妻と男の物語


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背徳に溺れて②

[2365] 背徳に溺れて② 角笛 投稿日:2007/09/17 (月) 16:51
(2)
 「奥さん、これが書類になります。海外単身赴任の場合、日本に残されたご家族の方々にアンケートを
書いていただくのが慣例になっておりまして、柏木さんにもそれをお願いしたかったのです」
明くる水曜の夜7時過ぎに訪問して来た宝力はそう説明すると、芙美子に書類を手渡した。
「お忙しい中、わざわざ届けてくださいましてありがとうございます。どうぞ、コーヒーでも召し上がってください」
と芙美子は礼を言った。
「柏木くんの現地赴任からそろそろ1ケ月になりますが、どうですか? 毎日の生活は順調ですか?」
コーヒーを一口飲んでから宝力が訊ねてきた。
「ええ、まあなんとかやっていますわ。夜、ひとり分の食器を洗っているときなんかに、ふと寂しくなることもありますが……」
と芙美子はしんみりと答えた。
「会社の都合で本当にすみませんねェ。いろいろと不自由をおかけします」
宝力は簡単にそう謝罪すると、「ところで、お体の方は大丈夫でしょうか?」
と付け加えた。
「えっ? いたって健康ですわ。体調は万全です。心配なさらないでください」
という芙美子の返事に、
「それでしたら、なおのこと気になりますねェ、奥さんの体のことが……。変な物言いですみませんが、
新婚ホヤホヤの美貌の奥さんがご亭主不在で大丈夫ですか? そのぉー……セックスの方ですが……」
と宝力が訊いてきた。核心に迫ってきた。
「えっ? セックス? えっ? それは……。そんなこと言えません……」
と答える芙美子の言葉に被せるように、宝力はさらに言葉を加えてきた。
「私はねェ、柏木くんと奥さんにはとても感謝しているのですよ。約2ケ月前、拙宅を訪問してくださって
私の望みを叶えてくれたこと(「禁断の果実」参照)に対して……。特に芙美子さん。あなたに対して……。
あれは本当に素晴らしいひとときだった。私は何年かぶりに『雄牛』に戻ることができました」
天井の片隅をボンヤリ見つめながら、宝力はさらに言葉を続けた。「あの日の直後、妻との夜の営みの際、
妻に対しては残念ながら勃起しなかったのです。でもね、奥さんのその美しい顔と体を想い浮かべながら、
抜群のボディを舐めまわしてセックスしたときのことを思い出して再び『雄牛』に戻ることができたのですよ。
フェラチオしていただき、生で挿入させてもらい、予定外の中出しをさせてもらった甘美のひととき……」
宝力はそう言うと芙美子の顔に視線を移した。フリルをあしらった白の半袖ブラウスに、膝の隠れる丈の
ピンクベージュの襞付きフレアースカートに覆われた芙美子の美貌のボディを見透かすような目つきで芙美子を眺めた。
168センチ、52キロ。B91(F)-W56-H89の究極のボディラインを……。

 「そんな風に言わないでください……。わたし、困ります……。あのときのことは……」
芙美子は顔を伏せながら、消え入りそうな声でそう言った。瞳が少し濡れてきているように見えた。
「あの日、柏木くん公認のもと、私は奥さんを抱かせてもらった……。だからいいんじゃないでしょうか?
柏木くん不在の折に、私が奥さんの性欲の捌け口になったとしても彼は許してくれると思いますよ。ねっ?
奥さんもそう思うでしょ? 私が奥さんのご都合を伺った際に今週の水曜日を指定されたのは、今日が安全日
だからなのではないですか? ねえ、そうでしょう? 柏木くんが赴任してから1ケ月。そろそろ奥さんも
我慢できないのではないですか? エッチな気持ちになりませんか?」
「そんな……。部長さんの誤解です……」
「ではこうしたらどうでしょうか? 私が奥さんを検査させていただきます。奥さんの欲求不満の有無を確認
させていただきます。いやいやもちろん、服を着たままで結構ですよ。私のチェックに対して奥さんが無反応で
いることができれば○。そうでなければ×。×の場合には、奥さんの欲望を満たすべく奉仕いたします」
「えっ、そんな……。恥ずかしいことはイヤですよ……」
そう言う芙美子の目は、既に、確実に濡れていた。
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  1. 2012/09/26(水) 06:28:01|
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