妻と男の物語


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誘惑3

[294] 『誘惑』です。第三作目です。 かおり 投稿日:2004/06/30(Wed) 20:10
私はあれだけ拒んでいたメールアドレス・携帯番号を今日消してしました。
でも、彼のことをすぐには忘れる事が出来ませんでした。
彼のことを考えるたびに私はいやらしくなるんです。8年前のように深く彼に愛されようと望んでしまうのです。ご飯を作ってる時も…子供と話をしている時も…脳裏に浮かぶのは彼!昔の男に会ったらダメだ。っとよく言うけれどまさに私が今それだ。
「お願いです、神様…。私と彼をもう二度と会わせないで下さい。」
私は、そう祈り続けた。。。

一ヶ月間彼からなんの連絡もなかった。私は神様への願が届いたのだと思いました。でも、それは一瞬の思い過ごしでした。
真昼の午後2時、急に彼から電話がかかってきたのです。でも、自宅にかかってきたため誰だと確認する事が出来ず受話器を上げてしまったのです。携帯なら番号が出るからうっすらわかるのですが-…。もし、彼からの電話が携帯にかかっていたのなら絶対にとっていなかっただろう…。
「はい、水無月です。」
「…。」
無言だ。
「どなたでしょうか?」
「…礼子さんですか?僕です…。恭平です。」
私はさすがに戸惑いました。
「もうこれが最後でいいです。貴女に逢いたい。」
「…ダメよ。」
「僕は貴女が来るまで待ち続けます。僕らが初めてデートした海で…。そこで毎日夜7時に居ます。」
「行かないわ…。」
「僕は待ち続けます。貴女の事を…。」
ガチャッ-…。
私は受話器を下ろした。嬉しさと恐怖が同じくらい私に押し寄せてきました。
私はどうする事もなく何時間もその場にしゃがみこんでいた。

「ママ、ママ。」
子供に呼ばれてハッと気付きました。それは、夕食の時間でした。
「どうしたの?ずっとボーっとしちゃって…。疲れてるの?」
「ううん、なんでもないのよ。」
子供の顔がまともに見ることが出来ませんでした。ごめんね、こんなママを許して…。
夕食もやっと終わり、久しぶりに旦那と向かい合いました。
「なぁ、礼子。最近どうしたんだ?」
「えっ?」
「なんか、困った事でもあるのか?」
「ううん、なんもないわよ。じゃ、私先にお風呂行くね。」
旦那の心遣いが嬉しかった。でも、もう旦那を愛していないと私は気付いてしまったから旦那の胸に飛び込む事が出来ませんでした。

私は久しぶりに自分の裸を鏡越しに見ました。私のアソコはまだ彼の手の温もりが残っていました。それだけを考えてもヌルヌルになりました。私は彼を想像して自分で自分を遊びました。ゆっくりと乳首を擦りました。アッという間に乳首は勃起してしまいました。そして、ゆっくりと膣の中に指を入れていきました。アソコはアッという間に挿入しました。ぐちゅぐちゅっと液が垂れて立っている事が出来なくなってしまいました。私は心の中で叫びました。『あっぁ~…イクっ…恭平…くぅ…んっ…。』っと…。
それから、私は何日も妄想と戦いました。

あれから1週間。彼から何の連絡もありませんでした。彼はまだあの場所居るのだろうか…。私たちが初めてデートした海に…。
そんなある日旦那が8時を過ぎても帰ってくる気配がなかったのです。私は旦那に電話をしてみました。すると、今日は残業だから会社に泊まるということでした。
私は我を忘れてしまってました。子供が寝てるのを確認すると、一目散に家を飛び出したのです。目指すは…あの海…。
でも、1時間も過ぎているのに彼は果たしてまだ居るのだろうか…。
到着した時は8:30を周っていました。
私は暗闇を歩き続けました。…やっぱりもう居ないわよね…。っと諦めかけていた時…。段差になっている所に1人の男性が座っていました。私ははっきりとわかりました。それが、彼だということに。彼は寂しそうな表情でじっと闇の海空をみつめていました。私は、愛しくて愛しくてただそれだけで他に何も考える事が出来ませんでした。
そして…。
「恭平君。」
私は彼を力強く呼んだのです。

~続く~

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