[9112] 息子の先生7・気づく者、気づかない者② tttt 投稿日:2010/03/07 (日) 11:18
どのくらいそうしていただろうか?秀子はぼう然として、地にぺたんと座ったまま、隆とジョニーを抱えた幸彦少年が夜の中に消えていくのを見送っていた。生温かい風が、秀子の皮膚に絡む。隆の姿が完全に見えなくなった。
「隆・・・」
秀子は息子の名前をつぶやいた。
(そう、私の子供・・・)
隆が目を真っ赤にして、男を投げ続ける姿が、心底恐ろしかった。あれは、隆だったの?隆の姿をした獣のように見えた。母親のことなど目に入らず、男を投げる事にだけ、男を痛めつける事にだけ集中していた。
ビチャビチャビチャ・・・
水がこぼれる音の方に、秀子は顔を向けた。牛尾先生が、ペットボトルの口を下に向けて、背の高い男の顔に水をかけている。気絶していたその男が、うめいて動き出したのを確認した牛尾先生は、クネクネ男の上にもペットボトルを傾ける。地面に両手をついてその行為を見ていた秀子は、近づいてくる牛尾先生を見上げた。太い腕と、大きな手が伸びてきて、秀子の腋の間に入り込む。体が浮いた。
「ああん」
立ち上がらされた秀子は、細い腰を牛尾先生の太い腕に支えられ、立っている。足がふらついているのが自分でも分かった。
「ご自分で、立てますか?」
牛尾先生はそう言い、秀子の腰から腕を放すと、秀子の薄い肩をがっしりとつかんだ。そして、秀子の心を、心から救っていくのである。
「隆君を、心配されているのですね?」
「はい、牛尾先生」
「大丈夫だ。隆君は、大丈夫ですよ、お母さん。今日、起こった事を整理して理解するのは時間がかかるかもしれない。だが、大事な事は気づいているはずだ。隆くんのお母さん、あなたが最後に、隆を抱きしめた。その意味を、あの小さな体でちゃんと、気づいているはずです」
「ああん・・・」
牛尾先生が、秀子の全身に付着した砂ぼこりを、大きな手で丁寧に払い始めたのだ。上から順に、肩、胸、腰、お尻、もも、膝・・・。
「ああ・・・」
秀子の大きな瞳が、あふれようとする液体で光った。ぱんぱんと汚れを払う牛尾先生の手が、秀子の表面から、絶望という見えない物質を取り除いていくように感じて、ついに秀子は涙を流した。
人は、助けてもらわない事には絶望から這い上がれない。一人では無理なのだ。そして這い上がった時、その時の輝くような心境を決して忘れない・・・だが、忘れてしまう者も、いや、助けられた事に気づかない者さえいる。
「心配なのは、隆くんのお母さん、むしろあなたの方です」
そういった牛尾先生は、秀子から、地面に転がる三人の陵辱魔を見た。
「あなたは、あいつらをもう許してしまっているでしょう。結局のところ何もなかったのだと、そう思っているに違いない。警察なんてもってのほかだと、思っている。そういう人だ、あなたは」
「あ・・・」
秀子の細い顎が、牛尾先生の指に引っ掛けられ秀子の顔が持ち上がった。
「お母さん、あなたは気づいていないだけだ。その柔らかい体の中に錆びた釘が突き刺さっている事を。ちゃんとこの場で今、それを抜かなけらばならない。許してしまわずに、決着をつけないといけないのです」
「決着・・・」
そうですと、牛尾先生は秀子にうなずき、陵辱魔たちの方を向いた。
「お前たち、この人がどういう人か、どれ程素晴らしい人か、良く見ておけ」
「あの、牛尾先せ・・・うぶぶ・・・」
秀子はきつく熱い抱擁の中、唇をむさぼられた。
~~~
「きっと何度も蹴られたんだろう。良く動けまわれたもんだ、このワン公は。折れた肋骨が内臓に突き刺さらなくて、良かったんだぞ」
隆は、胴体に包帯をぐるぐると巻かれ、診療ベッドに横たわるジョニーを撫でながら、その中年医師の言葉に聞き返した。
「突き刺さったら、どうなるの?」
「死ぬ」
子供に向かってまったく表情を変えないまま言う、その中年医師の言葉が、隆の奥深くに入り、整理がつかない渦巻く感情と混ざり合った。
「クウン・・・」
隆の手を、ベロッとジョニーの舌がなめた。黒い宝石のようなジョニーの目が、じっと隆を見つめ続ける。
「ごめん、ジョニー・・・ごめん・・・」
今まで何度も何度も、ジョニーを蹴っ飛ばしてきた。その自分に向かって、弱弱しく尻尾を振り、手を舐めてくる。隆はジョニーに謝罪するように、がっくりと頭をたれ、膝の上に涙をこぼした。ジョニーの赤い獣の目。牛尾先生の闇を切り裂くナイフの様な技。それはもう、隆からこびりついて離れない。だがそれは、深海にひそませばいい。海面には、決して裏切らないジョニーの優しさ、そして、母親のなにものをも包み込む柔らかさが、キラキラと小さな波を作る。それでいいんだ。
