妻と男の物語


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悪魔のささやき18

[4943] 悪魔のささやき18 ナオト 投稿日:2008/10/15 (水) 22:00

「あ、あと10分したら、、本当に帰してください。」
「ああ、約束する。」
「本当に、もう帰らないと、家族が心配するんです。絶対に。」
「大丈夫、嘘は言わないから。その代わり、あと10分はしっかりカウンセリング頑張ってみようよ。必ず効果あるから。」
目は鋭いまま口元をニヤリと歪め、ぶつぶつとクレーターのように肌の荒れた顔を真由香の目前に寄せて言うのだった。

いわゆるフェラチオと呼ばれる行為について、真由香はほとんど無知に近い。
学生の頃、友人とふざけてアダルトビデオで見たことはあったが、モザイクがかかっていたし、あまりまじまじと見たいとも思わなかった。
貴彦の前に一人付き合っていた男性がいたが、その行為はしなかった。
結婚してから初めて貴彦に求められたが、真由香の行為は今眼前で行われているものとはかけ離れた実にたわいもないもので、軽くキスをほどこすような可愛いらしいものだった。

それにしても、同性のこんな顔を見たのは真由香は初めてだ。
頬を異常なまでに凹ませて、吸い込むように首を前後させているルミは、鼻からくぐもった声と熱っぽい息を吐きながら、
時々大田の顔を見上げ、時には首をひねるように、起立した大田のペニスを凄まじい勢いで吸い上げている。
耳に入ってくる音も、例えようもないほど下劣極まりないものだった。
ブチョッ、ブチョッというリズミカルな吸引音や、時にはブブーッというような下品な排泄音にも似た物凄い音をたてている。

暗がりの中でも大田の男性器の凶暴なまでの昂ぶりが見て取れる。ルミは口に含んでいたペニスを今度は舌で舐め始めた。
舐めるといっても、例えば子猫がミルクを飲むような類いのものではなく、それは浅ましいとしか言いようのないもので、大きく覗かせた舌を湾曲させ、
陰部の根元から生き物のようにくねらせてみたり、先端の部分を円を描くように一周したかと思うと、今度は素早く舌を震わせ、節くれだった部分をこそぐようにするのである。

「見てごらん、大田さん、気持ち良さそうだろ?」
矢崎は何度も目を逸らそうとする真由香を、その度にしつこく言い聞かせ、ルミの口技について耳元であれこれ講釈を続けていた。
「真由香ちゃんはこういうこと、汚いと思ってるんだろ?それじゃ駄目だよ。旦那さんが可愛そうだ。」
貴彦が可愛そう?こんな娼婦じみた行為を貴彦が望むとでもいうのか。貴彦のことは分かっているつもりだ。彼はこんなはしたない行為をする女は嫌う。

「男はどんな真面目な顔してても、中身なんてスケベなもんなんだよ。それを奥さんが癒してあげなくてどうするの?」
矢崎の「癒し」という言葉に、真由香はピクリと反応してしまう。貴彦のストレス。癒してあげていると自分では思っていた。
「ほら、大田さんのあれ、すごいだろ?」
ルミの唾液で照りかえったペニスは血管を浮き立たせて脈打つように天井を向き、大田は時々「ふーっ」とまるで温泉にでも浸かったような心地よさそうな溜息をつくのだ。

「最後の試験だ。これでカウンセリングは終了だよ。」
矢崎のその言葉とまるで合わせるかのように、ペニスを頬張ったままのルミが真由香の手を握ってきた。
真由香は戦慄を覚える。ルミが真由香の手を導こうとしているその先が、大田の起立した男性器であることは明白だ。

「大田さんはもうゴール寸前だ。ほんの少ししごいてあげるだけでいい。発射させてあげるんだよ。」
 さも平然と言い放つ矢崎の言葉に、真由香は総毛立った。力を込めて身を固めるが、ルミは強引なまでに真由香の手を引き寄せる。
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