[8925] 息子の先生7・いざ、合宿へ① tttt 投稿日:2010/02/20 (土) 13:23
『初めての男になりたい・・・』
そう言った牛尾先生を、秀子は顔を上げ、どういう意味なのかと見つめた。牛尾先生が、秀子から目をそらしたのだ。「えっ?」と、秀子は思った。いつもギラついた野獣の様に、視線を突き刺してくる牛尾先生なのに。大きな瞳を開いて牛尾先生を見つめる秀子を、牛尾先生が抱きしめた。再び厚い胸板に顔をうずめた秀子は、牛尾先生が話す声を聞きながら、
(やっぱりどこか違う・・・)
そう思っていた。
「大きなバスタブですな。私と隆君のお母さんが一緒に入っても余裕がある。ご主人が特別に、建築士に設計してもらったと言っていましたな」
「ええ・・・」
話をそらしている・・・。そう、秀子は感じた。そして、そんな牛尾先生と秀子・・・何かしら、かつて一度、こんな状況を経験をしたことがあるように、秀子は感じるのだ。
「きっとご主人は、こう思っていたのでしょう。二人が入っても余裕があるバスタブで、隆君のお母さん、あなたとこうして抱き合いたいと・・・」
「そ、そんな・・・」
「さっき私にしてくれたように、潜望鏡フェラチオ、潜望鏡パイズリ、それにもっと色んな事をこのバスタブの中でやってみたいと」
「そんな事、ありませんわ・・・」
「いいや、そうに違いない。してあげたのですか?ご主人には、このバスタブでフェラを、パイズリを」
「し、していません・・・そんな事」
「一緒には入られるのでしょう?」
「それは・・・ずっと、昔の事です。主人はもう私なんか・・・」
「ほう・・・」
やはりいつもと違う。秀子はそう思う。いつもは、言葉の攻撃はもっと、執拗で次々とくり出され、秀子を追い詰めながらも濡れさすという高級なテクニックなのだ。それが、沈黙となっているのだ。しかも話題が変わる始末になっている。
「それはそうと、隆君のお母さん。夏休みに入ると、柔道教室の合宿がありますが、その時は保護者会の方にお世話になるかもしれません」
「ええ。その件は、大竹さんと話を進めてますわ」
八月に入ってすぐ、柔道教室の合宿で、海辺の町に行くことが決まっている。保護者会の誰か数人が世話係で行く事になるのだが、それを今、大竹夫人を中心に話し合っているのだ。そんな事よりも・・・と秀子は思う。
(やっぱり、おかしい。いつもの牛尾先生と違う)
そして秀子は気づいた。ああっ、あの時みたい、と。秀子の人生で、唯一の時。
~秀子が処女を喪失したのは、十九歳の時だ。相手は、高校時代から交際していた同級生の恋人だった。大学は別々の門へと進んだが、離れない事を誓い合っていた。大学生になった二人は大人になった気分になり、その瞬間へと進んでいく。一人暮らしを始めた恋人の部屋に招かれた秀子は、いつもと違う恋人の雰囲気にどうしていいか分からなかった。ただ、どうして雰囲気が違うのか、それだけは分かった。言い出そうとして言い出せない恋人の緊張感。狭いアパートの中の二人。秀子も緊張した。ついに、女の世界が開かれる時がきたのかと、固唾をのんで恋人を見つめ。立ち上がった恋人を、迎え入れた~
(まるで、あの時の雰囲気みたい・・・)
だが秀子は思う。女の世界が開かれるなんて・・・と。実際に開かれたのは、秀子が機能的に処女を喪失してから、二十年も経ってからなのだ。そして、機能的でなく精神的に、その世界を開いたのは、今こうして秀子が抱きついている相手、牛尾先生。秀子は思う。この二十年、秀子が経験してきた事は、今にして思えば全部、ままごと遊びだ。猛々しく豪快で逞しいこのお方との交わりが、火柱を噴き出し燃え続ける太陽だとしたら、これまでの男性遍歴は、何度も何度もすってもつかない、イライラしてくるマッチのようだ。
『私は隆君のお母さんとのセックスで、やっと本物の経験をした気がする。童貞を捨てた気分だ』
牛尾先生は、こう言ってくれた。それは、秀子もまったく同じだ。秀子は牛尾先生とのセックスで、やっと処女を失った気持ちなのだ。三十九歳にしてようやく処女を卒業し、女として花開いたのは、息子の学校の副担任の先生で、柔道教室の師、牛尾先生とのセックスでなのだ。
秀子は再び顔を上げ、牛尾先生を見つめた。
~~~
「あの、牛尾先生・・・先ほどの、初めてって・・・いったいどういう意味なのでしょう?」
「うむ、それは・・・」
私だって、牛尾先生に抱かれてやっと、初めて女になれたのですよ。秀子はそう言ってもいいと、思っていた。だがやはり、様子がおかしいのだ。何かを言いかけて、口の中に飲み込んでいる。どうして?この豪放な男性が、どうして?秀子は、見つめ続けた。
「それは・・・隆君のお母さん、あなた次第によるのです」
「え?」
「つまり、そこを使った事がないというのが前提でして。そして、お母さんが許可してくれないと話にならない」
「えっ?」
まったく意味が分からない言葉に、秀子は眉間に皺を寄せた。牛尾先生は、湯船に浮いてゆらゆらと揺れる秀子の豊満な乳房を見つめながら、秀子の背中を撫で回しているが、秀子と目を合わさない。
(おかしいっ!絶対におかしいっ!)
