妻と男の物語


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私の足元で…

[1928] 私の足元で… わくわく 投稿日:2007/05/27 (日) 12:23
以下は、私が20代の頃に体験した出来事です。
ただ話が古いことと、信じて頂けるか分らなくて、こちらの投稿しました。
よろしかったら、読んで下さい。



恋人の早紀が、会社の先輩桜井に組み敷かれ、彼の逞しい身体にしがみつきながら、
必死で声を押し殺しています。
それを窺う私は、嫉妬やらなにやら、例えようのない興奮に包まれていました。

数時間前のことです。
人の話し声で、目が醒めました。頭は、朦朧としています。
ここは、どこ?私は、誰?の状態です。

そうです。金曜日の夕方、早紀と待ち合わせをして、歌舞伎町で何軒か飲み歩きま
した。桜井も、一緒です。
私は、終電車がなくなった桜井を、杉並にある私のアパートに誘いました。
早紀は、最初から泊まる予定でした。彼は、大喜びです。
歌舞伎町でかなり飲んだのに、駅前のコンビニでワインを買い、アパートに帰って
飲み直しました。
それからしばらくしてです。私の記憶が、飛んでしまったのは。

聞こえて来た、会話です。
「古林(私です)ってさ、もてるよ~」
「ええ~、そうなんですか?」
「早紀ちゃんには、内緒にしてるかも知れないけれど、バレンタインディにはチョ
コとか結構貰っているみたいだよ」
「ええ~、そんな話、聞いてないです」
「ねえ、こんな可愛い彼女がいるのにネ」
「あん、可愛いだなんて…」
「いやほんと、早紀ちゃんを初めて見た時、うわ~って思ったもん。
古林には、もったいないよ。
あっ、バレンタインのこと、俺が言ったって内緒ね」
「はい」
「でもさ、古林って酔うとダメだよね。
早紀ちゃん、こいつと付き合っていると苦労するぞ~」

余計なお世話ですが、そうなんです。
私は、酒が好きなくせして弱いのか、ある量を超えると意識が飛んでしまうのです。
いや、量は相当いけるから、弱いと言うより酒乱の気があるのかも知れません…。

意識が飛ぶと、もうどうしようもありません。
吐くか、ショウベンか、ウンチか、それ以外は起きることはありません。
翌日は二日酔いが酷く、意識が飛んだあたりからの記憶がないのです。

(これって、早紀を口説いてるの?)
桜井の言葉を聞いてそんなことを思っていると、突然吐き気を催しました。
「うっぷ!」
寝ているとばかり思っていた私が、勢い良く起き上がったのですから、ふたりはか
なり驚いた様です。
「おい、古林!
大丈夫か?」
「お~えっ」
「おい!
我慢しろ!
早紀ちゃん、洗面器!
早く、早く!」
間一髪でした。
早紀が差し出した洗面器が目の前に来たと同時に、嘔吐は始まっていました。

早紀は、看護学生です。こう言った対応には、慣れています。洗面器の中に、新聞
紙を敷く機転もあります。
今は、甲斐甲斐しく背中を擦ってくれています。
「直人…。
思い切って吐いた方が楽だよ」
「お前さ、飲みすぎだし、食べすぎなんだよ」
「きっと、飲むと満腹中枢が麻痺する体質なんです。だから、たくさん食べちゃう
んですよ」
「流石、未来の看護婦さん」

第一弾が納まり、第二弾が来る前に、急いでトイレへ移動しました。
早紀が、付き添ってくれました。

桜井は、匂いを外に出そうとサッシを全開にしました。「くっせえ~」

胃が空になったのか、もう何も出て来ませんでした。
出て来るのは、薄緑色の胆汁ばかりです。酷い体力の消耗でした。
肩で息をしながら、早紀が差し出したコップの水で、うがいをしました。
「大丈夫?」
「うん。
ごめん」
いつも、自責の念に苛まれます。
「私は良いけれど、桜井さんに謝って」
「ああ…。桜井さん、スミマセン」
「俺は良いけどさ。早紀ちゃんを、困らせるなよ。お前があまりむちゃするなら、
俺が早紀ちゃんと付き合っちゃうよ」
「はあ…。スミマセン」
頭が痛む今は、笑えない冗談です。いや、頭が痛くなくても…。

桜井の言葉を聞いて、早紀は
「まあ…」
と、当惑した様に笑っていますが、それは決して嫌がっている様には見えません。

胃の中の物がなくなって落ち着いたのか、それとも逆流したアルコールが回ったの
か、私は再び睡魔に襲われました。
「古林、寝るのか…。○×□▽ぽwりvmcわいcら」
桜井が、何か言っています。

内容は、聞き取れませんでした。
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