妻と男の物語


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息子の先生6・家庭訪問、再び①

[8342] 息子の先生6・家庭訪問、再び① tttt 投稿日:2010/01/02 (土) 18:05
 翌日の朝、また、電話が鳴った。
 ジリリリン・・・と鳴り響く電話の前で、秀子は立ちすくんでいた。受話器に伸ばした手が、震えて止まる。なにも、取らなくてもいい。でも、違う人かもしれない。他の大事な用件かもしれない。秀子の震える指先が、受話器を捕らえた。そうよ、違う人よ、きっと・・・
 「おはようございます、隆君のお母さん。私です。牛尾ですよ」
 「・・・・・・」
 「もしもし、お母さん。どうですかな?生理の状況は?」

 切ればいいのに、切れないのだ。受話器を耳に押し当てて、震える秀子。受話器から、牛尾先生の声とともに、しきりに何かがこすれる音が聞こえる。受話器を持たない手で巨根をしごいている・・・秀子はそう思った。そしてそれは、思った通りなのだ。
 「はあはあ、やはり、隆君のお母さんと電話で繋がりながら、ち○ぽをしごくのは、ひと味違いますなぁ」
 「も、もう、くだらない事で、で、電話しないで下さい」
 「そうそう、声を聞きながらだと、オナニーも格別だ」
 「ふ、ふざけないで、下さい」
 「隆君のお母さん、私は真剣なのです。お母さんと協力してのセックスを、続けたいと思っているのですよ。どうしても、お母さんに体調の管理をしてもらわないといけない。私もただ闇雲に、中出しすると言ってるのではないのです。そんなチャンスは少ないでしょう。ちゃんと外出しもします。いや、外の方が多い。だからこそ、中に出せるチャンスに、集中したいのです。名器の持ち主の隆君のお母さんを満足させる事ができるのは、その時ぐらいしかないかもしれない。協力してもらえませんか?お母さんの、生理の周期は、どのくらいですか?安定はしてますか?」

 なんと言う状況なのだろうか?まるで、妊娠を計算する夫婦のような状況だ。でも電話の相手は、違う。息子の学校の、息子の隆の副担任の先生なのだ。隆の柔道の師なのだ。だが、そんな状況にもかかわらず、秀子はサッと頭をめぐらせていた。
 秀子の生理は、周期が安定している。初潮の時からそうだった。妊娠した時と、隆を産んで数ヶ月以外は、驚くほど安定している。その時不意に、夫との夫婦関係が、秀子によぎった。

 秀子は、隆一人ではなく、もっと子供が欲しかったタイプだ。安定している生理周期で、確立の高い日まで計算できた。毎朝、体温を測り、ノートにグラフまでつけていたのだ。それを夫に見せた。すると、露骨にイヤな顔をされた。それでも秀子は、それを習慣づけて、夫に見せた。協力して、子作りをしたいと思っていたのだ。そのうち夫は、ノートに目もくれなくなった。体に触らなくなった。セックスレスが、始まった。秀子はノートを引き出しの奥深くにしまった。
 (どうして・・・?)
 秀子は暗い日を過ごす様になっていた。
 (夫婦協力して、子供を作りたいと思っていただけなのに・・・)

 「隆君のお母さん。お母さんが妊娠してしまわないように、お互いに協力をしてセックスをしようじゃありませんか」
 「ああ・・・」

 そして、秀子に協力を強烈に求めるオスが現れた。目的はまったくの逆だが、『互いに協力して』という響きが、秀子の中心を熱くさせてしまう。
 その中心とは、秀子の子宮だろうか?秀子の子宮が、性的に満足させてもらえなかった男性たちでさえ、中出しに歓びを感じた事を覚えているのだろうか?今の電話の相手は、そんな男性たちとはケタが違うという事を、秀子は本能で分かっているに違いない。だから子宮が熱くなって、女性部が濡れだしているのだ。
 その牛尾先生が、中出しを求めて協力をうながしている。

 「隆君のお母さん、今朝もグッショリですな。お母さんのおま○こ」
 「い、イヤ。ち、違います」
 「入れさせてもらいますよっ!」
 「駄目っ!牛尾先生っ!」
 「それえっ!」
 「あはあんっ!」

 秀子は、近くにあった椅子に、ドスンと座り込んだ。のけぞって、乳房を揉んでしまう。ズッチュズッチュと、えぐりえぐられる結合部が、鮮明に見えた。それは牛尾先生の巨根と、秀子自身の女性部だっ。

