだりしている。その場所で、自分はセックスをした。秀子は、自身が小学生だった頃を思い返してみる。多感な少女時代、学び遊び、多方面に好奇心のアンテナを伸ばしていたあの頃。学校の片隅で、裸で交じり合っている大人たちがいるなんて、思いもしなかった。思いもしなかったなんて・・・当然の事じゃない。秀子は唇を噛んだ。学校って、そんな場所じゃないじゃない。

 ガチャン・・・
 玄関をしめて、秀子は家に上がった。そして、あの時の映像が頭を駆け巡る。学校でセックスをしたという後悔から、いつもその映像に行くのだ。
 『もう駄目だっ!くそうっ!うぐうっ!』
 まったく攻める腰使いを使わないまま、抜いて、しごいて射精する・・・牛尾先生。
 『私は口だけの男だ。お母さんの顔や胸に出す資格もない』
 牛尾先生は、顔ををゆがめながら、私のお腹に射精していた。あの顔のゆがみは、射精時の快感でだろうか?違う気がする、と、秀子は思う。それでは何?

 悔しさ・・・

 それに満ちていた。秀子は高校野球が好きで、テレビでよく見る。負けてしゃがみ込んでしまう高校球児たち・・・全身全霊の挑みが散って、ただ悔しさに溺れて泣いている。あの時の牛尾先生は、それに似ていた。

 ガタ・・・
 秀子はキッチンのテーブルの椅子に腰かけた。
 「あはあぁ・・・どうしてですかぁ?牛尾先生ぃ・・・うふう・・・」
 秀子のオナニーが始まる。秀子のオナニーは、もう毎日の習慣のようになってしまっている。そんな習慣も、やがて、終焉していくのだが、まだつぼみの秀子は、自身で慰めないととても家事ができないのだ。秀子は自分でも大きいと思ってしまう乳房を、服の上から揉んだ。股を開いてスカートに手を入れ、もう濡れている下着を指で押した。
 「どうしてそこまでぇ・・・あふう・・・うふん」
 悔しさに満ちた顔で射精し、背を向けて不甲斐なさをにじませていた、牛尾先生。それは、全力で私の体を抱いていることへの裏返しだ。秀子はそう思った。あの高校球児たちのような、全力のプレー。そんな気持ちで私のこの肉体を抱きしめる。
 「先生ぃ・・・そこまでして・・・ああっ・・ああん・・・」

 カタカタカタカタ・・・
 オナニーの快感に揺れる秀子の体で、テーブルの上の食器やしょうゆやソースのビンが音を立てる。秀子は下着に手を入れ、濡れそぼる茂みを這った。膨らんだ豆をとらえた。クリトリス。
 「ああんっ、牛尾先生っ、あうんっ」
 大粒のクリトリスは、ピンクの小粒な乳首と並ぶ、秀子最大の性感帯のポイントだ。秀子はそこを転がした。
 「ひああっ、くうぅっ・・・」

 ぐしゃ・・・
 秀子は、下着の中の手と反対の手で、テーブルの上に置いてある新聞紙を、握りつぶしていた。
 全力で私を抱こうとして、失敗すると、背を向けて悔しがる・・・そんな事、主人はしてくれた?他の男性は?
 「あうん・・・先生だけぇ・・・あはあ・・・」
 終わって、背を向けていたのは一緒。でも悔しがってなんかいない。まるで義務を終えたかのように、寝息を立てていた。時には、タバコをふかして、めんどくさい事が終わったかのように、気持ち良さそうに煙を吐き出していた。でも牛尾先生は・・・
 『隆君のお母さんは、良すぎるんです。お母さんを満足させるには、アレしかない。私は決意しました』
 まるで次への戦いに挑む戦士のように、こぶしを握り締めていた。
 「あふん・・・牛尾先生ぃ・・・くはあ・・・」

 カタカタカタ・・・ぐしゃ、ぐしゃ・・・
 「ああっ・ああっ・ああっ・・・」
 オナニーが佳境に入った秀子は、浮気をしたことへの後ろめたさがまったくないのだろうか?秀子は夫を裏切ったのだ。秀子の主人にとっては、妻を寝盗られている。そんな自覚が、秀子にはないのだろうか?
 『アレしかない。お母さんを満足させるには』
 今の秀子には、その牛尾先生の言葉だけが渦巻いていた。一体、何を言いたかったの?
 そう、その『アレ』が、秀子に浮気、不倫、背徳の現実を突きつける事だとは知らずに、指を動かす秀子。