秀子は、牛尾先生の頑丈な肉体が、湯船に頼りなく揺れている様に見えた。だが、きっと、噛み合う肉体と肉体というのは、数十億分の一の確立で、この世界の人口の中であるものなのだろう。その一方の男が意を決して、一方の女の薄い肩をつかんだ。
「私は、隆君のお母さんの、ここが欲しいのです」
牛尾先生の熊のような手が、湯船の中の秀子の大きな双球を撫でつける。
「ああん、先生・・・」
まだ分からない秀子。その秀子をやっと見つめ返す、オス。
「お母さんのここが、どうしても欲しいのです」
「え?えっ?ええっ?」
牛尾先生の太い指が、秀子の柔らかい尻肉の割れ目に入っていく。秀子は一瞬の出来事に、ポカンとしてしまうのだが、でも、その部分の感触だけは、はっきり過ぎるほど強く感じてしまう。牛尾先生はごく軽く、さわっと触れただけなのに。それはそうだろう。触られた事がないのだから。常識では触られる所でもない。
ツン・・・
と、肛門に何かが触れた。牛尾先生の指が、お尻の穴に触った。そう分かるまで、数十秒は掛かっただろう。その間、秀子の大きな瞳は泳ぎ、焦点が定まったのを見計らって、牛尾先生がまた触れたのだ。
ツン・・・ツン・・・
「ひっ、ひいぃっ!!」
穏やかに揺らめいていた湯面が、バシャバシャと荒れた。秀子はエビのように後ろに下がり、牛尾先生を驚愕で見つめた。いや、にらんでいた。
「なっ、何をなさるんですかっ!」
「落ち着いてください、隆君のお母さん」
「ここが欲しいって・・・どうして私の、変な所を触るんですかっ!」
「それは、お母さん・・・」
秀子は、全てをさらけだしているはずの牛尾先生の前で、腕を組んで胸を隠すように身をちぢめた。冷静では、なかったのだ。しょうがない。メスの才能と本能にあふれかえる秀子でも、しょうがない。肛門は排泄する器官であって、受け入れるアナルではないのだから。だから、牛尾先生の叫びも、今のところは理解ができないのだ。
「私はっ、隆君のお母さんとっ、アナルSEXがしたいのですよっ!まだ誰も入った事のない、お母さんのアナルに入りたいっ!私がお母さんのアナルに入る初めての男になりたいっ!それが私の新たな夢だっ!それとも隆君のお母さんっ、あなたはアナルを使ったことがあるのですかっ!?初めてではないのですかっ!?」
「嫌あぁっ!」
秀子は、涙を流して、湯面に顔がつく程にうな垂れた。感情の血液である涙。子宮から全身に流れる感情の涙を、秀子は牛尾先生のおかげで大量に流してきた。肛門から全身に発信される感情の涙は・・・?歓びなのか、恐怖なのか、快感なのか、身の毛もよだつのか・・・?今いえるのは、秀子は才能と本能にあふれる最高のメスという事だけだ。
「そ、そんな・・・わ、私には理解できません。牛尾先生のおっしゃる事が。こんな所を使った事があるかなんて・・・そんな・・・ひどいです」
「やはり、怒ってしまわれましたか。私は教師失格ですな。もう、隆君のお母さん、あなたとも続かないのかもしれないですな。あなたに嫌われてしまった」
「え?」
「私は、奈落に落とされた気分だ。だが、アナルはまだ使った事がないという事が分かって、それだけはホッとしましたよ。さて、もう学校に戻らないといけない。今日はもう、お母さんも気が乗らないでしょう。そのままで結構。しかし、今後は・・・」
「う、牛尾先生・・・」
ザバリ・・・
牛尾先生が立ち上がった。威きり勃つ巨根は、湯をしたたらせている。その巨根は、秀子が離れられない巨根なのだ。そうなのだろう、秀子。秀子よ、そうなのだろう?どうするのだ?
