妻と男の物語


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嘘と真実9

[Res: 8768] 嘘と真実9 沢木 投稿日:2010/02/12 (金) 18:03

 次の日も、私は都合を付けて同じ喫茶店に赴きました。馬鹿な事をしているという自覚はありましたが、どうしても真相に近付きたかったのです。私は敢えてお昼過ぎを狙い、男達よりも後から店内に入りました。自分の方から、彼等のテーブル近くに陣取る為です。思惑通り、男達は先に喫茶店に来ていました。うまい具合に、彼等の隣のテーブルが空いています。私は何気ない素振りで席に着きました。例によって女性の話に花を咲かる男達…。
「なあ、今日の宮田さん見た?」
「いや、まだ見てないな」
「だったら見に行けよ。あれはヤバいっしょ」
「何がだよ?」
「へへ…ノーブラなんだろ?」
「えっ!マジで?」
「っていうか、お前何で知ってんだ?」
「あれは…俺の命令だからな」
「何だよそれ~?」
「昨日、ホテルで写真を撮ったって言っただろう?あの画像を祐子に見せたら『すぐに消して下さい』なんて言うから『それじゃあ一週間だけノーブラで仕事してよ。そしたら目の前で消してあげる』って約束したの」
「ホントかよ!それって約束じゃなくて脅迫じゃねえか!」
「まあな。だから言ったろ、俺の言いなりだって?熟れた人妻は、若者の肉棒が大好物なんだよ」
「でもあれはやり過ぎでしょ?課のみんなも気付いてるぜ?課長なんかあからさまにジロジロ見てたしな」
「見せとけよ。他の奴らは見てるだけさ。あのおっぱいを自分の所有物に出来るのは俺だけだよ」
「いやいや、お前のじゃなくて旦那の物だろう」
「一回でも俺のムスコを味わったら、旦那なんかじゃ満足出来やしないって」
「凄え自信だな!」
 私が見た昨日のメール。『約束』とはこの事なのでしょうか…。
「で、とうすんの?来週には画像消しちゃうのか?」
「まさか!まだまだ遊ばせてもらうよ。明日からは下半身も脱がせてやるよ」
「下半身って仕事中にパンティも脱がせるのか?」
「俺が画像を持ってる限り逆らえねえだろうからな」
「オフィスで働いてる人妻OLが制服姿でノーブラ、ノーパンかよ!想像だけでギンギンだな!」
「俺…我慢出来なくて襲っちまうかも」
「犯っちまってもいいぜ!俺もその方が興奮するしな!」
「駄目だ…午後から仕事にならねえよ」
「明日は締日だから…仕事押し付けて残業させてやろう」
「おっそれ名案!」
「くう~明日が楽しみだ!」
 獣のように目を血走らせた男達によって、良からぬ相談が纏まりました…。
  1. 2013/11/13(水) 11:48:57|
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嘘と真実8

[Res: 8768] 嘘と真実8 沢木 投稿日:2010/02/12 (金) 12:26

 男の話が嘘なのか真実なのか、考える事も出来ません。私は冷静な思考能力と判断能力を失っていました。情けない話ですが、それ程打ちのめされていたのです。男の話をこれ以上聞きたくないという思いと、もっと詳細を知りたいという思いの狭間で揺れ動く、私。
 白く艶やかな肢体が若い男の荒々しい愛撫で朱に染まり、喘ぎ声を上げ悦楽の表情を浮かべる妻…。大きく両脚を開かされ、蜜壺に差し込まれる無骨な指。丹念に膣口を弄ばれ、濡れそぼる肉芽をも男の眼前に晒す…。
 私の知っている妻ではない『雌』がそこにはいました。空想…妄想…他人の口から語られただけの虚構…。私は、強引に心の整理をしながら仕事に戻りました。


