妻と男の物語


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悪魔のささやき27

[5281] 悪魔のささやき27 ナオト 投稿日:2008/11/21 (金) 22:47
矢崎のねちっこく侵入してくる手の感触のおぞましさに、真由香はガクガクと膝が震えるのを止められなかった。
「汗かいてるぞ。今日は暑かったからな。」
耳元でそっとささやくと、ついに矢崎の手は、静かに真由香の下着が見えるところまでスカートを捲くった。
真由香のショーツが露わになった。

薄い水色のごく平凡な形で、左右のほんのわずかなところだけレースがあしらってある。
「ほう、奥さん、こういうパンツ穿いてたのか。」
可愛いじゃないか、とスカートを尻のほうも捲り、後ろから真由香の臀部を見下ろすように眺める。
正座したつま先が、真由香の緊張を表すかのように白く覗いている。
矢崎の分厚い手の平が、真由香のショーツに包まれた尻に触れた。

(いいケツしてるじゃないか)
決して大きいというわけではないが、真由香の尻は、丸く少女っぽさも残しながら、人妻らしい脂も乗って指にしっとりとした感触を残す。
ついにこの女のケツを触った。矢崎は夏の初めに、公園で初めて真由香の写真を見た日を感慨深く思い出しながら、その尻を存分に堪能するのである。

真由香は氷のような表情を浮かべ、まるで意思を封じ込めたかの如く、ただ一点を見つめながら耐えていた。
涙は止まっていたが、頬にその後が残っている。
貴彦や真貴のことを考えると涙が出て、気が狂いそうになる。すべての気持ちを封印して、ただ時が過ぎるのを待つしかないと思った。
矢崎はふいに立ち上がると真由香の後ろに回った。あっと言う間もなく、真由香の両脇から腕を差し入れ、胸を鷲づかみにされた。

「やっ!」
反射的に真由香は抗う。しかし、矢崎は強い力で抱きすくめるように胸をつかみながら、
身体を密着させ、真由香の頬に顔を擦り付けるようにするのだ。
「いっ、嫌っ!」
冷静でいようとした真由香だったが、ふいを突かれるとやはり耐え切れない。身の毛もよだつような男に、生理的に拒否反応を起こしてしまうのである。
矢崎の熱い鼻息がうなじにかかった。酒と煙草臭い匂いに「うっ」と顔を背ける。
ワンピースの上から真由香の乳房が強引に揉みしだかれた。左右十本の指でしぼるように揉まれ、布地の下の乳首を探るように指で摘まれる。

「やっ、いやだっ。」
真由香は力任せに振り払った瞬間、体勢が崩れた。そのままなだれこむ様な形で畳の上に倒されてしまった。
「こっ、こんなところで、やめてくださいっ!」
矢崎に覆いかぶされて、真由香は懸命に抵抗し、足をバタつかせる。矢崎は真由香の両足の間に身体を入れ、真由香の腕を押さえつけた。
「大丈夫だよ。誰も来ねえから安心しな。」そう言うと、四角く開いたワンピースの襟元に手をかける。
ショーツと揃いの薄水色のブラジャーが覗いた。

真由香の両手首を頭の上で左手でがっしり掴むと、捲くり上がったスカートの下のショーツの上から、真由香の股間に触れる。
「いやあっ!」
真由香が叫んでも一向におかまいなしに、矢崎はショーツ伝いに感じられる真由香の亀裂に芋虫のような指を食い込ませた。
ぐいっ、ぐいっと恥ずかしい真由香の花芯をこするように、食い込みに沿って揉みこむようにする。
「くっ。」敏感な部分を強引に擦られ、真由香はさらに足で抗った瞬間、真由香の膝が偶然に矢崎の股間を直撃した。

「ぐえっ!」
まともに睾丸を蹴られた矢崎は、カエルのような声を発し、しばらく顔をしかめていたと思うと、いきなり右手で真由香の頬に、パシッとビンタを食らわした。
「いいかげんにしろっ!」
物凄い剣幕の矢崎だったが、真由香は怯むことなく、きりりとした瞳で睨み返してくる。
「な、なんだよ、その目は。」真由香の真っ直ぐな視線に、矢崎のほうが逆におどおどとしてしまった。この男の垣間見せた気の小ささに、真由香は益々嫌悪を覚えるのである。

「占い師のような才能があるのに、何故人を悲しませるようなことをするんですかっ。」
いきなり思いもよらぬことを言われて、矢崎は呆気にとられてしまった。
真由香に言われなければ、自分が天城蒼雲だということも、うっかり忘れるくらいだった。こんな状況で真由香がまだ信じていることに、つい可笑しくなってしまったのである。

「はあーっ」矢崎は大きくため息をついて、ゆっくりと真由香から離れた。
「残念だが、どうしても奥さんはその気になんないみたいだな。
旦那まだ会社にいるかな?とりあえず、メールだけでも送っとくか。」
矢崎は完全に愛想をつかしたような演技をしながら、携帯を取り出し、おもむろに操作を始める。
「ま、待ってくださいっ!」
真由香は起き上がり、携帯を持っている矢崎の手を掴み、必死で懇願する。

「あんた口ばっかじゃねーか。言うに事欠いて、人の仕事にまでケチつけて。」
矢崎は真由香の手を振り切り、立ち上がって尚も操作を続けようとする。
「許してくださいっ、謝ります。もう逆らいませんからっ!主人にだけはっ」
真由香はすがるようにしがみついて、泣き叫んだ。
両手で矢崎の腕を握り、懸命に許しを請う真由香を横目でちらりと見つめると、
「本当に心入れ替えてくれるのか?今度逆らったら最後だと思ってくれよ。」と、
矢崎は念を押すように冷静な声で言うのである。

「わ、、わかりました、、。」
覗き込むような矢崎の目に、真由香は俯いて頷くしかなかった。
「服を自分で脱いで裸になるんだ。」
真由香の顔からさっと血の気が引き、口元が何か言いたそうにしたが、唇を噛むしかなかった。
矢崎はあぐらをかき、冷酒を一口飲んで、煙草に火をつける。
真由香は部屋の隅に立ち、後ろを向いている。
「もっと近くに来て、こっち向くんだ。」
真由香は俯いたまま、静かにこちらを向いた。
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