妻と男の物語


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私の足元で…39


[Res: 2035] 私の足元で…39 わくわく 投稿日:2007/06/24 (日) 08:52
早紀に入ろうとした途端、桜井の顔が浮かんでペニスが縮んでしまった私です。
寝取られると言う異様な興奮と、大事な早紀を引き換えにした報いでしょうか…。
途中で縮むなんて、早紀を相手に、いえ女性を相手に初めての経験です。

早紀はいたわるように、私のペニスを扱ってくれますが、形を整える気配はありません。
「舐めてみようか…」
いつもなら、くすぐったいと言う理由で断る私ですが、今回ばかりは藁をもすがる思いで、早紀に委ねてみようと思います。
「うん」
小さくなったペニスが、早紀の柔らかな口の中に含まれます。
熱くて、なんとも言えない感覚が押し寄せてくるのですが、やはり大人しいままです。
「早紀、顔を跨いで」
早紀の腰に手を当て、私の顔を跨ぐように促します。
69の形を取り、早紀の甘い蜜を吸えば、効果があるのでは…。
そんな思いから、音を出して舐めますが、変化は表れません。
「今日は、だめかな…。

そうだ。
夕ご飯食べてないよ」
「えっ、ハンバーグ食べたじゃない」
「あれは、遅く食べたとは言え昼食でしょ。
やはり、きちんと夕食を摂らなくっちゃ。
ほら、昨日桜井さんにほとんど負担してもらったじゃない。
だから、余裕があるんだ」
本当は、桜井の名前など口にしたくはないのですが…。
「○□行かない?」

○□は、早紀も何度か足を運んでいる店です。
おやじさんは、随分前に亡くなった俳優の大阪志郎に似た物腰の柔らかい人物です。
早紀を、「早紀ちゃんが自分の娘だったら」、と可愛がってくれています。
小料理屋と言う感じの店で、料理はみな基本がしっかりしていてどれもおいしいのですが、特に私たちふたりが好きなのは鯵の南蛮漬けです。
「あっ、○□なら行きたい」
と、駅とアパートの中間より駅に近い店に、足早に向います。
小さな店で、L字型のカウンターと小上がりが3卓ほど。
おやじさんの人柄が客を引き寄せるのか、いつも客で賑わっています。
暖簾をくぐると
「いらっしゃい。
おっ、今日は早紀ちゃんも一緒だね」
と相好を崩しています。
「カウンター座りなよ。
おい源さん、もうちっと詰めてふたりを入れて上げて」
椅子に小荷物を置いていた源さんなる人に声を掛けると
「良いよ~、幾らでも“入れて”あげるよ」
「まったく…。
早紀ちゃん相手に、下ネタはNGだよ。
で、飲み物は?」
「どうする?
生?」
「うん」
「中?大?」
「中」
と、おやじさんが
「早紀ちゃん、中だとお代わりするんだから、大にすれば?」
「じゃあ」
「はい、大生ふたつ~。
肴は?」
「南蛮漬け下さい」
「おやおや、また南蛮漬け?(笑)
随分気に入ってもらったようだね。
料理人としてはありがたいことだけれど、他のも色々食べて欲しいなあ。
って言うか、南蛮漬けはサービスしちゃうから」
「えっ、良いんですか?」
「良いよ」
店員さんに
「早紀ちゃんに、南蛮漬けお出しして。
伝票は、良いよ」
「すみません」
程よい大きさの鯵は、仕事が丁寧で骨まで食べられます。
そしてまた、揚げた香ばしさと、甘酸っぱい餡との相性が絶妙なこと。
カウンター席の連中は、早紀を中心に盛り上がり、小上がりにいる人も話に加わろうとします。
早紀がいると、場が和み、終始こんな感じで宴は進むのです。
そう言えば、ひとりでこの店に来た時も
「早紀ちゃんを手離すんじゃないぞ。
あんなに気立ての良い子は、早々見つけられるもんじゃない」
と、おやじさんに言われたほどです。

それを、なぜ、あんなことをしてしまったのだろう…。
今更、悔やんでも悔やみきれない事実ですが、あの時は、酔いも手伝って異様な精神状態だったのでしょう。

(もう、早紀を離しはしない)
そうは思うのですが、早紀と桜井が結ばれ明日も会う約束をしている以上、それを阻止するには、昨晩私が一部始終を見ていたことを明かさなければならないのです。
それは分ってはいるのですが、切り出す勇気がありません。
早紀の貞操の危機の時に、それを止めるべきはずの私が傍観していたのですから…。
情けないじゃないですか。
それも、早紀が桜井の巧みな誘導にのり、ペニスが入れられるのをじっと見ていたばかりか、それで興奮していた事実など知られたくないのです。
軽蔑されるのが、怖いのです。

昨晩の事を忘れられるようにと、みなとわいわい騒ぐ私ですが、
「そろそろ9時になるよ。
明日早いから、帰らなくっちゃ」
早紀の声に、急に現実に引き戻されます。
勘定を済ませ、みなに挨拶をしながら出るふたりに、
「早紀ちゃん。
また、おいでよ。
今度は、お兄ちゃん抜きでね」
と、おやじさんです。

外は、気持ちの良い風が吹いています。
私が手を伸ばすと、早紀はそっと手を差し伸べてきます。
みなと騒いで、気持ちが高揚したのでしょう、なにか元気になった気がします。

アパートに着くなり、早紀を抱きしめます。
髪には、シャンプーの甘い香りに混じり、油やタバコの匂いが沁みています。
(今度は、大丈夫そうかな…)
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