妻と男の物語


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淫夢――夢魔の誘惑――②

[4093] 淫夢――夢魔の誘惑――② 角笛 投稿日:2008/06/22 (日) 18:40
(2)
 降車駅の名前を告げるアナウンスの声で、芙美子は目が覚めた。
いやらしい声を上げていなかったかと一瞬狼狽したが、周囲の雰囲気からして
大丈夫そうだった。今の夢(?)は何だったのだろう、と考えながら、芙美子を改札を
抜けて会社へと急いだ。
 ロッカーで着替えを済ませて席に着こうしたとき、桂木啓佑とすれ違った。
すれ違いざま桂木が、
「……あのぉ、吉村先輩……。週末は、どうもでした……」
 と言ってきた。振り返ると、横で堀田学がニヤニヤしていた。
芙美子は不機嫌な笑みを返すのが精一杯だった。
 席に着いてPCの電源を入れたとき、隣席の安西環が声をかけてきた。
「おはようございます、芙美子先輩。金曜日は大丈夫でした?
あのあと、あいつらはキチンと芙美子先輩を家まで送り届けてくれましたか?」
 縦巻きロールの髪を揺らしながらアーモンド形の大きな目を見開いて、愛らしい唇が
動く。芙美子は挨拶を返すと、ええっ、とかなんとか言いながらはぐらかした。
「それよりあなたの方こそ、ひとりで帰っちゃったけど、彼氏とはうまくいったの?」
「えへへへへ。仲直りできました。彼が先に謝ってくれて、わたしも謝っちゃいました」
「そう、よかったわね」
「今度、先輩の旦那さんも一緒に、みんなで呑みにいきたいですね」
 そう言うと環は立ち上がり、給茶室の方へと歩いていった。

 PCが立ち上がってくるのをボンヤリ眺めていた芙美子は、急に、強い睡魔に襲われた。
意識が急激に闇へと引きずり込まれていくように眠りに落ちた。

(3)
 芙美子は、M字開脚の状態で、全裸で電車に坐っていた。
彼女の周りには見ず知らずの男たちが二十人前後群がっていた。
また、夢の世界に戻ってしまったようだった。
「お帰り、芙美子。さあ、続きだ。心と体を開いて、男たちの前に全てを
晒したまえ。おまえの欲望の導くまま、快楽を求めていくのだ」
 ディーンにキスをされて口を塞がれたため、芙美子は答えることができなかった。
声にならない呻きを上げながら、体中に唇と舌を這わせる男たちの愛撫に堪えた。
理性を保とうとするが、徐々にそれが怪しくなってきていた。
官能に支配されつつある自分を自覚し、芙美子はいっそう強く快感に抵抗しようと
心で強く意識した。エッチに溺れまい、と……。
 彼女の葛藤する心を読み取ってかどうかわからないが、ディーンが耳をしゃぶりながら
囁いてきた。
「『芙美子である』ということが、快楽を追求しようとするおまえの素直な欲望の
妨げになっているのだったら、おまえにもうひとつ別の名前を与えるとしよう。
おまえに官能の顔を与えてやろう。そうだなあ……。
『芙美子』の頭文字は『F』だから、『F』で始まる名前がいいなあ。そうだ!
フェリス(Felice)がいい。柔らかい音の響きで、エロティックな雰囲気もある。
これからおまえは、こちらの世界では『フェリス』と名乗るがよい。
貞淑な芙美子とは異なり、フェリスは欲望に忠実で、ときに艶やかで、淫らなことも
いとわず、セックスに貪欲な淫乱女にもなる、快楽を追求する性の虜。
そういう人物になればよい。とは言っても、もともと芙美子自身が潜在的に持っている
性格の一面が顕在化したにすぎないのだがな……。さあ、フェリス、目をあけろ」
 フェリスと呼びかけられた芙美子は、ゆっくり目をあけた。その瞳には
貞淑と淫乱のはざまで葛藤していた光は既になく、妖しく濡れそぼっていた。

