妻と男の物語


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淫夢――夢魔の誘惑――③(完)

[4094] 淫夢――夢魔の誘惑――③(完) 角笛 投稿日:2008/06/22 (日) 18:41
(4)
 芙美子は安西環の声で目が覚めた。
「芙美子先輩、変な声を出さないでくださいよ」
「えっ、わたし……」
「なんか、色っぽい声を出しておられましたよ……。エッチな夢でも見てたのですか?」
「えっ、ホント? いやらしい声を?」
「ええっ、そんなに大きな声ではなかったですけど、アッハン、ウッフン、と
かなり色っぽかったですよ」
 芙美子は顔を真っ赤にすると、ごめんなさい、と言って俯いた。
そして、さっきの夢が――あれは本当に夢だったのだろうか?――生々しく思い出され、
体が火照ってくるのを感じていた。

(5)
 その夜、芙美子の夢に、また、ディーンと名乗る男が現れた。
黒人の姿ではなく、最初に出会ったときの男の姿であった。ベッドの横から誘う仕種で
芙美子を立ち上がらせた。芙美子はピンク色のネグリジェを着ていた。
「さあ、おいでフェリス(芙美子)。我が愛しい、性のしもべよ。キスしておくれ」
 芙美子は自分でも信じられなかったが、ディーンの言うとおりに彼の唇に自分から
唇を重ねていった。互いをむさぼり合うように、激しく音をたててキスをした。
芙美子の体が柔らかくなってくると、ディーンはネグリジェを脱がせた。
さらに、ノーブラのオッパイをしゃぶりながらパンティに手をかけると
一気に足首までずらした。
「……あっ……」
「フェリス(芙美子)、69を愉しもう。さあ、おいで」
 ベッドに仰向けに寝たディーンの上に四つん這いで覆いかぶさるように
芙美子は69の体勢へと移行した。ふたりは、互いの性器を口唇でしゃぶり合い
愛撫し始める。
「……アッ……ハーン……ダメェ……イヤぁ……気持ち……イイ……」
 芙美子の秘部は瞬く間に潤い、ビチャビチャに濡れてきた。その甘い汁を舐めながら、
ディーンはフェラチオ中の芙美子に話しかける。
「フェリス(芙美子)、そうだよ。だんだんうまくなってくるねェ。
おまえがしゃぶってくれるおかげでチンポは最高にご機嫌になってきたよ。
いいかい、そうやって世の男どもを悦ばせるのだよ。肉欲の虜、フェリス(芙美子)よ」
 芙美子は返事はしないで、その艶やかに濡れた目で同意を示した。
「……ゥフン……欲しい……男の……お願い……欲しい……」
「わかっているよ、フェリス(芙美子)。さあ、この屹立する我がシンボルの上に
またがってごらん。ゆっくり、ゆっくりと、秘肉に挿入されていく感覚を味わいながら
腰を下ろしていくんだよ。さあ……」
 芙美子はディーンの言われるままに彼の勃起した肉棒の上にアソコをあてがうと
ペニスの先端を秘裂に割り込ませた。そして、亀頭部分を陰唇に沈め、感触を確かめた。
「……ぁハーン……入ってくる……大きい……」
 さらに、ゆっくり、少しずつ腰を下ろしながら、芙美子は巨大なペニスが膣に挿入
されていく感触を味わい、ついには完全に腰を下ろした。ディーンのチンポの先端は
芙美子の子宮口にピタリと密着していた。ディーンは、その外見・容貌を自由に変える
ことができるので、ペニスのサイズ(長さや太さや)も好きなように変えることができる。
女のアソコの状態に合わせてベストフィットを演出することができるのだ。
 ディーンがオッパイを揉み出すと、芙美子は腰を振り始めた。上下に、前後に、
左右にまわすように、結合部分を接点として弄ぶように腰を振った。
ディーンが両手でウエストをつかみ、芙美子が腰を動かす手助けもしてくれた。
「……あー……熱い……体の中から熱いわ……気持ちよくて……溶けていくよう……
あー、ダメェ……ディーン……ああー……気持ちイイ……ァハーン……イキそう……」
「いいよ、フェリス(芙美子)。さあ、言ってごらん。『わたしはフェリス。
官能の虜。肉欲のしもべ。性の奴隷。セックスの悦びに支配された女』と。さあ!」
「……わたしは……フェリス……。……官能の……虜、……肉欲の……しもべ、
……性の……奴隷……。セックスの悦びに……支配された……オ……ン……ナ……」
「そうだよ。そのとおりだよ。さあ、そろそろイクよ。このあいだのように、
サキュバスの能力の一部を一緒に注ぎ込んであげるよ。サキュバスの力は、フェリスの
女としての能力を増幅させていくからね。男を惑わすフェロモンが、多量に分泌される
ようになるから、おまえのことを男が放っておかないよ。肉欲だよ……」
 芙美子の腰を両手でつかんでストロークの補助をしていたディーンの腰の動きが
速くなった。それに呼応するように芙美子の腰の動きもスピードを上げて激しくなった。
ディーンがビクンと体を震わせてザーメンを放出した。一瞬、芙美子の膣いっぱいに
膨張したペニスが子宮口に多量のエキスを吐き出した。
インキュバス(男の夢魔)としての能力を駆使し、サキュバス(女の夢魔)の力の基を
一緒に注ぎ込んだ。
「……あー……スゴイ……熱い……アッハーン……」
 芙美子がガクンと背後に仰け反った。全身からは汗がフツフツと噴出していた。
「淫らでとっても美しいよ、フェリス(芙美子)。これから毎夜、おまえを抱いて
おまえの中に力を注入していくからね。そうすることで、フェリスはますます淫乱で
美しい『現世のサキュバス』に近づくことができる。おまえたちの世界では、それを
『ニンフォマニア』などと呼称していうようだけどね」
 快楽の果てにグッタリと体を横たえていた芙美子は、ディーンの言葉をボンヤリと
聞いていた。濡れた黒い瞳、紅潮した頬、半開きになった愛らしい唇、汗ばんだ姿態。
その艶かしい様子の全てが、芙美子が悦楽を享受していることを物語っていた。

(エピローグ)
 こうして、芙美子は結婚式を迎えるまでの三週間、インキュバス・ディーンの訪問を
毎夜毎夜受け容れ、情事を繰り返したのであった。その体内に少しずつサキュバスの
力を注がれ、肉欲に溺れる女の顔を――今までになかった新しいもうひとつの顔を――
得ることになるのであった。結婚と同時に、インキュバス・ディーンは訪れなくなった。

 彼が再び芙美子の許に姿を現すのは、ずいぶん先のことになる。
芙美子の心が、肉欲の権化を必要とする欲望を抱いたとき、彼は現れるのであった。

(淫夢――夢魔の誘惑――:完)"Wet Dream ―Fumiko seduced by Incubus―"

******次回予告******************************************************************
「芙美子という名の女優」"An Actress by The Name of Fumiko"
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