妻と男の物語


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京子①

[4592] 京子① 緒佐間 投稿日:2008/08/25 (月) 17:34
「クソッ」米田は、そうつぶやきながら安居酒屋で一人酒をあおっていた。
2年間付き合っていた同僚の京子から、突然別れを切り出されたからだ。お互いに家庭を持ちながらのW不倫でありながら、そのSEXの相性の良さと妻には無い奥に秘めた淫乱さがお互いをひきつけ長い付き合いとなっていた。
安酒をあおりながら、米田は京子との出会いを回顧していた。

京子との出会いは新入社員の研修であった。何かとお堅い連中に囲まれた研修であったが、隣に座った京子の胸の張りは当時から同期の男の中では噂になっていた。
「京子ってやつのおっぱいはでかいな」「柔らかそうで揉んで見たい」所詮大学を出たばかりの若い男はそんなことしか考えない。米田も隣の京子の胸を横目で見ながらいつか触りたい・・・とひそかに思っていた。

研修が終わり各部署に配属され、それから京子とは会わなくなってその存在も忘れていた。
その後、2回目の転勤で米田は結婚し、子供にも二人恵まれた。一方、京子も結婚したが、子供には恵まれず、アパレルに勤務する夫とその両親と生活し、そのまま勤務していた。

米田が28歳になった春、3回目の転勤で京子の居る部署に配属された。京子の存在を忘れていた米田であったが、赴任初日の社員食堂で昼食の時、隣に京子が座り明るい笑顔で「米田さん、私覚えてる?」米田は怪訝な顔で京子を見つめる。「誰だっけ?」記憶に無いと思って米田はそんな不躾な言葉を京子に投げかける。京子は少しふくれて「なんだあ、私のことなんか忘れてるんだ。研修の時ずっと隣だったでしょ?」「ああそういえばお世話になったんだ・・・」米田はかすかに思い出した。「ごめん、思い出したよ。でも苗字が違っていたから・・・結婚したんだ」京子はまた笑顔で「そうか、私の結婚した事知らなかったんだ。そう2年前に結婚したの。米田さんは?」
「ああ、俺も2年前に結婚して子供もひとり居るよ。京子ちゃんは?」
「私はまだ・・・お医者さんには言ってるけど」
そんな話をしながら昼食は終わった。誰も顔見知りがいないと思って心細い状況であったが、京子が居た事でなんとなくほっとした気分になった米田であった。
「京子か・・・。結婚して何か色っぽくなったような気がするなあ。4つ下だから24歳か・・・26の人妻・・いい響きだな」と独り言を言いながら席に着く米田であった。この時米田は28歳。京子は24歳、お互い結婚2年目であった。この出会いが京子と米田の関係の始まりであった。

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