嵐を起こすのは、海面の上の大気だ。それは隆、おまえ自身。それに気づいているんだ、隆よ、それでいいんだ。お前はもう立派に、母親から巣立った。
「おじさんは、牛尾先生と知り合いなの?」
「おじさんって言うな」
泣きじゃくる隆の肩に手を置いている幸彦少年が、中年医師に向かって言った。中年医師は幸彦少年に向かってタバコの煙を吐き出し、診察室の壁にかけられている額縁を見る。中の写真は茶色く汚れていて、一人ひとりの判別がもうつかないほどだ。
「タバコで、黄色くなっちまった・・・おい、おじさんって言うなよ」
幸彦少年は、額縁の下にある、年号と文字だけは何とか読む事ができた。それを復唱してみる。
「せん・・・きゅうひゃく・・・はち・・・1980年、代表強化、合宿・・・何の写真なの?」
「もう、忘れたよ」
幸彦少年は、タバコが口元まで灰になりそうなのを気づかないくらい、その額縁をじっと見ている中年医師の横顔を見た。きっと何も答えてくれない。タバコが灰になり床に落ちた時、少年はそう思った。
~~~
「あむぶぶ・・・ぷはあっ・・・はあはあ、牛尾先生、な、何を・・・ひいっ!」
牛尾先生のむさぼりつきから顔を離した秀子は、おもむろにTシャツを脱ぎ去った牛尾先生に大声を上げた。それだけではない、ジーンズを脱ぎ、ボクサーパンツをあっという間に取り去った牛尾先生は、秀子の前に仁王立った。月明かりに、鎧のような筋肉の肉体、そして・・・巨根が秀子を圧倒するほどに、威きり勃っている。
「ああ、牛尾先生、何を・・・きゃあっ・・・ぐむむむ・・・」
後ずさった秀子は、再び抱きしめられ、唇をむさぼられた。ブラウスの上から乳房を揉みしだかれる。下腹部に巨根を押し付けられる。舌を絡め吸われる。
「あはあっ・・・」
秀子は熱い息を吐き出した。牛尾先生の言う通りなのかもしれない。そう思った。
「何もかも忘れて燃えるんです。隆君のお母さん」
「くっふう・・・」
あっという間にブラウスのボタンを外され、ばさりと肩から抜き去られた秀子は、くるりと体を回され、ブラのホックに手をかけられた。プツン・・・そして、豊満すぎる乳房が、月明かりの下に、タプンとこぼれ落ちる。また、くるりと体を回される。牛尾先生の鋼の肉体の中で、こまのように回る秀子のくびれた豊満の肉体。乳首を含まれて、秀子は叫んだ。秀子最大の性感帯の一つ、ピンクの小粒な乳首。
「くはあんっ!」
立ったまま、豊満な乳房を揉まれ、乳首を甘噛みされる。牛尾先生は秀子のスカートのジッパーを下ろした。スカートが下にストンと落ち、大きなお尻でぴっちりと張り切ったパンティーが、くるくると巻かれるように下ろされていく。秀子は快感に金縛りにあいながら、足首まで下ろされて小さくなったパンティーから、片足を抜いた。
「あひいっ!」
牛尾先生が秀子の濡れきった茂みに、ごつごつした指を這わす。そして、大粒のクリトリスをとらえた。秀子最感の性感帯の一つだ。牛尾先生が、秀子の背後に回った。
「はあはあ・・・くうぅっ・・・ああんっ、くはあっ」
後ろから両手を回され、乳房をもみくちゃにされる。たぷたぷと波打たされる。乳首をつままれ爪で弾かれる。愛液を滴らせる膣に、牛尾先生の指が突き刺さった。
「うはあんっ!」
Gスポット!グチュグチュッグチュグチュッ・・・秀子最弱の性感帯の一つ、Gスポット。そこを荒々しく攻められ擦られ、グチュグチュと淫音を立てる秀子の女性部。
牛尾先生は、秀子の腋の間から顔をくぐらせ、乳首を含もうとする。豊満すぎる秀子の乳房は、タップンとすくうと簡単に乳首をとらえる事ができるほどだ。
「ひいいっ、くひいいっ」
乳首、クリトリス、Gスポット。秀子三大性感帯攻め。立ったままこれをやられては、たまらない。
「駄目ぇ、牛尾先生ぃ。立って、秀子立ってられませんっ。くふうっ・・・」
「私に身を任せるんです。決して、お母さんを砂に汚す事はしない。二度とっ!私を信じて私に身を任せなさいっ!隆君のお母さんっ!」
「ああんっ、うふんっ」
秀子の股間で小刻みなスピードを増す牛尾先生の右手。秀子は、牛尾先生の言われるとおりに後ろにもたれかかった。なんとも言えない逞しさが、秀子を支える。
「燃えるんですっ、お母さんっ」
秀子は前を見た。秀子を拉致して陵辱しようとした三人の若い男たちが、食い入るように見ている。秀子は男たちの目を一人ひとり見た。救い様のない色の目だ。
『錆びた釘が刺さっている』
牛尾先生の言葉は本当かもしれないと思った。でも怒れない、裁けない、ならどうしたら?
