妻と男の物語


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私の足元で…38

[Res: 2035] 私の足元で…38 わくわく 投稿日:2007/06/22 (金) 20:15
早紀のハンバーグが出来上がり、その頃には氷を張ったワインクーラーのワインも冷え、一緒に楽しんだわけですが桜井の評判は上々で、また早紀の株が上がったようです。
「早紀ちゃん、美味しい。
特に、ナツメグの使い方が良いね」
「分ってもらえます?
なおは、この辺のところが分からないんですよね~」
ええ、ええ。
私は味オンチですよ。
今なら、あいとぃまて~ん、くらい言っていたでしょう。
でも嬉しいじゃないですか、要所に私の名前が登場するのですから。
まだまだ、捨てたものじゃありません。

などと思いながら、矛盾した行動にでます。
ワインをグラス2杯飲んだ桜井に、
「今日も泊まって行きます?」
先ほどの昼寝の際に考えたことを期待し提案しますが、断られます。
「幾らなんでも二泊はね。
それに、これ以上ふたりの邪魔をしちゃいけないし」
心にもないことを言います。
恐らく、明日早紀と会うのに備えて、色々な準備を考えているのでしょう。
あくまでも、早紀が桜井と会うと仮定しての話ですが。

夕方4時頃、早紀とふたりで桜井を見送りに駅まで行きました。
電車に乗った桜井の最後の視線は、早紀に注がれていたように思います。
そして、ドアのガラス窓に着いた手が、かすかに動いて早紀に合図を送っているようでした。
早紀も、軽く手を振ったような気がしました。

アパートに戻るなり、ふたりで銭湯に行きました。
男湯はまだ客も少なく、数人のお年寄りの憩いの場と化していました。
いつもはわたしが待たされるのですが、早紀はもう出ていて店の前のベンチに腰を下ろしていました。
髪が濡れています。
そしてその髪が、うなじ辺りに付いて、妙な色っぽさを醸し出しています。
それは逝くことを知り、女になったためでしょうか。
帰り道、肩がぶつかりそうになりながら、早紀が言います。
「あのね…。
さっき、家に電話したの。
そしたら、明日朝早く戻って来なさいって。
何か、おばさんたち出かけるらしいの。
で、届け物とか色々来るらしくて、留守番して欲しいって」
「そう」
実しやかなウソです。
早紀は、八千代の家にいることになっています。
八千代の家は、早紀と同じ町にあるのですから、明日の朝早く戻れと言うことも有り得る話です。
だから、そう言うウソを思いついたのでしょう。
早紀は、桜井と、一体どこで会うつもりでしょうか。
何度もふたりきりになる機会があったので、待ち合わせ時間や場所は、その時に打ち合わせたのでしょう。
明日の朝、早紀がアパートを出た時点で、私の目は届かなくなります。
後をつけるという手もありますが、待ち合わせの場所から車で移動されたのでは、哀しいかな尾行は不可能になります。
そして、虚しさだけが募ります。
「それなら仕方がないね」

部屋に入るなり、私は性急に早紀を抱きしめました。
そして、奪うように唇を合わせます。
「あん、どうしたの?」
「今すぐ、早紀を抱きたい」
「あん」
(桜井に汚された早紀を抱いて、私色に染め直したい)
そんな思いから、抱きしめるにも力が入りました。
もちろん、私も中に出すつもりです。
ふたり目ですが…。
そう言えば、早紀を抱くのも、ふたり目でした。
まあ、第3の男より、良しとしますか。
「あん、なお。
いつもと、違う…」
私は畳の上に、早紀を押し倒しました。
「なお、布団敷いてからにして」
(昨日は、畳の上で桜井を受け入れたくせに…)
慌しく布団を敷くと、早紀の服を乱暴に脱がせます。
桜井のように、早紀をじらしてじらして、ようやく入らなければ…。
そう言う思いとは裏腹に、今すぐにでも早紀に入りたい私もいます。
結局は我慢が出来ずに、早紀の脚を開き、いきり立つペニスを握り締め、早紀の中に入ろうとしました。
と、その時、一瞬、目の前を桜井の顔が横切ったような気がしました。
「えっ?」
途端に、ペニスから力が抜け、あっと言う間に小さくなってしまいました。
早紀も私も、声にならない声を上げました。
「ごめん。

どうしたんだろう…。
飲みすぎかなあ」
「いいよ、なお。
きっと、疲れているのよ。
今日は、何もしないで寝ようよ。
ねっ」
まだ6時前です。
寝るには早い時間です。
ふたりは、布団に横になりながら、テレビを観ました。
早紀が前で、私がその後にいます。
手は、自然と早紀の胸に伸びます。
「あん」
「ねえ、テレビ観ながらで良いから、さすってくれない?」
と、早紀の手を、私のペニスに導きます。
「良いよ。
こう?」
早紀の手が、私の柔らかなペニスを揉むように弄っています。

でもそれは、変化する気配を見せません。

[Res: 2035] Re: 私の足元で…37 ユウキ 投稿日:2007/06/23 (土) 14:50
いつも興奮して読ませていただいております。
それにしても興奮するシチュエーションですね。
今後桜井さんと早紀さんはどうなってしまうのでしょうか気になります。
なかなか更新が進まなかったり、途中で終わってしまう作品が多い中、
わくわくさんの作品は、更新のペースが早いので、この掲示板を
チェックするのが毎日の楽しみになっています。
どうか無理をなさいませんように、続きを頑張ってください。

[Res: 2035] Re: 私の足元で…37 わくわく 投稿日:2007/06/23 (土) 21:01
ユウキさん、ありがとうございます。
こんな拙い文で興奮して頂くなんて、光栄です。

なんとしてでも、最後まで書き切るつもりです。
それが私の、青春への早紀へのレクイエムと思っています。

どうか、温かく見守って下さい。
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