[Res: 1964] 私の足元で…19 わくわく 投稿日:2007/06/04 (月) 19:59
早紀と桜井の身体は、隙間なく密着しています。
もちろん、溶け合っているのはあの部分だけなのですが、私から見ればもうふたりの身体は融合しているように見えます。
しっぽり、と言う艶のある表現が似つかわしいでしょうか。
「あっ… あっ… あっ…」
時折、押し殺した声で、早紀の口から甘い声が漏れます。
桜井の腰は動いていない、と言うのにです。
先ほどの、早紀の中に入れたペニスをお尻に力を入れて動かす、と言う悪戯も今はやめているようです。
注意深く早紀の腰を見ると、彼女の腰が僅かながら動いています。
それで、声が出ていたのです。
きっと、動かない桜井に、じれているのでしょう。
しかし、桜井はSEXのテクニシャンです。
早紀の締め付けを受けてむずむずしているはずなのに、本当に動きません。
5分以上、経ったのではないでしょうか。
かと言って、無理に我慢しているようでもありません。
私も、早紀の構造を楽しむため、少しじっとすることはあります。
が、長くは続きません。
我慢出来なくなって、勝手に腰が揺れ、やがては射精に向けて本格的な動きに変わります。
そして15~20分くらいで、果ててしまいます。
桜井に組み敷かれた早紀の身体が、くねったようです。
と、
「愛してください…」
恥かしそうに言います。
言葉の意味を汲んだのでしょう
「良いの?」
「はい…。
切ないです」
早紀の目が、何かを訴えかけています。
「分った。
その代わり、約束してくれる?」
「?」
「古林と別れること…。
そして、俺ひとりを愛すること」
コクリ。
早紀の頭が、揺れました。
「本当?」
「はい」
「じゃあ、愛してるって言って」
「愛してます…」
「誰を?」
「桜井さんを…」
「古林とは?」
「…。
別れます。
でも…。
少し時間を下さい…」
(早紀…)
とうとう、身も心も、桜井に奪われてしまいました。
私は、早紀の優しさに甘えていました。
叔母夫婦の目があり、泊まることができないと言うのに、「じゃあ、帰れば。その代わり、終わりにしよう」などと言って、彼女を困らせたこともあります。
一度など、かなり酔って電車に乗り、チンピラ風の男をにらめつけたらしく、因縁をつけられました。
私は覚えていないのですが、早紀がひたすら謝って事なきを得たようです。
彼女はそんな私に、不満や不安を抱き、蓄積させて行ったのでしょう。
桜井とは、早紀がそんな状況の頃から一緒に飲んでいます。
大柄で、明るくて、小さなことに拘らず、金払いが良くて、そしてえっちで…。
そんな桜井の大人の魅力に、知らず知らずの内に惹かれて行ったのかも知れません。
人間て、愚かです…。
何かが起きて初めて、後悔する。
ああして置けば良かった、こう言わなければ良かった…。
気が付いた時は、手遅れだと言うのに。
涙が、流れました。
「早紀、愛してるよ」
そう言うと桜井は、腰を持ち上げました。
「ああああ」
長いペニスが、早紀の柔らかい肉壁を引きづりながら抜けて行くのです。
それは、声も出るでしょう。
首筋に回した腕にも、力が入ったようです。
桜井は、腰を浮かせたまま、早紀を見つめています。
早紀も切なそうに、下から桜井を見つめています。
[Res: 1964] Re: 私の足元で…16 おちゃけん 投稿日:2007/06/04 (月) 20:53
自分も読んでいてホンと泣きそうになりました。
男と女ですから本気で好きになるのはしょうがない事だけど、
きっちりケジメを着けてから進んで欲しかったな。
早紀という女性が少し安っぽく見えてしまうのは自分だけでしょうか?
こう言うクソ真面目な男は敬遠されてしまうのかな?
とにかく最後まで読みますので引き続きお願いします。
[Res: 1964] Re: 私の足元で…16 わくわく 投稿日:2007/06/04 (月) 22:37
おちゃけんさん。
いつもありがとうございます。
ご迷惑でない限り、私も最後まで書きたいと思っています。
この話は、若干の脚色はあるものの、一応事実に則って書き進めています。
私も、この夜からしばらくは、早紀と言うか女性不信いえ人間不信に陥りました。
が、考えてみれば、前述の様に私に否があったと反省しています。
酒を飲んでは、意識が朦朧とし、人を睨んだりして、逆に絡まれたこともあります。
今はそう言うこともなく、楽しい酒を飲んでいますが、当時は何か、鬱屈したものがあったのかも知れません。
そんな私を、19歳の早紀は、受け止めることが出来たでしょうか…。
私に、早紀を批判する資格などないでしょう。
私は、早紀を恨んではいません。
逆に、良い思い出と思っています。
おちゃけんさん。
どうか、感情移入をせず、軽く読み流してください。
女性って、良い人も悪い人も色々います。
それは、男も同じです。
私は、それでも女性って、人間って素晴らしいと思います。
どうか、素敵な相手を見つけて下さい。
では。
[Res: 1964] Re: 私の足元で…16 おちゃけん 投稿日:2007/06/05 (火) 02:33
わくわくさん。
私の拙いコメントにレスして頂き有難う御座います。
自分自身、このサイトで書かれているような体験・経験を
したことが無いので、ついつい自分だったらどうだろうか
と考え登場人物の心に入り込んでしまいます。
物語の中の言葉に一喜一憂させてしまう書き手の方々には
敬意を表します。
これからもドップリ浸かりながら応援させて頂きます。
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- 2012/08/24(金) 12:00:48|
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