妻と男の物語


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暗闇に落とされた妻9

[2406] 暗闇に落とされた妻9 澤野幸志朗 投稿日:2007/09/27 (木) 09:30
誰かが私を呼んでいる・・・・・



「高橋さんっ!高橋さんっ!」

「あっ、反応ありましたっ!!」

「大丈夫ですからね!・・・よしっ!搬送しろ!」



身体が重く動かない・・・


次に私が目を開けるとそこは病室、周りには私の父や母、姉が・・・・

「おぉ、健二、大丈夫か?どうかあるなら構わず言いなさい」

両親達が心配そうに見ている・・・

私「お、俺どうしたの?」

その問いに、目を伏せながら、「食事にヒ素が・・・・」


私「?、今日は何曜日?」

父「お前が倒れてから1ヶ月だよ、今日は土曜日だよ」

母「あんた、あの嫁に殺されかけたんだよ!、今は雲隠れしてんだよ!保険金殺人だよっ!」




私はおよそ2ヶ月後に退院。



私は、妻涼子に殺されかけたのだ・・・

あの奴隷拉致計画の日の食事はまさに暗殺計画が・・・・


私は車を走らせた、風の携帯に電話するも繋がらない・・・・、あの場所へと車を走らせた。



午後三時過ぎに家屋へ到着し、静かな家屋の窓から覗くと中にはマングリ返し姿の妻のミイラ化した姿が・・・

風と林はあの後は来ていないのだ・・・


私は納屋にある灯油をミイラ化した妻にふり掛けて火を放ちました。

二時間燃えた後もなお妻に灯油を掛け燃やし、骨は灰となりその灰を山に撒き散らし、

私の涼子との結婚生活に終止符を打ちました。



世間では失踪した妻涼子の所在を知るものは私だけ・・・・




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