妻と男の物語


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場末のスナック(1)

[8262] 場末のスナック(1) 安さん 投稿日:2009/12/28 (月) 04:04
初めて投稿させていだきます。
熟れ切った熟女にしか性的興奮を覚えない三十路男です。稚拙な文章ですが、どうかよろしくお願いします。


改札をくぐって街に足を踏み入れると、ドブ川の臭いがした。
時代に取り残された駅前の寂れた商店街は、半分以上の店がシャッターを閉め、昼間だというのに人通りはひどく少ない。胡散臭い店構えの喫茶店や、薄暗い薬局にはすえたドブ川の悪臭が染み付いていて、街は今にも死に絶えようとしていた。
私は足早に商店街を通り抜けると、悪臭の源であるドブ川に架かる短い橋を渡り、一軒の建物の前で足を止めた。
築三〇年以上は経っていると思われる古びた木造の建物は、二階が住居部分、そして一階が店舗となっている。
『スナック・京子』
何とも野暮ったい看板が掛かった場末のスナックの入り口に立つと、私の脳裏に、十五年前の記憶が鮮明に蘇った。

私の父親はぐうたらな男だった。
十六歳の若さで生まれ故郷である大阪の実家を家出同然で飛び出した父は、幾つもの土建会社を転々としながら、酒とギャンブルに溺れる堕落的な生活を送っていたが、三十歳の時に母と知り合って結婚。結婚二年目に兄が生まれ、そして父が四十二歳の時に私が生まれた。
歳をとってからの子供ということで私は父に溺愛された。父は私を連れてよく外出したが、普通の父親のように遊園地やレストランに連れて行って貰ったわけではない。競艇、競輪、競馬といったギャンブル場、そしてスナックやバーといったいかがわしい飲み屋が、父と私の遊び場だったのだ。

父によく連れて行って貰った飲み屋のひとつに、『スナック・京子』という駅前のスナックがあった。店のママである京子は当時三十代後半で、女優の西川峰子に雰囲気が似た、色気のある女だった。私は子供ながら京子に対し、淡い性欲に似た感情を抱くようになっていた。
あれは中学二年生の時、私はいつものように父に連れられて『スナック・京子』に行った。
「あら、ヒロちゃん、いらっしゃい。久しぶりやね」
もうすっかり常連となった私を、ママは厚化粧と猫撫で声で迎えてくれた。
私は店に入るなり、「なあ、阪神の試合が観たいんやけど、上でテレビ観ててもええか?」と言った。いくら常連だとは言っても、中学生の私が酒を飲むわけにもいかない。私は父が酒を飲んでいる間、よく二階の部屋でテレビを見させて貰っていた。
「ええよ。冷蔵庫にジュースが入ってるから飲んどき」
ママはそう言って、カウンターの奥の扉から、二階へと上げてくれた。
二度の結婚に失敗したママは、店の二階の住居部分に娘と二人で暮らしていたが、私が中学生となった頃にはその娘は家を出て、男と同棲していた。私は急な階段を昇り、誰もいない二階の部屋に入った。
もうその頃には私は完全に性に目覚め、ママの京子をはっきりと性的な対象として捉えるようになっていた。その日、私にはある企みがあった。

テレビを付けた私は下の気配を伺いながら、ママの寝室の足を踏み入れる。高鳴る胸の鼓動を抑えながらタンスを一段ずつ開けていくと、3段目の引き出しに下着が収納されていた。
ママは水商売の女の定番である薄い黒のパンストをよく穿いていた。むっちりと脂が乗った豊満な下半身を包み込む黒のパンストを幼い頃から目にしていた私は、その妖しい魅力に取りつかれた。私はその日、ママの黒のパンストでオナニーするために、二階にのぼったのだ。
黒や赤や紫といった派手な下着に紛れて、黒のパンストが山のように収納されていた。私はその中から一足を手に取り、鼻を埋めた。
「・・・あぁ・・・」
ママが愛用している甘ったるい香水が鼻の奥をツンと刺激して、私の股間はそれだけで煮えくり返った。私はジーンズのファスナーを下ろして怒り狂ったペニスを取り出し、もう一足の黒のパンストで包み込んだ。
「うぅ!」
剥き出しとなった先端の亀頭を刺激するパンストの妖しいざらつきに腰が砕け、私は思わず恍惚の声を漏らす。私は頭の中で黒のパンストに包まれたママの巨大な尻を後ろから犯しながら、狂ったようにペニスをしごき立て、そしてママの黒パンストをドロドロに汚した。

その後も私は何度かママのパンストで歪んだ快楽を貪ったが、高校生になると、ぱったりと店には行かなくなった。母が父に愛想をつかし、私が高校一年生の夏に両親が離婚したからだ。
その父も昨年、膵臓癌でこの世を去った。享年七十二歳。兄と二人で父の葬儀を出した私は三十歳になった。
『スナック・京子』を訪れたのは十五年ぶりのことだ。店の入り口に立ち、昔と変わらない野暮ったい看板を目にしていると、パンストのあの妖しい肌触りが蘇ってきて、スラックスの下の男根が熱くなってくる。私は気持ちを落ち着かせるように大きく息を吐き、そして店の扉に手を掛けた。
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  1. 2013/11/25(月) 11:52:01|
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