妻と男の物語


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カジノM 1000

[Res: 6792] カジノM 1000 ダンテ 投稿日:2009/07/15 (水) 20:44
圭太と可奈がバーカウンターで今日の予定を話していると、一人の品のよい男が話しかけてきた。
「カジノM支配人の津崎でございます」
50代半ばの年齢に見える。
「お客様が、退屈なされているとお見受けしますので、ご提案をお持ちしました。」
「お客様はカジノの奥にあります特別室でのカジノを、お連れの方には併設のホテルのエステコースを、お楽しみになってはいかがでしょうか?」
「奥の特別室?」
「はい、レートも億単位でも遊べる、選ばれた方のサロンでございます。ただ女性のお客様にはご遠慮させていただいております」
圭太は、なんとなく察した。そこで、
「可奈、行って来いよ、金はあるんだから」
「うん、じゃあ行ってくるね。体、キレイにしてくるね」と圭太に軽くキスすると、案内係について行った。
「じゃあ、その特別室のサロンなら、勝負する相手がいるんだね?」
「はい。どんなお客様でも大丈夫でございます」

そしてカジノの奥にある重厚な扉を開けられ、ライトダウンされた廊下を進んだ扉の先には・・・・・!。

圭太は目を見開いた。そこは淫靡と光景でうめつくされていた。まるで風俗店であるかのように。
「(だから、可奈を案内しなかったのか)」
広さは地方の大きめのカジノくらいだ。
部屋の構成は大きく分けてカジノコーナー、サロンコーナー、ステージコーナーの3つのようだ。
しかし圭太の視線の先は、そこいた女性達だった。
セクシーな服の女性だけでなく、下着姿やトップレス、全裸の女性もいる。
サロンのソファーでは男性の股間に顔をうずめている者や、SEXしていると思われる者もいる。みだらな喘ぎ声もあちこちで聞こえる。
カジノコーナーでは、全裸や半裸の女性ディーラーや、ウェイトレスがそれぞれの役割をこなしている。

「いかがでしょうか、お客様?」と支配人の津崎が尋ねた。
「いや、すごいね。おどろいたよ」圭太が素直に感想を伝えると、
「では、ご案内いたします。こちらへどうぞ」と、圭太を奥のカジノテーブルに案内した。対決形式のテーブルだ。
「ようこそ、サロンMへ」と握手を求めてきたのは40代半ばに見える精悍で野性味のある男だ。身なりもすばらしく金がかかっているのが分かるが、上品で嫌味がない。
「このカジノのオーナー堂島です。よろしく」
「こちらこそ、小杉圭太です」と圭太は、緊張しながら握手する。
「このサロンでは金で女も自由にできます。選ばれたものだけの遊び場ですよ」と堂島がニヤッと笑った。
「では小杉さん、ルールを決めましょう」と津山が言った。
「ここでは、勝負ごとにルールというか、条件を設定するのが慣例なんですよ」と堂島。
「わかりました」と圭太は即答し、続けた。
「では、ここにチップが3億ほどありますので。1ターンにつき上限5000万のファイブカードポーカーで」
圭太は、雰囲気に呑まれないように、条件設定を自ら提案して勝負に出た。
「ではゲームオーバーはどの時点で?中途半端は嫌いなんだが、君は若いからハンデをあげてもいいよ。」
堂島の言った言葉に、気負っていた圭太の頭に血が上った。
「どちらかが3億以上負けたら、ゲームオーバーで」
「では、ルールは決定したよ」堂島が不適な笑い浮かべ、「ディーラーと勝負相手は君が選ぶといい」
「いや、そちらにおまかせします。イカサマは無しですよ。」
「もちろんだ。では、素人で恐縮だがディーラーは私、対戦相手は普段ディーラーをしているクリスにしよう」
クリスと呼ばれた男は白人で長身でやや細身、知的だが神経質そうな感じの男だ。
3億円分チップが用意された。サロンMと刻印されている。
「では、はじめよう」

5分後、「(ヤバイ!)」と圭太の心の危険信号が鳴り響いていた。
「(まったく手が読めない。こいつに心があるのか)」
クリスは大きな勝負に出ることのない慎重なタイプのようだ。
毎ゲーム1000万単位が動く。じりじり損失が増えていく。ついに残額が5000万になっていた。
と、ここで圭太に、いいカードが配られた。最初の段階で2ペアだ。あと一枚でフルハウス。相手に降りられないように慎重にベッドする。交換カードが配られる。来た!フルハウスだ。圭太が2000万レイズすると、ここでクリスは意外な行動に出た。これまでの慎重さから一転して上限5000万のレイズをかけてきた。圭太は迷った。ここで負けると終わりだ。しかしあの残額では勝負にはならない。堂島の顔を見ると不敵な笑みだ。キングのフルハウスで負けるわけがない。圭太は勝負に乗った。乗ってしまった。

