妻と男の物語


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凌辱の時 2

[1603] 凌辱の時 2 紫 投稿日:2006/07/09 (日) 15:35
 水曜日…あと3日足らずで恋人に会える…
埼玉と青森という距離…昔と比べれば交通の便が良くなったとは言うものの、
会いたいと思った時に気ままに会える距離ではない。
月に一度、10年間つきあっている恋人の智幸は会いに来てくれる。
金曜の深夜から日曜の夕方まで、短い時間だが一ヵ月分の淋しさを慰めあい、愛し合うのだ。
仕事に出かける身仕度を整えながら、里恵は週末の楽しい時間へと思いを馳せ、はた目にもわかるくらいウキウキしていた。
鍵を閉め、路地から少し大きな道路へ出る途中、アパートの大家の家がある。
60代の夫婦と、30代くらいの息子が住んでいた。娘さんは結婚して、近所に家を建てて暮らしているらしい。
大家の奥さんは気さくな人で、会うと陽気に声を掛けてくれる。
有りがちな話かもしれないが、故郷をとおく離れて生活する里恵にとっては、母親を重ね合わせる存在になっていた。
「あら、これから出勤?頑張ってね。」と奥さんが笑い掛けてくれる。
里恵は「行ってきま~す。」と、少し高めなテンションで応えた。
その様子に奥さんは、「今日はなんだかずいぶん元気ね。あ、おばさんわかっちゃった。あの彼が来るんでしょ?」と、一層の笑顔を浮かべていた。
里恵は自分の喜びを見透かされた事が心地よく、大きく頷いて足早に歩き出した。
都内の飲食店に勤める里恵は、昼前に出勤して深夜帰宅する。
その日、電車を降り、アパートまで10分の道程を歩いて帰宅した時、時計は1時少し前だった。
ドアに鍵を差し込みひねった時、里恵は違和感を感じた。 鍵が開いていたのだ…
一瞬、寒気を感じ冷や汗が滲んできた。
ときどき耳にしていた言葉…「ピッキング」「空き巣」
女の一人暮らし、そういった事件が話題になるたびに、身近に感じ、恐怖も感じていた。
少し間を置いてから、里恵は苦笑いを浮かべた。
「鍵、閉め忘れちゃったんだ…物騒な世の中だっていうのに…」
もともと大雑把な性格の里恵は、ごくたまにだが鍵を閉め忘れたりする事があり、今回も自分の失敗だったと納得したのだ。
ドアを開け部屋に入る。
室内が荒らされた形跡も無く、やはり自分が鍵を掛け忘れたのだと、再確認した。
日付は木曜日になっていた。
シャワーを浴び、軽くつまみを作る。
いつも通りの自分の時間…テレビをつけ缶ビールのフタを開けた。

ビールを2本空けて、早々と布団に横になる。
小さめのタンスの上に置いた、智幸との写真を眺めているうちに、
里恵は体の火照るのを感じ、手を下腹部に持っていった。
智幸に会う数日前しか行わない自慰…
それ以外の日は、そんな行為をしたいとも思わないのだ。
仰向けになりM字に脚を開く…
パンティの上から、包むように秘部を触ると、布越しにもじっとり湿ってくるのがわかった。
智幸の肉体、匂い、声を思い出しながら、里恵は自分の体を慰める…
夢中で刺激を続けながら、衣服を全て脱ぎ捨て全裸を晒した。
部屋は薄暗くしてあり、アパートは路地裏に位置している。
1階ではあるが、覗かれる心配も無いはずだった。
鏡に映る全裸の自分に、さらに興奮は増していく。
抑えているつもりでも、喘ぐ声が自然に漏れてしまう。
「あっ…はぁ‥はぁ…うっ‥とものが欲しいの…とものを入れて…」
切なく呟く里恵の声と、粘液の触れ合う音だけが聞こえていた。
溢れてくる蜜をすくい口に運ぶ…
普段の自分では考えられない、厭らしい事をしている…
その背徳感がさらに興奮を誘った。
目を瞑り、膣穴に出し入れする指の速度を上げる…
くちゅ…くちゅ…くちゅくちゅ…
「とも…いっちゃうよ…いい?…いい?…あっ…あぁ…」
膣穴に指を入れたまま、里恵は体を投げ出し、心地よい疲労感を感じていた…
こんな痴態を、まさか見つめている目があるなど…
里恵は思いもしないまま、全裸の体を晒し息を整えるのだった。
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