妻と男の物語


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告


私の足元で…61

[Res: 2157] 私の足元で…61 わくわく 投稿日:2007/07/21 (土) 20:58

私も一時期、女性不信に陥ったことがあります。
今考えれば、桜井との関係を許したのですから、あることで別れることなく付き合っていたらどうなったんだろうと思います。
八千代とは、今も5年に一度くらいの割合で連絡を取っています。
その八千代から、早紀の動静も伝わって来ます。
みな幸せに、それぞれの道を歩んでいます。
まあ、現状が最上の幸せかどうかは、誰も言い切れませんが(笑)
では、続きです。




「これまで、ダメだったことはないの?」
八千代の問いに、こくりと頷く早紀です。


なおが覆いかぶさってきた時、早紀にはひとつの不安がありました。

早紀の身体は、桜井によって生まれ変わってしまったのです。
逝く喜びを覚えてしまったのですから。

なおは、そのことを知りません。
それが身体を合わせることで、なおに変化を気付かれてしまうのではないか?
SEXの最中、なにかこれまでと違う面が出てしまうのではないか…。

早紀の心配をよそに、広げた脚の間になおが割り込んで来ます。
その時早紀は、なおに身体を覆われます。
思わずドキドキして胸が切なくなりますが、その程度は桜井とは比べ物にならないのです。
桜井の場合、その逞しい身体は、早紀にある感覚を運びます。
そうです。
早紀は、桜井に支配されたような感覚を覚えるのです。

なおのペニスが、あてがわれたようです。
いよいよ、と目を閉じて待つと
「あれっ?」
なおが声を上げました。
素っ頓狂と言う表現がありますが、ちょうどそんな声でした。
早紀は、ビクッとします。

やはり、何かがおかしいのでしょうか。
「どうしたの?」
恐る恐る声を掛けます。
「ん?
ごめん、しぼんじゃった」
「えっ」
「入れようとしたらしぼんじゃった」
その言葉に、一応の安心をします。
いえ、このことが後々まで尾を引き、間接的に早紀となおが別れる原因になるのですが…。
(私の身体におかしなところが見つかったわけではなかった…)
「良いよ、なお。
きっと疲れているんだよ。
後にしよう…」
慰めますが、なおには通じません。
それもそうです。
なおにとって、初めての経験ですから。
早紀も、いつもより丁寧ななおの愛撫に感じていて、入れて愛して欲しいと言う気持ちはありました。
でも、我慢が出来ないわけではありません。
いえ、逆に入れられない方が良いような気もします。
やはり、自分自身の変化を知るのが怖いのです。
なおでも、逝くのだろうか…。
桜井の身体でないと、ダメなのだろうか…。

が、納得出来ないのはなおの方です。
そこで早紀は、日頃なおが求めない、フェラチオも試します。
最初は早紀がなおのペニスを咥えているだけでしたが、早紀のあそこを舐めたいと言われ跨り69の形を取ります。
なおの舌や唇であそこを刺激され、なお更入れて欲しくなり、起たせようと必死に頭を上下しますが、なおのペニスは形を整えることはありません。
「お腹空いているからかなあ…」
なおは、何を言い出すのでしょう。
「さっき、ご飯食べたじゃない」
子どものようで、おもしろくてふきだしそうになります。
「だってあれは、遅くても昼ご飯だよ。
そうだ。
あの店行って飲もうよ。
四郎さんの店」
前述の様に、駅の近くに、今は亡くなった俳優大阪四郎さんに似た男性が経営する小料理屋があります(知人に聞いたら、もう随分前にたたんだと言うことですが)。
鯵の南蛮漬けが美味しくて、早紀もお気に入りの店です。

「うん、良いよ」
自称、早紀ファンのおやじさんは、早紀となおのふたりを温かく迎えてくれます。
そして、鯵の南蛮漬けが気に入り、いつもオーダーする早紀に、南蛮漬けをサービスしてくれます。
繁盛していると言っても、大きな店ではありません。
鯵の南蛮漬けのひとつでも、サービスは痛いはずですが。
店は早紀を中心に盛り上がります。
(なんて温かい人たちなんだろう…)
それに、なおの笑顔が眩しく見えます。
(ごめんね、なお。
許して…。
明日きちんと、桜井さんに言うから。
やっぱり、なおが好きだって。
なおといると、落ち着くの)
関連記事

  1. 2012/09/03(月) 18:00:55|
  2. 私の足元で…
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0


<<私の足元で…62 | ホーム | 私の足元で…60>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tsumaotoko.blog.2nt.com/tb.php/386-3ae01b74
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)