妻と男の物語


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裏切りから~背徳、そして歓びへ②

[Res: 1828] 裏切りから~背徳、そして歓びへ② 魅せられた男 投稿日:2007/04/10 (火) 11:13
いつもの理絵なら、裕美子とファッションやドラマの話しをしながら、スローペースで飲んでいるはずなのだが…。
その日は違っていた、裕美子との会話も上の空で、まるで理絵自身が酔い潰れようとして居る様だった。 気になった裕美子が、
「理絵ちゃん、どうしたの?気分でも悪いの?」
と尋ねると、
「何でも無いの。ちょっと疲れてるだけ。」
…やはりおかしい。
いつもなら、10代の女の子の様にキャピキャピした笑い声を振り撒いているはずなのに。
本当に疲れてるのかも…。 そんな事を思いながらも、亭主同士の会話もはずみ、それに付き合っていた。アルコールにあまり強く無い裕美子も少し酔いが回り始めていた。
ふと時計を見ると、午後11時を回っていた。
裕美子もだいぶ酔っていたし、孝志が気を利かせ、今夜は泊まって行く様進めてくれた。
茂樹も、「明日は休日だし片付けは明日にして、休ませてもらおう。」
立ち上がろうとしてみると、足元がふらついていた裕美子も、孝志の言葉に甘える事にした。
そして、孝志に勧められるまま、茂樹、裕美子ともシャワーをすませた。
居間では、理絵が虚ろな表情のままソファーにもたれていた。
孝志に案内され、茂樹と裕美子は二階の客間へ通された。 蒲団を用意しようとする孝志に、
「ここは私がやるから…、理絵ちゃんが疲れてるみたいだから孝志さんお願いねっ。」
すると孝志は「じゃあ、後はヨロシクっ。」
茂樹も、「そっちもヨロシクなっ。」
もう寝ようとしついるにしては不思議な挨拶だなと裕美子は笑った。
「あなた、理絵、大丈夫かな?なんだか元気無かったみたいだけど。」
「孝志もいるし、自分の家だから…」
茂樹はまるで、大丈夫だと解ってるな様子で答えた。しばらくして一階の方から理絵と孝志の話し声が聞こえ、また静かになった。 理絵達もシャワーにいったんだろう…。
裕美子はアルコールが過ぎたため、そのまま眠ってしまった。
あとから思えば、裕美子以外の三人が何時もと微妙に違っていた。
が、今の裕美子には、これから起こる事など知るはずは無かった…。
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