 一日の仕事を終え家に帰ると、妻はシャワーを浴びているところでした。
「あなた、お帰りなさい。もう少し遅くなるかと思って先にシャワー浴びちゃった。すぐにご飯の支度するね」
 磨りガラス越しに妻が言います。
「いいよ、ゆっくりで」
 うっすらと見える妻の肢体が、いつも以上に魅力的に感じられました。
「ごめんね」
「うん」
 私は、上の空で返事をして自室に向かいます。着替えを済ませリビングへ行きましたが、妻はまだシャワールームのようです。あの磨りガラス越しに見た妻の肉体に、他の男の手が触れたのかと考えるだけで、気分が滅入ります。
 ふとテーブルの上に目をやると、祐子の携帯が置いてあるのに気付きました。無意識の内に携帯を手に取りメールを開く、私。普段なら考えられない行動に、自分でも驚きました。先週の金曜日に何があったのか、真相が知りたい…。そんな欲求に負けたのだと思います。私は、震える手で恐る恐る受信メールを確認しました。聞いた事のない名前の受信メールがトップにあります。登録名は『三宅君』となっていますので、男なのは間違いありません。胸が痛みました。内容は、
『金曜日は楽しかったねぇ…また近い内にお誘いするよ♪それから今日はちゃんと約束守ってたみたいだね!みんな気付いたかな?明日もヨロシクね!』
 彼からの受信メールはそれだけです。次に送信メールを確認しましたが、妻からの返信履歴はありませんでした。私の確認した、男から届いたメールの内容。意味深といえは意味深でしたが、特に浮気を匂わせるような内容でもありません。
 私は、肩透かしを喰った気分で携帯を元に戻しました…。

  1. 2013/11/12(火) 11:44:13|
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嘘と真実7

[Res: 8768] 嘘と真実7 沢木 投稿日:2010/02/11 (木) 18:16

 感情に任せて男に怒りをぶつけようにも、何の証拠もありません。作り話である可能性だってあるのですから。いや、作り話であってほしい…そう願わずにはいられませんでした。私の妻が他人に裸体を晒し、抱かれたなんて…!
「服着たままヤルか!いい趣味してんな!」
「へへ…祐子の膣内は名器だったぜ…温かくてヌルヌルしてて…凄い締め付けで。祐子も喘ぎ捲ってたよ。あの清楚な容姿からは想像出来ないくらいの乱れっぷりでさ。気持ち良過ぎて、あっという間にイっちゃった…もちろん中にだぜ」
「中出しかよ」
「鬼畜だな~」
「それから、綺麗にお掃除フェラまでしてもらったよ」
「何だ、もう終わりか?」
「馬鹿、まだまだこれからだよ!一回出しちまえば持続力もあるしな。シャワー浴びた後は跪かせて、たっぷりおしゃぶりしてもらったぜ!仁王立ちになった俺の股間に顔を埋めて、一生懸命しゃぶってたな。祐子の涎と俺の我慢汁でベトベトになったムスコを舐めたり吸ったり扱いたり。『どうだ、俺のチ○ポは?』って尋ねたら『美味しいです…大きくて硬い…』なんて言ったりしてさ」
「宮田さんがそんな事を?」
「ああ、元々が淫乱なんだろうな…酔いが醒めて来たのか最後の方は『もうこれっきりにして下さい』なんて涙目で言ってたけど、せっかく手に入れた玩具だからな。これからも存分に楽しませてもらうつもりだよ」
 愛する妻を玩具扱いされた事で、私の体は小刻みに震えていました。その感情が怒りなのか、それとも興奮なのか…自分自身にも分かりません。
「とりあえずその日は携帯で写真を撮らせてもらって家に帰してやったけど、これがある限り俺の奴隷だな、あの女」
「マジかよ!おい、見せてくれ!」
「俺にも見せろ!」
「ダメダメ…今はまだ見せられないな。心配すんなって、ちゃんと調教して誰のチ○ポでも咥え込むような女に躾てやるから。近い内に、俺達三人で可愛がってやろうぜ。熟れた肉体はそれくらいの刺激がないと満足できねえからな」
「お、おう!頼むぜ!」
 自分の妻に対する欲望を剥き出しにする若い男達の姿はまるで獣のようでした。彼の話が真実なのか、それとも虚偽なのか…。あの清楚な妻が、男の言いなりになって身体を許すなんて私には信じられません。確かに最近は夜の生活を怠っていたかもしれませんが、祐子に限ってそんな事をする筈がない…。

  1. 2013/11/11(月) 11:48:12|
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嘘と真実6

