妻と男の物語


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今日子②

[7803] 今日子② アイジン 投稿日:2009/11/10 (火) 14:33
先ほどまでの山本の肩を抱く手のぬくもりを感じながら家の前に着くと
マイホームは真っ暗であった。時計は11時半を指しているが
まだ直人は帰っていなかった。
「今日は歓送迎会があるから少し遅くなるけどいいかな?」と出かける直人に
声をかけたが「そう・・・」とだけ答え足早に出勤していった直人。
最近会話がないわと思いながら今日子は鍵を開け無人の我が家に入った。
シャワーを浴びながら山本との会話を思い出す。
今日はなぜだか全部山本君に話して凄くすっきりしたわ。
でも山本君もずいぶん大人になってかっこよくなったわ等と思いながら
シャワーを浴びているうちにふと自らの体の疼きに気がついた。
シャワーの刺激が酔って火照った体に心地よい。
「いけない。はしたないわ、私って。」かろうじて誘惑を断ち切って
風呂を上がりそのままベッドで眠りについた。
朝、目覚めると隣にはいるはずの直人がいない。
また徹夜の仕事かな?最近多いような気がするけど、忙しいみたいだし・・・。
と自分を納得させ、早々に着替えて出勤する。

銀行に着くと山本がやってきて小声で「昨日はありがとう。少し話があるんだけど
近いうちに時間取れないかな?飯でもおごるよ」と誘いに来た。
「じゃあ今晩でも良いわ。金曜日だし・・・」「じゃあ、今晩ね」
と山本は元気に営業に出て行った。

そして、業務終了後、待ち合わせに遅れてやってきた山本「ごめん。少し打ち合わせで
遅れちゃって」といいながら居酒屋へ向かう。山本は用意周到な性格そのもので
個室居酒屋を探しておいたのだ。
狭い個室に入るとそこは対面式ではなく横に並ぶカップル専用シートのような形であった。
「ああっこんな形だ。何か恋人みたいだね。でもまあ同期なんだしいいか」と言い訳けじみた
台詞で誤魔化しながら奥に今日子を座らせ自分は入り口の席に座った。
これで外からは自分の体で死角になって見えないなと確認して、ビールを注文した。
上手く今日子に酒をすすめながら今日子の愚痴を聞き出す山本。
アルコールが進むにつれて今日子はまた山本のペースで話をする。
気がつけばかなりの下ネタまで笑いながらしている自分に気がつく今日子だ。
山本君には何でも話せちゃうなと笑いながら今日子は赤い頬を緩める。
そろそろ料理にかかるか・・・山本の目の奥に厭らしい輝きが光るのを
今日子が気づくはずがなかった。
山本は優しいそぶりを見せながら「今日子って呼んでいいかな?何か杉本さんとか
江崎さんて言うと仕事に戻りそうだから」と言った。「さん付けってよそよそしいかもね。
今日子でも良いよ」と屈託なく笑う。しめた!呼び捨てを許されたことは心が開かれた証拠だ。
「じゃあ、今日子。今日子。今日子。」と3回呼ぶ。刷り込み現象で酒で良い気持ちのときに
名前を連呼されると一気にその距離が縮まることを山本は良く知っていた。
今日子は呼ばれるたびになぜか山本に寄り添いたくなる気持ちを抑えきれず
座っていた距離さえも近づいたような気になる。山本は呼び続けるときに徐々に耳元で
囁くように「今日子。今日子、良い子だ、今日子。」とささやき続け、ついに耳をそっと舐めるような距離まですり寄った。今日子の体の中ではすでに熱い疼きが始まりその波はどんどん大きくなって来ていた。
ふっ~とため息が自然に今日子の口から洩れた瞬間、山本は今日子の唇を奪った。
「ん!と」今日子は抵抗しようとしたが、すでに体の疼きは止まらず、もっと大きな波となり
唇に全神経が集中した。「なんて気持ちが良いキスなんだろう。こんなキスは久しぶりだわ。でも
私は結婚してるし・・・だめだわ。」今日子は一生懸命止めようとするが力が入らず離れられない。ずいぶん長い間キスをしているようにさえ感じられる。
もういい。この快感を味わっていようと思ったその瞬間、山本の熱い舌が今日子の口中に広がってきた。あっ、だめと言おうとしたがあまりの気持ちよさに抵抗する気力もなくなってきた。
山本はキスが得意のようで執拗に強弱をつけてキスを続ける。そして、今日子の体の力が
抜けるのを感じ取ると右手でFカップはある今日子の胸をもみしだく。
「ああ~、私はどうなるの・・・熱い、体が熱いわ」今日子は胸をもまれながら
快感に身を委ねるしかなかった。おそらく今日子のあそこからは熱いものがあふれ出て下
着を濡らしているはずだ・・・いやだわ・気持ち悪いくらいに濡れてるんじゃないかな?
と薄れていく意識の中で考えていた。
よし、これで落ちたな・・・確信を持った山本は、ふとキスを止め胸からも手を外した。
期待はずれのような子の行動に今日子は驚いた。当然、下半身まで来るはずと期待を
していたのに・・・私悪いことしたのかしら?それとも私の体が気に入らないのかな?
今日子に不安がよぎる。
「ごめん。今日子は結婚していたんだね。今日子をほかっておく旦那には腹がたつけど
一応は旦那さんだから悪いし・・・。今日子も裏切れないでしょ?でも俺今日子のこと
好きになったみたいだし。だけど俺も結婚してるからね。止めよう」と山本が言う。
これもすべて山本のテクニックである。そう言われると今日子も結婚しているという
自分の立場や旦那に対しての背徳感を認識し、いけないことをしてるという自覚が
出てくるのだ。「そうだよね・・・良くないね。私も天本君のこと好きになりそうだから
困っちゃった」今日子は笑いながら答えた。
じゃあ帰ろうという山本の言葉に頷いて居酒屋からでた。
駅で山本と別れ際に雑居ビルの谷間でもう一度熱いキスをしてまたしても
体の火照りをくすぶらせながら家路に就く今日子。
家はまたしても真っ暗で誰もいない・・・なんだか、独身みたいだな、私って。
独身だったらもっと自由にできるのに・・・とブツブツ言いながら今日子は
家に入り、シャワーを浴びる為に服を脱ぎ、ハッとした。
今日子の下着はクロッチの部分がおもらしをしたようにギラギラ濡れている。
明らかに愛液があふれ出ていた証拠がそこにはあったのだ。
「あ・・・山本君・・・山本君とだったら・・・」熱いキスを思い出す今日子であった。

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