湯船で放心状態の秀子を尻目に、牛尾先生が浴室から出て行った。すりガラスに、体を拭く牛尾先生の巨体が映っている。
(私の役目なのに・・・)
秀子は、そう思っていた。
(お体を拭いた後、おフェラをしてお出しになってもらうのが、私の役目なのに・・・私の、仕事なのに・・・)
牛尾先生の巨体の影が、すりガラスの向こうから消えた。牛尾先生が、出て行った。
~~~
ミーンッ・ミーンッ・ミーンッ・・・シュワシュワシュワシュワシュワシュワ・・・ミーンッ・ミーンッ・ミーンッ・・・シュワシュワシュワシュワ・・・
庭の木から、途切れることなく夏のセミが騒いでいる。騒げば騒ぐほど静けさを感じるのが不思議ね、秀子はそう思った。
「あなたの方が、よっぽど騒音よ、ジョニー」
「ワンッ、ワンッ、ワンッ」
秀子の足元にまとわりつく、愛犬ジョニー。秀子はジョニーをメッとにらみつけた。
「クウン・・・」
「はいはい、ちょっと待ちなさい。先にあの子達に、ジュースを持っていくから。あなたの牛乳はその後ね」
「ワンッ」
秀子はお盆を持ってキッチンから出た。その後をジョニーがついて来る。居間に入ると、隆と幸彦少年が肩を並べて勉強している。二人は、夏休みの宿題を一緒にしているのだ。まあもっとも、隆が幸彦少年に教えてもらっているのだが。秀子は二人の前にお盆を置いた。
「進んでる?」
「はい、おばさん。でも・・・」
幸彦少年が、頭をかかえている隆を見た。
「幸彦くん、頭が良すぎるよ。もうちょっと、ペース落としてくれないかなぁ。分数がわかんないんだよ。ちょっと休憩してゲームしようよ」
「こら隆、馬鹿言うんじゃありません。大体あなたが、合宿に行く前に宿題を全部終わらせたいって、幸彦くんに頼み込んだんでしょう。もっと真面目にやりなさい」
「だってさぁ・・・」
「まったくこの子は・・・」
秀子は鼻息を荒くして、腕を組んで息子を見下ろした。その秀子に、ジョニーが絡みつく。
「ワンッ・ワンッ・・・」
「ああっ、そうだったわね」
キッチンに戻る秀子。ついて行く愛犬ジョニー。秀子は冷蔵庫から牛乳を取り出すと、お皿に注いだ。
「ハッ・ハッ・ハッ・ハッ・・・」
ジョニーは尻尾を振りまくって、秀子を見上げている。そして、秀子が目の前に置いたお皿に、顔を突っ込んだ。そのジョニーの頭を撫でる秀子の顔は精気がない。
秀子は、この二週間、牛尾先生と会っていない。保護者会に理由をつけて参加していないし、牛尾先生も家庭訪問にやって来ないのだ。不安でしょうがない。立ち上がって、外の庭を窓から見た。夏の日差しに植物が焼けそうに萌えて、虫たちが飛び回り這いまわっている。輝く生命にあふれている。今の秀子の心の中と、まったく別の世界のようだ。
(私も、あの夏の庭のように、輝いていたはず・・・)
まぶしい日差しに、秀子は目を伏せた。
(どうしたら、いいのよ?)
「ワンッ!ワンッ!」
秀子は愛犬ジョニーを見下ろした。
「ねえジョニー、どうしたらいいと思う?」
柔道教室の合宿は、あさってだ。
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- 2013/07/28(日) 15:03:01|
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