[Res: 8768] 嘘と真実6 沢木 投稿日:2010/02/11 (木) 10:28
 まさか妻の話を、全く知らない男の口から聞かされるとは思ってもみませんでした。それも猥談の餌として…。
「可愛い乳首だったなぁ…ピンク色で。俺、もう興奮しちゃってさ、乳首を舐めたり噛んだりしてたら祐子が起きちゃって…」
「ヤバいじゃん!どうしたんだよ」
「抵抗してたよ。でも酒のせいで力が入らないもんだから、余裕で押さえ付けて…『いまさら抵抗しても遅いって。宮田さんも楽しんだ方がいいよ…本当は感じてるんでしょ?』って言ってやった。そしたら『主人がいるから…赦して…』なんて泣くもんだから、ますます興奮して来てさ」
「うわ~悪い奴だなぁ…」
「あんまり抵抗するもんだから『さっき携帯で写真撮ったから…旦那さんに見てもらう?』って嘘ついて脅迫しちゃった。そしたら大人しくなって、もう言いなり状態だったよ。乳首噛みながらスカートの中に手を入れて、ストッキングとパンツを膝まで下げて、アソコに指を…」
「おお~!」
「もうグチョ濡れ…『濡れてるじゃん、宮田さんもしかしてM?』って思わず聞いちゃった。そしたら『違います…そんな事ない…』だって。『じゃあ確かめてあげるよ』って身体をまさぐりながら、耳の傍でいやらしい言葉を連発!『人妻なのにこんなに濡らして…淫乱な女だな』とか『犯されたいから歓迎会に来たんでしょ?』とか『社内の男達はみんな宮田さんのオマ○コにチ○ポを突っ込みたがってるよ』とか言い捲ってやった」
「凄えな、お前!」
「俺がそうやって言葉嬲りをする度に『くうっ…嫌あ…あうぅ…』なんていい声で鳴くんだよ。俺、もうギンギン。ズボン脱いでムスコ取り出して口元に持って行ったら、祐子のやつ自分から咥えちゃってさ…。まだ何も言ってないのに唇と舌で丁寧に舐めるんだ。やっぱ人妻のフェラは最高だぜ!舌がねっとり絡み付いて来て、根元まで咥え込んだり舌先で尿道をチロチロ舐めたり…」
「やべえ!すげえ羨ましい~俺も犯りてえよ!」
「アソコに指突っ込みながら『気持ちいいのか?』って聞いてやったら俺のムスコ握り締めたまま『気持ち…いいです…』なんて頷いてんの。調子に乗ってクリちゃん摘んだら、ビクッビクッて身体を痙攣させちゃって…。もう我慢の限界って感じでワンピース着せたまんま、びちゃびちゃになった蜜壺にムスコをぶち込んでやったよ」
 男の口から語られる生々しい妻との情事。強い憤りを感じながらも、知らず知らず野内に私の股間は熱く高ぶっていました…。
  1. 2013/11/10(日) 11:41:57|
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嘘と真実5

[Res: 8768] 嘘と真実5 沢木 投稿日:2010/02/10 (水) 21:16
 月曜日。日常に戻り、私も妻も何事も無かったように会社へ出勤しました。疑心暗鬼に陥っている私を他所に、妻の祐子に変わった素振りは全く見受けられませんでした。そんな妻の姿に私は徐々に平穏を取り戻し、週末の心の喧騒が嘘のように普段通りの生活に戻ったのです。