 ディーンはさらにやさしく語りかけてきた。
「フェリス(芙美子)が望めば、なんでも思うようになる。俺のこの姿も
おまえのイメージにある理想の男の姿を形づくったものだが、おまえが望めば
どんな人間にでも変わることができる。例えば、巨根の黒人を望めば
このように姿を変えることができるのだ」
 ディーンがそう言った瞬間、彼の姿は長身の黒人へと変わった。
鋼のように鍛えられた赤銅色の体で仁王立ちするディーンの股間には、男根が
信じられない大きさで屹立していた。
「おまえが望めば、オフィスに移ることもできる」
 その瞬間、芙美子は全裸のまま仕事場の席に坐っていた。大股開きで秘部を周囲に
晒したままの体勢で椅子に坐っていた。仕事場の同僚たちは、芙美子のことには
全く気付いていないように、普通に仕事を行っている。不思議な光景であった。
「じゃあ、とりあえず、おまえの上司にしゃぶってもらおうか?」
 黒人の姿をしたディーンが合図を送ると、それに弾かれるように課長がこちらへと
やって来た。もうすぐ50が近い、小太りで髪が薄くなった脂ぎった男であった。
芙美子の股間を眺めると、舌で唇のまわりを舐めて充分潤わしてからクンニリングスの
体勢に入った。
「……ああっ、課長……ヤメてください……そんな……あっ……ダメェ……」
「そうそう、やさしく舐めて差し上げろ。まだ経験が少ないから、やさしくな」
 クリトリスと陰唇を舐められた快感に、芙美子は思わず悦びの声を漏らした。
「……ゥフーン……ああ……気持ち……イイ……」
「そうだ、フェリス(芙美子)。いま、おまえは淫乱のフェリスなんだから、
誰に遠慮することもない。ほら、アソコからおいしい蜜が次から次へと溢れてくるゾ」
 ディーンにそう言われて、芙美子の理性はどんどん失われていった。そうなんだわ。
わたしは名はフェリス。芙美子ではない、フェリス。そう、フェリスよ。
 フェリス(芙美子)の体から力が抜けていき、柔らかくトロけてきたのを確認すると、
ディーンはクンニする課長を退けた。そして、艶やかに微笑むと、
「さあ、フェリス、言ってみろ。何が欲しい。おまえの体は何を欲しているのだ?」
 と言った。
「……エッチしたい……。ディーンの……大きな……○○が欲しい……」
「聞こえない。何が欲しい? ハッキリ言え!」
「……ディーンの……男性の……シンボルが……欲しい……」
 その瞬間、黒人のディーンは、その巨大な肉棒をフェリス(芙美子)のアソコに
突き立てた。陰唇を割り、膣の中を満たしながら、子宮に届くサイズの男根が
インサートされた。
「……あっ、スゴイ……大きい……ああっ……」
「おまえの中は最高に気持ちがイイ。チンポに襞のひとつひとつがからみつくように
締め上げてくる。入り口だけでなく、奥の方もよく締まっている。
インキュバスである俺に快楽を与えるとは、やはり見込んだとおりの女だ。
芙美子という名の女は、処女を失って、フェリスという名の淫乱女を手に入れた。
これからは、自身のフェロモンだけでも男たちを惑わすだろうが、さらにその力を
強化してやろう。これから毎日、少しずつ種を植え付けていってやる。
サキュバス(女の夢魔)の力のもとをね。その能力を得ることで、おまえは男を誘い、
快楽の悦びを追求する力を増幅させることができる」
 巨大なペニスを用いて、ロングストロークで膣を攻めていた黒人のディーンは、
うっ、と声を上げると、子宮の口へ向けて精子を放出した。ドクッ、ドクッ、ドクッ、
と大量のザーメンが注がれた。アヘアヘと嬌声を上げていたフェリス(芙美子)は、
体をビクッ、ビクッ、と痙攣させていた。
 ディーンが長く大きなイチモツを引き抜くと、しばらくしてから
やや黄色みを帯びた白色の、非常に濃い液体が生き物のようにドロリと
陰裂から溢れ出してきた。
「フェリス(芙美子)の子宮に、しっかりサキュバスのエキスを注ぎ込んでやったから、
おまえはますます色っぽくなっていくゾ。男を惑わすフェロモンが強くなる。
さあ、フェリス。私のペニスをしゃぶって、キレイにしておくれ」
 トローンとした目でフェリス(芙美子)は、まだ充分な硬さを保ったままのディーン
の肉棒をしゃぶって、精液で汚れた部分を口で舐め取っていた。

(続く)"Wet Dream ―Fumiko seduced by Incubus―"
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  1. 2012/12/20(木) 20:03:48|
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