「燃えるんですっ!」
「あはあんっ!」
そう、燃えるっ!私は燃えるっ!燃えて燃えて、でも決して燃え尽きたりしないっ!燃え続けるのっ!
「隆君のお母さんっ!」
「洩れちゃうぅっ!牛尾先生っ、秀子漏れちゃうっ!」
ぶしゅうっ!ぶしゅうっ!ぶしゅうっ!
秀子の潮噴きが始まった。牛尾先生は、後ろから秀子を抱えあげる。子供におしっこをさせる様な格好で持ち上げられた秀子の股間から、飛び散るしぶきが月明かりに光り、三人の男たちの上に降り注いだ。
「すげえ・・・」
陵辱魔の一人が、そうつぶやいた。
牛尾先生の猛攻は続く。
~~~
秀子を降ろした牛尾先生は、秀子を大きな木に手をつかせる。そして、後ろから貫いた。
「くはあんっ!」
立ちバックで貫かれる衝撃を受けた秀子は、木に爪を立て、のけぞった。ぱんっぱんっぱんっぱんっ・・・と、牛尾先生のピストンが秀子のお尻に音を立てる。性器と性器の相性を二週間ぶりに確認する秀子は、叫んだ。
「いいっ、秀子気持ちいいっ!」
立ちバックの秀子の豊満な乳房は、まるで水風船をバンバンと手でもてあそぶ様な激しさで、跳ね上がる、波打つ、飛び跳ねるっ!たぷんっ・たぷんっ・たぷんっ・・・
本当に燃えるという事は、燃えている事さえ忘れる瞬間かもしれない。秀子はもう、陵辱魔たちの事さえ忘れて、これしかないという相手の、巨根との肉の摩擦に、のたうった。秀子の白い豊満な裸身が、月の下で妖艶に踊る。
「凄いぃっ、牛尾先生すごいぃっ!」
牛尾先生の動きは俊敏だ。秀子から抜いた牛尾先生は、秀子を前に向かせ、秀子の右膝に手を入れると、そのまま持ち上げ、また挿入した。あっと言う間だ。
「くひいんっ!」
「私にしっかりつかまって、隆君のお母さんっ!それそれそれえっ!」
「ひいっひいっひいいんっ!」
秀子は夢中で牛尾先生にしがみついた。太い首に、大きな背中に両手をまわした。そして、全てをゆだねるのだ。片足を持ち上げられて、立ったままのセックス。下からの突き上げ。
「こんなの初めてぇっ!」
ズンッズンッズンッと突き上げられて、秀子は浮き上がりそうな快感だった。そして、本当に浮き上がったのだ。
「ふうんっ!」
牛尾先生が気合を発して、秀子の両ももを抱え上げた。駅弁スタイルだ!ズバンズバンズバンッ!お尻が浮き上がり、落ちた所をタイミングよく突き上げられまた浮き上がる。強靭なピストンをくり出す牛尾先生にしがみつく秀子は、髪の毛を振り乱した。
「飛んじゃうっ、秀子飛んじゃぅっ!」
私は、この熱いお体にしがみついていくの・・・。そう思う秀子の肉体には、もう錆びた釘は刺さっていない。ただ汗を飛び散らせ、輝きを増す。炎が燃え盛る。
「イッちゃうっ!飛んでイッちゃうっ!」
ズバンズバンっと突き上げる牛尾先生は、陵辱魔たちに向かって立っている。彼らの目の前で、跳ね上がる秀子のお尻の、結合部が丸見えだ。その大きなお尻は、あまりにも白く輝いている。
「秀子おっ、イックぅぅっ・・・」
秀子は、空中で痙攣している気持ちで、失神した。
~~~
「お前たちの車を借りるぞ」
牛尾先生は、駅弁スタイルで秀子を貫いたまま、黒いバンに向かって歩いた。秀子は失神したままだ。後部扉を開き、秀子を抱きしめたまま下ろす。そして、やっと抜いた。牛尾先生は脱ぎ去った自分と秀子の衣服を集めると、車に戻り、秀子の裸身に下着からつけていく。そして、自身も服を身にまとったのだ。
牛尾先生は、秀子をお姫様抱っこで抱えた。そのまま、県道の方角へとゆっくりと歩いていく。三人の陵辱魔は、それを呆然と見送った。
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- 2013/07/30(火) 10:16:27|
- 息子の先生
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