妻と男の物語


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告


嘘と真実11

[Res: 8768] 嘘と真実11 沢木 投稿日:2010/02/13 (土) 16:07
 結局、妻が戻ったのは午後11時を過ぎた頃でした。かなり疲労した様子で、言葉少なにシャワーを浴びると心配する私に、
「大丈夫よ、久し振りの残業で疲れちゃった…」
 とだけ言い残し、直ぐに寝室へ消えてしまいました。独り取り残された私は、遣り切れない思いを胸に仕舞い込み、床につく以外ありません。もしかしたら他の男に抱かれたかもしれない妻と同じベッドに入るのには抵抗がありましたが…。
 悶々とした気持ちのまま朝を迎え、また一日が始まりました。


 もはや日課となったランチ時間の盗み聞き。次の日も、私は少しでも多くの情報を得る為に喫茶店の扉を開きます。店の奥にあるテーブル席に彼等はいました。あくまでも偶然を装い、自然な足取りで近くの席へ座に陣取る、私。いつもとは違い、男達は顔を寄せ合い小声で語り合っていました。注意して耳をそば立てなければ聞き取れない程です。
「まあ結構頑張った方じゃないか?」
「ああ、あれだけの刺激によく耐えたよな」
「しかし反応が良いよなぁ…若い女じゃ、あの色香は出せないよ」
 彼等は、一様にニヤニヤと薄ら笑いを浮かべています。私には、何を話しているのか意味が分かりませんでした。
「でも、お前の言ってた通り、ありゃ相当なMだな」
「だろう?口では『もう赦して』とか『これ以上は無理です』なんて言ってるくせに、アソコはグチョグチョだもんな」
「さすがは人妻だよ、あんなに感じやすいなんて。今まで何人もの男に開発されて来たんだろうな」
「違いねえ…」
 やはり妻は彼等の毒牙に…。話を聞きながら、胸が締め付けられる思いでした。
「しかし驚いたよ。まさか本当にノーブラ、ノーパンで働いてたなんて」
「ああ。生足にノーパンでタイトスカート。地肌にノーブラでブラウスだなんて、マジ変態だよ」
「おいおい、お前がやらせといて変態扱いはないだろう」
「そうだぜ、変態はお前の方だろう?」
「何がだよ?」
「まさかロープや玩具まで準備してるなんてな」
「そうそう、オフィスで制服OLの縛りが見れるなんて、アダルトビデオだけだと思ってたぜ」
「お前らだって喜んでたじゃねえか。いや、祐子の身体も悦んでたかな」
  縛り…玩具…あまりにも刺激的な内容に目が霞みます。私の想像を遥かに越えた現実に、心が砕けてしまいそうでした。
「電気消してたから薄暗くてよく見えなかったけど、あの女始める前から濡らしてたのか?」
「もうビチョビチョさ…」
関連記事

  1. 2013/11/15(金) 11:43:33|
  2. 嘘と真実
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0


<<嘘と真実12 | ホーム | 嘘と真実10>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tsumaotoko.blog.2nt.com/tb.php/2156-56c408b2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)