妻と男の物語


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誘惑1

[285] 女教師の続き、またまた新作出来ました。 かおり 投稿日:2004/06/28(Mon) 20:30
水無月 礼子(35)私は、毎日平凡な生活を送っていた。アルバイトに行くわけもなく、ただひたすら専業主婦をしていた。夫は5つ上の40歳。建築会社で働く社長さんだ。子供は2人。今年中学生になる子と小学6年生だ。
毎朝6時に起き、旦那と子供のお弁当を作る。それは、私にとって毎日の日課だった。
こんな、生活に嫌気がたち私は出会い系サイトに手を出してしまった。でも、それも長くは続かなかった。相手とも会うことはなく…。一週間後には連絡は途切れていた…。
欲求不満だったのかもしれない。旦那とはもう2年ぐらいSEXをしていない。
私も女。…でも、不倫はいけない事だと自覚していたからこそ私は手を染めることが出来なかったのだろう…。

そんなある日-…。

1人の宅急便の人が我が家にやってきた。
「こんにちわ、配達便です!」
「はぁーい。」
私は勢いよく返事し玄関へ向かった。
「ここにハンコ押してもらえませんか?」
男の人の声だ。
「はい。」
少し、時間が流れた。
「礼子さん?」
「えっ?」
「礼子さんでしょ?僕ですよ、後輩の川島 恭平(33)!覚えてませんか?」
「あっ、恭平君?」
そう、私は高校生時代野球部のマネージャーをしていた。
「久しぶりですね。結婚したんですか?」
「うっ…うん。まぁね。」
返事が濁った。なぜかと言うとこの人は私の元カレなのだ。8年付き合ったのだが、私には結婚する人が決まっていたため無理にこの人と別れたのだ。
「でも、変わってませんね。礼子さん。」
「何言ってんのよ。もうおばさんよ!」
「そんな事ないですよ。」
恭平君が私を見つめているのが凄くわかる。でも、私には瞳を合わす事がなかなか出来なかった。
「恭平君は結婚したの?」
「まぁ、一応は結婚してる。」
「そっかぁ。」
「でも、不思議ですよね。偶然こんな所で会うなんて…。」
「そうよね。」
「礼子さん…携帯番号教えてくれませんか?」
それは、思いがけない言葉だった。
「えっ?」
私は戸惑いしか感じませんでした。
「また、会いたいとおもいまして…。ダメですか?」
「うっうん。わかったわ。」
私はすんなりオッケーを出してしまった。
そして、私たちは携帯番号とメールアドレスを交換した。
最後に恭平君が…。
「今幸せですか?」
私は、またまた戸惑ってしまった。でも、さすがにこれこそイエスと答えなくてはと思い…。
「うん、幸せよ…。恭平君は?」
「僕は…。」
「んっ?」
「僕も幸せです。」
「そっか!良かった。」
「じゃ、俺仕事の残りがあるんでも行きます。電話必ずします!」
彼はそう言って私の前から姿を消した。
私は久しぶりにドキドキしました。それは、高校生時代のモノでした。
私は、恥ずかしながら彼に抱かれてるのを想像してしまいました。私の指先は真っ先に私の割れ目のトコロに向かってました。アソコはもう洪水のように濡れてました。
彼と話をしただけなのに…。私は一瞬にしてイッてしまいました。
私の脳裏の中には『もう一度逢いたい』という言葉しか浮んできませんでした。旦那には悪いと思ったけれど、その事以外考えることができませんでした。

そして、その夜早速彼から電話がかかってきたのです。旦那は帰りが遅いため平然と電話に出る事が出来ました。
でも、心臓は張り裂けそうなくらいどきどきしてました。
「もしもし…。」
「礼子さんですか?僕です…。」
「はい…。」
「今日は会えて嬉しかったです。まさか会えるとは思わなかったんで…。礼子さん…1つだけ僕は貴女に嘘をついてしまいました…。」
「えっ?」
「僕が今幸せと答えたでしょ!それは嘘です。僕は幸せなんかじゃありません。」
「どうしたの?」
「貴女が居ない…。僕は貴女と過ごした8年間が忘れることが出来なかった。でも、必死で忘れようと今の妻と結婚したんです。」
「恭平君…?」
「会いたくなかった。僕はまた貴女を愛してしまいそうだから…。」
「恭平君…。」
「どうしてあの時僕と別れたんですか?どうして、僕を捨てたんですか?」
「ごめんなさい…」
「そんなんじゃわかりませんよ…。情けないです。こんなことしか言えない僕は…。」
「私も恭平君の事愛してたわ。でも、あの時は仕方なかったのよ…。」
私が言える最もな答えだった。
「今でも僕を1人の男性として見てくれますか?」
私は、みたいと答えたかった。でもいざこうなると前に走れなくなっていた。
旦那を裏切るのが怖かったのだろう…。
「ごめん…。今は旦那しか見れないわ…。」
私の心は濡れてました。さっきまで『逢いたい』と思っていたのに、恐怖に負けて自分の気持ちを殺してしまい…。
「僕は、今でも貴女の事が…。」
「ありがと!」
私はそれだけ言うと電源を切った。そして、アドレスも消そうと思い登録画面を開いたが消す事が出来なかった。
やっぱり、私も彼の事が好きなのだろう…。
でも、私は主婦。不倫は許されない事。私は今の幸せを大事にしようと考えた。

~続く~
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