 「くそうっ、たまらんっ。隆君のお母さんのおま○こっ!出そうだっ!」
 「駄目ぇっ!先生っ、中ダメですうっ!ああんっ!」
 「今日は安全ではないのですな!?お母さんっ」
 「今日は駄目ですぅっ!あふう・・・ふああん」
 「それなら今日は、真っ白な大きな乳房に出させてもらいますよっ。いきますよっ!それっそれえっ!」
 「ああんっ!先生早くお抜きになって・・・ああんっ!うふんっ!」
 「うぐうっ!」
 「はううん・・・」

 また明日かけますと切れた電話の横で、秀子は椅子に深く背を持たせ、ぐったりとしていた。セックスの後の余韻が、秀子を包んでいた。テレホンセックスでも、秀子はそれだけ感じていたのだ。
 秀子は、ふらふらと立ち上がって、廊下に出て、ある部屋に入った。そこは、夫婦の寝室。ベッドが左右に二つある。向かって右が、秀子のベッドだ。そのベッドの向こうの奥に、鏡台がある。秀子は、三段ある真ん中の引き出しを、引いた。そして、ノートを取り出した。
 ペラペラとめくる。綿密に書かれたグラフ。どの月も、ほぼ正確な曲線を描いている。それを見ただけで、秀子は現在の自分の状況を、把握してしまった。

 秀子は、すでに、安全圏に入っていた。


~~~


 秀子が電話を取って切れないのは・・・いや、切れないのではなく、切らないのだ。秀子のメスの本能が、自分を性の高みに昇天させる程の強力なオスを見つけたから。それと、本能という大げさな言い方をしないまでも、秀子が一人の女性として、協力をしてほしいという男性の呼びかけに対する、ささやかな喜びがあるのかもしれない。
 とにかく秀子は今朝も、牛尾先生とのテレホンセックスに感じていたのだ。

 「ぐううっ、なんて締まりだっ!隆君のお母さんの、おま○こっ!それそれえっ!」
 「ああくうっ・・・あはんっ、うはんっ・・・牛尾先生っ!」
 「もう出しますよっ、お母さんっ。今日はどっちですっ?中ですかっ!外ですかっ?」
 「お外にぃっ!牛尾先生ぃ、お外にぃっ」
 「なら今日も、安全ではないのですなっ」
 「ああんっ・・・」
 「どうなのですっ?なぜ答えないのですっ?隆君のお母さんっ」
 「あくう・・・それはあ・・・」

 秀子は、妊娠の可能性が低い周期に入っている。だが、嘘をつけばいいのだ。でもそれができない秀子。何故っ!?嘘をつけない秀子の性癖?それもあろう。

 (燃えるようなセックスをしたいっ!!壊れてしまうようなセックスをやってみたいっ!!)

 隠しようのない秀子の本心だ。したことがないそんなセックスをしてみたい。秀子の本心なのだ。昨晩、一人、例のノートを見返してみて、秀子は自分の内側を見た気がした。子作りのためにあんな緻密なノートを作ったというより、男女力を合わせてとろける燃える性交がしたかった。だからあんなノートを作っていたのだわ、私は。でも、夫はそれを無視した。そして今、それを強烈に求めるオスが、受話器の向こうで興奮の荒息を吐いている。
 
 たまらないっ!!私もう、たまらなく、セックスがしたいのっ!!

 「あはあ・・・牛尾先生ぃ・・・駄目ぇ・・・」
 「分かりましたよ、隆君のお母さん。正直なお方だ、あなたは」

 牛尾先生が、冷静な口調に戻り、秀子は肩透かしを食らったように、受話器をまじまじと見つめた。テレホンセックスにはまり込んでいた証拠だ。
 「あ、あの・・・」
 「今日は、安全日なのですね、お母さん」
 「そ、それは・・・」
 「分かりました。電話では、ここまでにしましょう。今日の正午過ぎ、家庭訪問にうかがいます。今日は授業の都合がいいのですよ。タイミングがいい。その後は、分かっていますね?」
 「そ、そんな、急に・・・あっ!」

 ツーッ・ツーッ・ツーッ・・・
 聞こえてくる通話音に、秀子はしばらく立ちすくんでいた。


