妻と男の物語


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伯爵からの招待(10)

[5868] 伯爵からの招待(10) 角笛 投稿日:2009/01/16 (金) 02:11
18 とろける美和

 少し道に迷いはしたが、やっとのことで青田のマンションに辿り着いた。かなり時間が経過していた。
 いざ、ベルを押すだんになって私は躊躇した。なんと言って訪ねればいいのだろう。うちの家内がお邪魔していませんか、とでも言うのだろうか? 考えていてもしかたない。とにかくすべてはベルを押してからだ。私は意を決してチャイムを鳴らした。
 しばらく待っても反応がなかった。再び鳴らすも、やはり反応がない。おかしい。もしかしたら青田の家ではなかったのか? 私は若干のあせりを感じながらドアノブに手をかけた。開いた。鍵はかかっていなかった。私はゆっくり静かにドアを開けて中の様子を伺った。まるで空き巣だな。
 耳を澄ますと奥の部屋から人の声が聞こえてきた。男の声と女の声。その響きには、艶やかで淫靡な波動を感じた。
「こんばんは。すみません」
 私は奥へ向かって声をかけた。

 しばらく待っても反応はなかった。玄関に美和の靴が脱いであるのを確認した私は、勝手に上がりこんで奥の部屋へと向かった。廊下の突きあたり、リビングルームに美和はいた。
 美和は全裸であった。同じく全裸で床に仰向けになっている青田と局部をドッキンングし、騎乗位で腰を振っていた。口には仁王立ちしている赤井のイチモツを咥え、背後からは白川にオッパイを揉まれながら、眉間に皺を寄せて、んぅー、んぅー、と声にならないうめき声をあげていた。傍らに立っている黒木はマスをかきながら美和たちのセックスを眺めていた。
「美和……」
 私が思わず声を発すると、フェラチオしてもらっている最中の赤井が気づき、こちらに目を向けた。
「佐伯……なんで……ここに……」
 赤井のチンポが美和の口から引き抜かれ、美和も私の存在に気がつき声を出した。
「あなた……」
 そのあいだも腰を動かすことは忘れていない。
「佐伯くんか。すまんなあ。ちょっと成り行きで奥さんを借りているよ。まあ悪く思わんでくれ。ちょっとした弾みの出来事さ。とりあえず、ちゃんとゴムはつけているから安心してくれたまえ」
 寝転んだまま、青田がそう言ってきた。
「すまん、佐伯」
 赤井は両手を合わせて、ゴメン、のポーズをとった。人の新妻を寝取っておいて、この男たちは何を言っているんだ。理解に苦しむ。
「美和、これはいったいどういうことだ。説明してくれ!」
「あなた、ごめんなさい……。今日は火照ったように身体が熱くて、我慢できなかったの。とてもエッチな気分で、セックスしたくて、どうしようもなかったの。ごめんなさい……。あっ……。気持ちイイ……。青田さん、もっと腰を……。あぁ……」
 美和たちを引き離そうとしたら、黒木が私の身体を押さえ込みにきた。
「まあまあまあ、佐伯さん。落ち着いてください。ちょっと羽目を外しすぎましたが、大目に見てやってください。ちゃんとゴムは使いますから、しばらく見とってください」
 私はソファーに無理やり坐らされた。目の前の机の上には、さまざまなデザインのコンドームが散乱していた。そしてその横には、使用済みのものも並んでいた。先ほど吐き出されたばかりと思われる精液をたっぷり溜め込んだものが、こぼれないよう慎重に並べられていた。全部で5つあった。
「美和ちゃん――きみの奥さん――は、とっても締まりがイイから、みんな5分ともたないんだよ」
「キツキツマンコに、みんなあっというまに撃沈ですわ」
 青田と白川が口々に言った。白川はさらに背後からのオッパイ攻撃を、鷲づかみで揉んでいる状態から、乳首を指先で弦を弾くように切り替えた。
「あっ、ダメェ……ゥフン……もっと……」
 美和の腰を振る動きが激しくなる。それに呼応するように、うっ、と声をあげて青田が果てた。白川も美和の口の中にザーメンを放出した。
「美和、ダメだ。飲んだらダメだ……」
 私の声が聞こえたからかどうかわからないが、美和は口を開いて口中の精液を吐き出した。まるで生きているかのように、白い液体がトローリと垂れ落ちた。

「そこまでだ!!」
 背後を振り返ると、そこに冴嶋部長――伯爵さま――が、いつのまにか立っていた。

19 伯爵とともに

「もう十分愉しんだだろう。それぐらいにしておきたまえ」
 伯爵がそう言うと、みな口々に、部長!、と声をあげた。
「私の名において命令する。おまえたちは全員、今から私の〝しもべ〟だ。私に従ってもらう」
 〝威〟という文字を名に刻む一族の末裔である伯爵は、凛とした声で厳命した。
「きみたち四人も、いずれ結婚するときにはその伴侶を私に差し出してもらうことになるよ。我が愛しの〝花嫁〟としてね。フッフッフ……」
 そうして伯爵は私の方を向くと、やや厳しい顔つきになって言った。
「佐伯、帰るゾ。美和に服を着せて。さあ、急いで……」
 脱ぎ捨てられて散らばっていた美和の下着――といっても、小さなショーツだけだったが――を拾い上げ、美和に履かせた。そして、薄いグレーの格子模様の入った白のワンピースを着せると、伯爵とともに青田のマンションから立ち去った。

<つづく>
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