 その日のスケジュールも、先日同様に妻の勤め先の近くでお昼になった私は、
(もしかしたら、あの男達がまた顔を見せるかな)
 と思いながら、例の喫茶店に入ります。注文を済ましてランチを待っていると、案の定3人が姿を見せました。
(来た…)
 店内は程よく混雑しており、彼等は調度空いていた私の後ろの席へ座りました。注文を済ませるのが早いか、一人の男が得意気に話し始めます。
「いやあ良い週末だったなあ…」
「おい、あれからどうなったのか聞かせろよ」
「そうだ、お前一人で宮田さんをお持ち帰りしやがって」
(お持ち帰り?)
 胸がドキリとしました。
「どうなったんだよ?」
「やったのか?」
「ああ、やったよ」
 男の言葉に木槌で頭を殴られたようなショックを受ける、私。
「マジかよ!へー、あの宮田さんがねぇ」
「ちょろいちょろい。人妻なんて欲求不満の身体を持て余してるんだからな。まあ、最初は抵抗してたけど…」
「抵抗って…お前むりやり犯っちまったのか?」
「最初のポーズだけだよ。一回やっちまったら、凄げえ従順になったぜ?ありゃあ、相当な好き者だな」
「くぅ~羨ましい!おい、詳しく聞かせろよ!」
「焦るなって。あの時、祐子のやつ結構酔っ払ってただろう?」
「いきなり呼び捨てかよ!」
「まあいいじゃねえか…。で、家までタクシーで送るって二次会抜け出した後、気分が悪そうだから何処かで休憩しようって誘ってホテルにチェックインよ」
「よく承諾したな宮田さん!」
「もう意識が朦朧としてたかならよく覚えてないんじゃないか?それで、祐子をベッドに寝かせて俺だけシャワーを浴びたんだ。出て来たら祐子が寝てたから、チャンスだと思ってワンピースのボタンを外してさ」
「そ、それから?」
「まずは上半身を脱がして可愛いブラとご対面よ。凄えデカいおっぱいがブラからはみ出してたからそのまま下着も脱がして…こう…おっぱいを」
 胸を揉みしだく仕種をする、男。
「揉んでたら乳首が尖って来たんで思わず舐めちゃったよ」
 私は茫然と男の話に聴き入るしかありませんでした…。

  1. 2013/11/09(土) 11:45:26|
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嘘と真実4

[Res: 8768] 嘘と真実4 沢木 投稿日:2010/02/10 (水) 21:07
 午前0時過ぎ。未だに帰らない妻を待ちながら、私は強くもない酒を飲み続けていました。
(祐子は今、何をしているだろう…)
 不安に胸を締め付けられ続けた私は、酒の量も許容範囲を越えそのままリビングでウトウトとしていたようです。
『ガチャ』
 という玄関の音に気付き、横になっていたソファから薄目を開け、顔だけを向けると妻が忍び足でリビングに入って来るところでした。私は朦朧とした意識の中で何故か寝たふりをし、再び目を閉じて寝息を立てました。祐子がそっと私の顔を覗き込んでいるのが分かります。
「ふぅ…ごめんね…」
 寝ている私を確認した妻は、安心したような吐息と意味深な謝罪の言葉を残し、そのままバスルームへ向かいました。たった数秒の事でしたが、それだけで十分です。私は、気付いてしまいました。妻の身体から、香水ではない石鹸のような香がした事に…。
(祐子が…浮気…?まさか、そんな…。いや、しかし今の香りは…)
 よく働かない頭を何とか回転させ、妻の浮気を否定しようと試みますが、どうにもなりません。私の想像は、悪い方へ悪い方へ突き進んで行きます。酒の酔いと妻への疑惑にクラクラする頭を抱え、私はいつの間にか本当の眠りに落ちていました…。


 翌朝。リビングのソファで目が覚めた私に、朝食の準備をする妻が爽やかに声を掛けました。
「おはよう。昨日は遅くなってごめんね。あなた、リビングで寝ちゃってたからそのまま布団だけ掛けておいたわ」
「あ…ああ…。ところで昨日は何時頃に帰って来たんだい?」
「12時過ぎだったかしら…私も久し振りに酔ってたから詳しく覚えてないわ」
 そう言って、屈託のない笑顔を見せます。
「そう…遅かったんだね」
「怒ってる…?ごめんなさい、あなた」
「いや、いいんだよ。たまの事だしね」
 私は、精一杯の強がりを言いました。
「昨日は随分飲んでたみたいだけど、朝食は食べられそう?」
「うーん…止めておくよ。ちょっと顔を洗ってくる」
「はい」
 昨日の事が嘘のように、明るい妻の声です。
(もしかして僕の思い過ごし?)
 そんな気にさせられるほど、祐子の様子に変わったところは見受けられませんでした。疑惑が完全に払拭された訳ではありませんでしたが、とりあえず少し安心しました。何れにしても、事の真意を確かめる術など私にはないのですから。若い男に抱かれる妻の淫らな肢体を頭から追い出し、私はリビングへ向かいました…。