カードがオープンされると圭太は青ざめた。クリスの手はエースのフルハウス。負けだ。

支配人の津崎が宣告した。「勝負はクリスの勝ちです。」
圭太はうなだれて、サロンを後にしようとした。そこにオーナーの堂島が声をかけた。
「待ちたまえ。小杉君」
「君から預かったチップは2億9500万だよ。500万返してもらおう。」
圭太は驚いた。
「ちょっと待ってください。さきほどのチップは3億ありましたよ。」
「もちろん3億のゲームのために用意したサロン用のチップだよ。君のチップと相殺すると500万足りない」
「そんな・・・」
「ルールは絶対だ。支払いも絶対だ。君も知っているだろう?しかも君が決めたルールだ」
「財産は、あれで全額です。そんなことを言われても払えません」
「それは、困ったね、津崎支配人どうすればいい?。このままでは、小杉君はこの街のルールにより処分されてしまうよ」
「たしかに、このままでは、小杉さんの命はありません」
圭太の足はガクガクと振えている。それを見た堂島が楽しそうに言った
「津崎、彼を救う手は無いのか?」
「あることにはあるのですが・・・・・・」
「!。助けてください。なんでもしますから・・・・」圭太は必死に命乞いをした。
津崎は答えた。「新しいルールを設定し、再度勝負をするのです。ただし、店側のリスクに見合う代償を賭けていただきます」
「なるほど、それはいい考えだ。どうだね小杉君。いや、お金を貸している間は名前で呼ばせてもらおう。圭太君」
圭太の選択肢は他になかった。命がかかっているのだから。
「お願いします」深く頭を下げた。
「よしわかった。再勝負で決めよう。では支配人と相談している間、しばらくここで待っていてくれたまえ」
そういってオーナー堂島と支配人津崎は奥の部屋へ入って行った。
それからしばらくの間、圭太は、ボブという巨体で筋肉質の黒人男に逃げないように見張られながら、サロンで繰り広げられる、酒池肉林の世界をうつろな表情で眺めていた。

堂島は別室に入ると併設ホテルの部下に指令を出した。
彼女に事情を話してサロンまで連れて来いと。
モニターには、全裸でエステを受ける可奈の姿が鮮明に写っていた。

30分後、堂島と津崎がサロンに戻った。
「ルールを説明する」堂島が話し始めた。
「500万、君に貸そう。500万ゲーム。上限50万。ポーカー。金額以外は先ほどと同じ。」
「君が勝てば差し引き0円で、自由の身だ」
「君が負ければ、借金1000万。払えない君には利息として君の彼女を預かろう」
利息条件
   可奈の身を一週間拘束する。
   サロンでウェイトレスをしてもらう。セクシーな衣装で。性的なサービスはなし。
   仕事以外は堂島の部屋で預かるが、手は一切ださない。
   一週間後、新条件で再挑戦の機会を与える
「どうだろう。圭太君」
「わかりました。条件には、間違いありませんね」
最悪負けた場合でも可奈の体は無事なようだし、なんとか命は助かる。これ以上の譲歩は無理だ。
可奈にはつらい思いをさせてしまうが、他に手がない。ここは、マフィアがルールで統治している街だ。

ドアが開いて可奈が入ってきた。泣きそうな目をしている。
「可奈・・・ゴメン」
「圭太君、がんばってね。私、平気だから」とにっこり笑った頬を涙が流れた。
「可奈さんには事情を説明して、了解済みだ。」堂島が言うと
「準備が整いました」と津崎が案内する。
テーブルにはチップが500万分ある。勝負開始だ。

20分後、堂島とクリスのペアは、あっさりと圭太のチップを全額巻き上げた。

「勝負あったね。圭太君。約束どおり可奈さんは預かるよ。では一週間後また会おう」
堂島と可奈は奥の部屋に消えた。「圭太君、待ってるから」と可奈が最後に言った言葉が耳に残った。

残された圭太は、津崎に誘導されてカジノを出た。ホテルに戻った圭太は、悔しさで叫び声を上げ、一晩中泣いた。
次は勝てるのか。不安が圭太の心をさらに打ちのめした。

「今頃、可奈は恥ずかしい格好させられて・・・・・」
想像が妄想となって圭太の心を蝕み、なぜか激しく勃起していた。
泣きながら自慰にふけって、眠りについた。
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  1. 2013/08/29(木) 19:58:00|
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