 ~~~


 秀子は何度、家の中をぐるぐると回っただろうか?やって来る。牛尾先生が、やって来る。家庭訪問にやって来る。家庭訪問といっても・・・  
 (牛尾先生の家庭訪問は、私を抱いて、私の中に精液を出すための、家庭訪問)
 秀子はもう、それを求めさえしている自分自身が、もう分かっていた。だが、秀子を押しつぶしそうな恐怖。背徳という、山の様な大きな後悔が、きっと待ち受けている。それが怖い。
 (逃げよう。逃げたらいいのよ)
 秀子は、玄関で靴をはいた。もう12時を過ぎている。牛尾先生がいつ来るかわからない。外に出て、門扉に向かった。そして、秀子は、運命を見たのだ。

 「おばさん・・・」
 「ゆ、幸彦くん・・・」

 なんということであろうか?いや、これは秀子にとって、必然だったのか?幸彦少年が、泣きそうな顔で、門の前をウロウロしていたのだ。秀子を見つけると、安心したように泣き出す始末だった。
 「ど、どうしたの?ねえ、幸彦くん、一体、どうしたの?」
 秀子が門の外に出て、幸彦少年の肩に手を置くと、少年は秀子に抱きついてきた。秀子の豊満な胸に、少年の顔が埋まる。母性が、秀子の内からあふれ出した。実の息子ではないが、不思議と、実の息子ほどに愛情を感じてしまう少年。秀子は、少年の肩を抱いて、門の中、そして玄関の中に招き入れた。
 「ねえ、話してみて、幸彦くん。どうしたの?」
 秀子はしゃがんで、幸彦少年の顔をのぞき込んだ。優しく微笑む。その秀子を、少年が、しゃくり上げながら見返した。
 「午後の家庭科の時間で使う、玉子を忘れちゃったんだよ、おばさん。家庭科の女の先生が、すごく意地悪なんだ。大嫌いな先生なんだ。昼休みに取りに帰るっていったら、駄目だって言うんだよ。で、出来た料理を僕だけ食べたらいけないって言うんだ。立って見とけって、言うんだ」
 「まあ・・・」
 「悔しいから、学校から出てきちゃったんだよ。どうしよう、おばさん」
 「ちょっと待ってなさい」

 秀子は、幸彦少年を玄関に待たせて、キッチンに向かった。冷蔵庫を開けて、玉子を取り出し、袋に入れる。無性にイライラした。少年が言う、女性教師に対してだ。防犯の問題もあるのだろう。取りに帰るのはいけないとしても、一人立たせて、食べさせないというのはどういう事だろうか。イライラを通り越して、怒りが沸いてきた。
 そして、自分の家に帰らずに、秀子の元へやってきた少年に、たまらない愛情を感じた。それと同時に、少年の複雑な感情が読み取れて、胸が痛むのだった。きっと、あのお喋りな大竹夫人が、学校と問題を起こすのが分かっているんだわ。それで家に戻らずに、私のところへ・・・
 秀子には、ある人物がすぐに思い浮かんだ。

 「幸彦くん、これ。この玉子を持って、学校に戻りなさい。大丈夫、心配しないで。私が、学校に電話しておくから。大丈夫よ、信頼できる先生にしか話さないから。ね。その女の先生に、その先生から、言ってもらうから」
 「おばさん・・・」

 何度も少年の頭や頬を撫でてあげる秀子。少年は、秀子の微笑みに安心したのだろう。うなずく秀子にうなずき返して、玄関を飛び出て行った。少年を見送った秀子は、電話をかけるために、キッチンに向かう。

 ある人物とは・・・牛尾先生だ。秀子の胸にぱっと浮かんだ先生。あの先生にさえ言えば大丈夫。秀子はそう思った。
 秀子にとって、とっさに、信頼を思い浮かべる男性。そんな男性は、秀子の女の花を咲かせる可能性を持っている。そしてその男性は、秀子が掛けようとする電話の先にはいない。受話器を手にとって、やっとそれに気づいた秀子は、愕然とした。

 幸彦少年がやってこなければ、この音は聞かなかったはずだ。
 ピンポーン・・・
 玄関のチャイム。秀子はゆっくりと、ドアを開けた。

 「隆君のお母さん。家庭訪問に来ました」

 ギイ・・・
 こちらから何も言わないのに、門扉を開けて、牛尾先生が入ってくる。
 のし・のし・のし・・・

 
 
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