  1. 2013/11/08(金) 11:43:38|
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嘘と真実3

[Res: 8768] 嘘と真実3 沢木 投稿日:2010/02/10 (水) 12:34
 その日の夜。仕事から帰宅し、いつものように夕飯を妻と二人で食べていた時の事です。
「あなた、今週の金曜日なんだけど…」
「…ん?」
「会社の人達が私の歓迎会を開いてくれるって言うのよ…行って来てもいいかしら?」
 来たか!私は昼間の事を思いながら、どう返事をするべきか逡巡していました。
「まだ入社したばかりだから断りづらくて…」
 どうやら妻は行くつもりのようです。久し振りに羽を伸ばしたいという思いもあるのでしょう。どうにも駄目だとは言いにくい状況です。昼間私が見聞きした内容を、妻に話して聞かせるのも憚られます。悩んだ末、
「いいよ」
 と、言う他ありませんでした。会社の女子社員の話を餌に、同僚と盛り上がるなどよくある話です。私にだってそれくらいの経験はあります。そう自分に言い聞かせ、私は必要以上に心配するのを止めました。
「ありがとう!出来るだけ早めに帰って来るからね」
 妻は、無邪気に喜んでいます。若い男性社員達に、自分がどんな淫猥な目で見られているのかも知らずに…。私は、一抹の不安を覚えながら祐子のそんな姿を見つめていました。


 週末の金曜日。妻は、いつもの地味な服装ではなく明るい色のワンピースに身を包み、出掛けて行きました。やはり久し振りの夜遊びという事で、少しはしゃいでいるようです。改めて見る祐子は、確かにスタイルも良く年齢を感じさせない若々しさに満ちていました。その上、人妻特有の妖艶な雰囲気も併せ持っています。男性社員達が、欲望の眼差しで妻を見るのも頷けました。
(やはり止めるべきだったかな…)
 私は、そんな事を考えながらため息と共に一日の仕事を終え、妻のいない我が家へ帰りました。
 時間は、午後9時過ぎ。当然、妻はまだ帰宅していません。私は、いつもより早めの時間ではありましたが風呂に入り、TVを見ながら独り晩酌を始めました。1時間ほどが経過した頃でしょうか。メールの着信を知らせるメロディが私の携帯から流れました。慌てて受信ボックスを開く、私。
『ごめん、もう少し遅くなりそう…先に寝てていいからね。ごめんね!』
 妻からです。既に10時30分を過ぎていました。私は、そろそろ帰って来る頃だろうと思っていましたので、この時間帯に『もう少し遅くなる』という連絡は予想外でした。急に不安が大きくなる、私。
(まさか、あの男達に祐子は…)

  1. 2013/11/07(木) 11:46:56|
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嘘と真実2