 そして、それを知らせる、音が鳴り響いた。


 ~~~


 ジリリリリンッ!
 電話が鳴ったのだ。
 「はあはあはあはあ・・・」
 秀子は、受話器を見た。このままオナニーを続けたい。そんな気持ちの秀子を、受話器がむしょうにひきつける。とらないといけない。そんな気持ちをわき起こす。
 ジリリリリンッ!
 「ああん・・・」
 秀子は、下着から手を抜き、テーブルに両手をついて立ち上がった。ふらふらと電話に近づき、鳴り止まぬ受話器を、取った。

 「はあはあ・・・は、原賀です・・・はあはあ」
 「もしもし、隆君のお母さんですね?私です。牛尾です。今、学校からかけているのです。柔道場ですよ、あの時の」
 「!」

 秀子は、受話器を落としそうになった。秀子の丸い大きな目は、さらに大きく見開かれた。言葉が出ないし、思考が停止した。
 
 「お母さん、動揺しているようですな。椅子が近くにあれば、腰掛けたほうがいい」
 「ああ・・・」

 秀子はまるで、受話器から洩れる声にあやつられる様に、椅子を引き寄せていた。そして、ストンッ、と、落ちるように腰掛けた。

 「ずいぶんと、息が荒い。何をされていたのです、お母さん」
 「はあはあ・・・そ、それは・・・はあはあ」
 「ひょっとして、オナニーですかな?」
 「!」

 秀子は、家には誰もいないのに、股をギュッと閉じていた。スカートのすそを、なおしていた。そして、唇を噛んで息を殺した。

 「どうやら、当たっているようですな」
 「そ、それは・・・」
 「朝からそんな事をしていると、恥ずかしがる事はありませんよ、隆君のお母さん。実は私も今、ち○ぽを握ってしごいているところなのですよ」
 「なっ・・・」

 止まっていた秀子の思考が、動き出した。恐ろしいほどの巨根が、浮かび上がる。殺していた息が、再び荒く吐き出されてしまうのだ。

 「隆君のお母さん、私は毎朝、授業前に、お母さんを想ってち○ぽをしごいているのです。そうしないと、授業に身が入らなくてね。一度抜いておかないと・・・そう、これなんです」
 「え?・・・はあはあ・・・」
 「私はね、お母さん。猛烈に反省し、そして分析しました。私は柔道の選手時代、負けることはあまりなかったのだが、一本勝ちができなかったりすると、なぜできないか徹底的に分析したものです。あの時の隆君のお母さんとのセックス。私は、お母さんを甘く見ていましたよ。なさけない。お母さんのフェラとパイズリで、一度抜いてもらっていればよかったのです。男のプライドがあったのですなあ。そんな事をしなくても、お母さんを悦ばせる事ができると。私が、甘かったのです。逆にお母さんは、素晴らしい。あのおま○この締まり蠢き。素晴らしすぎる」

 秀子は、学校に行く息子を見送ったばかり。そして牛尾先生は、授業前の学校。その教師と教え子の母親が、電話で話している内容は、互いが交じり合った時の事だ。そんな電話の応答が、他にされている場所、人があるだろうか?いるだろうか?
 いや、応答といっても、秀子はほとんど言葉を発していない。ただ、迫り来る予感に、胸をドキドキと苦しいほどに高鳴らせていた。
 『アレしかない』

 「隆君のお母さん。覚えていますか?私は決意したといったでしょう。お母さんを満足さすためには、アレしかないと、言ったでしょう。それを伝えたくて、電話をかけたのです。お母さん。お母さんは今日、生理がありますかな?」
 「ええっ!?」
 「お母さんの、生理の状況を聞いているのです。そして、安全日には、家庭訪問にうかがいます。その日にお母さんをまた、抱きます。そして、中出しします」
 「!!」

 

 原賀秀子、39歳。言葉を失うオスの宣言に、肉体の奥が熱く小さく燃えたのを、秀子は気づかなかった。
 
 
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