[Res: 8768] 嘘と真実2 沢木 投稿日:2010/02/09 (火) 20:59
 食事が運ばれて来てからも、私の妻に対する猥談は尽きる事なく続けられていました。
「宮田さんってエロい身体してるよな…やっぱ淫乱なんかな?」
「そりゃそうだ。あんな身体してて旦那だけで満足してる訳ねえじゃん」
「じゃあやり捲り?」
「当然だろ?あれは相当な好き者だと思うぜ」
「だよなあ。あの腰からお尻に掛けてのムチムチしたライン…」
「制服の上からでも分かる豊満なおっぱいを…」
「あのぽってりした唇…」
 自分達の標的である人妻の旦那が近くにいる事も知らず、彼等の妄想はかなり白熱しています。最初は、あまり良い気分のしなかった私も、次第に彼等の妄想に流され妻の淫猥な姿を想像して興奮し始めていました。
 まさか自分の妻にそんなにも魅力があったとは…。確かに美人でスタイルも若い頃そのままに維持している妻は魅力的ではあると思います。しかし、こんなひと回り近くも年下の男達から性欲の対象にされるなど思いもしませんでした。
「あ~、やりてえ」
「俺も…」
「俺だってやりてえよ」
 暫くの間黙り込み、彼等は各々頭の中で妻を淫らな姿にしているようでした。
 一体、想像の中で妻はどんな事をされているのか…。そう考えただけで、私はこれまで感じた事のない欲望を覚えました。それ程までに魅力的な女性を妻に持つ事に対する優越感と、自分の大切な妻が性欲の塊のような若い男達から欲望の眼差しで視姦されているという嫉妬心。様々な思いが胸に去来します。
「今度、宮田さんの歓迎会でも開こうか?」
「おっ、それ名案!」
「でも来るかな?」
「来るさ!人妻は刺激に飢えてるからな!」
「じやあ歓迎会で酔わせて…」
「おい、抜け駆けはなしだぜ!」
「誰が宮田さんを落とすか」
「そうと決まれば、さっそく今日誘ってみよう」
「ああ、そうだな」
「楽しみだぜ~」
 平静を装ってはいましたが、私の胸は張り裂けんばかりに高鳴っていました。
 今日、妻を誘うと言う若者達。妻は…祐子は、その誘いに乗るのだろうか?もし歓迎会に出席してしまったら、祐子は無事に帰って来られるのだろうか?同じ職場なのだから、あまり無茶な事はするまいと思う反面、もしかしたら勢いに呑まれて強引に関係を持たされてしまうかもしれない…などと考えてしまう自分もいます。
 私は、あられもない姿にされた妻を想像しながら、喫茶店を後にしました…。
  1. 2013/11/06(水) 11:45:57|
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嘘と真実 1

[8768] 嘘と真実 沢木 投稿日:2010/02/09 (火) 12:52
 妻が独身時代に登録をしていた派遣会社で再び働き始める事になりました。派遣先は、中小ですが手広く商売をしている商社との事。特にお金に困っている訳ではありませんが、私達は子宝に恵まれておらず暇を持て余しているのが勿体ないというのが妻の主張でした。私は反対をする理由も有りませんでしたので、好きにさせる事にしたのですが…。


 共働きをするようになってから一ヶ月が過ぎようとした頃に、事件は起きました。「事件」というほど大袈裟なものではありませんが、あれは私が妻の職場に近い喫茶店でランチをしていた時の事でした。営業職である私は、午前中の訪問先によって色々な場所でお昼をとっています。その日は、たまたま妻の派遣先が近かった事もあり
『近くにいるからランチでも一緒にどう?』
 と、メールを送りました。程なくして彼女から
『仕事が片付かないから今日は無理~!ごめんね』
 と、返信。
 仕方がないので、独り手近な喫茶店に入る事にしました。さほど広くない店内の奥にあるテーブルに腰掛け、ランチを注文する私。週刊誌を読みながら、待っていると三人連れの若いサラリーマンが店に入って来ました。彼等は私の隣の座席に着くと、同じようにランチを注文し、会話を始めました。聞くともなく耳に入って来た会話から、彼等が妻の勤める派遣先の社員である事が判明しました。会話は仕事の話から女性社員の話になり、あの娘は可愛いとか、あの娘は誰其と付き合っているなどという若者らしい会話で盛り上がっています。そんな中、一人の若者が
「最近入った宮田さんってさあ…美人だと思わねえ?」
 と、少し声を潜めるように言いました。その言葉を聞いた瞬間私の胸は、ドキリとしました。宮田は私の姓です。まさか妻の事ではないよな…という私の思いとは裏腹に、
「宮田祐子ちゃんだろ?可愛いよなあ…人妻なんて信じられないよ」
 と、別の若者も同調します。間違いありません、妻の事です。私は彼等に気付かれないように聞き耳を立てました。
「旦那が羨ましいよなあ…きっと毎晩やってんだぜ」
「うわっ、やべえ!想像したら興奮して来た!」
「スタイルも良くて胸も大きくて美人で、そのうえ人妻だもんな~たまんねえよ!」
 妻は今年で35歳です。私は、20代前半と思しき彼等のような若者が妻を性の対象として見ている事に驚きを隠せませんでした。
 私の存在を気にも止めず、若者達の会話は更に過激になって行きました…。
  1. 2013/11/05(火) 11:44:31|
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